« January 2006 | Main | August 2006 »

プロジェクトの半分は納期3~5日

「技術者の未稼働」の損失はいくらでしょうか
あなたは、具体的に数値化して考えたことありますか。 (本誌発行人)

●前号では「3ヶ月プロジェクトの56%で問題発生」という話題をお伝えした。私が指摘するまでもなく、最近は短納期のオフショア開発が増えている。「短納期」に関して、ある読者から興味深いご意見が届いたので紹介する。

-----Original Message-----
>
> 私のところはもっとすごい
> ただし、ソフト開発ではなく○○図面の製作の話ですが
>
> プロジェクトの50%が納期3~5日
> 枚数は5枚以下
> スタッフは40人
> 典型的な少量多品種短納期
> 毎月100件ほどのPJをやるから、毎日締め切りが4件。
> 日本人2名が現地でつきっきりでブリッジSEの役目をしています
(読者の声)

↑すごいですね。一度現場を見学してみたいです。(幸地)


■成功の勘所

情報提供者によると、作業員の「稼働率」に最も気を使っているという。一般にスタッフ数40名の規模では、このビジネスを安定稼動させるのは難しい。だが、この会社では対応している。いったい、どんなノウハウが隠されているのか興味しんしんだ。

私たちは究極の困難にぶち当たった時に初めて、発想の飛躍が生まれる。あなたも会社でも、あえて困難に挑む体験が必要だろう。もし、誰からもオフショア開発の失敗を責められないとすれば、あなたはどんな課題に挑戦しますか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

3ヶ月プロジェクトの56%で問題発生

現状分析のススメ
問題を数多く抱えるオフショア会社では、状況をすべて数値化して、事実に基づく環境分析を実施しよう。 (本誌発行人)

●設立3年目の日系オフショアベンダーで聞いた話の続き。


この会社の開発要員は50名。親会社の都合により、短納期、小人数、小額のオフショア案件が大半を占める。経験不足は否めず、大規模案件をこなす能力は足りないと会社トップも自覚している。

●この会社が3ヶ月以下の短納期の仕事を請けた場合、56%のプロジェクトで何からの問題を抱えていることが判明した。問題プロジェクトの売上は全体の1/3を占める。

●一方、4ヶ月以上の長期案件では、問題プロジェクトはたった9%だという。ただし、売上は全体の5%に過ぎない。


■成功の勘所

未成熟のオフショアベンダーでは、小規模・短納期のプロジェクトの失敗率が高い。マネージャー不足が最大の原因だと予測している。

前出の会社が小さな仕事を避けて大きな仕事ばかり請ければ、会社の業績は上がるだろうか?

| | Comments (0) | TrackBack (0)

3名チームの70%で問題発生

オフショア開発を始めて3年経ちました
小規模プロジェクトの70%強で何らかの問題を抱えています。 売上金額はオフショア案件全体の売上の1/4に相当します。 (本誌発行人による社内調査より)

●設立3年目の日系オフショアベンダーで聞いた話。

この会社の仕事のほとんどは、東京の親会社から流れてくる。一部、独力で営業した地元の開発案件もある。

開発要員は50名。これまで新卒採用に力を入れてきたこともあり、プログラマーの平均年齢はかなり若い。経験不足は明らかで、会社としても、大規模案件をこなす能力は足りないと自覚している。

●このオフショアベンダーでは、メンバー数4名以下のプロジェクトが過半数を占めるという。

社内調査によると、メンバー数3名のプロジェクトでは70%強の確率で何らかの問題を抱えていることが分かった。売上金額はオフショア案件全体の売上の1/4に相当する。


■成功の勘所

発注する親会社の都合により、短納期、小人数、小額のオフショア開発案件が大半を占めるが、驚くほど多くの案件で何らかの問題を抱えている。

設立2年以上も経って、未だに状況が改善されないオフショア会社では、必ずどこかに根本的な原因がある。まずは、状況をすべて数値化して、事実に基づく環境分析を実施しよう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

国際数学オリンピック、中国が3年連続世界第1位

国際数学オリンピック
スロベニアで行われた第47回国際数学オリンピック(IMO)で、中国が3年連続世界第1位!

47th International Mathematical Olympiad, Slovenia 2006

●国際数学オリンピック(International Mathematical Olympiad, IMO)は、毎年行われる高校生を対象とした数学の問題を解く能力を競う国際大会である。

1カ国あたり、最大6人の選手が参加できる。問題は、ほぼ高校1年生までの数学知識で解ける構成になっている。テストは2日間あり、各1日4時間半で3問ずつに挑戦する。各問題は7点満点で採点され、満点は42点である。

採点の結果、上位1/12には金メダル、次の2/12には銀メダル、次の3/12には銅メダルが授与される。
(出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)


●先日、今年の大会が終了し、国別の最終結果が発表された。

 優勝 中国  214点
 第2位 ロシア 174点
 第3位 韓国  170点
 第4位 ドイツ 157点
 第5位 アメリカ 154点
 第6位 ルーマニア152点
 第7位 日本   146点
 第8位 イラン  145点
 第9位 モルドバ 140点
 第10位 台湾  136点
 ・・・
 第13位 ベトナム 131点
 ・・・

 第35位 インド   92点
 ・・・

 第90位モザンビーク 0点(最下位)


