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出張者のケアで若手社員の財布の負担が限界

上からの中国発注を強要されるが、リソースも権限も足りない
現場の雰囲気は何となく「中国敬遠気味」、一方で上からは「一定規模の案件なら必ずオフショア開発に出しなさい」と中国発注を強要されます。
(日本人)

華々しくオフショア開発に着手したものの、忙しさにかまけてオフショア開発対応の優先度が低下してしまう現象を「忙しい病」と呼びます。

●「忙しい病」に犯された組織に共通する問題点。

・上への説明のために、現場は資料作りに追われる

・中国から合理的な改善提案があっても、「ごもっともなご意見ですが、すでにお客様と合意した内容なので、今さら変えられません」などと眉をしかめて、自分は動かず第三者に責任転嫁する

・中国から出張者が来ても、職場で仕事以外の会話が全くない


●「忙しい病」にかかった会社では、こんな症状が現れます。

・会社の方針で、中国拠点との「人的交流」を積極的に推進することになりました。そこで、中国から次々と短期出張者がやってきます。すると、誰かが必ず空港までお出迎えに行き、昼や夜には食事に連れて行ってあげ、休日にも観光名所を案内します。弊社では、中国人出張者の接待は主に若手担当の役割です。ところが、毎週のように「歓迎飲み会」が続くと、お財布へのダメージも小さくなく、目に見えない不満がたまっているようです。


■問いかけ

会社方針で中国から積極的に短期出張者を受け入れるようになったある職場では、日本人の若手社員が自発的に出張者の面倒を見る雰囲気ができあがりました。週末は、常に中国人出張者を観光案内します。そして夜は歓送迎会。

ところが、若手社員の献身的な働きに対して、会社からの支援はありません。若手社員の本業はソフトウェア開発なので、いくら頑張っても会社から評価されるはずもありません。

このままだと、せっかく中国から来日してもらった出張者が社内で放置されるようになります。若手社員の金銭的負担も限界に達しています。いったい、どうすればいいでしょうか。

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福岡名物 聖子、太郎、チェッカーズ

今朝も福岡市の繁華街にあるホテルから情報発信です。

九州地方はあいにくの雨模様。台風の影響が心配されます。

福岡名物といえば、聖子、太郎、チェッカーズ。もつ鍋、屋台、とんこつラーメン。

福岡は「料理と酒が安くてうまい」と思っている方も多いでしょうが、実は案外そうでもありません。中州あたりの屋台で飲み食いすると、びっくりするほど高くつくことがあります。

これは、学生時代を福岡市東区で過ごした私の実感です。

ところが、福岡市の中心部から電車で15分ほど離れると、そこは別世界でした。

昨夜は、西鉄○○駅から徒歩3
分の居酒屋で、東京では滅多にお目にかかれない豪華絢爛な宴会料理をリーズナブルなお値段でいただきました。

今回の福岡出張に同行した東京生まれ東京育ちのS氏は、初めての博多の街に終始ご満悦。

「天神の繁華街って、何だか東京の原宿に似てますねー」

なるほど、狭い路地にも有名ブランドショップがひしめく街並みは、確かに原宿っぽい雰囲気を醸し出しています。

一説によると、福岡市中央区には女性が男性より3割も多く生息するとか。逆IT業界のようないびつな人口分布ですが、通りを歩く若い女性達を観察すると、確かにその通りだと思いました。

今日の午前中はホテルにこもって月末処理&執筆活動。午後は、福岡市内で1件打ち合わせ。その後、午後4時の東京行きに搭乗します。夜は、新橋で出版記念セミナー関係の打ち合わせ。

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禁酒生活1年を超える私ですが、今週はたまたま毎晩のようにビールを1~2杯飲んでいます。かといって、このまま禁酒生活を解禁するつもりはありませんが、よい仲間と集まり、楽しい話題を語り合う場にいると、つい上機嫌になってしまいます。

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上海で質問したら「没問題」問題の原因は個人にあり=40%

「没問題」問題は文化の壁か?
進捗会議の席で、中国人ブリッジSEが日本語で「問題ありません」と報告しました。ところが、案の定、後から問題が発生しました。この問題の原因は、次の3つのどれだと思いますか?

・言語の壁 (19票)28%
・文化の壁 (40票)58%
・個人の壁 (10票)14%


(オフショア開発フォーラム調べ)

先日「オフショア開発に失敗する方法」出版記念講演の上海場所にて、上記「没問題」問題について受講者に質問しました。すると、以下のような意外な回答が寄せられました。

・言語の壁 ほぼゼロ
・文化の壁 約60%
・個人の壁 約40%

筆者註:回答者の過半数は、上海のオフショア現場で働く日本人駐在員。残りは日本語が堪能な中国人マネージャクラス。


●事実

一般に、中国語の「没問題」と日本語の「問題ありません」の意味が異なる

●中国語の「没問題」とは

・多くの中国人の問題ないという言い方は現段階聞いた内容にたいして問題ないと考えているんです、あとに何かを発生することではないです。

・「没問題」というのは、前に「現在」とつけて解釈する。すなわち、今までは何も問題はなかった、今後のことは、神のみぞ知る。

●日本語の「問題ありません」とは

・日本人の「問題がない」は自分の認識だけではなく、ちゃんとすべてを確認して、そして、これから簡単に問題を発生しない完璧主義ですが、中国人の理解では、今の時点では問題が発生してないまたは自分が気が付いてないことだと思います。

(アンケート掲示板より)


■問いかけ

中国人ブリッジSEが日本語で「問題ありません」と報告したら、あなたは以下の点に注意しましょう。

・その報告は、中国語の「没問題」を直訳しただけなのか、それとも日本的商習慣の意味なのかを的確に判断する。


ところで、いつも不思議に思うことがあります。ある質問をメルマガ誌面上と上海講演会でそれぞれ投げかけた時、違う反応が返ってくる事があります。

例1:中国人ブリッジSEの日本語で「問題ありません」問題の原因

実2:中国人の微妙に間違った日本語を正す方法

【ミニクイズ】

なぜ、上海では「個人の壁」との回答が40%に達したと思いますか?メルマガ誌面でのアンケートではたった10%なのに。

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福岡セミナー全員参加+2名追加


今朝は福岡市内のホテルから配信です。

昨日お昼に福岡入りして、そのままアクロス福岡(天神駅)に直行。拙著のオフショア開発出版記念セミナーを開催しました。

事前申込みされた方は全員出席されました。ありがとうございます。さらに、当日の追加申込みが2名あり、総勢11名集まりました。福岡では過去最大級のイベント規模になりました。

参加された皆様、誠にありがとうございます。

セミナー終了後に拙著をもう一冊お買い上げになったある受講者曰く、福岡市内の大型書店ジュンク堂で『オフショア開発に失敗する方法』を探したものの残念ながら見つからなかった、とのこと。書店に並ぶ様子をはやく写真に収めたいです。

【福岡出版記念セミナー受講者の声より】

・評価基準や判断基準を間違って理解していたことが分かりました

・本には書かれていないようなエピソードが聞けたことが良かった

・「没問題」の背景を想像するよう心がけます

・中国人の性格をひとくくりで決めつけない

・中国ベンダの開発要員が不足しており、戦力外のプログラマを使わざるを得ない状況に驚きました。短期間ではなく、長期間にやらないと結果が出ないと再認識しました。
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ウイークリーニュースダイジェスト(2008/9/26)

●毎週金曜日は、ウイークリーニュースダイジェストをお届けする。


・2008/9/19 - 読売新聞
「IT製品の機密開示せよ」…中国が外国企業に要求へ

新制度を「ITセキュリティー製品の強制認証制度」と呼んでいる。具体的には、対象となる製品について、デジタル家電などを制御するソフトウエアの設計図である「ソースコード」の開示を外国企業に強制する。対象製品は、開示されたソースコードに基づく試験と認証機関による検査に合格しないと中国で製品を販売出来ないという、国際的に例のない制度だ。


・2008/9/19 - 国家質量監督検査検疫総局
8種類の情報セキュリティ製品への強制認証制度を実施

中華人民共和国商品品質法、中華人民共和国標準化法、中華人民共和国輸入・輸出商品検査法、中華人民共和国認証認可条例、強制性製品認証管理規定と国家情報セキュリティ製品認証認可システムの制定についての通達によって、国家品質検査総局(国家質量監督検験検疫総局)、国家認監委(中国国家認証認可監督管理委員会)は先日共同で公告を出した。


・2008/9/23 - NHKニュース
中国 ソフト規制に柔軟姿勢も

中国政府が、コンピューターの安全性を高めるためのソフトウエアを中国で販売する企業に対しソフトの設計図の開示などを義務づけようとしていることについて、中国・商務省は、日本の経済界との協議の中で今後柔軟に対応する可能性を示唆しました。


・2008/9/24 - 日経新聞
IT情報開示で中国に懸念表明 日中経済協会代表団

日本側は「世界で例がなく貿易の大きな阻害要因になる」と指摘。中国側は「制度は国際基準を参照しており、世界貿易機関(WTO)の規定にも合致している」と反論した。


・2008/9/24 - PC Online
これなら海賊版の方がまし?中国でのソフトサポート事情

最初に電話をしたときから数週間たってから、ようやく返事がきた。その返答は「ユーザーがディスクを傷つけたのだから、返品交換はできない。でも正規版のコピーを一枚つけて送る」といった内容だ。非は購入者にありすなわち筆者がいけない)という連絡が来たのだ。一方で海賊版販売店では傷がついていれば即交換可能である。


・2008/9/24 - オフショア開発フォーラム
「没問題」によるトラブルは「文化の壁」が真の原因か?

