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昼食や残業弁当は福利厚生面から重視される

中国では18時に温かい残業弁当を支給

当社の中国開発拠点では、残業の場合は18時ぴったりにあたたかい加班餐(残業弁当)が支給されます。
(日系企業/人事担当者)

■昼食や残業弁当は福利厚生面から重視される
●オフショア開発の成功に欠かせない(?)食事の話題が続く。今日は、中国の地方都市に出張する日本人読者の声を紹介する。

-----Original Message-----

> 加班餐、○○でも有ります。
> 職場が不便な場所にあるので、昼食も会社支給です。
>
> ちと汁が多くて食べにくいですが、
> 慣れてしまうと日本の弁当類が物足りなくなってしまいますね。
>
> 地域性もありますが、
> 昼食と加班の手配は福利厚生上、重要とのことです。
>
> 日本人の来訪も歓迎されます。
> プロジェクトみんなで食事会が必ず有りますので・・・・
> プロジェクトがきつくなってきた時、
> 「今日は残業無し、おごるからみんなで食べに行こう」
> はなかなか効果があります。
> まさに加油になります。
>
(日本人マネージャー/中国の開発現場より)

↑「加油」は、中国語で「がんばれ」の意味です。 若手プログラマーが主体の中国では、東京と比べて"呑みニュケーション"スタイルが異なるかもしれません

■成功の勘所
多くの中国企業では、食事も福利厚生の一環として重視されている。以前、本誌で「月餅を支給しなかった」ためにトラブルが発生した事例を紹介したことがある。ご参考までに。

 「うちは日系企業なので、社員に月餅をプレゼントする習慣はありません」なんてことを言い出すと、従業員から予想以上の反発を食らうかも!?

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中国では18時に温かい残業弁当が支給される

短期出張も増えたせいか、日本研修に行きたがらないようです

一週間程度なら別ですが、ある一定期間の日本の研修には行きたがらない現象というのはあると思います。
(日系企業/人事担当者)

■中国では18時に温かい残業弁当が支給される
●オフショア開発を受託する側の日系企業で働く日本人読者の声を紹介する。

-----Original Message-----

> 日本研修に行っても食事があわない、
> 日本人が冷たいという理由で、半年間の滞在予定を
> 1ヶ月に切り上げて帰国するブリッジSEがいました。
> (家に招待したりといった親密なつきあいをしないから寂しい)
>
> 中国は安くてあたたかい料理が沢山ありますが
> 日本の昼ごはんはコンビニ弁当をチンしたり、
> 中国人には馴染みにくい生活でつらいかもしれません。
>
> 日本人が残業するとき、食事抜きやお菓子やコンビニ弁当で
> 家に帰るまで持たせるのは当たり前です。
> 当社の中国開発拠点では、残業の場合は18時ぴったりに
> あたたかい加班餐(残業弁当)が支給されます。
>
> 食に対しては、日本人よりも
> しっかり食べる健康的な生活が身についていると思います。
>
                  (日系企業/人事担当者)

↑日本の食事は口に合わない!と愚痴をこぼすブリッジSEを大勢知っています。(幸地)

●以前、東京のある会社で毎日カップラーメンを食べる中国人プログラマーに出会った。「もう少し、食生活に気を使いなさい」と助言したところ、「コンビニ弁当はまずくて食えない」ときりかえされた。
(食費を押さえて、生活費を捻出していたという事情もあったが)

■成功の勘所
たかが弁当、されど弁当。 今日の読者メールを読んで、中国人の食へのこだわりはスゴイ!と改めて感心させられた。

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最近の若い中国人の考え方には問題がある

最近の中国オフショア開発で気づいたこと

短期出張も増えたせいか、日本研修に行きたがらないようです。
日本滞在経験のある中国人技術者)

■最近の若い中国人の考え方には問題がある
●読者の声を紹介する。

-----Original Message-----

> 幸地さんは長く研究職をされておりましたので、
> 理論的にまとめることができ、
> 我々現場で働いている人間とはやはりレベル違いますね。
>
> 我々が現場の業務に追われて直感なことしか言えないですが、
> メルマガを読むと時々「なるほど」と感じています。
>
> ・・・
>
> リーダー育成のため1-2年間の日本研修がよく使われています。
> 以前ならみな喜んで日本に行きましたが、
> 最近では短期出張が増えたせいか、行きたがらないようです。
> 2-3ヶ月の出張は問題ないですが、
> 長い研修だと苦労だと思われます。
> これは、中国の若い方の考え方に問題があると思います。
>
(日本滞在経験のある中国人技術者)

●以前、本誌で「日本で働きたい中国人、働きたくない中国人」という記事を書いたことがある。日本案件の経験豊富な技術者でも、日本出張を歓迎しないムードがある。

■成功の勘所
同じ中国人でも出身地によって特徴が異なる。さらに、年代によっても考え方の違いがある。(←世界共通かもしれない)

中国人のリーダー候補が日本出張に求める価値をよく聞きだそう。
もし、日本出張の価値が日本式開発アプローチの習得だけならば、今後もますます中国人技術者に嫌がられるかもしれない。