●日本はというと、今年の大会で過去最高成績を収めて世界第7位。
うれしいのやら、さびしいのやら。

本誌でおなじみのベトナムは国別第13位(131点)。参加したベトナム学生6人全員がメダルを獲得した。インドは国別第35位(92点)。

来年の第48回国際数学オリンピックが来年にベトナムで行われる予定である。


■成功の勘所

中国から参加した6名の学生は全員「金メダル」を獲得した。
「中国が3年連続世界第1位!」・・・中国の高校生恐るべし。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

集団で辞表提出

中国人従業員が会社や上司とそりが合わないとき
従業員が集団で辞表を提出することは珍しくありません。
(中国人読者)

●中国人プログラマーが会社を辞める理由を研究しつづけた結果、「会社を辞める」理由と「会社に定着する」理由とでは、明確な違いがあることが分かってきた。

●ある中国人読者は、中国人プログラマーと直属上司との関係の例を見事に説明してくれた。

> 自分が頑張ったことをリーダーがちゃんと見ているか、
> リーダーが自分をどう評価しているか、
> 中国のプログラマたちはとても強い関心を持っています。
> リーダーに認められたら、昇進や給料アップに直接つながります。
> > 同時に、自分のリーダーが昇進したら、
> 自分も一緒に連れて行くかもしれないと考えている人は
> 少なくないと思っています。中国企業では、
> 従業員が集団で辞表を提出することは珍しくありません。


■成功の勘所

職種や会社での地位・権限によっても、会社を辞める理由、会社に留まる理由は若干違ってくる。

・IT技術者/低賃金労働者
・プログラマー/リーダー層/幹部層

以前、私も中国人プログラマー4、5名に立て続けに辞められた経験を持つ。
それでも、個人的なネットワークは継続されるものだ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

中国でも発注者との心理的な上下関係は当然ある

中国人技術者が会社にとどまる理由は?
会社にとどまるというより、チームにとどまるといったほうが妥当ではないかと考えております。
(クイズ回答者/中国人読者A)

●オフショア開発クイズへの回答者の声から。

「中国ベンダーは発注者との間に心理的な上下関係は持っていない」

一般にはそうかもしれませんが、弊社が発注してる中国ベンダーはちょっと違います。

サービス精神など、日本にまだ遠く及びませんが、中国では「お客様は神様」だという会社が増えています。

日本企業ほどではありませんが、発注者との間に心理的な上下関係が持って当然だと思っている中国ベンダーは少しずつ増えてると思います。

(クイズ回答者/中国人読者B)


↑新しい情報ありがとうございます(幸地)


■成功の勘所

一般に、中国企業に勤める従業員は会社への忠誠心は弱いといわれるが、実際には部課レベルの身近な組織への帰属意識は思いのほか強い。

その求心力の源は、強いリーダーシップと「和気あいあい」が共存する雰囲気にある。

国際ビジネスの多様性に不慣れな日本人技術者にとって、中国的な「上下関係」や「馴れ合い」の世界は奇妙に感じるかもしれない。
だが、これからのオフショアリング全盛時代を生き抜く技術者は、曖昧性や不確実性を許容する度量がますます要求されてくる。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

プロジェクト・キックオフの目的

【今週のオフショア開発クイズ】

プロジェクト開始時、中国からキーパーソンに来日してもらうよりも、日本企業が現地訪問する方が圧倒的に効果的である。だが中国訪問の目的が間違っていると、効果がないばかりか、相手に迷惑をかけることになりかねない。

かつて、上海ベンダーに勤務する中国人プロジェクトマネージャーが口にしたセリフ

「プロジェクト・キックオフの目的が仕様説明なら、わざわざ中国に来る必要はない。かえって迷惑だ」

この発言の理由を考えなさい。

回答をコメント欄に記入してください。
(優れた回答にはブログ運営者から特別なプレゼントをご用意!)


| | Comments (1) | TrackBack (0)

新規開拓で他社と差別化する方法

【今週のオフショア開発クイズ】

中国オフショア開発の営業マンからの相談。(中国ベンダー勤務、または中国活用が得意な国内ベンダー勤務)

ここ最近は景気回復の兆しもあり、新規お問い合わせが着実に増えています。彼は、会社概要とパワーポイント資料を持ってあちこちを駆けずり回っています。

ところが、ほとんどのお客様は、中国オフショア開発について一通り下調べを済ませているため、ありきたりのプレゼンテーションでは他社提案との差別化が難しくなってきました。

差別化が難しい状況を打破する具体的な打ち手を考えてください

・提案資料の改善案
・プレゼンテーション技法の改善
・その他、抜本的な打開策

回答をコメント欄に記入してください。
(優れた回答にはブログ運営者から特別なプレゼントをご用意!)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2国籍集団と多国籍集団

【オフショア開発クイズ】

オフショア開発の発展に伴い、日本でも経営者と従業員の国籍が異なる企業が増えてきました。

社内に中国人と日本人しかいない会社と、3つ以上の国籍(例:日本人、中国人、インド人)が混在する会社を比べたとき、後者の方が活発で効率的な議論を生み出しやすいといいます。

一見すると、多国籍集団では異文化が複雑にからみあい生産性の低下を招きそうですが、実際には革新的なアイデアが生まれ、その結果、業績もあがります。

いったいなぜ?
その理由をコメント欄に記入してください。
(優れた回答にはブログ運営者から特別なプレゼントをご用意!)


| | Comments (3) | TrackBack (0)

« January 2006 | Main | August 2006 »