進捗会議の席で、中国人ブリッジSEが日本語で「問題ありません」と報告しました。ところが、案の定、後から問題が発生しました。この問題の原因は、次の3つのどれだと思いますか。

◆言語の壁
◆文化の壁
◆個人の壁

○結果を見る
○コメントボード

締切:2008年10月01日18時00分
協力:クリックアンケート


・2008/9/25 - China Press
国際アウトソーシング合作大会が南京で開催

英国アウトソーシング協会(NOA)や、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ベリングポイントなど多国籍コンサルティング企業の管理者、専門家などが出席し、講演やアウトソーシング発展トレンドの分析・予測などを行う予定という。


・2008/9/26 - 竹田孝治のインドIT見聞録
テロにもめげずインドIT研修に励む日本の若者たち

首都デリーで連続爆破事件が発生した。よりによって研修生が到着する前日である。最終的には22人が死亡したとのことである。最初に観光気分を吹き飛ばす、そのためにはテロ情報も利用させていただく。


・2008/9/26 - ネット書店アマゾン
オフショア開発に失敗する方法(幸地司著)

本書は、オフショア開発の現場の最前線に携わってきた著者の経験から、中国を中心としたオフショア開発の実践法を、多くのケーススタディを交えながら解説した実務書です。(予約注文可)

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初心忘るべからず

昨日は、神奈川県某所で終日オフショア開発リーダー研修でした。基本的には、立ちっぱなし、しゃべりっぱなし(講義+対話)の研修スタイルなので、終わった後はいつもくたくたです。

最近にしては、珍しく若手主体の現場密着型メンバを対象としたリーダー研修でしたので、最初は少しとまどいました。

例えば、中国語の「没問題」と日本語の「問題ありません」は違う意味ですね、という前置きから「~の壁」の話を続けようと思ったのですが、どうやら中国オフショア開発の経験が浅い担当者はピンとこないようでした。

こんな時こそ、受講者の顔の表情や空気を読む「非言語コミュニケーション」力が試されます。

オフショア開発初心者だからこそ思いつく、素朴だけど極めて重要な質問もいくつか飛び出しました。とても参考になりました。


・日本側窓口の自分に負荷が集中して、中国ではなく日本がボトルネックになりそう。これは正常な状態ですか?(日本人)

・中国の常識/価値観は変えられないし、変えようとしてもいけないとのご指摘ですが、なぜですか?(日本人)

あなたなら、どう答えますか。

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ITセキュリティー製品の強制認証制度

「IT製品の機密開示せよ」・・・中国が外国企業に要求へ
中国政府が外国企業に対し、デジタル家電などの中核となる製品情報を中国当局に開示するよう命じる新制度を2009年5月から導入する方針であることがわかった。・・・

出典)2008年9月19日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20080919nt07.htm


「中国 デジタル家電 暗号ソフトウェア」・・・このキーワードにピンとくる方はご用心。


 「暗号筒抜け」日米猛反発

新制度を「ITセキュリティー製品の強制認証制度」と呼んでいる。具体的には、対象となる製品について、デジタル家電などを制御するソフトウエアの設計図である「ソースコード」の開示を外国企業に強制する。対象製品は、開示されたソースコードに基づく試験と認証機関による検査に合格しないと中国で製品を販売出来ないという、国際的に例のない制度だ。

(2008年9月19日付け読売新聞より)


●概要

デジタル家電を中国で製造・販売するならソースコード開示せよ

●対象製品

ICカード(フェリカ等)、デジタル複写機、薄型テレビ、コンピューターサーバーなど暗号機能が含まれる製品

●ソースコード開示の根拠

ソフトの欠陥を狙ったコンピューターウイルスや、コンピューターへの不正侵入を防ぐため

●ソースコード開示を拒否すれば

当該製品の対中輸出や中国での現地生産、販売が一切禁止される

●参考情報(中国語サイト)

8種類の情報セキュリティ製品への強制認証制度を実施
http://www.aqsiq.gov.cn/zjxw/zjxw/zjftpxw/200803/t20080307_65867.htm


●関係者の声(オフショア開発フォーラム調べ)

・もし新制度「ITセキュリティー製品の強制認証制度」が馬鹿正直に適用されるなら、わが社の場合は中国からの撤退もあります

・差しあたって業務システム開発の弊社にはあまり関係なさそう

・もしかしたら、一般製品にまで幅広く適用する気はさらさら無く、SonyのFelicaなど、ごく少数の製品を狙い打ちした政策かもしれません

・中国の大きな方針は、中央政府の何かの大会を開催しないと簡単に変更できないと思います


■問いかけ

【緊急アンケート調査】

新制度「デジタル家電を中国で製造・販売ならソース開示せよ」

1)あなたは、2009年5月から導入されるかもしれない中国の新制度「ITセキュリティー製品の強制認証制度」をご存じですか?

◆知っている
◆知らなかった

○結果を見る
○コメントボード


2)中国政府が導入を検討する新制度「ITセキュリティー製品の強制認証制度」は、あなたの会社に影響を与えますか?

◆影響あり
◆影響なし
◆分からない
◆無関心

○結果を見る
○コメントボード


締切:2008年10月02日18時00分
協力:クリックアンケート

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9月決算の慌ただしさ

私どもアイコーチ社は9月決算、10月始まりの会社です。そろそろ、決算処理をスケジュールせねば。

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「没問題」によるトラブルは「文化の壁」が真の原因か?

中国人ブリッジSEとの会話でよくある失敗事例
進捗会議の席で、中国人ブリッジSEが日本語で「問題ありません」と報告しました。ところが、案の定、後から問題が発生しました。
(幸地司/上海オフショア開発出版記念セミナー 2008/9/17にて)

委託時に考慮すべきオフショア固有のリスクは、主に次の5点に大別されます。

1) 言語の壁
2) 組織の壁
3) 文化の壁
4) 分散開発の壁
5) カントリーリスク

オフショア開発で発生する問題の原因は、次の2種類に大別されます。

・オフショア固有の要因(言語、組織、文化・・・)
・個人の要因(知識・経験不足、仕事に馴染めない、等)


実際の問題分析では、この2つを混同しないよう注意します。もし、あなたが「没問題」という報告を聞いて危険を感じたら、その裏に隠された真の状況を急いで明らかにしてください。真相究明を怠ると、その後には間違った打ち手しか生み出されません。

出典)オフショア開発プレミアム版マガジン 2008/09/17号


■問いかけ

【中国人ブリッジSEが日本語で「問題ありません」と報告】

進捗会議の席で、中国人ブリッジSEが日本語で「問題ありません」と報告しました。ところが、案の定、後から問題が発生しました。この問題の原因は、次の3つのどれだと思いますか。

◆言語の壁
◆文化の壁
◆個人の壁

○結果を見る
○コメントボード


締切:2008年10月01日18時00分
協力:クリックアンケート


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私の速読法

最近の休日の過ごし方といえば、もっぱら近所のファミレスJさんにこもって打ち合わせや読書三昧です。

移動中に本が読める上海出張も手伝い、未読だった2,000ページ分の書物の大半を読み終えました。ビジネス書や教科書は、巷で有名な怪しげな速読法を駆使してさっと頭に放り込みます。一方で、歴史小説は、じっくり時間をかけて味わいながら、心と理性の両方で愉しみます。

といいつつも、わたくし、速読法を完璧に身につけているワケではありませんので、昨日491ページの教科書を読破するには2時間かかりました。

目標読破タイムは1時間でしたが、大事なポイントが満載すぎてあっという間に時が流れてしまいました。その代わり、491ページの3分の1以上は熟読せずに軽く流し読みです。

