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逃げたか?折り返しの電話なし

今日から沖縄出張です。琉球大学で二日間、コンサル作業1件、さらに沖縄情報産業支援の関係で県庁とJETROを訪問する予定。
久々に国内開発の現場を覗くことになりそう。

こないだ、日本人同士の分散開発で起きた会話より。

「指摘事項がまだ反映されていません」
「会議で指摘したオレの担当箇所もまだ修正されていないようだ」
「よし、私がベンダの鈴木さん(仮名)に電話して確認します」

「ただいま、鈴木は外出しています」
「彼は何時に戻りますか?」
「ちょっと席をはずしただけなので、すぐに戻ると思います」
「それでは15:30までに折り返し電話するようお伝えください」

・・・
現在16:05

「あのやろー、まだ折り返しの電話がかかってこない」
「きっと、逃げたんじゃないですか?」
「もう一回、こちらから電話してやる」

ぷるるるる、ぷるるるる

「あ、鈴木さん、ようやくつかまりました。先ほど15:30までに折り返すよう伝言を残しましたが、どうしましたか。ったくもう。」


中国オフショア開発の受け入れでも苦労話は尽きません。不具合を指摘しても修正されず、何度も何度も同じ繰り返しでいやになったという日本人若手社員の愚痴をよく聞きます。

中国に依頼するよりも、はっきり言って自分で直した方が早いらしいですね。あなたなら、どうする?

◆いざとなれば自分で修正します
◆根気よく指摘し続けます
◆我が社では問題ありません。不具合はすぐ修正されます
◆その他

○結果を見る
○コメントボード


締切:2007年12月04日23時00分
協力:クリックアンケート

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Comments

予算的に長期現地滞在しながら逐一QAに答えられない状況では、この品質が頭打ちかなあと半ばあきらめながら引き取って修正する事が多いです。
会社的にオフショアメインに移行し、社内の開発力を
あまり必要としない前提に立っているはずなのに、実は修正工数が相当量必要なため、社内のPG要員不足という問題が最近露呈してきています。

Posted by: 佐藤伸彦 | November 26, 2007 at 08:38 PM

最近は不具合を直してもらえないということはなくなってきています。3~5年前はよくあった事ですが。

ただ、本当に緊急を要するものや、どうもレスポンスが悪いものに関しては、日本側でやってしまうこともあります。

バグの対応はよくなったのですが、全体的な対応が一段落してから、その指摘がバグだったのかどうか、議論になることが増えました。

Posted by: Hirose | November 26, 2007 at 08:39 PM

一般に、中国人若手プログラマは同年代の日本人プログラマと比べて手が早いといわれます。その反面、不具合の対処療法に全力投球してしまいがち。

無駄を嫌い、合理性を重んじる一方で、ソースコードのコピペ爆弾、汎用性のない例外処理、手続き型でコーディングされたJavaプログラムが大量発生します。あなたの周りでどうでしょうか。国籍無関係ですか。

Posted by: 幸地司 | November 28, 2007 at 02:15 AM

佐藤様、コメントありがとうございます。
日本側が引き取ってプログラムを修正した場合、中国で埋め込まれた潜在バグへの対応責任はどうなりますか。瑕疵担保責任が気になります。

Posted by: 幸地司 | November 28, 2007 at 02:16 AM

Hiroseさん、こんにちは。

全体的な対応が一段落してからの議論について、私も共感します。プロジェクト完了後の評価会で、不具合の原因分析と責任の明確化を行うことが多いです。ところが、評価会で議論された内容をフィードバックする相手がいないことも珍しくなく、PDCAをまわす土壌がないことを再認識させられます。

