「サンプルをください」の本当の理由
| 「了解です ⇒ サンプルをください」のリスク |
あなたは、中国人にレポート作成を依頼しました。すると、相手は「ハイ、了解しました」と快く返答。その直後に「レポートのサンプルをください」といわれました。中国人がサンプルを欲しがる理由を全て挙げなさい。(本誌発行人)
普段は見過ごしがちな何気ない発言でも、注意を払うと予期せぬところにリスクが潜んでいることがわかる。オフショアベンダーから「サンプルをください」と依頼されたとき、定型帳票を渡しても、こちらが意図する内容が報告されるとは限らない。また、一部の中国人担当者は、問題発生の原因究明を好まない。社内にミスを犯した者は罰せられるという雰囲気があるからだ。この感覚は、最後にはすべて「水に流せる」日本人のそれとは大きく異なる。
| ■成功の勘所 |
オフショア開発で「サンプルをください」と依頼される本当の理由。
1.スキル・経験不足
作業内容を理解していない場合に「分かりません」の代わりに使う。「よくわからないけど、何をすればいいの?」というときに使う。
2.手戻り防止
理解しているが、念のための確認。後で「そうじゃない」と手戻りを防ぐために依頼する。日本にはフォーマットにうるさいお客がいることを知っているから、念のため確認する。
3.「サンプルを□□□」と指示を受けている?
(オフショア大學受講生からのご意見)
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