はたして、1~2時間の速読で分厚い教科書の内容をきちんと理解できるのでしょうか。いいえ、無理です。昨日の私の読書目的は、正確な内容把握ではありません。コンテンツを暗記するのではなく、コンテクストを把握することが重要なのです。

簡単にいうと、ビジネス書や教科書の速読で大事なことは、長年使い込んだ辞書のようにさっと逆引きできる態勢を作ること。昨日の例だと、「組織改革の手順は何ページ目を開く」「インタビューにおける文化的要素の着目点といえば第○節の事例を参照」という具合に辞書的に使いこなせるようになれば、読書の目的は達成です。

かつて『7つの習慣』を速読したことがありますが、あれは大失敗でした。そもそも1度読んだだけで、世界的な啓蒙書を理解できるはずがありません。『7つの習慣』の上っ面を覚えたからといって、人生に大した影響があるわけでもありません。私の場合、自分の肌に合う世界的名著はじっくり何度も読み返す派です。


今のところ、ピーター・ドラッカーの著作は、なぜか自分の肌にしっくりあわないので、軽く速読してポイ捨てです。その辺のおじさんに怒られないか心配です。


そうこうしているうちに、先月衝動買いしたPMO関連の洋書が西新宿の事務所に届きました。ハードカバーで 752ページ。分厚い本には慣れましたが、よくもまあこんなに詳しく書けるものだと心から感心します。拙著338ページですら、出版社から「大変でしたよ~」と苦笑いされたのに・・・。

これからも、マイ書斎のファミレスJさんにお世話になる機会が増えそうです。

それにしても、ファミレスJさんに設置されたドリンクバーのお茶セットは革命的に素晴らしいですね。ファミレスJさんのお茶担当者に拍手です。

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ベトナム人は「勤勉」だが「努力」は苦手

視察大好き、日本人

越:なぜ日本はしょっちゅう視察するのに発注してくれませんか?
日:・・・汗


(橋本弘則/パソナテック・ベトナム)

昨夜、東京で開催されたIT系ベトナム人材管理に関する興味深い講演を聞きました。その中から、印象に残ったネタの一部を紹介します。


・ベトナム南部のホーチミンは、果物は豊富だし、稲作にも適していて、昔から食うに困ることはありません。雨風さえしのげれば生きてゆけます。だから、先進国並みに必死で頑張る姿勢は好まれません。今は辛抱あるのみ。とにかく「忍」の1文字です。

・「Bo tay! ボウタイ」=仕方がない。これが勤勉といわれつつ、努力が苦手なベトナム人の素顔です。

・ベトナム人は、日本人ほどお人好しではないが、中国人ほど☆○□△☆○でもない。彼らは優しい中国人。

・プログラマはプログラミングのみ。マネージャは管理のみ。幹部候補生は、最初から「管理」だけを経験します。ベトナムでは、コーディングや設計を知らないマネージャが大勢います。


出典)橋本弘則(2008/9/22)「ベトナム人と上手に仕事をするため
の10カ条」、パソナテック・ベトナム


■問いかけ

ベトナム人は「勤勉」だが「努力」は苦手。いったい、どういう意味でしょうか。ソフトウェア業界用語を用いて、この意味を分かりやすく説明しなさい。

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マイ売れ筋書籍ランキング

昨夜、いよいよ「オフショア開発に失敗する方法」がネット書店最大手アマゾンに登場しました。その他にも、セブンアンドワイにも登場。いま注文しても、発送は10日後になると予想されます。

お急ぎの方は、オフショア大學までご連絡ください。
http://www.offshoringleaders.com/20seminar/

うちの事務局が、最寄りの大手書店に偵察にいったところ、残念ながらまだ店頭には並んでいなかったそうです。今年3月下旬、技術評論社から「オフショア開発 PRESS」が発売されたときと全く同じように興奮冷めやらぬ反応を示すお茶目な私たち。

今日、日本は秋分の日で会社はお休みです。読書の秋です。

普段は忙しい人も、そうでない人も、秋の夜長はオフショア開発メルマガのバックナンバーを読み返して、英気を養いましょう。ここ四半期、私のメルマガでの売れ筋書籍ランキングを紹介します。


■幸地司紹介図書、売れ筋ランキング TOP5
(オフショア開発フォーラム調べ)

第5位『儲けとツキを呼ぶ「ゴミゼロ化」工場の秘密』
古芝保治(著)、日本実業出版社 (2008/3)

第4位『日系中国工場製造部長改善記』
遠藤健治 (著)、日経BP社(2008/06)

第3位『ITプロジェクトを失敗させる方法』
中村文彦(著)、ソフト・リサーチ・センター(2008/2)

第2位『本社も経理も中国へ』
海野恵一著、ダイヤモンド社(2008/5)

第1位『オフショア開発PRESS』技術評論社(2008/3)

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中国派遣者・出張者が満たすべき最も大事な条件=「尊敬」

中国派遣者・出張者が満たすべき最も大事な条件は何か?
「信頼関係」も大事ですが、あるベテラン指導員は、あえて別の「ある単語」を連呼しました。

・感謝    (26票) 38%
・尊敬    (25票) 36%
・躾(しつけ)(18票) 26%


(オフショア開発フォーラム調べ)

オフショア開発を成功させるために中国に派遣もしくは出張する者は、次の3領域への適応が求められます。


1.仕事への適応

漢字表記された“管理”、カタカナ表記の“マネジメント”、ならびに英単語“management”の意味の違い。日本と中国とマネージャの自由裁量度の感覚の違い。レビュー方式の違い。プログラマの責任範囲の違い。出世スピード。職場での衝突・対立の違い・・・。中国派遣者・出張者には、これらへの適応が求められます。


2.中国人との対人適応

日中の文化的相違に基づく価値観の違い。明文化されたルールや暗黙の規範の違い・・・。中国派遣者・出張者には、これらへの適応が求められます。


3.仕事以外の一般的な環境への適応

いわゆる中国式○○への適応です。食事の作法やマナーの違い、政治や宗教のしきたり・タブー、交通規範・交通手段、娯楽、日中の歴史観の違い・・・。中国派遣者・出張者には、これらへの適応が求められます。



参考)『海外派遣とグローバルビジネス』、J.ステュアート ブラッ
ク他(著)、白桃書房 (2001)、p167-169


冒頭の質問「中国派遣者・出張者が満たすべき最も大事な条件は何か?」への答えを発表します。

正解は「尊敬」です。

ただし「他を疎かにしてよい」という意味ではありませんので、誤解なさらぬように。

ベテラン指導員曰く「信頼よりも尊敬が先だ。尊敬する気持ちがあれば後から信頼は付いてくる。中国に赴任する日本人は、本社の顔色ばかりうかがわずに、もっと自信を持って中国で暴れて欲しい」と檄を飛ばしました。


■問いかけ

中国派遣者は下記3つ領域への適応が求められます。この3つを適応しやすい順番に並べなさい。

1.仕事への適応
2.中国人との対人適応
3.仕事以外の一般的な環境への適応


凡例:「仕事>対人>一般環境」・・・この順番で適応しやすい


◆仕事>対人>一般環境
◆仕事>一般環境>対人
◆対人>仕事>一般環境
◆対人>一般環境>仕事
◆一般環境>仕事>対人
◆一般環境>対人>仕事

○結果を見る
○コメントボード


締切:2008年09月30日18時00分
協力:クリックアンケート


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ないちゃー向け沖縄IT津梁パーク関係者必読書

先週の上海出張では、読書用の本を珍しく2冊しか持っていきませんでした。2冊といっても、長編小説の上下巻ですので実質は1冊。上下巻あわせて853ページ。

移動時間が長い海外出張とはいえ、さすがに今回の旅では上巻しか読めませんでした。9/17上海行きの機内では、持参した拙著「オフショア開発に失敗する方法」を熟読してしまい、時間が足りなくなったのも原因の一つですが。

それにしても、自分が書いた文章は、何度読み返しても面白い。こんなナルシストな自分を思う存分発揮した上海出張でした。

今月、東京都内で「オフショア開発に失敗する方法」をわざとらしく持ち歩いている男性を見かけたら、気軽に声をかけてください。きっと私です。


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長編小説の話に戻ります。

この本の筆者は「この人が書いた本なら無条件に全部読む」系のお気に入りの方。数は多くないですが、こうした作家さんが数名います。ビジネス系にも数名います。

この本、先月発売されたばかりの新作ですが、近所の大型書店に立ち寄ったら、大御所達を抑えて一番目立つ特等席に並んでいました。

今どき、日本でこんな分厚い本が本当に売れるのか、心から疑問に思いました。しかも内容はそれなりにマニアックなのに・・・。いやー、ったく不思議です。

何がマニアックかというと、小説の舞台は19世紀の琉球王国。当時の沖縄は、大航海時代の繁栄が終わり、中国(清)と薩摩の二重支配の中で巧みに生き残る小国として存在します。