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翻訳者を悩ます日本本社のおごり

日本人は中国人より上か

中国に来て約半年が経過しましたが、その中でいろいろ感じるところがあります。こちらでは、中国人と日本人が協力しながら仲良く働いていますが、本社から出張でくる日本人社員の態度が、ときどき日本人が中国人より上と勘違いしているんじゃないかと。

(中国駐在員)

■翻訳者を悩ます日本本社のおごり
●今年もさっそく、中国に駐在する日本人読者からのメールを紹介する。

>> 「中国はごますり社会」
>> 私は、中国員従業員から自宅に招かれてもすべて断っています。
>>                (中国駐在員/日本人副総経理)
>>
>本誌第374号→ http://www.ai-coach.com/backno/cip0374.html
>
> これをごますり社会と考えている人は、
> ちょっと極端な例だと思います。
> 私の周りでは、そういう人は少ないんじゃないかな。
> こういう人が一人でもいるというのは寂しい限りだけど。
> ・・・
>
> ところでなんで最近本社の社員がおごっていると思うかというと、
> いろいろなパワーポイントの資料を中国語に翻訳していて
> 中国語に翻訳しずらい面にたびたび直面します。
> これを本当に直訳して良いのか。
> これを読ませたら逆効果というか、
> せっかくの宣伝が逆効果の宣伝になるのではないかな、と。
>
> すぐれた日本が中国に指導するという形だけでは、
> 受け入れられないと思います。
> パートナーシップという考え方で
> お互いに教え教えあうという姿勢でないと、
> この翻訳文章のせいで誰かが不快な気分になるんだろうと
> 思うとやるせない。
> ・・・

●現地駐在員は、日本から出張者がくるたび同時通訳や資料翻訳に大忙しである。さらに、次のコメントが興味深い。
>
> あと、いくら解放されているとはいえ共産国の中国に対して、
> 言っていいことと悪いことがあります。
> これは、住んでみるとよくわかるのですが、
> 本社社員が怖いもの知らずなのでそういう温度差もいや。

■成功の勘所

中国人は日本人よりも「合理性」を重視する傾向が強い。相手国の感情を刺激せず、論理思考で議論する力を身に付けよう。

・事実やデータに基づいて話すこと
・仮説を立てる時は何らかの形で検証済みであること

それにしても「共産国の中国に対して、言っていい事と悪い事」とのコメントは驚きだ。具体的に、どんな話がNGなのだろうか。あなたの周りで似たようなエピソードがあれば、ぜひお寄せください。

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中国はごますり社会?

中国はごますり社会

私は、中国員従業員から自宅に招かれてもすべて断っています。
(中国駐在員/日本人副総経理)

■リーダーシップは変幻自在
●リーダーシップには様々なスタイルがある。

例えば、プロジェクトリーダーが「生産性を上げたい」「お客さんの立場になって考えよ」など曖昧な指示を出した場合でも、その意図を汲み取り、結果を出そうとする組織がある。

一方、明確で力強いメッセージを発するリーダーを好む組織もある。
日本人が中国でリーダーシップを発揮する際には、その場で即断即決するスタイルが好まれる傾向がある。

(間違っていたら後から訂正すればいいという発想だろうか?)

●冒頭のセリフに戻る。

> 私は、中国員従業員から自宅に招かれてもすべて断っています。

この話を別の日本人マネージャーに振ってみたところ、「従業員と平等に接するため、プライベートなお誘いはお断りしている」と答えてくれた。

そういう考え方もあるらしい。

●ところが、最初から「中国はごますり社会である」だと断定し、従業員とのプライベートな付き合いを絶つ姿勢には賛成しかねる。
リーダーシップ論とはあまり関係ない話だが、何となく書いてみた。


■成功の勘所

近年の研究によると、優秀な人間は状況に応じて複数のリーダーシップスタイルを使い分けることが出来るらしい。

1 普段は明確で力強いメッセージを発する指示型リーダー
2 仕様変更発生時はメンバーと相談して意思決定する参加型リーダー
3 黙っていても仕事が進む状況では支援型リーダー
4 困難な目標を設定してメンバーの尻を叩く達成指向型リーダー(プロジェクトX型)

状況に応じてリーダーシップを変化させるように、「中国はごますり社会である」だと決め付けず、柔軟に異文化コミュニケーションをはかりたいものだ。

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品質保証部門の独走を防ぐ

QA部長を格上げしたら開発部長に火がついた

ある日本企業の北京開発拠点では、品質保証の重要性を認知させる
ために、QAチームの部長の座席を開発部長の座席よりも「格上」の
場所に移した。
(本誌第335号より)

■品質保証部門の独走を防ぐ
●2ヶ月前、本誌第335号で「社内の席順を変えるだけで、中国人従業員のモチベーションが向上した」事例を紹介した。それに対して、品質保証部門で働く日本人読者からからコメントをいただいた。

