中国プロジェクトメンバーの苦手領域を抑える質問(計画編)

ビジネスで中国人を相手にコーチングを実践する際に、「あなたはどう思う?」などと気軽に相手にボールを投げ返すと逆効果になることもしばしば。

コーチングの教科書に載っているような平凡な質問が続くと、元気いっぱいの中国人スタッフは欲求不満に陥ってしまいがちです。

「私の疑問にちゃんと答えてくれない」
「指示をください。私はその通りにやりますのでキリッ」
「こんな質問は時間の無駄です」


中国では、これといった正解のないOpen Questionばかりが続くと、詰め込み型教育しか知らない向上心の強いスタッフからすぐに反発を食らいます。

そこで最近の私は、念仏を唱えるように「目的は?」「目標は?」「生産物は?」「評価基準は?」を現場で繰り返します。

これらは、中国オフショア開発プロジェクトメンバーが最も苦手とする領域を網羅的にカバーする良問です。

このような Open Question には、特定文脈に依存した明確な答えが存在します。質問に答えられない場合は、その場で直ちに模範解答を与えます。お手本を参考に独自展開するのは、中国のお家芸ですから。

中国の現場指導では、このように Coaching と Teaching とうまく併用することが成功の鍵です。一般のパーソナルコーチングとは異なり、中国人に対して「この件についてあなたはどう思う」「後からじっくり考えてみよう」などと悠長に構えていられないのが現実です。

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微笑ましい勘違いを招いた一言

中国某所のオフショア委託先で、オフショア大學の特徴を下記の通り説明したら、微笑ましい勘違いが生じました。

オフショア大學の課題解決講座では、 中国人リーダーが主体となって 現場力を向上させる知識と技法を実践的に学びます。 ・・・
いったい、どういうことでしょうか?

■ 問いかけ

<問1>下記の選択肢から、勘違いの元となった表現を1つ選びなさい。
(a) 中国人リーダー
(b) 主体となって
(c) 現場力
(d) 実践的に学ぶ

<問2>勘違いの理由を予想しなさい。

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プロセス改善の極意を知る方法

あなたは中国初心者だとします。

もし、あなたがプロセス改善の重要性を心底知りたければ、中国で庶民同様の生活を2週間続けてみなさい。いろいろ気づくと思います。

もし、あなたがプロセス改善しても(ISO/CMMI)全く現状が変わらないとお悩みなら、やはり中国で庶民同様の生活を2週間続けなさい。すると正しいルールやチェックリストを用いても、人々の行動の裏側にある動機が変わらない限り、変革は困難であることにすぐ気づくでしょう。

<例>食事場所を清潔に保つプロセス改善を阻害する要因

そもそも中国では、レストランであれ、一般家庭であれ、どうあがいても食事場所が散らかってしまう仕組みになっています。あなたが中国で庶民同様の生活を2週間続けたらすぐに気づくでしょう。あなたが周囲に同調する普通の日本人であれば、あなたも他の中国人と同様に、食卓でモノを食い散らかしてしまうでしょう。

いくつか例を挙げます。

・骨付き肉、丸ごと魚が食卓に並ぶ

中国では、肉や魚にしゃぶりつき、自分で骨をよけなければなりません。その際、口から骨を「ぺっ」と吐き出すのが中国式。お上品に肉と骨を分離してもよいですが、食卓はどうしても散らかってしまいます。

・食卓には汁も滴る美味しい料理が並ぶ

食卓に並ぶ料理の多くは、溢れんばかりの汁(油や野菜の水分)と共に出されます。例えば、辛そうな油に浮く魚を箸ですくって食べる料理は、どうしても食卓を散らかす要因になります。お弁当も同様なので、保存状態によっては悲惨な状態になります。

・食堂でコーラを頼んだら、客の目の前で栓を抜く(※)

インチキでないことを証明するために必要なプロセスです。白酒を頼むと、客の前で豪華な箱から取り出して、目の前で栓を抜きます。だから、どうしても、食卓にはゴミがたまりやすいのです。

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さて、厨房をのぞいてみましょう。

・中国の食材は、「丸ごと」購入が基本

私の親世代なら肌感覚で知っていますが、調理場で食材をまるごと使おうとすると、かなり無駄な部分が発生します。はらわたを捨てる魚はわかりやすい例です。野菜も意外に捨てる部分があります。中国では、チョットでも傷んでいると、すぐにポイっとすています。天然資源が豊かで値段が安いこと、それから、消費者が市場の品質を信じていないことから、庶民でも意外に過剰防衛します。

「これ、傷んでいるわ」といってポイっと捨てます。ゴミ箱へではなく、その辺に投げ捨てます。その結果、中国の厨房では、日本よりも遥かに破棄される食材(使えない部分)であふれています。

以上は、食卓の風景を題材に「どうしても散らかってしまう中国社会の仕組み」を紹介しました。この直接原因はプロセス設計に問題があるからです。

これが、冒頭の「プロセス改善の重要性を心底知りたければ、中国で庶民同様の生活を2週間続けよ」の意味です。

いや、失礼しました。

中国のプロセス設計に「問題」はありません。食の関連プロセスは中国文化そのものなので善悪の判断は不要です。単に「違う」だけです。

いずれにせよ、事ほど左様に、プロセスの違いは「結果の違い」を生み出します。プロセス設計が直接原因なので、プロセスを再設計すれば問題解決!のような気がしますが、そうは問屋が卸さないのが異文化間ビジネスの面白いところ。

ですよね。

もし、きれい好きな日本人が「骨付き肉、丸ごと魚が食卓に並ぶのが問題だ」と言ったらどうなるでしょう。さらに「中国でも、消費者に届く前にスーパーや市場で骨を綺麗に除去すべきだ、魚も綺麗におろしてパック詰めして販売すべきだ」なんて言ったら笑いものです。

