中国企業にはノウハウが蓄積されない、って言いましたっけ?
まるで耳が遠くなったお年より同士の会話
日常会話なら問題無いですが、間違ってはいけない場面でのコミュニケーションでは中途半端な言語能力が危険です。お互い通じていると思っていても実は通じていないことがあります。
(アンケート掲示板より)
今日から私は4泊5日の中国出張。杭州と上海で、それぞれオフショア開発イベントを主催する。オフショア開発フォーラム in 杭州と上海オフショア開発勉強会。
最近の私は、取材と称して外国人へのインタビューを頻繁に行う。使用言語は日本語だ。大多数は中国人だが、最近はインド人も増えてきた。
インタビュー中、互いにテンポよく会話が弾む。ところが、文章におこして取材相手に確認を促すと、互いの意図が全く伝わっていないことにしばしば気がつく。
さらに、会話中で多くの矛盾を発見する。すなわち、相手の言い分を適当に解釈して「はい」「そうです」と気軽に返事するものの、後から平気で正反対の意見を述べる場面に出くわすのだ。
例えば、先日、横浜市経済環境局が主催したオフショア講演会の質疑応答でこんな会話があった。
中国人「中国企業にはノウハウが蓄積されない。・・・・」
日本人「先ほど、中国にはノウハウが溜まらないとおっしゃいましたが、・・・」
中国人「いや、そんなことはありません」
日本人「だって、あなた、先ほど自分でそういったじゃないか」
中国人「中国企業の個人にはノウハウは溜まらないが、組織には溜まるという意味です」
日本人「・・・・・・」
■成功の勘所
話し手の頭の中では筋が通った論理を展開しているつもりだが、母国語ではない言葉で会話するため、聞き手の日本人は混乱しまくり。こうした事態を避けるために、第三者を雇って会話がきちんと成立しているかをチェックすべきか、それとも別の妙案があるか。
※
【オフショア開発PRESS創刊記念セミナーへの期待の声】
・オフショア開発におけるコミュニケーション管理方法について聞きたいです。
・オフショア開発も以前と比べ、かなり定着しているものの、多くの問題が常に起こっています。今起こっている様々な問題とその解決策について、生の声を聞きたいと思っています。
・中国オフショア開発において、現場主導の品質管理を行なうために、セミナーなどは有効に機能するのか?・小規模のプロジェクトでも、オフショアによるコスト低減は望めるのか?どうすればよいか?・離職率の低減施策に、有効な手段は?
・上海でオフショア開発を事業の一つとする会社を春に起業します。私自身開発経験に乏しく、オフショア開発に携わることも初めてです。現地ではプロマネを担当予定で事前に多くの知識を得るべく勉強中です。オフショア開発とは?というところから、現状、勘所などお伺い出来れば幸いです。
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