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日本でソースコード修正 ⇒ 中国で動作確認のリスク(2/2)

オフショア先に自分が修正したソースコードを送付しました

(前回のおさらい)

中国:頂いたソースコードでは正常に動きません
日本:どんなエラーが発生していますか?
中国:SoapException~が発生しています

中国:日本側では正常に動作しているのですか?
日本:日本側では正常に動作しています

中国:それでは環境の違いでしょうか?
日本:私が送ったソースコードは全て反映していますか?
中国:修正箇所は全て反映されています

前回の内容を読む
http://aicoach.tea-nifty.com/offshore/2008/09/12_5d06.html


モジュールの動作環境が異なるオフショア開発のリスクが顕在化した事例を紹介します。


【登場人物】

日本:情報提供者(日本人プログラマ)
中国:オフショア先の対日窓口(ブリッジSE)


日本:念のためコンパイル後のExeも送って頂けますか?
中国:了解しました

日本:(独り言)確認したソースは問題なかったから、ソースを上書き保存しないでビルドしたってことはさすがにないよなぁ。まぁ。駄目元で逆コンパイルしたソースも確認しておくか。

(逆コンパイルのソース確認後)

日本:ガハッ、修正したソース反映されてないじゃないか(笑)

日本:すみません、もう一度ビルドして試して頂けますか?
中国:了解しました

(数分経過)

中国:すみません、こちらにミスがあったようです。
日本:安心しました(苦笑)


情報を提供してくれた日本人プログラマの反省の弁

・少しでも疑問に思ったことは、すぐ確認する
・口頭だけの確認ではなく、エビデンスも確認する
・自分の考えや手順等を当たり前だと思わない


出所:日本人読者 KouKさん
文責:幸地 司


■問いかけ

一部のインドオフショア開発では、日本からの提供ドキュメントに不備があれば、手戻りは全て「仕様変更」とされます(*)。 設計書の品質は数値によりコントロールされており、悪条件が重なると追加請求にまで発展する恐れがあります。

ここで意地悪な質問。

オフショア拠点の単純ミスにより日本で想定外の作業工数が発生したら、その分の工数を相手に請求すべきでしょうか。それとも、相手の単純ミスを見抜けなかった日本側の責任もあるので、追加請求は不当だと考えますか?

(*) 2008/08/27(第911号)
 ~インドでは配慮よりも責任の明確化が重視される
http://aicoach.tea-nifty.com/offshore/2008/08/post_9a85.html

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