つまり、上記のきれい好きな日本人が提案したプロセス改善案は、中国では脊髄反射で却下です。だから、直接原因に対応するプロセスを見直したくても、そうは簡単に事が運ばないのです。

これが、冒頭の「プロセス改善しても(ISO/CMMI)全く現状が変わらない」の意味です。

■ 問いかけ

以下の事例を読んで後の設問に答えなさい。

次の中国オフショア開発プロジェクトでは、頻繁な仕様変更が確実視されます。先日、中国側から「従来のウォーターフォールではなく、アジャイルをやりたい」と提案を受けました。

日本側の品質監査に相談したところ、レビュープロセスを省略せず、工程毎の品質基準を変えず、さらに、各種ドキュメントを従来通り納品してくれるなら「アジャイル開発」を採用しても構わない、と回答がありました。

そんなことは絶対に無理です。

<問1>
あなたが当該プロジェクトの当事者なら、中国側の提案に賛成しますか?(Y/N)

<問2>
あなたが当該プロジェクトの当事者なら、前出の「プロセス改善の極意」を参考にどのように対処するかを述べなさい。

追伸1: 文意を変えないまま、全体の文章を読みやすく書き直しました。
追伸2: 問いかけを追加しました。
追伸3: オフショア開発メールマガジン2010/05/06(第1,197号)より関連記事を一部抜粋します。

......(前略)
私が中国式「品質管理プロセス」として面白いと感じた事例を1つ紹介します。

中国の庶民的なレストランでコーラを頼むと、わざわざ客の前でプシュっとフタを開けます。そして、店員が親切にグラスに飲み物を注いでくれます。ミネラルウォーターを注文したときにも、同様にわざわざ客の目の前でペットボトルを開封して、親切にグラスに水を注ぎます。

当初、私は何でこんなに非効率的で、しかも、ありがたみの無い作法なのだろうと訝しがりました。でも今は、このような中国式品質管理プロセスの心が理解できます。
......(略)

私が中国初心者の頃、中国空港のカフェで紅茶を注文した時には、リプトン社製のティーパックがそのまま出されて目を丸くしました。原価1元にも満たないこの紅茶代に10数元も支払うのかよ! と苦笑いした自分が懐かしい。
......(略)

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コントロールのよい投手とマネジメントが得意な投手の違い

中国オフショア委託先の社内教育で出題されたマネジメントに関する一連の問題を紹介します。

(a) コントロールのよい野球の投手の特徴を挙げなさい。
(b) マネジメントが得意な投手の特徴を挙げなさい。
(c) この違いを踏まえて、品質コントロール(QC)と品質マネジメント(QM)の決定的な違いを明確化しなさい。

(出題:オフショア大學 異文化マネジメント講座/2012年3月)

■ 問いかけ

上記の問い(a)(b)(c)それぞれについて、対日業務で活躍する中国人SEリーダーの正解率を予想しなさい。あなたの答えの根拠もあわせて説明しなさい。

<回答例>
(a)(b) 5%以下。なぜなら、野球のルール自体を知らないから。
(c) 30%程度。なぜなら、・・・・・・(あなたの見解を書く)

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よくある不適切な暗証番号4桁とは

中国庶民のITリテラシーに関するクイズです。

ITとは全く無縁の中国庶民に4桁のパスワードを登録するよう依頼しました。すると、かなりの割合でセキュリティ上、不適切な暗証番号を登録します。

以下の選択肢から、最もよくある「不適切」な暗証番号4桁を1つ選びなさい。また、答えを選んだ理由を中国文化論を考慮しつつ、合理的に説明しなさい。思わずニヤリと笑ってしまうような味のある名解説お待ちしております。

※スマートフォンへの接続認証など、緩いセキュリティでも許される状況を想定します。ちなみに、銀聯カードの暗証番号は数字6桁です。

Photo

協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/

p.s.
この問題には「中国オフショア委託先がとりあえず作成したテストデータ」の甘さ加減を推測するヒントが含まれます。・・・・・・んな訳ないか。


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3月チーム再構築の法則

中国社会は大きく変わろうとしています。経済成長予測の下方修正、温家宝首相の3/14会見と党指導部の刷新、中国版所得倍増計画の推進・・・。

2012年3月現在、中国ソフトウェア人材市場は活気に満ちあふれています。そして、この時期は、多くのオフショア委託先で、密かにチーム再構築が進められます。主な要因は以下の通り。

・春節明けの離職急増
・3月末納品に向けたラストスパート(人海戦術の強化)

              ※

中国では、春節(旧正月)の直前にボーナスを支給します。よって、春節明けは「離職者」が大量に発生します。ボーナス支給後を狙って計画的に会社を辞める人もいれば、ボーナス支給額への不満から転職を決意する者もいます。

今年は、去年以上に大量の転職者が発生したため、多くの対日オフショア現場が混乱しました。わずか3年前、多くの対日オフショア企業で自主的な離職者はほぼ皆無だったのがまるで嘘のようです。

毎年この時期は、日本の年度末納品にあわせた追い込みに追われます。一方で、年度末は、大量転職によるチーム力低下リスクが顕在化する時期とも重なるため、チームに残留した優秀なリーダーに対しては周囲の想像以上に負荷が集中します。

              ※

ある対日オフショア企業で活躍する中国人リーダー徐さん(仮名)も、年が明けてから多忙な毎日を送っています。念のため、「年が明けてから」とは春節明けを意味します。

今年は、幸いにも、徐さんのチームでは転職者は現れませんでした。ところが、別チームでキーパーソンが申し合わせたように一斉離職したため、徐さんチームの中堅メンバーが1名、緊急応援のために別チームに異動することになりました。

