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データ蓄積と客観評価

オフショア開発プロジェクトを正しく評価するには、長期間に渡るデータ蓄積と定量的分析が欠かせません。しかしながら、分析に必要なデータがきちんと揃っているオフショア開発関連会社はどれだけあるのでしょうか。

今週は、琉球大学でプロジェクトマネジメントの観点からリスクの扱い方を講義しました。

具体例を用いてツールと技法を解説したのですが、現実世界では、分析・評価の元になるデータがないばかりか、定量的分析をする暇すらありません。特に沖縄には、中小企業が多いのですが、どこも自転車操業で手一杯です。

「中小企業では、データ蓄積なんて難しいよね」
「業務内容がコロコロ変わるので、データの定点観測など難しい」
「今年の上半期はJavaでWebサービスの受託開発」
「その後、下期は客先常駐してC言語で組み込み系開発の支援」
「これじゃ、定量的なデータ分析に基づく客観評価は無理だわ」
「あははははー」

今は笑い事で済ませられますが、差別化を図らないと生き残れない地方の中小ソフトウエアハウスにとって、データ蓄積と客観評価の仕組みづくりは死活問題です。

わたくし、前職の精密機器メーカー研究所に勤めていたときに画像認識技術のR&D職に従事していました。最近、デジタルカメラで人間の笑顔を自動的に識別する技術が盛んに宣伝されていますね。そういった類の技術を扱っていました。

すなわち、膨大な実験データを蓄積して、最適な分析・評価モデルを構築して、何度もシミュレーション作業を繰り返して、最終的に人間の感性に近い自動認識エンジンを作り出します。

だからこそ、計量経済学などの科学的なアプローチについては、それなりに自信があります。多国籍な環境での組織行動論や社会心理学に興味があるのも、こんな背景があったからこそかもしれません。

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