Posted by: 幸地司 | November 28, 2007 at 02:17 AM

本件、まず取引先への影響度を最優先軸として考える。
取引先にバグのある商品を納めることはできない。
従って、どのような状況でもいざとなれば、自分で修正する・・・もう少し広げて言えば、自社で十分修正できる経営資源の余裕のない会社が、中国と取組むのは無謀。
自社で全てできること・・・自社にノウハウがきちんと整備されている企業だけが、中国オフショアの入場券を手に入れられる。
自社で修正した結果を持って、オフショア委託先に対して、彼らの仕事振りをきちんと自己評価させる・・・一見して無駄なかかる地道な努力のなかで、相手企業の能力・・・言ってみれば、日本と中国の文化風土の違いの中で,相手企業がきちんと自分たちのやったこと・・・作った商品の顧客価値があったのか、どこに自社の欠点があったのか、こうしたことを客観的に評価できる相手企業-もっといえば、相手の経営者の値踏みをこのフィードバック段階で行う。

そのときに先方からの共感や正当で客観的な自己評価、改善への方策が出ない企業は、付き合わない。

Posted by: 芋たこ北京 | November 28, 2007 at 02:19 AM

私は、中国企業側で勤めている者です。
「そのときに先方からの共感や正当で客観的な自己評価、改善への方策が出ない企業は、付き合わない。」のコメントですが、そもそも不具合や、緊急性が高いの判断は、日本側で決定されていると思います。
中国企業側の見解(客観意見です。)として、
取引先への影響度による緊急性
→そのリスクを中国企業側に流さない様にするのが
 発注側の責任では?
不具合
→双方合意の上で決定されるものでは?

Posted by: 池田 | November 28, 2007 at 02:20 AM

池田さん、こんにちは、幸地司です。

二つの問いかけがあります。文面から芋たこ北京さんへの反論だと推測されますが、追加説明を希望します。もし、問いかけに「Yes」と答えたら、この後に何を主張されますか。短文でも構わないので、持論を明確にお書きください。お待ちしています!

Posted by: 幸地司 | November 28, 2007 at 02:21 AM

以前、あるオフショア開発プロジェクトの反省会に出席したときの話。しかも失敗案件。

毎度おなじみの光景ですが、
双方の思惑が真っ向から対立します。
どちらも言っていることはすこぶる正しい。

でも、相手の欠点をずばずばと指摘する一方、
自分の落ち度は過小評価します。
と同時に、自社の頑張りは過大評価します。

人間とはそういうものです。
でも、結局はその対立を乗り越えて、
更なる発展を目指すのもオフショア開発の使命かと。

Posted by: 幸地司 | November 28, 2007 at 02:23 AM

幸地さんご指摘ありがとうございます。

私が伝えたいのは、反論ではなく中国企業が日本企業に期待していることです。
ウオーターフォール型開発では問題は少ないと思いますが、実際は、度重なる仕様変更(日本企業側要因による)が発生しその度に手戻り工数が発生します。しかし最終成果物のみ評価する日本企業側は、中国ベンダーを計る尺度としてStepを基準とした生産性を用います。
中国企業は苦肉の策として、Q&Aの件数や回答の応答速度をデータとして収集します。
Q&Aには、言葉の壁もあり、設計書の行間の問題もあり日本側企業に取って適切でない内容も含まれます。
じゃあ、Q&A件数データを取っても1つ1つの評価をしなければそのデータが有効なデータか評価出来ません。
こういった話の流れで、日本企業には中国企業を計る尺度を持ってほしいと言うことです。
今我々の企業では、例えば仕様変更の頻度によるアンケートを自社の設計部、オフショア側企業の設計部共に取り、そのギャップを評価して、相互反省点を見いだす活動をやっている企業があります。相互のギャップを設計部以外の部門が客観評価します。これは、非常にすばらしい方法だと思っています。
日本式が分かる企業は、良い。分からない企業は、悪い。では無いはずと思い書き込みしました。