組織の全体最適化のため、徐さんは3月末納品を危うくする大きなリスクを背負い込んでしまいました。

■ 問いかけ

<問1>あなたのオフショア開発現場では、春節明けに離職者は発生しましたか?(Y/N)

<問2>中国オフショア企業でキーパーソンが申し合わせたように一斉離職したのはなぜでしょうか。考えられる理由を複数挙げなさい。

<問3>毎年3月、いくつかの中国オフショア現場では、貴重な戦力としてコーディングやテストを担当してきたインターン学生が試験のために大学に戻る時期とも重なります。あなたのオフショア開発現場では、チーム構成の変化について正直に「報連相」していると思いますか?(Y/N)

<問4>いくつかの中国オフショア現場では、顧客を不安がらせないために、メンバーの離職や社内異動の事実を日本側に隠蔽します。一括請負契約では、請負企業側の内部事情を顧客に説明する義務はないので、「隠蔽」とは言い過ぎかもしれません。現場のリスク管理の観点から、無事に3月末納品(or 4月大型連休前納品)を迎えられるようにするため、どのようにチーム再構築すればよいでしょうか。

回答例:中国側の社内事情については一切関知せず。正直に報連相したリーダーを罰しないよう上層部で取り決める、など。

<問5>2012年3月現在、中国ソフトウェア人材市場は活気に満ちあふれています。次に、中国ソフトウェア人材の転職熱が冷める時期を予想しなさい。

回答例:未来は予想できない。来年までは好景気が続くが2014年以降は不透明だ。中国のGDP成長率を下げることで転職熱も下がって欲しい。など。

p.s.
<問6>中国にもホワイトデー(3/14)の習慣はある(Y/N)

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訪問者用入室カードだと疎外感あり

中国のあるクライアントでは、1年以上前に名前と顔写真付きの入室カードを作成してもらいました。以前は「VISITOR」と書かれた訪問者用の入室カードを使っていましたが、他の従業員と同様に外部から雇われたコンサルタントの私も、自分専用の入室カードが欲しかったからです。

自分専用の入室カードを手にしたことで、ようやく中国クライアントの仲間に加えてもらえた気がしました。訪問者ではなく、中国の仲間として現場指導にあたれる喜びを噛みめました。

最近、このクライアントに、日本の発注企業から技術移転のために出張者がやって来ました。3ヶ月間の中国滞在予定です。

そこで私は「新しくやってきた日本人出張者にも、私と同様に本人専用のカードを作ったら、喜ぶと思うよ」と軽い気持ちで中国人スタッフに助言しました。

すると、私の右腕を務めるほど日本事情に詳しい中国人スタッフが、驚いた表情を浮かべながら感慨深げにこう言いました。

「やはり、幸地先生は日本人ですね~。中国人だったら、VISITOR入室カードであっても全く気にしないと思います。自分専用の入室カードを持つだけで会社に仲間意識を持つなんて・・・(笑)」

考えさせられる一件でした。

私は、古き良き時代に育った日本人先輩の背中を見て、日本的社風の大企業ですくすくと育てられたビジネスパーソンです。ただし、新人類やバブル入社組よりは1つ下の世代。

よって、会社に骨を埋める終身雇用こそ「善」だとする価値観を肌感覚で知っている一方、会社組織に限界を感じ「個人としてプロフェッショナルに生きる」に憧れを感じるお年頃でもあります。実際、私の職業人生は、完全に後者の路線を突っ走って来ました。

そんな私ですら、中国の職業観に照らし合わせると「組織中心に生きる典型的な日本人タイプ」と苦笑されたわけです。ま、そうであるからこそ、私は中国オフショア開発コンサルタントとして、日本を代表する企業から信頼を勝ち得てきたのでしょう。

■ 問いかけ

【海外出張中】あなたは、自分専用の入室カードを貰うと「仲間意識」を持てるような気がして嬉しいですか? それとも、訪問者用VISITORカードでも全く問題ありませんか?

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協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/

※なお、セキュリティの観点から、外部講師や出張者には必ずvisitor専用カードを使わせる会社も多数あり。

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不慣れな土地でタクシーのボッタクリに遭わない工夫

先週の土曜日、大連空港から日航飯店までタクシーに乗りました。正規のタクシー乗り場で拾ったにもかかわらず、メーターが改造されているようで、運賃がどんどん上がっていきます。

結局、いつもの25元の道が「40元」に。大連日航ホテルに到着すると、私はすぐにホテル服務員を呼んで冷静にこう告げました。

「このタクシー料金、高すぎる。オレは25元くらいだと思う。メーターが壊れていると思う」

すると、タクシー運転手は即座に「26元でいい」と白旗宣言。

私はすかさず「25元だ」と。

お友達によると、最近はクレームひとつでタクシー営業資格が一発停止となることもあるらしいので、この運転手のお手本のようなリスク管理にある種の清々しさを覚えました。

タクシー料金のインフレも中国人民の懐を直撃するようですが、今回のは単なる「ボッタクリ」事件でした。

こうやって毎日、空港で旅行客を少しずつ騙して儲けているのね、と思うと、ちょっと切ない大連の冬空でした。

このボッタクリタクシー運転手はかなり手練で、私の「タクシー料金が高すぎる」に対して全く反論しませんでした。もし、少しでも私の怒りに油を注ぐような態度があれば、対抗措置として、デジカメを取り出し、運転手の顔写真とIDを撮影する振りをしたでしょう。

