見切り発車への対応
経営陣がトントン拍子で進めるオフショア開発
中国進出を考えているソフトウェア会社に勤務しております。私は、管理部の管理職ですが中国でのオフショア開発についての知識がまったくありません。経営陣は、関係者と話をトントン拍子に進めています。少しでも状況については知っておく必要があると思います。(読者の声)
■経営陣の見切り発車に対応する
●現場の知らないところで、オフショア開発の話が一人歩きする、こんな会社は少なくない。
オフショア開発で成功する企業には、相手国の文化やコミュニケーションの傾向を察知する目の肥えたコーディネータが欠かせない。ところが、ソロバンをはじくだけの経営者には、そんな話には興味が湧かないのかもしれない。
●“目の肥えた”コーディネータとは、日本文化とオフショア開発委託先の企業文化を見事に融合させることができる人物だ。
開発コーディネータの役割については、オフショア開発実践セミナーで詳しく解説しているので、初心者の方はぜひ参加していただきた
い。
●毎回、セミナー参加者から共感が得られる話題の1つに「見切り発車」のネタがある。簡単に説明するとこうなる。
セミナーテキストには「見切り発車はNG」とある。この記述を見ると、多くの参加者はガックリするらしい。
・・・
ところが、セミナーで私が「実際には見切り発車もやむを得ない」と説明すると、参加者は一様にほっとした表情を見せる。
●中国オフショア開発のリスクは、全て回避できるとは限らない。少なくとも、見切り発車のリスクは回避できないものとして、対処しなくてはいけない。状況に応じて、リスクを軽減させたり、他の要素に転嫁させたり、あるいは、受容することもあり得る。
それが、プロのリスク管理というものだ。
●オフショア開発の立上げでは、経営陣の意気込みに対して現場がついていけないケースが多い。その結果、勢いあまって、見切り発車することになる。
当然のことながら、適切なプロジェクトチームが編成されておらず、開発コーディネータも不在だ。
●なぜ、中国オフショア開発は失敗し続けるのだろうか?そのヒントを探るためにも、当社が無料配布するケーススタディや各種セミナーを上手に活用するとよい。
■ 成功の勘所 ■
中国オフショア開発では、過去に先人達が多数の失敗を犯してきた。
今からオフショア開発に取り組む会社は、同じ失敗を繰り返す必要はない。経営陣がトントン拍子で進めるなら、現場も常に情報を獲得できるような仕組みを持っておこう。
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