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インドでは配慮よりも責任の明確化が重視される

テスト担当者から報告された全ての不具合について
サンディープさんは仕様書の該当箇所をいちいち再確認します。そして、仕様書に明確に記述されていないと判断すると、これらの不具合は「バグ」ではなく全て「仕様変更」として扱います。

*本誌 2008/08/26(第910号)より
http://www.ai-coach.com/backno/cip0910.html


日本向けインドオフショア開発の現場から、日本人ブリッジSEが体験した小ネタ&TIPSをお届けします。


~インド現場便り vol.13~

設計書の不備によるバグが発生した時、日本人の品質保証担当なら、多少遠慮がちな表情で現場に報告することがあります。

「忙しいところ申し訳ありませんが、設計書の記述が曖昧なので、この部分は仕様変更とさせていただきます」

ところが、インド人技術者のサンディープさんには、こうした配慮は全くみられません。「これは設計チームの落度であり、バグではなく“仕様変更”と認定します」と率直に報告します。

この点、日本人感覚の筆者からすると、多少ヒヤヒヤする事もあります。ある日、サンディープさんにこの点を指摘したところ、彼は涼しい顔でこう答えました。

「インドでは遠慮は無用です。仕様変更であれば、明確にその旨を報告しないと、逆に上司から叱られてしまいます」

つまり、インド企業では、気持ちへの“配慮”よりも“責任の明確化”が重視されるのです。


情報提供:向井永浩 Softbridge Solutions (Japan) Co Ltd.
http://www.softbridge.jp


■問いかけ

第25回オフショア開発勉強会で講演した中村氏は、「あまりに責任分担が明確すぎるとプロジェクト運営の柔軟性が損なわれる」と管理一辺倒のPMO活動に警鐘を鳴らします。

かといって、毎回メンバが入れ替わり、限られた期間と資源に制約されるオフショア開発プロジェクトでは、“遠慮”や“配慮”といった日本的な美徳は思ったほど役立ちません。日本人が相手を気遣う“やさしい”態度は、時として曖昧さを助長するだけではなく、生産性の低下をも招きます。

多様性に満ちたオフショア開発プロジェクトで、“責任の明確化”と“柔軟性”を両立させる方法を具体的に書き出しなさい。


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