-----Original Message-----
>
> 品質保証はソフトウェア開発だけにかかわらず、
> 非常に重要なことです
>
> 小生は、お客様へのサービスの
> 提案内容からプロジェクトの完了までの品質保証を行っており、
> 当部門の承認がない限り提案はできないという仕組みです。
>
> 常に気をつけていることは、
> この部門に異動してきたメンバーが、
> 勘違いをし間違った権限を持たないようにすることです。
>
> 1.プロジェクトの不備を見つけるのみ、代案、提案をださない
> 2.相手を論理的に相手を説得できない
> 3.チームに杓子定規な意見をだす。
>
> 結果、プロジェクトチームは強制された感を持ち、
> うまく進まないというようなことがあります。

↑品質保証部門の地位や権威が保たれていないと、ご指摘のような悪しきセクショナリズムが生じます(幸地)


> QA部の格上げは大いに結構ですが、
> 製造の分野における品質保証と異なり、
> ソフトウェア開発では非常に個人の対応により差がでてきます。
>
> これは品質保証の理論とか、以外の問題です。
>
> このQA部も格上げ、メンバーが自信をもちましたが、
> 今後メンバーに対する教育(理論以外のもの)が
> 必要となるのではと感じています。

↑同感です。(幸地)

●品質に対する意識が社内に一度定着すると、良し悪しに関わらず
なかなか変えることは出来ない。

そのため、あえて波風を立てるような形で企業は人事異動を行うが、結果として何も変わらない職場もしばしば見られる。
(異動してきた人を既存の文化に染めてしまう、など)


■成功の勘所

QA部の格上げを成功させるには、ある程度荒療治が必要になるだろう。血を入れ替えるために、外から人材を連れてきて変革を手伝ってもらうこともある。(←これが、アイコーチのお仕事)

日産自動車では、外から来た改革者と内部事情に精通する担当者とが協同して劇的な業績回復を成し遂げた。成功の秘訣は「調達」の改革。

あなたの会社のオフショア開発で必要な改革は何だろうか?

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責任追及ではなく原因分析に焦点をあてる話法

相手を非難せず、やわらかくフィードバックする法

良好な人間関係を保つために、フィードバックを与える際は、「I(私)メッセージ」を使うとよいとされる。「私は」で始まる文章を用いて相手にフィードバックを伝えるテクニックだ。

×「この部分は、以前説明した仕様と違います。バグです」

◎「(私は)この部分は以前説明した仕様と違うような気がします。念のため、もう一度仕様書を確認して連絡をください」
(本誌発行人)

■責任追及ではなく原因分析に焦点をあてる話法
●以前、本誌第362号で「フィードバックの大原則」と題した内容に対して、オフショア開発で活躍する日本人通訳からコメントをいただいた。

-----Original Message-----

> 日本人の好む「やわらかい言い方」というのは、同時に「間接的
> な言い方」となりがちであり、通常は「あいまい」または「分か
> りにくい」言い方になってしまいます。
>
> オフショア開発の場合、日本語を外国語として扱う人にとって
> 「あいまいな」言い方は、逆に真意が伝わりにくくなります。
>
           (オフショア開発で活躍する日本人通訳)

↑ご指摘の通り「あいまいな」な表現はNGですね。(幸地)


-----Original Message-----
>
> 先日、ある開発中のプロジェクトの日本側担当者の方と
> 会議をした際、その方が、
> 「弊社プロジェクトチームが
> どうしてxxxの部分の仕様を間違えたのか知りたい」
> とおっしゃいました。

●第362号では、この表現(↑)を工夫すべきだと主張している。通常「どうして~」で始まる会話は、相手に非があるという前提である。

●つまり「xxxの部分」を間違ったのは相手が悪いという前提がミエミエである。これでは、通訳者の苦労も絶えないだろう。

>
> プロジェクトリーダーは、
> 「その部分が仕様を読んであいまいだったので、
>  Q&A表で『ここは、yyyyのことですか。』と質問したが、
>  直接的に『はい/いいえ』の答えはもらえず、
>  例が示してあったので、その例の通りに作業を行った。」
> と答えました。
>
> しかし実際、日本側としては、
> その質問部分に対して3種類のことを実現したかったのに、
> 例は1種類だけだったため、プロジェクトチームは
> 全てその1種類の例に合わせて実装し、
> そのため、日本側は「仕様を理解していない」と
> とったようでした。
>
> ここで問題なのは、なぜ日本側は直接的に「はい/いいえ」を
> 言わなかったのかということ、そして、もし例が十分あったなら、
> 手戻りは起こらなかっただろうということです。

↑よくある失敗例だと思います。丁寧に紹介していただき、本当にありがとうございます。(幸地)

●上記の例では、オフショア受託側は「xxxの部分」を間違った責任は、質問に正しく答えなかった日本側にあると主張している。

最悪の場合、「言った、言わない」の泥仕合がつづき、両国の現場に後味の悪さだけが残ってしまう。


■成功の勘所

第362号で紹介したテクニックを使えば、「やわらかい」表現で、かつ「直接的」にメッセージを伝えることができる。ここで使われる「やわらかい」表現とは、相手と問題(仕様ミス)を切り離すテクニックである。

> 「弊社プロジェクトチームが
> どうしてxxxの部分の仕様を間違えたのか知りたい」

→次のように言い換えてみてはいかがだろうか。

 (私は)xxxの部分の仕様が間違ったことを残念に思います。
 何が原因でxxxの部分の仕様を間違えたのかを教えてください。

[解説]

 最初に「I(私)メッセージ」を使って表現を「やわらかく」する。
 次に、「どうして~」の代わりに「何が原因で」と言うことで、責任追求ではなく原因分析(仕様ミス)に焦点をあてる姿勢を鮮明にする。
さらに、次のような表現に言い換えるともっと「やわらかく」なる。

 何が原因で「仕様伝達が上手くいかなかった」のかを教えてください。


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日本人のこだわり

受託側が一方的に手戻りの費用を負担させられる?