この馴染みの薄い時代背景からして、すでに特殊領域です。沖縄の歴史や文化・芸能・方言・人間模様の知識が足りないと、物語を彩る単語一つとっても理解するまでに時間がかかります。沖縄人の私にとっては、なんともいえない痛快な歴史小説です。

この小説で描かれる琉球王国は、形の上では独立国家を保ちながらも清を盟主国に抱きつつ、薩摩の実行支配を受けます。無理にたとえるなら、現代のイスラエル(大国に挟まれる小国)、あるいは、返還前の香港(一国二制度)のような状態です。

この本の帯には、過剰とも思える宣伝文句が書かれていますが、個人的には大満足でした。それにしても、沖縄を知らない普通の人が読んでも、そこまで感動するものでしょうか? 私には、日本人がこの本を絶賛する感覚はちと理解できません。

とはいいつつも、当小説は最高の歴史小説であると同時に、第一級の娯楽小説であることに疑う余地はありません。


私は、沖縄生まれ沖縄育ちの生活者として、当然のように沖縄への郷土愛を持ちます。

加えて、人生の約半分を本土(あるいは内地と沖縄人は呼ぶ)で暮らしてきた私は、日本人の視点から沖縄を冷静に見つめる態度を身につけています。

さらに、中国オフショア開発関係者として、日本を俯瞰的に眺めて分析する習慣をも身につけています。

これこそ、大国に挟まれた地政学上、極めて重要な弱小国の国家運営に欠かせないバランス感覚です。こうした沖縄人に脈々と受け継がれるこうしたバランス感覚こそが、私がオフショア開発分野で活躍する重要な資質を育んだ秘訣なのだと、壮大な琉球絵巻を彷彿させる歴史小説を読んで改めて認識させられました。

ときどき、沖縄では「琉球独立」を唱える急進派が勢力を増します。今どきの沖縄県民は誰も本気で実行に移す気はないでしょう。ですが、心の深い部分で共感する者は少なくありません。

私だって、琉球王朝や封建制度の復活こそ望みませんが、国や沖縄県が威信をかけて建設するIT系工業団地に、みんなの期待を込めて沖縄IT津梁パークと名付けた気持ちは十分に理解できます。

津梁(しんりょう)とは、「架け橋」の意味です。

これから、ブリッジSEのことを「津梁SE」あるいは「津梁工程師」と呼ぼうかしら笑。余談でした。


池上永一(2008)「テンペスト 上 若夏の巻」角川書店


池上永一(2008)「テンペスト 下 花風の巻」角川書店

他人への推薦図書ではないので、あえて長編小説の中身には触れませんでした。ただし、これから沖縄IT津梁パークに携わりたいと願う(下心を持つ)人は、この小説を読んで沖縄の歴史的背景を勉強するといいでしょう。

もし、あなたが小説テンペストを読むなら、歴史の正確さではなく、沖縄の心や歴史の大きなうねりを感じていただきたいです。ヘーゲルの弁証法やソクラテスの対話法を念頭に置きながら読み進めると、ジェットコースターのように進む物語の娯楽性が一層深まります。

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ウイークリーニュースダイジェスト(2008/9/19)

●毎週金曜日は、ウイークリーニュースダイジェストをお届けする。


・2008/9/11 - NTTデータ
インドにおける高度IT人材の育成

インドIT成長の核心となる人材開発に向けた国家ビジョン、政府や教育機関による人材開発プログラム、更に全国ソフトウェアサービス協会による大掛かりな教育施策について紹介。


・2008/9/12 - 組込みZine
生き残るための知恵

中国の税務署の役人が不正をしなくなったのは、そのほうが自分にとってより有利であると判断したまでのことだ。その点では本質的に、日本人も米国人も、そして中国人も変わりがないと思う。

↑誤解を招く考察です。「不正をしない」という現象が同じでも、その動機は国や文化によって異なります。経験則や願望だけで「日本人も米国人も、そして中国人も変わりない」と判断するのはとても危険です。一方、中国国内の「信頼」に関する考察は説得力があり、一読の価値があります。(幸地)


・2008/9/17 - インド新聞
インドIT産業 350万人以上の技術者が必要

インド政府高官は12日、インドのITおよびITサービス産業は、“第11期5カ年計画”が終了する2012年末までに約9兆9700億円の輸出額目標を達成するために、350万人以上の技術者を必要としていることを明らかにした。


・2008/9/17 - nikkei BPnet SAFETY JAPAN
日本語に強いアウトソーシング拠点、大連の研究(前編)

大前研一が10年くらい前からアドバイザーとして積極的に支援しているのが大連。「市長の権限が強い大連市」「税制や法律が突然変わるお国柄」「人件費アップでも中国に依存する理由」


・2008/9/18 - @IT情報マネジメント
インドオフショア開発のコストはいくら?

20人月以下の小規模プロジェクトはコストメリットが出ない。

↑本誌で定期連載する向井氏の新連載です。おめでとうございます。文章にカタカナが多いのが難点ですが、インドオフショアでは極めて珍しい現場視点で書かれた要チェック記事だと思います。(幸地)


・2008/9/18 - 中国情報局
オンラインゲーム業界、深刻な人材不足に悲鳴

不足する専門人材は60万人とも言われ、特に設計、開発、企画分野では常にひっ迫している状況だ。最も求人数の多い職種は「3D/2D開発設計エンジニア」で、業界の平均月収は5000元以上。経験豊富なシニアエンジニアなら月収1万元、さらには年収が30万元を超える場合もあるという。


・2008/9/18 - ASPヘッドライン
ASP・SaaSにおける、自社開発とオフショア開発の相違点

筆者は、ベトナム生まれ、東京大学大学院修了のブリッジSE。連載第1回目の内容は、すでに議論しつくされた現場感覚からは遠い一般論に終始。今後に期待します。(幸地)

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上海朝便、午後成田着、夕方日本橋

今朝10時の便で上海から東京に戻ります。

行きはスーツケース一杯に荷物を詰めてきましたが、帰りはガラガラ。それもそのはず、338ページもある分厚い書籍「オフショア開発に失敗する方法」を20冊どかんと上海に持ち込んだのが原因です。

来週頭には「オフショア開発に失敗する方法」が大手書店に並びます。アマゾンへの登録はもっと遅くて再来週にずれ込む見込み。

今週の火曜日、一部の関係者に「オフショア開発に失敗する方法」を一斉配送したところ、さっそくお礼のメールが届きました。社内研修で用いるために、一度に20冊届けた会社があります。段ボールにぎっしり詰まったお値打ち品です。

お昼すぎに成田空港に到着したら、その足で日本橋オフィスに直行。ちょっとした打ち合わせと交流イベントの運営手伝いが待ち構えます。


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中国企業の管理者(ボス)の態度は米国と似ているか?

中国派遣者・出張者が満たすべき最も大事な条件は何でしょうか
信頼関係も大事ですが、あるベテラン指導員は、あえて別の単語を連呼しました。

・感謝    (26票)38%
・尊敬    (24票)35%
・躾(しつけ)(18票)26%

オフショア開発フォーラム調べより
http://clickenquete.com/a/r.php?Q0027173C6ad7


先日、東京工業大学が主催するオフショアリング研究会にゲスト講師としてお呼ばれしました。講演テーマは、第28回オフショア開発勉強会と同じく「ブリッジSEの人材要件 ~なぜ、東京では中国人SEが余っているのか?」。

20分の講演時間を割り当てられましたが、実際には30分近くも講演していたような気がします。私の講演は、聴講者との「対話」に近いため、気づかない間に時間超過してしまうことがあります。

関係者の皆様へ。温かい心で見守ってくださり、いつもありがとうございます。

講演後の質疑応答にて、こんなやりとりがありました。


(中国オフショア業界の問題点を議論する場面にて)

―― 中国人IT技術者は、今でもよく転職しますか?