いつもお世話になる中国広東省のメルマガ読者からのご意見。

大連のタクシーは良いですねぇ。あっさり認めるなんて考えにくいです。ホテルマンを登場させた幸地さんの作戦勝ちなのかな? 広州○○辺りのタクシーは、メータが付いていても料金は交渉になります。「打計表去」と交渉が成立した挙句、メータがおかしいと目も当てられません(笑)

先週末は○○からの仕事帰りで○○のバスターミナルに着いたら、どのタクシーも法外な値段を言うか、長距離で無ければ乗せないと言う雲助振りでした。結局3人乗り合いで、それぞれから料金を取ろうと言うタクシーしかなく、腹を立てて1kmほど歩いて流しのタクシーを拾いました(苦笑)

さらに、大連で活躍する友人からの情報提供。

たぶん「黒車」(ニセモノタクシー)でしょう。新市長になって公安局長も代わり、黒車が一層された(前市長に利権一掃が目的だとか)そうですが、またまた増えてきたんですかね。
■ 問いかけ

<問1>大連空港から日航飯店への道中で、すぐにタクシーのメーター改造に気づいた私ですが、運転手との1対1交渉は避けました。「ホテルマンを登場させた幸地さんの作戦勝ち」とは、いったいどういう意味でしょうか? 

<問2>ボッタクリタクシーの被害者が、運転手の顔写真とIDを撮影する効果とそのリスクを分析しなさい。

<問3>不慣れな土地で、タクシーのボッタクリに遭わないようにするための工夫を複数挙げなさい。例えば「空港からホテルへの移動」を想定した対策。

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大連タクシー事情

風のうわさによると、大連のタクシーは「安全」との評判。なぜなら、大連タクシーには、運転席を囲う安全柵が存在しないからです。オフショア大學では、かつて大連には凶悪なタクシー強盗が少なかったから、だと分析しています。

一方で、大連では、タクシーの相乗りは日常茶飯事。その上、最近は偽物タクシーも出始めたのですね。少し残念です。

前月の大連訪問時に空港で拾ったタクシーの運転手は「日航飯店」が分からず、かなり遠回りされました。危うく星海広場まで行きそうな勢いでぐるっと回って、人民広場の前を通って、渋滞に巻き込まれながら、中山広場を経由して日航飯店へ。

それでも38元でした。
今回のボッタクリは渋滞なしの最短ルートで40元。

先月乗車した日航飯店がわからず遠回りした運転手は明らかに新人の田舎者。この田舎者は、無線で一生懸命に道を聞いていたのが微笑ましいのと、新しい道を通ったので新鮮な気分だったので、あえてクレームはつけませんでした。

大連のタクシー不足(需要と供給のバランス悪化)は相変わらずですね。

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国際婦人節

毎年3月8日、中国では「国際婦人節」と呼ばれる非公式的な記念日を祝います。日本語では「国際女性デー」「国際女性の日」、英語では「International Women's Day」と呼ばれます。

多くの中国ソフトウェア企業では、あくまでも非公式的ながら国際婦人節を「祝日」と同様に扱います。ただし、祝日を謳歌できるのは女性従業員のみ。

・午前出社、午後からお休み(半ドン)
・女性従業員のみ

■ 問いかけ

実際に中国オフショア開発プロジェクトに携わる人に質問します。

<問1>あなたは、3月8日「国際婦人節」に中国オフショア委託先の女性従業員が午後休(半ドン)を取る習慣があることを知っていますか?(Y/N)

<問2>あなたの組織では、「国際婦人節」に関する報連相がありましたか?(Y/N)

<問3>あなたの組織では「国際婦人節」に関するリスク対策がなされていますか?(Y/N)

<問4>日本側の業務都合により、あなたは3月8日「国際婦人節」にも女性従業員を含む中国メンバー全員を残業対応させたいと考えています。春節期間中(旧正月)に残業させる難易度を10とするとき、国際婦人節の残業の難易度はどれくらいでしょうか?

 →回答例
 ・春節残業の難易度 10
 ・国慶節残業の難易度 ??
 ・5月連休残業の難易度 ??
 ・国際婦人節 ??
 ・本人誕生日 ??
 ・配偶者誕生日 ??
 ・子供の運動会 ??

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「自立」ではなく「自律」と指導することに意味があるか

日本語が流暢な中国人スタッフ(ブリッジSE)と打ち合わが盛り上がると、つい油断して相手の理解度を確認せず話を次に進めてしまいます。

当社オフショア開発実践セミナーでも解説する「問題ありません」や「了解しました」は、日中同形異義語といっていいほど誤解を招きやすい表現です。

ここで、事例を1つ紹介します。

先日のTV会議で、日本から中国オフショア委託先に対して「じりつてき」に改善活動するよう要望がありました。中国人リーダーは元気よく「了解しました」と即答しました。その場に居合わせた私は、すぐに危ない気配を察知しました。

TV会議終了後、私は中国人リーダーに「じりつてき」な改善の意味を再確認したところ、彼は「自立的な改善」とホワイトボードに書きました。

些細なことですが、この文脈では「自立」ではなく「自律」です。今回の認識のズレが直ちに致命的な問題を引き起こすとは思えません。しかしながら、日本語が流暢なリーダーだからこそ、言葉を雑に扱う傾向があるのは事実です。

その典型は、何でも「はいはい」と軽く返事する態度です。

a)「中国でも、じりつてきに改善してください」→「はい」
b)「品質管理を強化してください」→「はい」
c)「次回のために新技術を自主的に学習しておいて」→「はい」

このような軽い返事「はい」に出くわしたら、相手が悪いのではなく、自らの伝達方法が甘かったという前提で、手間を惜しまず再確認することをお勧めします。

a) 「じりつ」が怪しい
b) 「管理」が怪しい
d) 「自主的」が怪しい

参考:オフショア大學メルマガ 2012/01/23(1,300号)数年先を見据えて自主的に先輩が後輩を指導すべきだ!?