私の知る限り、中国国内のシステム開発で、日本と同等かそれ以上に詳細な仕様書が作られているという習慣は聞いたことがない。

中国でも、仕様変更や手戻りが頻発するだろうが、責任分担の考え方が日本と異なる。日本のIT業界とは異なり、一方的に受託側が負担する習慣はないようだ。(←ご意見求む!)
(本誌第367号より)

■仕様が決まらないのは、日本人のこだわり
●今日は、久しぶりに日本人読者のご意見を紹介する。

-----Original Message-----

> 弊社が取引するIT会社の社長さんがおっしゃるに
> (中国の)国内開発については、まず納品し、
> その後保守工数で仕様変更(場合によってはバグも!)に
> 対応しているようです。
>
> 実際、品質が悪いものを製造し
> 保守契約を結ばずトラブルになることもあるようです。
> このあたりは韓国の技術者の方も
> 同じようなものだとおっしゃっていました。
>
> その点、欧米は発注時点で仕様はFIXされ、
> 以降の変更は厳格に管理され別計上が当たり前で、
> 日本のように仕様変更が当たり前にあるのは
> おかしいとインドの方が憤慨されていました。
>
> ただ、欧米のように厳格に仕様を決めていたのでは
> こだわり屋さんが多い日本では
> 開発の開始が恐ろしく伸びてしまいますよね。

            (日本在住/日本人読者)

↑"日本人はこだわり屋さんが多いから仕様が決まらない"とは、とてもポジティブな表現ですね。ありがとうございます(幸地)


■成功の勘所

中国オフショア開発で相手に改善して欲しい点をいくつか挙げて、それぞれ前向きな表現で言い換えてみよう。

・日本人の指示は曖昧だ
 →仕様書の行間が読めるようになると、コミュニケーションコストが大幅に改善できる

・中国人は情報を共有しない
 →ハングリー精神が旺盛なので、安易に他人に頼らない

引き続き、中国国内の仕様書や開発プロセスに関するご意見をお待ちしている。

☆中国国内の仕様書のレベルは?

◆日本よりも優れている
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0011315A1b93d
◆日本と同様だ
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0011315A23c34
◆日本よりもひどい状況だ
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0011315A31af9
◆分からない
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0011315A45223
○結果を見る
┗ http://clickenquete.com/a/r.php?Q0011315C8af7
○コメントボード
┗ http://clickenquete.com/a/cb.php?Q0011315P00Cd9fd

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以前と比べて最近の日本の仕様書は使い物にならない

中国国内では、キチンと仕様書を準備しますか?

・最初はきちんと作ってましたが、慣れてきたら手を抜き始める点は同じですよ。(オフショア経験中程度さん)

・でも、日本人より団結心はあると思います。(ひろき(H.O.)さん)

■5,6年前と比べて、最近の日本の仕様書は使い物にならない
●昨日は「中国では反復型開発プロセスが多い!?」と題して、ある中国人読者のご意見を紹介した。これには、さらに続きがある。

-----Original Message-----

> 海外オフショア開発になると、コミュニケーションのコスト
> (時間・BSEなどの人的リソース)が大きくなるため、
> 反復型開発プロセスの必要条件に満たさない場合が
> 殆どと考えています。
> ・・・
>
> 5、6年前はちゃんとした仕様書しか経験していなかったですが、
> 最近では短納期に迫られているせいか、日本側の仕様書が
> 使い物にならないほどひどくなってきました。
>
> もちろん、開発全般については日本に一日の長があり、
> 会社管理から開発方法論まで学ぶべきものが多々あります。
>
> ですが、中国国内の多くのプロジェクト
> (特に大規模なプロジェクト)でも
> 日本並のドキュメントが作られていることは事実です。
> ・・・
>
> 海外オフショア開発を成功させるためには、
> 感情的にならず、お互いを対等のパートナーとして、
> 冷静に相手の言い分を聞き入れることが一番大事と思います。
>
> お互いの短所を言い訳にして口論しても
> 特にどっちに対しても得にならないでしょう。
>
> 今までの苦しい経験から以上のコメントをさせて頂きました。
> ご参考になれば幸いです。
(日本滞在したことがある中国人技術者)

↑パートナーシップを訴える中国人は実に多い!
 ということは、これまで中国企業は、外国から「パートナー」として扱われてこなかったのでしょうか(幸地)