はい。学校を出たばかりのプログラマは易々と転職できませんが、3年目ともなると、自分に自信が付いて、恐ろしい勢いで人材が流動します。ところが、経験を重ねて本当に出来るプロマネになると、今度は逆に会社への定着率が高まります(幸地 2008、p258)。


―― 中国人のプロマネが会社に定着するなんて初耳です。

とはいえ、別の問題もあります。一般的に、中国では管理者は「管理」だけ、その部下は「作業」だけするという慣習が残っています。管理者だけが残っても、実際に手を動かすメンバーの入れ替わりが激しすぎると、持続的成長の源泉となる現場力がつきません。


―― トップがしっかりしていたら組織は安泰という考え方ですね

中国ベンダの組織をみて、よく軍隊方式と揶揄する人がいます。それは管理者=ボスが持つ絶対的な権限と態度からそう感じるのかもしれません。上の人間は「ふんぞり返る」といえば、そのニュアンスが伝わるのではないでしょうか。


―― 中国人管理者の態度は米国人と似ているのでしょうか?

・・・・・

出典)幸地司『オフショア開発に失敗する方法』ソフト・リサーチ・センター
http://www.offshoringleaders.com/20seminar/index.html


■問いかけ

ある人から「中国企業の管理者(ボス)は、米国と似ているのか?」と質問されました。私は、どのように回答したでしょうか。

◆はい、その通り
◆いいえ、違います
◆どちらとも言えません

○結果を見る
○コメントボード


締切:2008年09月26日18時00分
協力:クリックアンケート

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セミナー後の懇親会で日式居酒屋を選ぶ最大の理由

昨日から明朝までは上海です。2泊3日の強行スケジュール。

昨夜は、拙著「オフショア開発に失敗する方法」出版記念セミナーが上海市中山公園ビジネスセンターで開催されました。

事前の参加申込みは14名でしたが、当日になって予期せぬほど大勢の人が集まってくれました。おかげさまで、会場はぎっしり人で埋め尽くされ、持参した拙著20冊も見事に完売。ありがとうございます。

実は、本が売れ残った場合に備えて、在庫を上海オフショア開発フォーラムに預かってもらう手配までしていました。ですが、取り越し苦労になってしまいました。嬉しい誤算です。

出版記念セミナー後は恒例の懇親会。なんとなく、日式居酒屋に集まるのが定番になっています。理由の1つは、こんな機会でないと滅多に日式居酒屋に入らないから・・・、と聞いています。東京在住の私にとっては、上海出張中も日式料理かよ^^; と苦笑いしていますが(悪気ないです)。

でも、セミナー終了後の懇親会で日式居酒屋を選ぶ最大の理由は別にあります。その理由は、いったい何でしょうか? 解答の際には、スーパーひとし君をお使いください。


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人材流動が激しい中国でITリテラシ教育は有効か?

skypeとIMクライアントを禁止できない事情あり
コミュニケーション基盤が貧弱な一部の中国企業では、IMクライアントなしでは仕事が成り立たない。

参考:本誌 2007/08/27(第709号)
http://www.ai-coach.com/backno/cip0709.html


1年前にプレミアム版マガジンの編集後記で書いた文章を紹介します。読み返したら、思わず笑ってしまったので。

              ※

今さらですが、Windows メッセンジャーを介して感染するウイルスがオフショアベンダーの間で猛威を振るっています。諸悪の根源はファイル交換機能っぽいです。

被害にあった独立系ベンダーの現場をのぞいてみると、日本人はウイルスを警戒して怪しいメッセージを全て無視したそうですが、一部の中国人従業員が無防備に汚染されたファイルをクリックします。

なにせ、彼らは20代前半の就業経験の乏しい人たちです。

知人から届いたメッセージには律儀に反応するそうです。これは、日本人の若者がケータイメールにはまる構造にそっくり。

特にお客様のアドレスから悪意を持ったウイルスメッセージが届くと、現場の中国人作業員はほぼ100%ファイルを開きます。

さらに、中国を指導する立場の日本人おじいちゃん(団塊世代)もウイルスをばら撒く元凶の1つだといわれます。


■問いかけ

人材流動の激しい中国ベンダでは、チャットやスカイプの全面禁止が唯一のセキュリティ対策だと思いますか。それとも、ITリテラシ教育によってセキュリティ対策は可能だと思いますか。

◆全面禁止しかない
◆ITリテラシ教育は有効
◆分からない
◆その他

○結果を見る
○コメントボード


締切:2008年09月24日18時00分
協力:クリックアンケート


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拙著初対面

そういえば、今年はまだ月餅を食べてないな。先日、NHKでベトナム物価上昇が特集されていましたが、子どもに月餅を買ってあげるベトナム人親子の姿が印象的でした。

今日は、刷り上がったばかりの『オフショア開発に失敗する方法』と初対面するめでたい日です。東京の高田馬場にある出版社で拙著を確認して、夕方は東京工業大学主催のオフショアリング研究会で短い講演をします。

今夜は、特別にお祝いしなきゃ。


[PR]オフショア開発に失敗する方法(ソフト・リサーチ・センター)
http://www.offshoringleaders.com/20seminar/index.html

[PR]第4期オフショア大學「開発コーディネート概論」のご案内
http://www.offshoringleaders.com/02curriculum/02.html

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ウイークリーニュースダイジェスト(2008/9/12)

●毎週金曜日は、ウイークリーニュースダイジェストをお届けする。


・2008/9/4 - インド新聞
"インドのシンガポール"グルガオン 経済成長率40%

首都にほど近いグルガオン。400のITまたはIT活用サービス(ITeS)企業が存在する。ITおよびITeSの総輸出高は、2006-07年度は1,500億ルピー(約3,700億円)、2007-08年度は1,800億ルピー(約4,400億円)にのぼった。


・2008/9/7 - 東方ウェブサイト
中国ソフト収入トップ100ランキング発表 華為ソフトが1位

工業・情報化部、国家統計局が5日、済南で2008年「中国ソフト業務収入トップ100」ランキングを共同発表した。 北京は絶対的な優位で24社がランクアップされた。その次は広州で15社、山東11社、浙江10社、江蘇9社となっている。上海、遼寧、福建はそれぞれ6社だった。


・2008/9/9 - ITpro
中国人IT技術者活用のカギはビジョン浸透、「より良いものをより安く、が理解できなかった」

日本語やIT技術以外に、「流通科学」の基本を教える研修カリキュラムを充実させた。日本のトライアル店舗や物流センターに中国人技術者を3~6カ月配属し、実地で研修するプログラムも実施。毎日実施する日本の店長向けテレビ会議に中国人技術者も参加させ、まだ日本語が不自由な人には中国語で解説を加えた。


・2008/9/9 - サーチナ
中国のソフトウェアメーカー、7割が競争力不足

国内のソフトウェア開発企業は、競争力を業務の理解度や納品の早さに頼っており、技術力やソリューション提供能力が軽視される傾向にあるという。IDC中国は、中国のソフトウェア企業が直面する問題として、開発コストのコントロール、人材の流出、技術分野に偏ったリソース構成の3点を挙げている。


・2008/9/10 - 新華通信ネットジャパン
中国ソフトサービス業、高成長ぶりを保持

ソフトと情報サービス業の売上高は計3456億7000万元に達した。売上高は07年同期と比べ、30.4%増え、成長率は07年同期のそれを7ポイント上回り、電子情報製造業の前年実績を9.7ポイント上回った。ソフト輸出およびサービスアウトソーシング業の発展情勢は良好で、輸出額は49億5000万ドルと07年同期を45%上回った。


・2008/9/10 - 大和総研
成長著しい中国「校弁企業」の現状と課題

校弁企業は1999-2006年の間に、平均17%の伸び率を示している。2006年、全国で3988社の校弁企業があり、売上合計は116,731百万元に達している。ハイテク系の「科技型校弁企業」は全体の売上の約50%、利益の80%以上を占める。校弁企業と大学の間に、財産権関係が不明、経営体制が混乱しているなどの問題を抱えている。

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同窓会暫定幹事選出

オフショア大學同窓会の準備がちゃくちゃくと進んでいます。第2期生が中心となって実行委員会が立ち上がり、各期修了生からそれぞれ暫定の幹事さんも選出されました。

毎週末は、オフショア開発者コミュニティ立ち上げの準備で、都内の某ファミレス(Jさん)でドリンクバーしています。

来週には拙著『オフショア開発に失敗する方法』の印刷が完了します。私の手元に届くのが16日。出版社に直接取りに行って、その足で夕方の東京工業大学主催のセミナーに出席します。

翌17日は午前便にて上海入り。その日の夜に上海で出版記念セミナーを開催します。現在の参加者は12名と、お席に若干余裕があるようです。上海地区にいらっしゃる方は、職場の同僚やご友人をお誘い合わせの上、奮ってご参加ください。

福岡場所への申込みは現在3名にとどまっています。ちと寂しい気分です。あなたの周りに福岡にご縁のある方、福岡に開発拠点をお持ちの方がいらっしゃれば、こちらの案内サイトをご紹介ください。

http://www.offshoringleaders.com/20seminar/index.html

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厳しい現法経営と中国派遣者・出張者の条件

通訳泣かせの日本人・・・
日本人は言っていることが分からない、聞き返すと怒るので適当に通訳するしかない。 (中国人通訳の訴え)
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中国とマレーシアで数多くの会社立ち上げ、ならびに再建業務に携わった経験を持つ日本人経営コンサルタントの講演から、印象に残った話題を紹介します。


日本から部長クラスが総経理として中国子会社に派遣された。ところが、そこに親会社から更に偉い事業部長が現れて、総経理の意思決定をことごとく無視した行動に出た。現場は混乱し、優秀な中国人幹部は、次々と見切りをつけて退職した。

いま、必要な中国への派遣者・出張者の条件はこれだ!