Posted by: 池田 | November 28, 2007 at 02:24 AM

池田さん

文章を短絡的に読んでもらっては困る。
「日本式がわかる企業はよい。わからないは悪い」とは
小生文中に一切表現していないし、その趣旨も全くない。
もし、小生文中の「自社で修正した結果を持って、オフショア委託先に対して、彼らの仕事振りをきちんと自己評価させる・・・一見して無駄なかかる地道な努力」
を、もし相手企業に対して、一方的な根拠のないクレームと池田さん自信が受け取って
論旨を展開されたのであれば、それは間違い。一方的にクレームだけをしてくる企業自体は、海外進出すべきでない。っていうか、日本市場からもいずれ淘汰される。

小生趣旨を要約すると
① 海外での物作りには、自社でできるだけの経営資源をもっている企業でなければやってないけない。
② 相手企業を育てる意味でも、相手へのフィードバックをきちんとした上で、それを相手が理解する姿勢があるかどうか。
これは、担当窓口ではなく、相手の経営者の姿勢に対して評価すべきものである。

中国企業のおける「俺様総経理」・・・お客様の更に上位に自分をおいて、全て総経理の指示・判断が優先する、こうした経営者はよく見かける。
中国企業は日本企業よりもトップダウンの指揮が多い。現場で矛盾を感じても、総経理の鶴・・いや、「ワシの一声」で物事は決まる。
こうしたなかで、相手の経営者が、どこまで相手企業の状況を理解し、そこに適したサービスを提供しようという姿勢は、フィードバックの過程で、相手の態度から見えてくる。
商品の価値は、およそ取引先の国・市場ではじめて生まれ、評価されるもの。

お互いの理解の違いや情報伝達の欠陥などは、会話で修正される。しかしながら、経営者の経営姿勢、市場価値からの経営を目指す中国人経営者は
残念ながら少ない。

以上

Posted by: たこ | November 28, 2007 at 03:06 PM

たこさま

なるほど。私の解釈は、少し偏っていたのがよく理解できました。
たこさんの言う海外進出すべきでない日系企業も多々有るのですが、たこさんの様な会社が増えることを切に願います。

ありがとうございました。

Posted by: 池田 | November 28, 2007 at 03:07 PM

原則として、先方で修正してもらうように根気強く対応しますが、どうにもならない場合は自分たちで修正します。これは日本でも同じだと思います。

Posted by: oku | November 28, 2007 at 03:08 PM

okuさんのご意見を賛成します。いざとなるときに自分たちで修正できる実力を持ってなければ、中国と取り組むことだけではなく、日本でも同じく、開発をするのは無謀です。

Posted by: レイコ | November 28, 2007 at 03:10 PM

池田さん

小生、ソフトウエア開発とは全く畑違いの業界、繊維業界に身をおいていました。日本の衣料品は、数量ベースで9割、金額ベースで5割が海外からの輸入品、10年ほどまえの古いデーターですが、
日本人が一年間に購買する衣料品の中で平均30点ほどが輸入品。
更にその数量9割の輸入品の中で、8割が中国からの輸入。

こうした業界にいると、中国(当業界で言えば、オフショア開発っていう言葉ですか・・・)は当たり前であり、誰でも中国に行って、自分の売場さえあれば、仕入できる。
まるで、九州の縫製場の先の大陸に中国があるという感じ。

こうした中でのトラブルやその回避方法は、百科事典ができるくらい事例の山です。日本側だけではなく、中国企業側もドンドン、お互い知恵をつけてきている。
その分お客様からの要求は高くなる。

20年前、中国製衣料品といえば、安かろう悪かろうが、
いまや中国品無くしては、衣料小売店の店頭が埋まらない状態。

オフショア開発の方々には、今更そうした他産業が経験してきた失敗の歴史を、一から経験して欲しくありません。
繊維にしろ、家電にしろ、自動車にしろ、日本がかつて世界に誇った製造業が、中国という市場でどれだけ泥にまみれてビジネスを構築してきたか、その歴史に学びできるだけ効率的に、「中国の洗礼」-それはとりもなおさず自社のビジネスシステムの総棚卸の実行になりますが、をクリアーして欲しいものです。
以上