■ 問いかけ

<問1>中国オフショア委託先で改善活動を指示する際、「自立」と「自律」の違いは結果に大きな違いをもたらすと思いますか。
(Y/N)

<問2>中国人スタッフに「自律的」な改善活動の定義を再確認させたところ、今度は逆に「自発的」と「自主的」と「主体的」の違いについて質問されました。
一般的な中国人SEリーダー(※)に対して、「自発的」と「自主的」と「主体的」の違いを分かりやすく説明しなさい。

<問3>一般的な中国人SEリーダー(※)に「プロジェクト管理を強化せよ」と依頼したら、彼は何から着手するでしょうか。

※「一般的な中国人SEリーダー」とは、過去に日本で短期滞在した経験はあるものの、基本的には中国企業でソフトウェア開発経験を積んだ28歳~34歳、日本語能力N3~N2のチームリーダーとする。

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「お土産」力はコンピテンシーか?

春節休暇が明けて1週間。あなたの会社でも本格的に業務が再開されたことでしょう。今週は、中国から日本への出張、あるいは逆に、日本から中国への出張が増えていると思います。

海外出張に欠かせない話題といえば「お土産」。

人間は「お土産が上手な人」とそれ以外の人に大別されます。

一般にお土産が上手な人は、贈る相手に喜ばれるお土産を費用対効果的に用意できる知識と技能を必要条件として備えます。

さらに、お土産の上級者は、お土産を贈る行為そのものに喜びを感じます。専門用語を使って言い換えると、お土産に関する一連の行動は内的に動機づけられています。

ここで、オフショア開発のために中国出張した日本人が遭遇したある出来事を紹介します。

登場人物:日本人出張者A(鈴木)、日本人出張者B(金城)

日本人出張者Aの鈴木さんは、1ヶ月間の中期滞在者です。年に数回、中国を訪問します。日本人出張者Bの金城さんは、翌日から2泊3日の行程で中国に入ります。

中期滞在者の鈴木さんは、会社近くのホテルに宿泊しています。普段から真面目でおとなしい性格の鈴木さんは、ホテルで問題が発生しても、つい黙って引き下がってしまいます。

そして、我慢できなくなった時点でようやく、オフショア委託先の管理部女性スタッフ楊さんに相談します。楊さんは、いつも笑顔で即時対応してくれます。中国語でホテル側と交渉する楊さんは、別人のように吠えまくります。日本人出張者にとって、本当に心強いスタッフです。

この日、鈴木さんは管理部スタッフの会食にお呼ばれしました。そこで、鈴木さんは、酔っ払った楊さんから笑顔で絡まれました。

「私たちはいつも鈴木さんのために頑張っているのに、鈴木さんったらお土産の一つも持ってこないですよね」

「す、すいません、次回は必ず!」。鈴木さんは恐縮します。


翌日、日本人出張者の金城さんがオフショア委託先に到着すると、大きなスーツケースからお土産を取り出して、真っ先に管理部楊さんのもとに向かいました。

いかにも女性スタッフが喜びそうな○○○○を手渡して、「これを管理部のみんなで○○してください」と。

鈴木さんは、遠くからその様子を見守りながら、昨晩の出来事を思い出し、そして舌打ちします。

「金城さんはいつも気が利くな。これじゃ、ますます自分の立場が危うくなる・・・」


中国に中期滞在する鈴木さんにとって、オフショア委託先は日本本社と同じ雰囲気です。そのため、わざわざお土産を買ってきて関係者に配るなんて発想は、とうの昔に消え失せていました。

対照的に、金城さんは根っからの盛り上げ役で、頼まれもしないのに大量にお土産を買ってきてプロジェクト関係者に配り歩きます。夜の宴会でも明るく振る舞って、場を仕切ります。

そんな金城さんをみて、鈴木さんはさらに自信をなくします。

「お土産にすら気を配れない自分は、中国オフショア開発に向かない性格なのではないか??? このまま中国で真面目に努力しても、自分の苦労は報われないのではないか???」

■ 問いかけ

お土産は、言葉の壁や文化的差異を簡単に超えることができる優れたコミュニケーション手段の1つです。この事実を踏まえて、お土産に関する以下の設問に答えなさい。


<問1>お土産を贈る力は、中国オフショア開発を繰り返し成功させる汎用的能力「コンピテンシー(Competency)」ですか?(Y/N)

<問2>お土産をすっかり忘れてしまった中期出張者の鈴木さんは、今後、中国オフショア委託先での立場が危うくなると思いますか?(Y/N)

<問3>金城さんと比べて自信を失いかけた鈴木さんに、温かい助言を与えなさい。

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謝罪しない中国人に憤慨・・・、に後から悩む

春節休暇中なので、軽い話題を。

文化的相違が主な原因で不愉快な思いをした日本人が、加害者の中国人に「ごめんなさい」を言わせるのは妥当でしょうか? 