1.管理職と経営者の違いを認識すること
2.派遣目的を明確にせよ
3.中国人に任せよ、しかし放任するな
・・・・・・

参考:佐藤忠幸「厳しい現法経営と中国派遣者・出張者の条件」
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■問いかけ

「厳しい現法経営と中国派遣者・出張者の条件」と題した3時間の中国ビジネスセミナーで、佐藤氏は一度も「信頼関係」という単語を口にしませんでした。私はかなり驚きました。

その代り、佐藤氏は「ある単語」を連呼して、中国派遣者・出張者の条件を熱弁しました。「ある単語」とはいったい何でしょうか?

下記の選択肢から該当する単語をクリックしなさい。さらに余裕があれば、あなたの回答の根拠をコメントボードに書き込みなさい。

◆感謝
◆尊敬
◆躾(しつけ)

○結果を見る
○回答の根拠をコメントボードに書き込む

締切:2008年09月19日18時00分
協力:クリックアンケート

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財団法人海外職業訓練協会(OVTA)

昨日は、財団法人海外職業訓練協会(OVTA)主催の中国ビジネスセミナーを受講しました。

講演者の佐藤忠幸氏は、マレーシアで9年、中国で6年の現地法人社長経験をもち、現在は上海を基盤として、中国法人の品質管理から労務管理及び経営管理まで幅広く相談と指導を行う大ベテランです。
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このセミナーは、上海オフショア開発フォーラム事務局さんに紹介してもらいました。ところが、わたくし、この大事なセミナーへの事前申込みをすっかり忘れていて、当日の朝にあわてて電話で確認しました。

が、しかし、あえなく定員オーバー。大好評らしく、1週間前にすでに受付を終了していました。ですが、ここで奇跡が起こります。電話口に出てくれたOVTAのご担当者が気を利かせてくれて、本来なら完全に門前払いのところを、無理やりねじ込ませてもらいました。

財団法人だから「満員です、あしからず」と冷たくあしらわれても仕方ないと覚悟していましたが、実に温かみのある臨機応変な対応でした。ありがとうございます。このご恩は忘れません。

初対面の佐藤氏と15分ほど雑談させていただきました。これも、上海オフショア開発フォーラム事務局さんが事前に根回ししてくれたおかげです。私は運がいい。

講演後に回収されるアンケート用紙には、最高5ランク評価をつけました。おまけに、末尾の備考欄に「私にもOVTAセミナーで講演させてください」と図々しくおねだりしました。

きっと、OVTAご担当者様は苦笑しているでしょう、「なんだ、こいつは?」みたいな。

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日本軽視、日本素通りはあるかも。ただし嫌日流ではない

日本に興味なし!?
オフショア開発プロジェクトには、技術的に勉強できるものはあまりないというのは、多くの中国人技術者の認識です。

(オフショア開発フォーラム掲示板より)

参考:本誌 2008/09/09(第919号)
http://www.ai-coach.com/backno/cip0919.html

昨日号「オフショア開発には興味ありません」の情報提供者から追加コメントをいただいたので、その一部を紹介します。


【問いかけ】

一部の「できる」中国人IT技術者が対日オフショア開発に興味を持てない理由を出来るだけ多く挙げなさい。

【回答】

・オフショア開発者の給料はあまり高くないから

・技術より、外国語が重視されるから
(マネージャであっても、技術は部下の方が詳しいというケースはよくある)

・オフショア企業は長期的な発展計画をあまり持っていないから

※文意を変えない程度に文章の一部を書き換えました(幸地)


ここで2点、補足説明します。

[1] 情報提供者は、上記コメントによって「嫌日流」をあおるつもりは全くないと強調します。一部の中国人技術者がオフショア開発に興味が持てないのは事実ですが、現状を踏まえて対日オフショア開発のあり方に一石を投じたい、これが情報提供者の願いです。


[2] 昨日号で「ジャパン・パッシング (Japan passing)」という言葉を引用しましたが、この語句には嫌日の意味は含まれません。一方、「ジャパン・バッシング (Japan bashing)」には日本叩きという意味が込められるため、こちらは嫌日の文脈で用いられます。

今のところ、中国オフショア開発業界で「ジャパン・バッシング (Japan bashing)=日本批判」があったとの報告はありません。 ただし、「ジャパン・パッシング (Japan passing)=日本軽視」については、以前から関係者の間で懸念されています。

「オフショア開発に興味が持てない」≠「嫌日流」
「従来のインドIT業界」=「日本軽視」


■問いかけ

・あなたの周囲で「ジャパン・パッシング (Japan passing)」が懸念されるかどうかを確認しなさい(※)。

- 日本を素通りして、米国市場に手を伸ばす
- 大手SIerを素通りして、直接エンドユーザーと契約する
- オフショア開発から優秀なリーダを奪って国内案件に投入する
- 好待遇を提示しても優秀な技術者が採用できない


・あなたの周囲で「ジャパン・バッシング (Japan bashing)」が懸念されるかどうかを確認しなさい(※)。

- 企業間紛争がエスカレーションされて政府マターに発展する
- 国民感情を理由にストライキや抗議行動が発生する
 (日本人が中国人プログラマを殴った、不倫・不当解雇、等)
- 労働契約法や独禁法で日系ベンダが狙い打ちされる

※筆者註:あくまでもオフショア開発業界に限定します


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愛情の裏返し

愛情の裏返しは「憎悪」ではなく「無視」だといわれます。
したがって、日本の国益にとって、

「ジャパン・パッシング (Japan passing)」
「ジャパン・バッシング (Japan bashing)」

のどちらがいいかというと、後者の日本叩きの方がましです。
日本では「可愛さ余って憎さ100倍」という慣用句が有名ですね。

日本軽視、日本素通りはあるかも。ただし嫌日流ではない
http://www.ai-coach.com/backno/cip0920.html

政治や宗教など危険な話題は、オフショア大學などの閉じられた空間で深く議論したいと思います。

eラーニング オフショア大學第4期生募集中!
http://www.offshoringleaders.com/

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オフショア開発には興味ありません(by できる中国人)

日本に興味なし!?
オフショア開発プロジェクトには、技術的に勉強できるものはあまりないというのは、多くの中国人技術者の認識です。
(オフショア開発フォーラム掲示板より)

オフショア開発アンケート調査中に興味深いご意見が寄せられました。その一部を紹介します。


・残念ながら、今の中国では「できる」と思う技術者は、オフショア開発プロジェクト、あるいはオフショア受託企業にはあまり興味ないというのが実情です。正しいかどうかはとりあえず別にして、オフショア開発プロジェクトには、技術的に勉強できるものはあまりないというのは、多くの中国人技術者の認識です。

※文意を変えない程度に文章の一部を書き換えました(幸地)


中国から「ジャパン・パッシング(Japan passing)」にも似た「オフショア・パッシング(offshoring passing)」の本音が垣間見える貴重なご意見が届きました。

中国オフショア開発では、下流工程ばかりで「技術的につまらない」という噂をよく耳にします。ジェネラリスト指向(generalist)が強い日本企業では、IT技術者であっても幅広い知識や経験が要求されます。

特定の“技術分野”に絞って深掘りしたい中国人IT技術者とは対照的な考え方といえるでしょう。インド人にも同様なスペシャリスト指向があります。


■問いかけ

一部の「できる」中国人IT技術者が対日オフショア開発に興味を持てない理由を出来るだけ多く挙げなさい。

【回答例】

・担当する技術レベルが低いから
・業務知識への関心が薄いから
・□□□□□□
・□□□□□□
・・・・・・

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拙著下版

おかげさまで、本日ようやく拙著『オフショア開発に失敗する方法』が下版されたようです。

“げはん”って何だろう?と思ってgoogle先生に聞いたら、校了になった版を刷版・印刷工程に送ること(はてなキーワード)だと教えてくれました。

私の作業はだいぶ前に完了していましたが、出版社側の編集担当者が今日まで厳重な原稿チェックを行っていたようです。S社のS様、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございます。

