オフショア開発の発注形態
日本の立場から中国オフショア開発を考えたとき、中国ベンダへの発注形態は大きく二つに大別される。
1.自社から直接中国ベンダへ発注
2.国内の協力会社を経由して間接的に中国ベンダに発注
●発注形態を使い分ける
1.直接発注形態
自社が中国ベンダと直接契約する形態はさらに3つに分類される。
・ブリッジSE配置型
・コーディネータ配置型
・直接対応型
当社が推薦するのは、2番目のコーディネータ配置型である。
2.間接発注形態
協力会社を経由する形態も3つに分類できる。
・中国ベンダの日本支社を活用
・中国ベンダを子会社として持つ日本企業と連携
・中国と資本関係を持たない協力会社を活用
間接発注では、2つの取引形態(契約)に大別される。
・協力会社と中国ベンダが2社間取引
・自社も交えて3社間取引
●メリット/デメリット
中国オフショア開発には、直接と間接の二つの発注形態がある。それぞれのメリット、デメリットを理解して、プロジェクトの条件にあった適切な選択を行おう。
直接発注
<メリット>
・低コスト
・ノウハウ蓄積
・中国進出への足がかり
<デメリット>
・発注責任、リスク、作業負担を負う
・設計/テストに責任
・人員・リソース確保
・仕様管理
・品質管理
・輸出管理
間接発注
<メリット>
・負担軽減
・リスク回避
<デメリット>
・協力会社の力量に大きく依存
・下請構造によるコスト増
・空洞化
中国人ブリッジSE配置
<メリット>
・言葉や文化の壁を吸収
・中国側のコミュニケーション負担低減
<デメリット>
・個人の力量に大きく依存
・優秀なブリッジSEの人材不足
・中国側にライバル出現の疑念を持たれる
日本人コーディネータ配置
<メリット>
・日本の商慣習や業務知識がある/利用者の視点を持つ
・日本人設計者の負担軽減
・自社にて人材育成が可能
<デメリット>
・言葉や文化の壁
・優秀なコーディネータの人材不足
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Comments
ブリッジSEとコーディネータの違うところが何でしょうか?
教えていただきたいですが。
Posted by: 暖風 | October 08, 2006 10:52 AM