例えば中国と日本の衛生観念の違いは、文化的相違が主な原因だといって差し支えないでしょう。

文化批判と誤解される恐れがありますが、例えば、中国人の食事風景に嫌悪感を持つ日本人は少なくありません。

衛生観念のような低次元欲求に関する文化的相違は、致命的な衝突に発展する恐れありがあります。他にも、音楽やおしゃべりなどへの耐性の違い、SEXの寛容性の違いなどが挙げられます。これらは、当事者同士がじっくり話し合ったって、なかなか相手とは分かり合えません。

実話を元にした事例紹介(脚色あり)。

(1)中国人が親切心から「これ、食べて!」と、日本人にみずみずしい果物を手渡そうとする。

(2)ところが、あいにく日本人はキーボード操作中。

(3)そこで、この親切な中国人は、キーボードの脇に無造作に散らばっている業務書類の上にポンっと果汁したたる果物を置いてくれた。

(4)「あっ!」。実は、この業務書類は同僚からの借り物。後で返さなきゃいけないのに、果汁で汚れてしまった。

(5)この事態に日本人は思わず声を荒らげてしまった。「なんて事するんだ、君は!」

(6)この親切は中国人はバツが悪そうに苦笑いするも、中国語の不好意思どころか、日本語の「ごめんなさい」すら言わない。

(7)失敗したのに謝罪の言葉を発しない中国人の態度にますます怒り心頭の日本人。

(8)数分後、被害者の日本人は、冷静になって状況を振り返る。この中国人は親切心で果物をお裾分けしようとしただけであって、決して意図的に意地悪したわけではないことは明白。

(9)日本人は、先ほど声を荒らげてしまったことを詫びるべきかで悩む。でも、失敗しても、ちっとも謝らない中国人の態度を思い出すと、先にこちらから謝るのは癪に障る。

■ 問いかけ

上記の事例を分析しなさい。

分析観点A:上記(6)は事実であり、(9)は日本人の考えだとする。初め、日本人は相手が「謝罪の言葉を発しない」ことに怒っていた。ところが、後から怒りの対象が「ちっとも謝らない態度」に微妙に変わっている。
つまり「謝罪の言葉がない」=「謝罪の態度がない」という前提。ところが、(6)をよく読むと、親切な中国人はバツが悪そうな苦笑い、という態度を示している。もしかしたら、これは彼なりの謝罪の態度かもしれない。

分析観点B:逆のパターン、すなわち、文化的相違が原因で憤慨した中国人が、加害者の日本人に謝罪させるのは、一般ビジネスにおいてはあまり問題視されない。なぜなら、日本人は放っておいても口癖のように「すいません」と謝るから。ただし、海千山千が揃う貿易業務では違うかも。あくまでもソフトウェア業界でのみ通じる仮定かもしれない。ソフトウェア業界では「日本=買い手、中国=売り手」の構図だし。

分析観点C:あなたの観点で分析してみよう・・・


補足
「親しき仲にも礼儀あり」。これは、日本社会の伝統的な考え方。

一方で、中国や韓国など儒教文化が色濃く残る社会では「親しき仲こそ互いに迷惑をかけあう」みたいな価値観が優勢です。

「迷惑」と表現すると嫌らしい響きになりますが、親しい仲ならば「礼儀作法といった形式にとらわれず、相手に正直にぶつかる」とすれば理解しやすいのではないでしょうか。

例えば、手料理がまずかったら正直に「不味い」と言えるのが、親しき仲の証拠である、という感覚です。

この辺の話題を推し進めると「人脈構築に躍起になる中国人」や「春節で大量のおみやげを抱えて帰省する庶民」などの文化的背景が深く理解できるようになります。


「謝罪しない中国人」に憤慨する日本人は、会社だけではなく、友人や家族/親戚など親しい間柄でもよく観察されます。

ちょっとした失敗に対して、いちいち謝罪を要求する日本人は、平均的な中国人にとって「器が小さい連中」だとみなされる恐れがあります。ここでいう「平均的な中国人」とは、対日業務と縁がないどころが、外国語を全く話せない一般庶民のこと。

同様な発想から、細部の品質にちまちまこだわる日本人は、平均的な中国人から「器が小さい連中」だと蔑まされる恐れがあります。

高品質の日本製品が中国人にウケる一方で、それを生み出す日本人が中国人から愛されない理由の一端が垣間見える瞬間です。

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同形異義語

今週は年末の慌ただしい時期です。あちこちの中国オフショア委託先では、新年会ではなく「忘年会」が催されていることでしょう。

なぜなら、中国では旧正月を祝う習慣が主流だからです。

ベトナムでも旧正月が主流です。我がふるさと沖縄では、ごく一部の地域に旧正月を祝う習慣が残っています。

「年末」や「来年」という言葉は、広い意味で日中の同形異義語です。中国語では「日漢同型異義詞」と表現されます。

日本語と中国語の同形異義語は三種類に分類されます。

(1)意味・用法の異なる同形語  例:大丈夫
(2)意味・用法が近似する同形語 例:愛人
(3)意味の一部が共通する同形語 例:曖昧

※上記3つの例は、すべて男女に関係しますw

参考図書:上野・魯(1995)、覚えておきたい日中同形異義語300、光生館

■ 問いかけ

私がオフショア開発業務で見聞きした日中同形異義語を3つ紹介します。それぞれ、実際で「誤解」が生じてしまった実例です。誤解が生じた会話を想像しなさい。

(a) 要約
(b) 質問
(c) 珍

Hints: この中国語の契約書を要約してください。「???・・・」

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「中国人」を「中国の人」と言い換える

2011年12月の大連オフショア開発フォーラム講演ネタより。

<問1>ブログ管理人が大連講演で聴講者の気分を害さないように工夫した点は何でしょうか。以下の選択肢から1つ選びなさい。あくまでも、ブログ管理人の主観意見ですので、悪しからず。

(a)「中国人」と呼ばずに「中国の人」や「中国の方々」と言う。
(b)「日本と中国」と言わずに「中国と日本」と逆順で言う。
(c)「中国では・・・」と言わずに「大連では・・・」と言う。
(d)「我々日本人は(we Japanese)」という表現を一切使わない。

