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日本の常識はどこまで通じる?

●日本と中国は当たり前のように文化や人の思考方法が違います

IT分野に限定しても、これは果たしてどうなんだろう?という疑問が次から次へと湧いてきます。特に怖いのは、私たちにとって「これは常識の範疇でしょう」について、中国側に疑問や不信感を抱いたときです。

「ドキュメントは日本語だろうか?」

「性能テストはどこまでやってくれるのだろうか?」

「中国企業はOracle製品を持っているだろうか?」

「オープンソースの無料ソフトを使って構築した方がトータルのコストは抑えられるのであろうか?」

このような疑問を感じたとき、あなたならどうしますか?

そんなことを考える暇があれば、次の設計や製造工程に進みますか?

考えるより先に行動しますか?

それとも、疑問をすべて明らかにしてから次に進みますか?

日本にあわせて中国側は最大限譲歩すべきだと考えますか?

本当にそうでしょうか?

・・・

●ただ質問する、感じたことを即座にフィードバックする

こんなとき、当社では遠慮なく中国企業に質問をぶつけることをお勧めします。

中国人SEを相手にするとき、質問のやり方にはちょっとしたコツがあります。例えば、


・主語を省略しない (あなたは主語を省略してはいけません)
・結論を先に書く (それは○□です。なぜならば、・・・)
・最後にも結論を書く (最後に要点を繰り返します。1.・・・)
 …………

中国企業は聞かれたものは何でも答えてくれます。私の経験上、単に「答える」だけではなく、それ以上に何にでも「応えてくれる」という姿勢をアピールしてきます。これは本当に気持ちがいい。

相手を格下の下請業者ではなく、これから私たち日本企業と対等に取引するパートナーとして扱っている態度を示す方が望ましい結果が得られやすい。

そうすれば、きっとよい関係が構築されるはずです。なぜなら、彼らは日本から受注量を得るために本当に必死だからです。

その上、中国人はメンツを重んじる人種です。

私たちはそのメンツを上手に利用しようではありませんか。彼らは、できないことを素直に「出来ません」とは言いにくい性格の持ち主です。多少無理なことであっても、こちらが真剣に悩んでいると思いがけず、無理な条件を飲んでくれることがあります。

お客A「この納期ではいくらなんでも厳しいのでは」
中国人「いやっ。一度出来ると判断したので絶対にやります」

お客B「うちの業務は難しいから、中国人には理解できないのでは」
中国人「最初の1ヶ月は勉強期間として無料として提供します。お客さんの隣にエンジニアを2名置かせてください」

●中国を意識しすぎない

中国人SEと上手に付き合うコツを一つ紹介します。せっかちな方、考えるより先に行動する方人、そういう人は気をつけたほうがいいです。

あなた:「○○の件、大丈夫ですか?」
中国人:「はい、はい、分かりました。大丈夫です」

この返事を聞いた人は特に要注意!

電話でこのような返事が貰えたからといって、100%安心するのは早計です。特に初めて取引をする相手とは、電話を主なコミュニケーション手段として使ってはいけません。必ず、メールと専用帳票を併用したQA連絡を心がけてください。

そして、必ずコミュニケーションの記録をとって下さい。

IT分野では、中国人がよく発するセリフの中で、私たちの常識で判断するとつい誤解してしまうような危ないものがあります。このような危ないキーワードに出会ったときには、当社が推奨するコーチングのスキルを活用してその場を切り抜けましょう。

例:安請け合いされたと感じた場合
 ⇒「この仕事は○月×日から始められますか?」
 (納期日を約束するよりも、開始日を約束するほうが効果的)

●最後に少しだけフォローします。

ほとんどの中国企業はモチベーションが高い。技術的な分野では一般の日本人プログラマーよりもずっと優秀だといえます。だからこそ、私たち日本の発注側が100%真剣になって中国オフショア開発に取り組まないと、かえって痛い目にあうことになるでしょう。

このことを肝に銘じて、中国ベンダとWin-Winの良好な関係を築いていただきたい。

今回の記事はいかがでしょうか?
少しでもお役に立てれば幸いです。
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