『オフショア開発に失敗する方法』の表紙を見る
(三冊並んだ本の一番左側、緑色のエコ表紙です)
http://www.ai-coach.com/

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暗黙の慣行・ルールを見直す/共有する

身なりの重要性
日本の職場に相応しくない服装、髪型、持ち物など、これで失敗する中国人オンサイト技術者は少なくない。
(プレミアム版メルマガ 2008/07/09号)

オフショア開発では、日本の商習慣が通用せずトラブルが発生することがあります。この背景にある根本原因を探ってみましょう。


・初回のトラブル

特に目新しい発見はありません。トラブルの大半は、中国人技術者の勉強不足や経験不足、あるいは日本人窓口の過剰反応が原因です。国民文化や商習慣の違いだけではなく、企業文化の違いも見逃せません。


・二回目のトラブル

明文化したコーディング規約が遵守されないなど、オフショア開発では同じトラブルが再発するなんて日常茶飯事です。規約の重要性が理解できず勝手にルールを逸脱する自分を正当化する(「こんな規約は無意味です・・・」は典型的な発言)、理解できなくても面子が邪魔をして質問できない、日本語によるQ&Aが面倒なので、とりあえず目先の作業を優先する、などの理由から同じトラブルが再発します。

日本人の「これくらい言わなくても分かるだろう」や「一度注意したから次は大丈夫だろう」という以心伝心を期待する態度。さらに、「前に一度注意したから、二度目のミスは中国側が悪い。オレは知らん、責任はとれない」と開き直る態度もよく知られています。

他にも「仕事はミスしながら覚えるものだ」との丁稚奉公を連想させる日本的な仕事観から、中国側のトラブルを予期しながら放置する姿勢も珍しくありません。職人気質の日本人と、3年後は一直線に管理職を目指す中国人プログラマの気質が激突します。


■問いかけ

・三回以上繰り返されるトラブル

オフショア開発で同じようなトラブルが三回以上繰り返される時、どんな原因が考えられるでしょうか?


【中国側】

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


【日本側(回答例)】

プロジェクトメンバがルールに反した際、日本人には厳しく指導しても、中国人正社員や出張中のブリッジSEは大目にみて、あまり指導しないから。

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オフショア大學同窓会企画

日曜日、東京都内のファミレスにオフショア大學修了生が集まって、同窓会の立ち上げを企画しました。まずは、11月にドカンとオフショア大學関係者の交流イベントを開催します。

当初は福井で「蕎麦打ち」や「陶芸」など、突拍子もないアイデアが出されましたが、やはり初回は無難に東京開催ということで。
Board20080909

交流イベントへの参加資格は、オフショア大學第1―3期の受講者、ならびに来月開講する第4期生* に限定するつもりでしたが、オフショア開発実践セミナーの受講者にも門戸を開いてもいいかもしれません。そこら辺は要検討ということで。

これから「同窓会」の開催日時を調整するメールを出します。


*オフショア大學「オフショア開発コーディネート概論」募集要項
http://www.offshoringleaders.com/02curriculum/02.html

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ウイークリーニュースダイジェスト(2008/9/5)

●毎週金曜日は、ウイークリーニュースダイジェストをお届けする。


・2008/8/29 - IDGジャパン CIO Computerworld
オフショアの影響で、ITワーカーの8%が現職を追われる

影響を受けたITワーカーの比率は、他の職種の2倍。調査リポートの題名は「How Does Offshoring Affect Information Technology Workers?」。 対人関係の技能を必要としない技術職ほど余剰感が強まっていると指摘する。このため、コミュニケーション能力を高めたり、長期的に見て安定した技術職(例えば、複数の組織をまたぐようなプロセスの変更に関係する業務や実際に現場でサポートを行う業務など)を探したりする動きが広がる可能性もある。


・2008/8/29 - ザ・プロジェクトマネジャーズ
第四回『インドへのオフショアと新しい品質生産性活動』

インドの人に「何でCMMなのですか?」という話をしたら「CMMができてはじめてISOができる」という言い方をされたのです。


・2008/9/1 - 日経ベンチャー
中小企業のグローバル化の指標は、社員の外国人比率になる

20代前半に日本企業で働いて、中国現地法人の幹部として駐在させるのと、日本企業の文化を理解しないまま現地で採用して幹部に登用するのでは、全く異なります。法務省によれば、07年に日本企業などへの就職を目的とした「技術」「人文知識・国際業務」の在留資格認定証明書の交付を受けた外国人は約2万3000人、中国人が7000人と最も多く、前年比46%増。情報処理、教育、技術開発の職に就いています。


・2008/9/1 - ITpro
ベトナムから見た日本の印象

日本はそこそこ大きな貿易相手国
国益を追求するベトナムは,日本以外の国にも熱いまなざし
ハイペースな賃金上昇,それを上回る物価上昇
ベトナムにおける外国のイメージ,日本は「ややこしい」


・2008/9/1 - ITマネジメント
オフショア開発を切り口に、社内全体の「生産性革新」を目指す

勤続3年未満で辞める人が一定割合で存在する一方、3年を越えると定着する傾向がある。中国をIT産業の市場として展開するのは難しい。中国政府と組んで現地法人を作り、その延長で政府系企業に入っていくというコースを取っているところがうまくいっている。「富士通はグローバル企業です。何がスタンダードかといえば、やはり英語。英語に相当力を入れないといけないと思っています」


・2008/9/1 - インド新聞
「オバマ発言、冷静に対応」インドIT業界団体

米大統領候補バラック・オバマ氏は29日、大統領になった場合、業務を海外へ委託に出すような企業には税優遇措置はしないと述べている。


・2008/9/1 - フィリピンソフトウェア産業協会
PSIA会員企業の日本市場向けビジネス現状調査結果

1)回答企業20社は、PSIA会員総数130社の15%, PSIA日本市場グループメンバー25社の80%。
2)2007年、PSIA会員企業10社による対日輸出は小規模(20億円)ながら34%の高成長。
3)日本市場向けのサービスの主流はオフショアソフトウェア開発
4)対日業務従事者数は10社合計でも980名に過ぎず、PSIA会員企業が日本から受託可能なプロジェクトは小規模
5)日本市場に関心がありながらまだ実績のない企業は、未知の日本市場に躊躇または取掛かりがつかめずにいる
7)日本市場向け実績がある企業は、日本語人材不足(特にブリッジSE不足)が最大の課題と認識。
7)今後の対日ビジネス拡大に向けて、1対1の商談が出来るトレードミッション派遣、ブリッジSE研修、日本市場ビジネスセミナーやワークショップ、企業のメンタリング・コーチング等で政府関連機関からの支援を望む声が高い


・2008/9/2 - @IT情報マネジメント
ベトナムオフショア、言葉の壁は厚い?

歴史上、長期にわたって日本と関係を持ってきた中国と違い、ベトナムでは現状、日本語対応度は中国ほどとはいえず、人材育成が重要なテーマとなっている。このことから、コミュニケータと呼ばれる通訳・翻訳者や、ブリッジSE、マネージャなどとのコミュニケーションでは注意が必要だ。


・2008/9/2 - RecordChina
「使い捨て」の日本人技術者が大量流入―中国

日本でリストラされたり、退職した技術者が中国のために働く。日本で再就職した場合、年収は300~400万円だが、中国企業では500万~700万円にもなるという。日本では技術者の地位は決して高くない。それに対して、中国の歴代の指導者は理工系出身者が占める。

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第1回オフショア開発者シンポジウム実行委員会

今朝は新宿オフィスにて、第1回オフショア開発者シンポジウムの実行委員会が開催されます。シンポジウム実行委員長は、当社取締役で『オフショアリング完全ガイド(日経BP)』共著者の北島氏。

ちゃくちゃくと準備を進めてまいります。

今週の日曜日は、久しぶりのULA例会です。ULAって何?っと思われるかもしれませんが、昨年私の思いつきで立ち上げた言葉や文化の壁を超えるプロフェッショナルを目指す人々の集まりです。

・ULA (Universal Leaders Academy)

昨年は↓のような活動実績があります。ご参考までに。

参考「外国人従業員のイメージ悪化を避ける工夫(第669号)」
http://www.ai-coach.com/backno/cip0669.html

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海外の最新技法と伝統的な中国式管理の融合に悩む

なぜ中国で外資系フードチェーンが席巻するのか?
中国人は「新し物好き」「好奇心」である。加えて、外資系の「非伝統」という側面がウケたのではないか。中国では「伝統物」というのは「古い物」であるという考え方がある。「非伝統」というのは「まったく新しい」ということになり、「伝統⇔新しい」という関係が成り立つ。
(中国の日系ホテルの元従業員/日本人)