【答】(b)

些細な事かもしれませんが、中国人相手の講演では「中国と日本」「中日○○○○」と言うように心がけています。これが、講演中に中国人面子を傷つけないように配慮する私のKPI*です。つまり、この1点のみに気をつければ、他の致命的な失敗も防げるという私なりの自己防衛機能です。

ちなみに、上記4項目の重要度を本誌発行人の主観で並べ替えると以下の通りです。

(b) > (d) > (c)

つまり、(b)(d)(c)の順で重視する一方で、(a)は全く重視しません。

*KPI: Key Performance Indicators/業績を決める最重要指標

●中国で活躍する日本人の中には、「中国人(ちゅうごくじん)」という呼び方を差別的だと感じる人がいます。そういう人は「中国の人」とか「中国人の方々**」と言い換えます。

オフショア大學講義では、異文化論の文脈で「中国人(ちゅうごくじん)」と十把一からげに表現しないよう留意します。これは、多くの専門家から指摘される中国ビジネス界隈の常識です。

ただし、「中国人」という呼び方そのものを差別的だと感じる人々とは違う感覚です。

実際、私は「中国人」という呼び方そのものには、全く差別的な印象を持ちません。したがって、本誌でも平然と「中国人SE」などと表記します。

**「中国人の方々」は不自然な日本語表現かも!?

■ 問いかけ

<問1>「中国人(ちゅうごくじん)」という呼び方を差別的だと感じる日本人がいます。そういう人は、会話中に「中国の人」とか「中国人の方々」と言い換えます。あなたにも、そのような傾向はありますか?(Y/N)


<問2>「中国人(ちゅうごくじん)」という呼び方を差別的だと感じる日本人がいます。そういう人は、会話中に「中国の人」とか「中国人の方々」と言い換えます。なぜ、そうするのでしょうか。その理由を分析しなさい。

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日本語力が弱いは問題か?

オフショア開発プロジェクト完了直後に、中国オフショア委託先(日系現地法人を含む)に組織の課題について現状分析させると、ときどき「日本語力が弱いのが問題」だと報告してきます。

一見、正論に感じられますが、わたしは即座に「これは問題ではない」と分析のやり直しを指導します。

本誌で繰り返し指摘するように、中国オフショア委託先の最大のマネジメント課題は、PDCAのCAが滞ることです。

具体的には、計画から実行までは優れるのに、現状を正しく分析・評価できないため、振り返りがほとんど機能しません。実際には、課題対策と称する「絵に描いた餅」が横行します。

長期安定環境に守られ、同じ釜の飯を食う仲間と共にボトムアップ的な改善を指向する古き良き日本人従業員には、許せない状況です。

参考:
PDCAのPDは得意、CAは苦手
PDCAマネジメントサイクルが回らない改善下手な中国人
レビュー時に指摘されなかったので今さら修正できません

■ 問いかけ

<問1>問題再発防止の観点から「問題」を定義しなさい。

<問2>「日本語力の弱さ」は問題ですか?

<問3>中国オフショア委託先が「日本語力の弱さが問題」だと報告してきました。あなたは、この報告をどう評価しますか。問題の再発防止の観点から、評価観点を重要順に述べなさい。

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報告で円グラフは使うな

前回記事の「問いかけ」より。

プロジェクト終了後の振り返り会で、オフショア委託先から、当該プロジェクトの障害分析報告として以下が提出されました。

・当該プロジェクトで発生した障害の一覧表(エクセルシート)
・障害種類別の円グラフ(1つ)
・発生原因別の円グラフ(1つ)

あなたなら、どのような観点で上記三要素を評価しますか。そして、どのような言葉を選んで、相手に評価をフィードバックしますか。できるだけ、中国固有の事情(PDCAのPDは得意、CAは苦手)を考慮して回答しなさい。

●問いかけのヒント

・「円グラフ」に着目

オフショア開発を支える20代の若い中国人技術者は、学生時代からまともな文書作成法を学んでいません。さらに、会社に入ってからも、日本人が好む図解技法を鍛える機会にも恵まれませんでした。

さらに、新聞のような長い文章を好む中国人/短く箇条書きで簡潔に表現して欲しい日本人、基本は放置プレーの中国式OJT/先輩が時間をかけてじっくり赤ペンする日本式OJT、という文化的相違も文書作成技法の成熟過程に大きく影響します。

オフショア大學では、対日オフショア開発で活躍する中国人技術者に対して、「日本向け報告書では図表を多用せよ」と口酸っぱく指導します。

すると、まず円グラフを活用する中国人技術者が増えます。ところが、この円グラフが曲者です。彼らの円グラフは文書の見栄えをよくするためだけに使われて、分析ツールとしては全く機能していないのが現実です。

そこで、オフショア大學では「報告で円グラフは使うな」と補足説明します。

日本のものづくり現場には「QC7つ道具」などの先人の知恵が浸透していますが、意外なことにソフトウェア業界では知られていません。そのせいか、ソフトウェア技術者は円グラフ以外の便利な分析ツールを使いこなせないようです。

かといって、ソフトウェア開発プロジェクトで抽象的なマネジメント論が機能するわけでもなく、結局のところ、汎用性に乏しい属人的技法のオンパレード、というのが中国に限らず日本のソフトウェア開発現場の実態ではないでしょうか。

