日本でソースコード修正 ⇒ 中国で動作確認のリスク(1/2)
オフショア先に自分が修正したソースコードを送付しました
修正自体はたいしたものではなかったため、当然オフショア先でも動作確認は問題ないだろうと思っていましたが、「エラーが出て動かない」と連絡がありました。
(日本人読者)
モジュールの動作環境が異なるオフショア開発のリスクが顕在化した事例を紹介します。
【登場人物】
日本:情報提供者(日本人プログラマ)
中国:オフショア先の対日窓口(ブリッジSE)
先日、日本人プログラマが修正したソースコードを中国に送付しました。ところが、中国から「エラーが出て動かない」と連絡がありました。真っ先にソース修正の反映漏れを疑いましたが、実物を確認したところ、正しく反映されているようでした。
ソースコードをよくみると、日本人プログラマが修正した箇所以外にも、オフショア先で独自に修正した痕跡が見つかりました。すなわち、日本から送付されたソースコードをそのまま配備したわけではなさそうです。
中国:頂いたソースコードでは正常に動きません
日本:どんなエラーが発生していますか?
中国:SoapException~が発生しています
中国からの不具合報告を受けて、ソースコードを修正した日本人担当者はさっそく問題の原因究明に取りかかります。
「ネットワーク関連のエラーではないかと疑いました。しかし、そのエラーはクライアントからサーバにWEBサービスの実行要求を行った時に、該当のWEBサービスメソッドが存在しない場合に発生したエラーと全く同じだな。やはり、追加したWEBメソッドが正しく反映されていないと結論づけました」(日本人担当者)
中国:日本側では正常に動作しているのですか?
日本:日本側では正常に動作しています
中国:それでは環境の違いでしょうか?
日本:私が送ったソースコードは全て反映していますか?
(ブリッジSEと中国人担当者がソースコードを確認)
中国:修正箇所は全て反映されています
・・・・・・続く
出典:日本人読者 KouKさん
文責:幸地 司
■問いかけ
この後の展開を予想しなさい。
・解決に要する時間/日数
・エラー発生の原因
・リスク管理上の問題点(日本側/中国側)
・再発防止策
・・・・・・
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