■成功の勘所

仕様変更や手戻りの責任分担について、中国では一方的に受託側が負担するケースが少ない。もし、追加費用を払わないなら、作業をストップすると警告する。

アメリカでも、IT導入プロジェクトの半数近くが破綻しているというデータを見たことがある。中国や米国では、いい意味でも悪い意味でも、発注者と受注者は対等な関係である。

引き続き、開発プロセス等に関する情報をお待ちしている。

☆中国国内では、
 ちゃんと仕様書を準備してからシステム開発に着手する。

◆その通り。日本よりも優れている
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0011315A1b93d
◆そうでもない。日本と同様だ
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0011315A23c34
◆いや。日本よりもひどい状況だ
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0011315A31af9
◆分からない
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0011315A45223
○結果を見る
┗ http://clickenquete.com/a/r.php?Q0011315C8af7
○コメントボード
┗ http://clickenquete.com/a/cb.php?Q0011315P00Cd9fd

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反復型開発プロセス

中国にも設計書がない開発プロジェクトはたくさんある

> 中国国内の大型プロジェクトも設計書がない、
> 開発ルールが曖昧などの状況がたくさん存在します。
>
> それで一時的にプロジェクトが成功しても
> メンテナンスや機能追加の時に大変苦労しています。
(本誌第368号より)

■中国では反復型開発プロセスが多い!?
●先日配信した第367号に対して、たくさんの反響が寄せられた。 前号に引き続き、今日も中国人読者のご意見を紹介する。

-----Original Message-----

> 始めまして、○○と申します。
> 日本滞在暦のある中国技術者です。
>
> いつも拝読させて頂き、ありがとうございます。
> 日本人の視点からオフショア開発が学べるので、
> 非常にありがたく思っています。
>
> 結局我慢できず、自分の観点も述べたくなってきました。^_^
> 私の観点を述べさせていただきます。

↑大歓迎です。ご遠慮なくどうぞ(幸地)


> 日本の国内開発は、基本的にウォーターフォールモデルに
> 基づいています。ですが、中国の国内開発では
> 反復型開発プロセスが多いと思います。早期確認によって
> 手戻りの作業を軽減し、納期を短縮する発想です。
>
> 反復型開発プロセスを利用するために、
> 以下の条件が必要と思います。
>
>  ・小規模のプロジェクト
>  ・顧客が反復型開発プロセスを認める
>  ・コミュニケーションが綿密に取れる
>
> 中国の国内開発ではこれらの条件を満たすことが多いので、
> 適材適所を考えると、
> やはり反復型開発プロセスを利用するほうが得策です。
>
> (本誌第367号で)コメントした方の見たケースも
> 反復型開発プロセスの一例と思います。
> 仕様書が優れているかどうかではなく、
> 開発プロセスの考え方が根本的に違います。

          (日本滞在したことがある中国人技術者)

↑中国国内で反復型の開発プロセスを多く経験されたのですね。
 ご意見ありがとうございます(幸地)

■成功の勘所

オフショア開発を語る上で、中国のローカルルールは知っておきたい。今日の情報提供者や下記アンケート中間結果によると、中国でもきちんとした仕様書は作られていないようだ。

引き続き、開発プロセス等に関する情報をお待ちしている。

☆中国国内では、
 ちゃんと仕様書を準備してからシステム開発に着手する。

◆その通り。日本よりも優れている
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0011315A1b93d
◆そうでもない。日本と同様だ
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0011315A23c34
◆いや。日本よりもひどい状況だ
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0011315A31af9
◆分からない
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0011315A45223
○結果を見る
┗ http://clickenquete.com/a/r.php?Q0011315C8af7
○コメントボード
┗ http://clickenquete.com/a/cb.php?Q0011315P00Cd9fd

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中国にも設計書がない開発プロジェクトはたくさんある

「できあがった物を見てから修正する」というやり方

中国国内では、きちんと仕様書を書いているのでしょうか?
(本誌第367号より)

