プロジェクト管理業務のアウトソース
Librarian
ときどき、こんな「ブリッジSE」を見かける。日本語一級
技術二級
マネジメント三級日本側の裏方として働くアシスタント(Librarian)としてなら合格かもしれないが、オフショア開発のブリッジSEとしては危険極まりない。
ところで、Librarianって何?
■Librarian業務をオフショア先に委託する |
●先日、東京都内のシステム会社に勤務する本誌読者から面白い話を伺った。
「インドの会社を使っていた頃、現地にインド人のLibrarianを雇っていました」
●"Librarian"という単語を辞書で引くと「司書;図書館員」とある。しかし、ここでの意味は、プロジェクト管理に必要な各種データを整理整頓しておく裏方職人である。
・Q&A、仕様変更、業務連絡等すべてのコミュニケーションの履歴を取り、分類して整理する
・摘出されたバグの履歴を取り、分類して整理する
・最新のバグ曲線を作成する
●プロジェクトマネージャーは、Librarianが準備した資料を分析して、プロジェクトにおける重要な意思決定を下す。これが1つの理想形である。
■成功の勘所 |
先述の読者は、
「発注規模の大きいインドオフショア開発では、インド側に専門のLibrarianを雇うことで、管理工数を大幅に削減できた」
と成功要因を語ってくれた。
一方、発注規模の小さい中国オフショア開発に対しては厳しい意見が飛び出した。
Librarianを雇う予算がいないばかりか、中国側にLibrarianを使いこなすノウハウがない(情報整理&レポーティングの軽視)。
この苦言を軽く笑い飛ばすようなオフショア受託企業の出現を願うばかりだ。
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