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映画エンロン

昨夜、映画「エンロン」の試写会に参加してきました。
完全なドキュメンタリー作品なので娯楽性はゼロですが、
個人的にはとっても勉強になりました。
アメリカ映画にしては、とても聞き取りやすい英語。
専門用語さえ知っていれば、初心者でもヒアリングOK。
Enron

この映画は、企業幹部の不正会計操作に重点が置かれています。
私は経営者の視点でこの映画を観ました。

あまりにもスケールの大きな企業スキャンダルですが、
映画の中で事件の全貌が暴かれるにつれ、粉飾決算なんて、
大なり小なり、世界中どこでも行われているものだと再認識。

強い企業理念の下、全社員が一丸となって突き進むと、
とてつもなく大きなパワーが生み出されます。恐ろしい話ですが、
倫理的に間違った理念を掲げても(例:拝金主義)、
優れたリーダーシップによって、
世界的な事業規模に発展できることが証明されました。

最後、エンロン会長とCEOはともに逮捕されましたが、
船が沈む前に逃げた不正当事者はごまんといるでしょう。

エンロンのやったことは、結局ゼロサムゲームでした。
つまり、誰かが得して、誰かが損をする。
そして、損得勘定したら総和がゼロになる世界。
だからこそ、連邦政府をはじめ、
マスコミや地域社会から厳しく糾弾されました。

オフショア開発だって、
もし誰かが得して誰かが損するゼロサムゲームだとしたら、
長期的には衰退していくに違いありません。

経営者が正しい企業理念を掲げても、
常に成功する保障などどこにもありません。幸か不幸か、
これが私たち資本主義社会に生きる者の運命です。

映画エンロンでは、ブッシュ大統領の事件への関与が示唆され、
カリフォルニア州知事選挙に与えた影響も描かれていました。
会計監査事務所や銀行、弁護士事務所も同罪だと厳しく非難。

つい最近も、中国地方都市に進出した日系メーカーで、
現地スタッフによる組織ぐるみの汚職事件を耳にしたばかり。

その一方、30年間せっせと貯めてきた企業年金が
あっけなく吹っ飛んでしまった労働者も実在します。
信じる者は救われない時代だなー、と背筋が凍る思いです。

だからこそ、私たち企業経営者の倫理観が改めて問われます。
人は環境に左右される弱い生き物かもしれませんが、
せめて私くらいは原理原則に従って堂々と生きてゆきたい。
その思いに共感する人が周りに集まってくれるとうれしいな。

今世紀最大の企業スキャンダルを
暴く衝撃のドキュメンタリー!!
売上高13兆円、全米第7位の巨大企業が、
なぜ46日間で崩壊したのか!?
負債総額2兆円、失業者2万人。
世界を震撼させた事件の全貌を暴く!

映画ではこの本が参照されてました。
エンロン 内部告発者 [本] エンロン 内部告発者


ところで、米国ではSOX法の見直しが検討されてます。
今のままでは厳しすぎるという理由らしい。
どうする、日本版SOX法?

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11月18日から渋谷ライズXで公開された「エンロン 巨大企業はいかにして崩壊した [Read More]

Tracked on November 27, 2006 at 10:05 PM

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