■中国にも設計書がない開発プロジェクトはたくさんある
●このメルマガでは、過去に何度も日本側の設計等の不具合について言及している。

>「できあがった物を見てから修正する」というやり方に対して、
> 多くの中国人技術者は否定的な見解を持つという。

その指摘はごもっともだが、一方で中国国内のシステム開発ではどうよ?という素朴な疑問が生まれた。

参照→ http://www.ai-coach.com/backno/cip0367.html

●昨日配信した第367号に対しては、こちらの予想通りたくさんの反響が寄せられた。今日は、中国人読者のご意見を紹介する。

-----Original Message-----
Sent: Thursday, December 15, 2005 5:17 PM
>
> ・・・
>
> 中国国内の大型プロジェクトも設計書がない、
> 開発ルールが曖昧などの状況がたくさん存在します。
>
> それで一時的にプロジェクトが成功しても
> メンテナンスや機能追加の時に大変苦労しています。
>
> 決して良い結果ではありません、
> むしろユーザーに迷惑をかけている状況です。
>
> ただし、その状況でオフショア開発に適用されると、
> ますますまずい状況になるでしょう。
>
> (1) オフショア開発と国内開発は違う
>
> ・・・
>
> (2) 設計力の低下
>
> ・・・
> 今月の日経ITプロの「基本設計の定石」に、
> 基本設計というスキルが最近弱体化している指摘もありました。
>
> (3) 悪いものは悪い
>
> ・・・
> 本当に正しい設計の考え方は何か?
> 正しい開発手順が何なのかを忘れてしまって、
> 現実だから仕方がないと考えてしまう人が増えている。
>
> 「悪いものは悪い」と素直に原点に戻るべきだと思います。
>
> (4) 協力的に考えよう
>
> オフショア業界は、これからますます発展すると思いますが、
> やはり発注側も受注側も互いに協力して進めること、
> それがとても重要ではないでしょうか。
>
> その面で、幸地さんのメルマガは
> 非常に重要な役割を発揮していると思います。
> 是非発注側の管理者(特に現場のマネジャーさん達)は、
> 海外の現場を理解して頂きたいですね。
>
> ・・・
>
> 是非みなさんのアドバイスも聞きたいと思います。

↑かなりの長文でしたが、全体的に爽やかな論調。
 中国側の視点に立った情報提供ありがとうございます(幸地)


■成功の勘所

オフショア開発を語る上で、相手国のローカルルールはぜひ知っておきたい。引き続き、情報提供をお待ちしている。

☆中国国内では、ちゃんと仕様書を準備してからシステム開発に着手する。

◆その通り。日本よりも優れている
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0011315A1b93d
◆そうでもない。日本と同様だ
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0011315A23c34
◆いや。日本よりもひどい状況だ
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0011315A31af9
◆分からない
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000628Q0011315A45223
○結果を見る
┗ http://clickenquete.com/a/r.php?Q0011315C8af7
○コメントボード
┗ http://clickenquete.com/a/cb.php?Q0011315P00Cd9fd


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手戻りの費用を一方的に受託側が負担させられるか?

中国国内では、きちんと仕様書を書いているのでしょうか?

>「できあがった物を見てから修正する」というやり方に対して、
> 多くの中国人技術者は否定的な見解を持つという。

 日本側の設計等の不具合について明記されてますが、逆に、実際中国側が中国国内エンドユーザーに対して、そういうことをきちんとやっているんでしょうか?
(オフショア開発の経験豊富な日本人読者)

■手戻りの費用を一方的に受託側が負担させられるか?
●オフショア開発の経験豊富な日本人読者から届いた鋭い突っ込みメールを紹介する。

-----Original Message-----
Sent: Saturday, December 10, 2005 3:16 PM

> ・・・
>
> これはあくまで、私の見たままですが・・・・
>
> 実際、オフショアの合間に、
> 中国現地のさる地方銀行の顧客システム開発で、
> A4用紙2枚で、
> ユーザ要件らしき項目がつらつらと書かれたもので、
> いきなり製造着手してましたが
>
> 担当リーダーが言うには、とりあえず骨格を作って、
> 何回か現場でレビューしながら進めるとのこと
>
> 当然、後先(メンテとか改造)は考えずに、
> ドキュメントなしでお互い口頭でやり取りをしているそうです。
>
> そういうこともあることから、
> 「多くの中国人技術者は否定的な見解を持つという。」
> ことが理解できないのです。
>
> じゃこれはあくまで、特異な例なんでしょうけど、
> 何かと、日本側の仕事の出し方、
> 進め方ばかり気になったのですが、
> じゃ中国側企業同士ではどうなんでしょうとういうことです。
>
> ・・・(略)

↑日本だけが一方的な悪いような書き方は、気持ちのいいものではありませんね。
 ごもっともなご指摘ありがとうございます(幸地)

■成功の勘所

ご意見を下さった方の心情を汲みつつも、一応プロらしい回答を述べたい。

[公式回答]

私の知る限り、中国国内のシステム開発で、日本と同等かそれ以上に詳細な仕様書が作られているという習慣は聞いたことがない。

中国でも、仕様変更や手戻りが頻発するだろうが、責任分担の考え方が日本と異なる。日本のIT業界とは異なり、一方的に受託側が負担する習慣はないようだ。(←ご意見求む!)

それはそれとして、そもそも比較の対象が違うと思う。
顔が見える国内開発と海を隔てたオフショア開発とを同じ土俵で論ずるのはあまり意味がない。

「できあがった物を見てから修正する」という日本式オフショア開発と比較すべきは、欧米のオフショア開発スタイルである。

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オフショア開発交流イベントの重要性

来年のオフショア開発に期待すること

 今年7月から立ち上げたオフショア開発ですが、幸地さんや上海オフショア開発交流会のおかげにより、現在17名体制と規模は小さいながらも軌道に乗ってきました。
 来年は、3桁体制を目標に飛躍の年にしたいです。
(昨夜の東京オフショア開発忘年会/出席者より)

