これは私の仕事ではありませんので・・・お先に失礼します
中国人技術者のモチベーション |
最初からプロジェクトに参画したメンバーと、後から応援で配属されたメンバーのモチベーションは全く異なります。(第19回オフショア開発勉強会 参加者より)
昨夜は第19回オフショア開発勉強会が東京は日本橋で開催された。今回も無欠席ゼロと抜群の出席率。(通常、低価格セミナーの出席率は晴れた日で70%、雨天だと50%を切ることも)。
昨夜は、2006年度「中国品質協会品質技術賞」を受賞した中国ベンダーが開発したオフショア品質管理モデルの紹介がメイン。差異認知プロセスという名称が秀逸である。いわゆる宣伝一辺倒ではなく、自社や中国IT業界の問題点を具体的に示しながらの解説は、オフショア初心者だけではなく、経験者をも十分に惹きつけた。
セミナールームは総勢15名の熱気に包まれた。終了予定時刻を30分近くオーバーしても、誰一人席を立つものが居なかった。
【質疑応答であった興味深い発言】
・昨年北京に駐在していましたが、最初からプロジェクトに参画した中国人メンバーと、後から応援で配属された中国人メンバーのモチベーションは全く異なり、とても苦労しました。
・プログラマーとテスターを分業にして出来高制を採用。バグを発見したらテスターの給料が上がり、プログラマーの給料が下がる。これって、いかがなものか?
・中国人リーダーを信頼して責任を与えたら、驚くほど熱心に仕事に没頭した。休日出勤もいとわず。ところが、周囲が忙しくても「これは私の仕事ではありませんので・・・お先に失礼します」と帰宅する人もいる。
■成功の勘所 |
【これって本当?】
中国オフショア開発では、メンバーのやる気に大きな開きがある。特に、最初からプロジェクトに参画したメンバーと、後から応援で配属されたメンバーのモチベーションは全く異なります。
◆本当である(日本よりも差が激しい)
◆うそである(日本と同じか、日本よりも差が小さい)
◆その他
締切:2007年05月31日23時00分
協力:クリックアンケート
オフショア開発勉強会の参加者には、ゲスト講師から特別プレゼントが用意されたので、後で全員にメールで案内する。お楽しみに。
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Comments
経験したのは、リーダークラスを別プロジェクトに後から投入したケースです。
この時、最初から担当していたリーダは「自分は評価されなかった。仕事の途中で任せきられなかった。全面的信頼されていない」と感じ、後から投入したリーダーは、「自分の仕事ではない」という要素のほかに、急に「他人のチームの面倒を見る」事に大きな抵抗を感じました。その結果、貴重なリーダー2名を失う結果となりました。
日本では何の抵抗も無く随時状況を見て支援を送りますが、中国では、上記の壁が引っかかります。この壁をしっかり除くことが必要であり、このトラブル以降、下記ポイントに留意して調整するようにしています。
・支援時にちゃんと現状と客観的状況分析結果を説明する(対既存リーダー)。
・梃入れすることでプロジェクト全体、ひいては既存リーダーの職責遂行評価を
悪化させないものであることを理解していただく(対既存リーダー)。
・支援の意義、双方のミッション、支援投入による効果と当初計画実現(Q,Dのみ
)可能性確保を納得してもらう(既存、追加両方)。なるべく調整者、既存リーダー、
追加リーダーで食事しながらこの話しをする。
Posted by: 渡邉 誠 | May 26, 2007 12:19 AM
渡邉さんが紹介してくださった例は、逆パターンというか、特殊パターンですね。最初からいたリーダーは腐るし、後から投入されたリーダーは既に低モチベーション。
他の方はいかがでしょうか。国籍に限らず、似たような事例があればご紹介ください。匿名OKです。
Posted by: 幸地 司 | May 26, 2007 12:20 AM
本題とずれているかもしれませんが、
日本だから中国だからということは無いかと思います。
たまたま中国では「やる気の無さ」が日本より顕著に目に見えるだけ。
日本ではそれなりに「やってるフリ」が上手だから目に見えないだけ。
ってことなど無いでしょうか?
「あの人夜遅くまでいるけどいつも何やってんだろう…」
こう思ったことは皆さんありませんかね?
ただ中国ではそれが定時ダッシュという行動に変わるだけ。
根本は一緒だと思いますが。
Posted by: gyawa | May 26, 2007 12:22 AM