最近、知り合った中国通から聞いた話より。


・中国で改革開放政策が始まる時、指導者は「中国には思想はある。外国からは技術を学び!」と発言した。外国の先進的技術を取り入れ、中国の“すばらしい思想”に付け加えれば、中国は発展する! という意味が伝わってくる。

・WTO加盟などで法律の整備は進むが、その「運用方法」はできていない。

・中国の伝統物(芸能、食品、その他諸々)は、一度“完成形=原型”ができてしまうと“固定化”してしまい変化しなくなる傾向がある。食品だけでなく、店員の態度、店の雰囲気なども同様である。

市井真成(2006)『礼儀は資本主義』文芸社、pp130-132
を参考にオフショア大學で一部改編


■問いかけ

上記の主張が正しいと仮定します。すると、次のような仮説が立てられます。あなたは、下記に同意しますか。同意しませんか。

中国のソフトウェア産業は、海外からJava言語やオブジェクト指向設計、CMMIなどの最新の技術を導入する一方で、数千年にわたり中国社会に根付く伝統的な「人治管理」の考え方は絶対に手放さない。表面的に立派な標準プロセスやコーディング規約を整備しても、それらは極めて伝統的な中国式管理方法(*)で運用される。

* 伝統的な中国式管理=“relation-based control system”

◆同意する
◆同意しない
◆分からない
◆その他

○結果を見る
○コメントボード


締切:2008年09月12日18時00分
協力:クリックアンケート

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朝と午後、打ち合わせ

今朝は、代々木で出版関連の打ち合わせ。45分ほどで意識合わせをさっと終えて、午後のオフショア大學コンテンツ説明会に備えます。
Dsc00894

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日本でソースコード修正 ⇒ 中国で動作確認のリスク(2/2)

オフショア先に自分が修正したソースコードを送付しました

(前回のおさらい)

中国:頂いたソースコードでは正常に動きません
日本:どんなエラーが発生していますか?
中国:SoapException~が発生しています

中国:日本側では正常に動作しているのですか?
日本:日本側では正常に動作しています

中国:それでは環境の違いでしょうか?
日本:私が送ったソースコードは全て反映していますか?
中国:修正箇所は全て反映されています

前回の内容を読む
http://aicoach.tea-nifty.com/offshore/2008/09/12_5d06.html


モジュールの動作環境が異なるオフショア開発のリスクが顕在化した事例を紹介します。


【登場人物】

日本:情報提供者(日本人プログラマ)
中国:オフショア先の対日窓口(ブリッジSE)


日本:念のためコンパイル後のExeも送って頂けますか?
中国:了解しました

日本:(独り言)確認したソースは問題なかったから、ソースを上書き保存しないでビルドしたってことはさすがにないよなぁ。まぁ。駄目元で逆コンパイルしたソースも確認しておくか。

(逆コンパイルのソース確認後)

日本:ガハッ、修正したソース反映されてないじゃないか(笑)

日本:すみません、もう一度ビルドして試して頂けますか?
中国:了解しました

(数分経過)

中国:すみません、こちらにミスがあったようです。
日本:安心しました(苦笑)


情報を提供してくれた日本人プログラマの反省の弁

・少しでも疑問に思ったことは、すぐ確認する
・口頭だけの確認ではなく、エビデンスも確認する
・自分の考えや手順等を当たり前だと思わない


出所:日本人読者 KouKさん
文責:幸地 司


■問いかけ

一部のインドオフショア開発では、日本からの提供ドキュメントに不備があれば、手戻りは全て「仕様変更」とされます(*)。 設計書の品質は数値によりコントロールされており、悪条件が重なると追加請求にまで発展する恐れがあります。

ここで意地悪な質問。

オフショア拠点の単純ミスにより日本で想定外の作業工数が発生したら、その分の工数を相手に請求すべきでしょうか。それとも、相手の単純ミスを見抜けなかった日本側の責任もあるので、追加請求は不当だと考えますか?

(*) 2008/08/27(第911号)
 ~インドでは配慮よりも責任の明確化が重視される
http://aicoach.tea-nifty.com/offshore/2008/08/post_9a85.html

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選挙管理内閣

政治混乱。

タイの首都バンコクでは非常事態宣言が出されましたが、悪影響を受けるオフショア開発はありませんか。お気をつけて!

そして福田首相の突然の辞任。関連するニュースを見ていると、総理の次の内閣は「選挙管理内閣」だという発言がありました。

選挙管理の“管理”はマネジメントかな、それともコントロールかな。私は“コントロール”だと思うのですが、いかがでしょう。あるいは、アドミニストレーションってことも!?

ところで、日本の首相交代は、あなたのオフショア開発に影響を与えるかもしれません。もしも、中国との関係が悪化すれば、政府系の日中合同イベントが中止に追いやられたりして。心当たりの方はご注意ください。

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日本でソースコード修正 ⇒ 中国で動作確認のリスク(1/2)

オフショア先に自分が修正したソースコードを送付しました
修正自体はたいしたものではなかったため、当然オフショア先でも動作確認は問題ないだろうと思っていましたが、「エラーが出て動かない」と連絡がありました。
(日本人読者)

モジュールの動作環境が異なるオフショア開発のリスクが顕在化した事例を紹介します。


【登場人物】

日本:情報提供者(日本人プログラマ)
中国:オフショア先の対日窓口(ブリッジSE)

先日、日本人プログラマが修正したソースコードを中国に送付しました。ところが、中国から「エラーが出て動かない」と連絡がありました。真っ先にソース修正の反映漏れを疑いましたが、実物を確認したところ、正しく反映されているようでした。

ソースコードをよくみると、日本人プログラマが修正した箇所以外にも、オフショア先で独自に修正した痕跡が見つかりました。すなわち、日本から送付されたソースコードをそのまま配備したわけではなさそうです。


中国:頂いたソースコードでは正常に動きません
日本:どんなエラーが発生していますか?
中国:SoapException~が発生しています


中国からの不具合報告を受けて、ソースコードを修正した日本人担当者はさっそく問題の原因究明に取りかかります。


「ネットワーク関連のエラーではないかと疑いました。しかし、そのエラーはクライアントからサーバにWEBサービスの実行要求を行った時に、該当のWEBサービスメソッドが存在しない場合に発生したエラーと全く同じだな。やはり、追加したWEBメソッドが正しく反映されていないと結論づけました」(日本人担当者)


中国:日本側では正常に動作しているのですか?
日本:日本側では正常に動作しています

中国:それでは環境の違いでしょうか?
日本:私が送ったソースコードは全て反映していますか?

(ブリッジSEと中国人担当者がソースコードを確認)

中国:修正箇所は全て反映されています

 ・・・・・・続く

出典:日本人読者 KouKさん
文責:幸地 司


■問いかけ

この後の展開を予想しなさい。

・解決に要する時間/日数
・エラー発生の原因
・リスク管理上の問題点(日本側/中国側)
・再発防止策
 ・・・・・・

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内部組織から多様性を導入

オフショア大學の業務拡張のために「人が欲しい」とあちこちで言い続けた結果、ここにきてようやく体制が整ってきました。

オフショア大學の周りには、様々な個性を持った人が集まってきました。年齢、性別、国籍、オフショア対象国、参加者の地理的条件など、なかなかの多様性(ダイバシティ)です。

先週の土曜日には、編集出版に強い友人をつかまえて、オフショア大學メディア事業の可能性について相談。11月開催の「オフショア開発フォーラム 2008 秋 in 東京」に向けて本格始動の目処がつきました。

そして、翌日曜日には、オフショア大學修了生が集う和やかなランチミーティング。こちらは、オフショア開発者コミュニティ活動の青写真を描きました。

そこで話し合われたのは「みんなで餃子パーティをしよう」「オフショア開発者のための中国語レッスン」「社員旅行は沖縄!」など、たわいないモノばかりですが。

ついでにオフショア開発者は「早起きすべきだ!」との根拠のない価値観から“6時っこ倶楽部”を結成しました。6時っこ倶楽部の会員は、無意味に早起きを強制されます。会員は私を含む3名。21日間早起きを続けると、漏れなく健康な心身が手に入ります。

健全なオフショア開発は健全な心身に宿ります。


【オフショア大學の理念】
http://aicoach.tea-nifty.com/offshore/2008/08/post_c033.html

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