■オフショア開発交流イベントの重要性を実感
●昨夜、東京・大崎で開催されたオフショア開発忘年会は最高に盛り上がった。

事前の申込者は27名、業務上の理由で参加見送りが3名いたが、それでも総勢24名のオフショア開発関係者が参加してくれた。

 「今夜は忘年会ならぬ、望年会にしましょう!」

という私の掛け声で始まった。ちゃんと理解してくれたかな(^^;)

●出席者にアンケートを実施したところ、各社から様々な思いが寄せられた。

【オフショア開発忘年会で忘却したいこと】

 ・迷いだらけで無策で進歩の無い年だったこと
 ・忘却なんてまだまだです
 ・あるお客さんから研究開発がないんだねと言われたこと
 ・次女の在留資格申請を遅らせたこと
  (・・・他多数)

【来年のオフショア開発に期待すること】

 ・オフショア開発量、開発先を増やすこと
 ・我こそ、ベトナム代表になること
 ・内陸西安の部隊を大きく拡大したい
 ・長期安定の発注元を見つけること
  (・・・他多数)

●食事が出され、酒が進んできた頃を見計らって、3分間プレゼンテーションが始まった。挑戦者は13名。

時計を見ながらキッチリ話をまとめる人。熱く語り過ぎて時間オーバーする人。ギターを持参して民族音楽を披露する人・・・。

来年はもっと良い年にしたいと思った。


■成功の勘所

昨夜は19:00からの開始だが、24名の出席者はなかなか席につかない。活気溢れる名刺交換が延々と続く。結局ほぼ全員が何らかの形でスピーチすることなった。これだから、オフショア開発交流イベントはやめられない。

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在日中国人技術者のストレス

1ヶ月25万~30万円の給与で日本に行きますか?

・条件による。
 1ヶ月25万円の給与では行かない。
 東京は家賃、生活費が高く、25万円の給与では東京で厳しい生活を強いられるのでは。
 現在の給与で生活していた方がベター。
(日本案件経験2~3年、日本語能力3~2級)

・3ヶ月程度の短期ならばよいが、言葉等、
 日本での生活に不安があるのでそれほど行きたいとは思わない。
(経験4年、日本語能力4級)

■在日中国人は仕事とプライベートでストレスを感じている


●昨日のメルマガに対して、ある中国人の読者から貴重な情報をいただいた。

-----Original Message-----

> 平成10年、日本人男性は平均48%がストレスを感じていた。
>
> 今年、日本で働く中国人IT技術者にアンケートしたところ、
> ストレスがある人の割合は82.4%を占めた(有効回答数18名)。
>
> もし、今回のサンプリングに問題がなければ、
> かなりの人数の在日中国技術者はストレスを持っている。
>
> それは、今日のテーマの中国人が日本に行きたくない
> 原因のひとつではないかなと思います。
>
> ・・・(省略)

↑学校の研究テーマを紹介してもらいました。
 ありがとうございます(幸地)

●普段、私たちはあまり意識しないが、人間には良いストレスと悪いストレスがある。良いストレスは、人間を積極的にし状況を好転させる力を持っている。

●上記の研究報告は、悪いストレスに焦点をあてた調査レポートである。在日中国人IT技術者が感じる最大のストレスは、やはり仕事関係で全体の85.7%。

 「お客さんの仕様確認は大変」
 「仕事の進捗は間に合わない、納期はきつい」
 「納品の品質に常に心配する」
 「日本(上流の設計の仕事)は品質がよくなく、少し変更すると、
  下流のわれわれにとっては大変な作業量になる」
 「納期は短い」

●次いで、友達が出来ない・寂しいといった「交流、孤独」のストレスが28.6%。以下、このような調査結果となっている。

・仕事    85.7%
・交流、孤独 28.6%
・金銭、給料 28.6%
・家族    21.4%
・技術    21.4%
・健康    14.3%
・言葉    14.3%
・将来    14.3%
・年齢    14.3%
・女性    7.1%
・子供    7.1%
・人間関係  7.1%
・生活    7.1%

■成功の勘所

上記調査によると、言葉の壁に関するストレスは14.3%。思ったほど大きくない。言葉の壁よりも、仕事の進め方や商慣習等の違いにストレスを感じているらしい。

日本で働く外国人従業員のストレスを軽減するために、あなたはどんな手助けが出来るだろうか。工夫できることをすべて書き出してみよう。

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日本で働きたい中国人、(安月給では)働きたくない中国人

中国人技術者への質問

1ヶ月25万~30万円の給与で日本採用されるとしたら、行きますか?(上海オフショア開発交流会 ゲスト講師 山中氏)

■日本で働きたい中国人、(安月給では)働きたくない中国人
●上海ホープス総経理 山中氏がまとめたアンケート調査を紹介する。

☆1ヶ月25万~30万円の給与で日本採用されるとしたら、行きますか?

