大前研一 新・経済原論
私には「この人の本はすべて買って読む」という人がいます。
大前研一はそのうちの1人。
先月の沖縄出張時に「新・経済原論」を読み終えました。
500ページを超えるこの本、読書の秋とはいえ、
気軽に立ち読みするには敷居が高いかも。私は機内で読破。
第一印象は、大学の教科書以下、ビジネス書以上といったところ。
ただし、決してレベルが低いという意味ではありません。
枝葉末節の端折り、書物全体の構成、読みやすさといた観点から、
独断と偏見でそう感じました。
この本を行間を補完して、大学の授業で使われる教科書と
して再編すれば、おそらく2倍近くの分量に膨れ上がるでしょう。
それはそれで有意義な試みだと思います。
きっと、向こう5年間は一流のテキストとして通用するので、
ブリッジSE大学(謎)でも正式に採用します。誰かやって!
経済学と地政学の基礎知識をお持ちの方は、
BPOの世界潮流を理解するためにもぜひお読みください。
全体に筋の通った軽快さを堪能できるはず。基礎知識のない方は、
ストーリーのある読み物として捉えると楽しんでもらえるかも。
21世紀の前半については、十分な知性があり、教育を受けている
限り、人的資源こそが富を創出する源泉である。低コストだから
BPO(オフショア開発)の誘致に成功するわけではない。複雑で
煩雑、しかも高度なスキルが必要な作業も対象である。BPO
(オフショア開発)には、感情の入る余地はないのだ。
日本人が生き残るには、想像力と革新という分野での新しい
スキルを身に付け、同時にサービスの水準を常に高め、改善
していくよう仕向けなくてはいけない。さらに、国際的な視点
からモノや考え方の仕組みを再構築できること。
(大前研一 新・経済原論 を幸地流に解釈)
かつて、本誌編集後記で紹介した「大前研一 新・資本論」と
読み比べると、前作の方が衝撃は大きかったかもしれません。
もしかしたら、氏の著作に慣れちゃったのかも。
最後に、私たちオフショア開発の関係者にとって役立つであろう
メッセージを1つ紹介します。
かつて前例のない国際的なBPO(オフショア開発)で成功するには、
「仕様書がない」「価値観が違う」といった先が見えない状況を
楽しみ、矛盾を受け入れ、常に変化に対応する力を磨くこと。
(大前氏の主張を幸地流にアレンジ)
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