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「会話の土俵をあわせる」の真意

仕様書の記述法やコミュニケーションの留意点

大幅なコスト削減が見込めるとして盛んに行われている中国オフショア開発。しかし実際には、納期や品質などの面で様々なトラブルが発生している。先行した企業は一体どんなトラブルに見舞われたのか。(日経ITプロフェッショナル/幸地司

■「会話の土俵をあわせる」の真意はいかに?

●今年4月に日経ITプロフェッショナルに寄稿した記事が同誌ホームページで公開された。全文を閲覧するには無料のユーザー登録が必要だが、興味ある方はぜひ一読していただきたい。

記事は、仕様書の記述法やコミュニケーションの留意点など、中国オフショア開発の成功率を高めるポイントを解説したものである。

●IT Pro登録ユーザーは、記事に対して誰でも気軽にコメントを書き込めるようになっている。今日は、コメントの一部を紹介しよう。

-----Original Message-----

オフショア開発に従事した事のある身として、興味深く読ませて頂きました。しかしこの記事では結論として「日本(発注側)が中国(受注側)に合わせろ」と言っています。

結局はコストの問題ですが、単発の開発ではまず間違いなく、中国に発注するよりも国内で開発した方が安く上がります。この点は認識されているようですが、問題は2回目・3回目の継続開発が中国では難しい点です。

一般的に中国人技術者は流動性が強く、次期開発では主要SEがいない事は頻繁です。さらに権利意識が強いため、必ずや2回目以降は大幅な値上げを要求されます。

また業務システムとなると日本の商慣習を理解せず、理解しようとする姿勢も薄いため、チグハグなシステムを作りがちです。数年前から「今の損を恐れて中国に開発を出さないと数年後に乗り遅れる」という事でオフショア開発に手を出した企業も多いのですが、現在でその果実を手に出来た企業がどの位あるのでしょうか?

↑コメントありがとうございます。現場の貴重な生情報です(幸地)

●ただ残念なことに、上記コメントは記事の主張を誤解している。

> 「日本(発注側)が中国(受注側)に合わせろ」

この解釈は間違っている。私はいつも「会話の土俵をあわせよ」と主張しているが、一方的にどちらかの流儀にあわせるべきだとは思わない。

●現場を見れば、中国側が"日本型開発アプローチ"に歩み寄っているのが一目瞭然である。日本のIT業界では、受注側が発注側にあわせるのが通例なのだ。

●後半部分については、「間違いなく」や「必ずや」の部分に感情の高まり(憤り)を感じるが、中国オフショア開発の一面を見事に言い表していると思う。

全体的に中国側にとって厳しいコメントだが、私たちオフショア開発の推進者は、こうした現場の声を真摯に受け止めたい。

■成功の勘所

ここで、新しい発想を取り入れてみよう。

「日本流」の開発スタイルは存在する。同様に「欧米流」のそれも広く認知されている。

ところが、「中国流」の開発スタイルはいまだ確立されていない。(ご意見求む)

したがって、「日本が中国にあわせる」という発想はそもそも成り立たない。この考え方、いかがだろうか?

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