・是非行きたい。(新卒)
・行きたい。(経験5年。日本案件経験3年)

・条件による。
 1ヶ月25万円の給与では行かない。
 東京は家賃、生活費が高く、
 25万円の給与では東京で厳しい生活を強いられるのでは。
 現在の給与で生活していた方がベター。
 (日本案件経験2~3年、日本語能力3~2級)

・3ヶ月程度の短期ならばよいが、言葉等、
 日本での生活に不安があるのでそれほど行きたいとは思わない。
 (経験4年、日本語能力4級)


●日本案件の経験が豊富な技術者であっても、日本出張を歓迎しないムードは意外に多い。


中途半端なまま日本に行って、現地で半人前の技術者として扱われるくらいなら、本国で設計&マネジメントを追求する方がキャリアアップにつながるとの判断だろうか。

それとも、単にお金の問題?

■成功の勘所
中国人技術者が日本で1~2年修行するジョブローテーションは、技術者のスキル範囲が広がり、マネジメントや異文化交流の柔軟性が広がる。個人的には積極的に応援したい。

一方デメリットとしては、経費増大、一時的な生産性の低下、受け入れ側の調整負担増、仕事の管理に手間がかかる等が挙げられる。

日本側が言葉の壁を気にしすぎるあまり、中国人技術者に平凡な仕事ばかり与えていると「日本の案件は簡単でつまらない」といって、知的で野心的な若い技術者のやる気を一気に削いでしまう恐れがある。

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コミットメント対象

できあがった物を見てから修正する・・・日本の設計は甘い!


上海オフショア開発交流会 ゲスト講師 山中氏によると、「できあがった物を見てから修正する」というやり方に対して、多くの中国人技術者は否定的な見解を持つという。

・日本は、本来設計にかけるべき時間と労力を省いている
・日本は、想像力や検討する力が欠けている
・日本は、能力の低い技術者が設計している

ちなみに、「顧客が望めば、何でも修正してあげたい」というのも中国企業の本音である。ただし、追加料金を払ってくれれば。
(本誌第360号より)
参照→ http://www.ai-coach.com/backno/cip0360.html

■コミットメントの対象をコントロールする
●先日の上海オフショア開発交流会でお会いした中国人読者のご意見を紹介する。

-----Original Message-----
>
> 対日オフショア開発では、
> 変更対応については考え方はいろいろあります。
>
> 私の実際プロジェクトを携わってきた感覚として、
> 経営者またはPM層では、
> 「お客様(特にエンドユーザ)からの要望は
> 勿論神様からの指示ですので、
> ある程度対応せざるを得ない覚悟が必要である」
> と言う考えがあります。
>
> 一方で現場からは、
> 「最初からそういう部分(仕様変更部分)を
> はっきりすればよかったのに、
> せっかく頑張って作り上げたものをまた変更するのは。。。」
> という意見がかなり多かったです。


●経営者、PM層と技術者は、職務上コミットする対象がそれぞれ異なる。「コミットする」とは「執着する」と換言してもよい。
洋の東西を問わず、ソフトウェア開発会社では、

 経営者は、会社の存続と持続的成長にコミットする、
 PM層は、与えれたプロジェクトの完遂にコミットする、
 現場の技術者は、技術や実務経験の蓄積にコミットする。

そのため、顧客に対する態度が異なるのは当然の結果である。


> >> 「顧客が望めば、何でも修正してあげたい」というのも
> >> 中国企業の本音である。ただし、追加料金を払ってくれれば。
>
> 受注側の立場だと、変更対応にあたった工数に合わせて
> お客様がお金さえ払っていただければ、特に問題がないようですが、
> 実際問題として、現場のモチベーションコントロールは
> かなり難しくなります。
>
> 場合によって、作業効率が一気に下がるケースもありました。
> なので、変更対応の際には、
> 上記のバランスを考えることに結構苦労をかけています。


●前出のコミットメントの対象が正しいと仮定したとき、変更対応によって中国の作業効率が一気に下がる理由を考えてみよう。

 ・・・答えはこの後すぐ

■成功の勘所
会社を存続させるためには、日本側の変更要求に対応するしかない。「お客様の要望は喜んで対応すべきだ」と考えるのが経営者。

同様にプロジェクトを完遂させるには、日本側の変更要求に対応するしかない。余計な作業が増えるため、本音はやりたくないかもしれないが、「やるしかない」のがプロジェクトマネージャー層。

一方、日本側の変更要求に対応しても技術蓄積に結びつかないと考えてしまう技術者がいると、現場のモチベーションは一気に下がってしまう。

経営者やPM層とはコミットする対象が異なる現場技術者は、仕様変更の対応に嫌悪感を隠さない。

もし、プロジェクトメンバーが一丸となってオフショア開発の成功にコミット(執着)していれば、中国オフショア開発の状況は激変するだろう。

すなわち、技術者のコミットメントの対象を変えれば結果も変わる。

以上の考察が正しいとすれば、中国側の企業文化を改革することで、変更対応時のトラブルを大幅に削減できる可能性がある。

[理想的な企業文化における現場の思考パターン]

 「仕様変更に対応」→「技術や経験の蓄積」→
 「昇進」→「昇給」→「自信と安定」→「理想の自分」→・・・

[ネガティブな企業文化における現場の思考パターン]

 「仕様変更に対応」→「時間の浪費」→
 「モチベーション低下」→「生産性低下」→「昇進なし」→
 「昇給なし」→「離職」→「不安定で未熟な自分」→・・・

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