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まともな日報とは

日報を求めたらアクティビティのみが返ってきた

中国拠点の技術者に日報を書かせていますが、中堅スタッフも含め、ほぼ全員が"今日のTo doリスト"を提出しておしまいです。中には、「昨日の続き」とだけ書かれた日報もあります。
(欧米系企業/中国駐在の日本人マネージャー)

■計画と実態の差異分析、現状評価、対策・・・

●日報や"ほうれんそう"については、本誌で過去に何度も取り上げたことがある。

> 中国子会社に勤務する全社員に「日報」の提出を
> 義務付けている。一瞬「えっ?」と思ったが、
> 工程管理の習慣が全社員に浸透しているため、
> 中国側から不満の声は上がることはない。
>
> しかも、日報を提出しないと直ちに人事評価に影響する。
> 日報を書く時間は平均して3分間。
> これから社員の負担も小さい。

第311号「日報を義務付ける会社」より
http://www.ai-coach.com/backno/cip0311.html

●先述した日本人マネージャーの気持ちを代弁してみよう。

      一流のビジネスパーソンたるもの、
    頭の中は常にプロジェクトの目標を意識すべきだ

              ▼

 レポートには、計画と実態の差異分析、現状評価、対策が必要だ

              ▼

    日常業務しか記述されない日報は寂しい、不満だ

              ※

●一方で、世界中で自社製品を売りまくる某日本企業の経営者は、"レポートのあり方"について次のように語った。

「(出張やイベント視察の)レポートは必要ない。レポートに書いてくるようなことは、こっちは頭に入っているから。仕事に反映してくれ。ピンと来ない奴は自動的に消滅する」

あなたは、これらの考え方に共感できるだろうか。

■成功の勘所

中国オフショア開発では、現物とプロセスの両方を確認するのが工程管理の基本である。

・現物主義、すなわち言葉による報告を鵜呑みにしない
・数値目標や開発基準に基づく定量評価
・日中両方に作業履歴を残す
・類似見直しの徹底

無駄な管理業務は減らしたいが、かといって、中国の「出来ました」「レビューしました」「すべて見直しました」を盲目的に信じるのは絶対に避けたい。

最近の中国オフショア開発では、"ほうれんそう"の大部分を仕組み化することができる。来週東京で、ツールを使った工程管理の成功事例を紹介する無料セミナーもあるので、時間のある方は参加してみるといいだろう。

無料セミナー 10/25 中国で勝つ為のITプロセスマネージメント<残席あり>
↑ゲストスピーカーとして私も講演します(幸地)

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