■ 問いかけ

オフショア大學では、若い中国人技術者に対して「報告で円グラフは使うな」と強く指導します。その根拠をあなた自身の言葉で説明しなさい。

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PDCAのPDは得意、CAは苦手

計画(Plan)と実行(Do)は得意だけど、振り返り(Check, Action)は苦手、というのが中国人技術者に対する私の評価です。

例えば、プロジェクト完了後の評価会のために、障害発生の状況をまとめてレポートを作成するよう中国オフショア委託先のリーダーに依頼します。

すると、よほどのハズレでない限り、以下の要素がまとめられた報告書が送られてきます。

(a) 当該プロジェクトで発生した障害分析
(b) 対策一覧
(c) 今後の実行スケジュール計画

中国が作成した報告書の体裁は小奇麗にまとまっており、受け取った側は「これで次回から品質向上する」とひと安心します。ところが、次のオフショア開発でも全く同じ問題が繰り返し発生します。現場は何も変わっていなかったのです。・・・

過去に、このような苦い経験を持つ読者は多いことでしょう。いったい、なぜ、あちこちで同じような「繰り返し同じミスが発生」が頻発するのでしょうか。

オフショア大學の調べによると、中国オフショア開発プロジェクトの「振り返り」が機能しない最大の理由は、(a)当該プロジェクトで発生した障害分析が甘いからです。

私が実際に目撃した多くの「(a)当該プロジェクトで発生した障害分析」の中身は、主に次の三要素で構成されていました。

(a-1) 当該プロジェクトで発生した障害の一覧表
(a-2) 障害種類別の円グラフ
(a-3) 発生原因別の円グラフ

いや、実のところ、(a-3) 障害の発生原因別の円グラフすらない報告書も少なくありません。

■ 問いかけ

プロジェクト終了後の振り返り会で、オフショア委託先から、当該プロジェクトの障害分析報告として以下が提出されました。

・当該プロジェクトで発生した障害の一覧表(エクセルシート)
・障害種類別の円グラフ(1つ)
・発生原因別の円グラフ(1つ)

あなたなら、どのような観点で上記三要素を評価しますか。そして、どのような言葉を選んで、相手に評価をフィードバックしますか。できるだけ、中国固有の事情(PDCAのPDは得意、CAは苦手)を考慮して回答しなさい。

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日本就職のための鉄則108

日本就職のための鉄則108

先週、韓国・釜山で開催された釜山IT EXPO終了後の飲み会で、「日本就職のための鉄則108」と題された小冊子の話題を耳にしました。

鉄則39 ミスやトラブルが発生した時、すぐに報告する。カテゴリ「絶対」「報連相」

 ・・・隠さず(かくさず)、すぐに報告をしましょう。「自分で解決(かいけつ)できる」と思って言わないのはよくありません。基本的な報連相ができない人は、会社から排除されます。

鉄則62 社内に色恋をもちこんではならない。結婚するときは上司に報告する。
カテゴリ「絶対」「自己管理」

・・・たとえ、社内恋愛になっても、会社で手をつないだり、ベタベタしたり、二人で喧嘩をしたりしてはいけません。また、二人の関係を理由に会社に便宜を求めてはいけません。(同じ部署にして欲しいなど)。・・・公私の区別ができない人は、排除されます。

これらは、大阪の専門学校、清風情報工科学院が外国人留学生の受け入れ教育のために開発した道徳教材の一部です。鉄則数108の意味は言うまでもありませんね。

私は、思わずその場で「この小冊子が欲しい、オフショア大學が入手する方法を教えてください」と懇願。周囲の苦笑いをヨソに無償でいただくことができました。清風情報工科学院の関係者の皆様、誠にありがとうございます。

■ 問いかけ

清風情報工科学院が外国人留学生の受け入れ教育のために開発した道徳教育教材「日本就職のための鉄則108」の第1条を下記の選択肢から選びなさい。第一条は、日本就職を目指す留学生に最も指導したい重要項目だと思われます。

感謝の気持ちを忘れずに
正直者は必ず助けてもらえる
会社のトイレはきれいに使用する
あいさつは明るく元気に大きな声でハキハキと
結果を見る
コメントボード

締切:2011年10月14日18時00分
協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/


2011年、最後のオフショア開発勉強会の開催日が決まりました。

第44回オフショア開発勉強会
ブリッジSEや外国人社員が日本企業で馴染むための鉄則108条

日時:2011年12月7日(水)18:45-20:45 (開場18:30)
場所:代々木研修室 5F会議室 (東京・代々木駅徒歩30秒)

<主催者からのご挨拶>
日本企業でブリッジSEや社員とし外国人が働くときの日本企業特有の文化に馴染めないケースがあります。例えば、日本企業特有の報連相(ホウレンソウ)や都度の報告などなかなか外国人に理解されません。そのためにいろいろな軋轢をうむことが多くあります。

今回、講演者が副校長を務める清風情報工科学院では外国人留学生の受け入れ教育のため独自に開発した教材があります。その教材を紹介いただき、ブリッジSEや社員として外国人が日本企業内で業務を行う時に気をつけないといけないことやオフショア開発で海外企業が日本側にどうあわせたらいいかをお話いただきます。

日本企業内で外国人の受け入れの悩みやオフショア開発先とコミュニケーションをスムーズにおこなうためのヒントになります。ブリッジSEの教育や受け入れを担当するかた、悩んでいる方におすすめです。日本人の新人教育にも応用できます。

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それは、誰が作ったのですか? はい。

大連オフショア開発現場で働く中国人上司と中国人部下による日本語会話より。

上司「それは、誰が作ったのですか?」 

部下「はい」

上司「はい、じゃなくて、誰が作ったのか? と聞いています」

部下「はい」

上司 ・・・(呆れてモノが言えない)

■ 問いかけ

なぜ、上記の会話は噛み合わないのでしょうか。
※ヒント:中国人の日本語会話で有りがちな聴解ミス。場所は大連。

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«とりあえず会議予約も実際は未稼働。会議室不足に悩む現場