Posted by: 芋たこ北京 | November 29, 2007 at 06:13 PM

okuさん、レイコさん、こんにちは幸地司です。
業務知識はあるけど、いざとなっても自分達で修正できる実力を持たない一般企業の情報システム部門は、中国企業と直接取引してはいけないとのご意見ですね。

Posted by: 幸地司 | November 30, 2007 at 10:45 PM

芋たこ北京さん、こんにちは幸地です。
私たちオフショア開発関係者は、異業種から学ぶべき点が多いと思います。いつも、目から鱗のご意見をありがとうございます。

IT専業のオフショア開発関係者は、見識を広げるために製造業やソフト業界とは全く畑違いの現場にもっと足を運ぶ必要があると思います。

組み込み系関係者やメーカー所属の読者なら直感的にお分かりでしょうが、ソフト開発と製造業の現場は全く異なります。プロセスが違います。お題目に過ぎないプロセスに魂を吹き込むマネジメントが本質的に異なります。

一言でいうと、産業の歴史の長さが違う。極言すると、中国進出で収益を上げる製造メーカは、最初から成功すべくして成功しているように感じます。(決して、楽して儲かっている、と言いたい訳ではありません)

IT・ソフト業界は、他業種と比べて海外事業での苦労や失敗の蓄積が業界全体としてまだまだ足りないのかもしれません。

それじゃ、私たちオフショア業界も今から苦労に苦労を重ね、業界として成功・失敗の経験を積み重ねたら、そのうち他業種と同じように成功を収めるでしょうか?

Posted by: 幸地司 | November 30, 2007 at 10:47 PM

幸地さん

「私たちオフショア業界も今から苦労に苦労を重ね、業界として成功・失敗の経験を積み重ねたら、そのうち他業種と同じように成功を収めるでしょうか?」
どのような産業界でも、皆様、うちの業界は特殊だ、よそとは違うとおっしゃいます。

その実、あまり特殊な部分はありません。
商品等DETAILの枝葉を削ぎ落として、幹だけを見たときに、それほど各産業に違いはない。

自分の業界を特殊な業界と置いている限りは、
経験に学ぶことも難しい、人の話もそのコアになるところ・・・言葉の行間から得られるモノも少ない。

IT・ソフト業界は、一昔前の本、iモード事件簿の如く、
業界用語を使わないと、業界人とみなされない・・・そんなささやかなプライドを捨てて、他の製造業と同じところを探して、人の失敗を自分のものにする。

商品が違っても、国境を越えた人と人とのコミュニケーションという点では、一切違いがありません。

IT・ソフト業界では、むしろ他の産業のシステム構築の機会なども沢山あり、異業種と接する機会は、他の製造業に比べて格段に多いはず。
それを生かすも見逃すも、ギリシャの石切の話と同じで、
いかに自分の目線を高くおくかだと思います。
以上

Posted by: 芋たこ北京 | December 06, 2007 at 06:19 AM

「私たちオフショア業界も今から苦労に苦労を重ね、業界として成功・失敗の経験を積み重ねたら、そのうち他業種と同じように成功を収めるでしょうか?」

芋たこ北京さん、「特殊な業界などない」とのご意見ですね。コンサル業界の裏側(表でも?)では定番のネタです。我が社の・・・は特殊だから・・・、我が業界は政府が関与して・・・だから、法律の縛りがあって・・・です、標準化が遅れていて・・・という事情があります・・・、数え上げればキリがありませんね。

他の皆さんは、どう思いますか。オフショア業界(日本のソフトウエア業界)もきちんと努力すれば、日本市場の壁を突破して世界の舞台で勝てるようになるでしょうか。それとも、日本のソフトウエア業界は世界の舞台では勝負できませんか。

自動車のように世界化に成功した業界もあれば、銀行や製薬のように世界市場では通用しない業界もあります。

Posted by: 幸地司 | December 06, 2007 at 06:20 AM

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