人材流動が激しい中国でITリテラシ教育は有効か?
skypeとIMクライアントを禁止できない事情あり
コミュニケーション基盤が貧弱な一部の中国企業では、IMクライアントなしでは仕事が成り立たない。参考:本誌 2007/08/27(第709号)
http://www.ai-coach.com/backno/cip0709.html
1年前にプレミアム版マガジンの編集後記で書いた文章を紹介します。読み返したら、思わず笑ってしまったので。
※
今さらですが、Windows メッセンジャーを介して感染するウイルスがオフショアベンダーの間で猛威を振るっています。諸悪の根源はファイル交換機能っぽいです。
被害にあった独立系ベンダーの現場をのぞいてみると、日本人はウイルスを警戒して怪しいメッセージを全て無視したそうですが、一部の中国人従業員が無防備に汚染されたファイルをクリックします。
なにせ、彼らは20代前半の就業経験の乏しい人たちです。
知人から届いたメッセージには律儀に反応するそうです。これは、日本人の若者がケータイメールにはまる構造にそっくり。
特にお客様のアドレスから悪意を持ったウイルスメッセージが届くと、現場の中国人作業員はほぼ100%ファイルを開きます。
さらに、中国を指導する立場の日本人おじいちゃん(団塊世代)もウイルスをばら撒く元凶の1つだといわれます。
■問いかけ
人材流動の激しい中国ベンダでは、チャットやスカイプの全面禁止が唯一のセキュリティ対策だと思いますか。それとも、ITリテラシ教育によってセキュリティ対策は可能だと思いますか。
◆全面禁止しかない
◆ITリテラシ教育は有効
◆分からない
◆その他
締切:2008年09月24日18時00分
協力:クリックアンケート
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Comments
禁止しないと、セキュリティー、ウイルス感染など問題を起こったりして、禁止するとリアル連絡できない、国際電話のコストアップなど不便不利があるから、迷いますね。
弊社開発したプロジェクト管理ツールにチャート機能があり、同じプロジェクトのメンバー、関係者、PMの許可を思えれば、お互いにSKYPE、MSNと同じ機能のチャートを使って、有利点を活用、不利点を防ぐことによって、すべて解決されています。
Posted by: レイコ | September 16, 2008 09:44 PM
レイコさん、こんにちは幸地司です。
次元は異なりますが、中国オフショアにおけるセキュリティ関連で、また大きな問題が勃発しましたね。
以前、ある中国駐在員から「中国でうまく経営管理したいなら、中国政府の手法を真似なさい」と冗談っぽく助言されました。笑い事ではないような気がしますが、下記の件については今後の動向が気になります。
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2008年9月19日 読売新聞にこんな記事が出ていました。
中国政府が外国企業に対し、デジタル家電などの
中核となる製品情報を中国当局に開示するよう命じる
新制度を2009年5月から導入する方針であることがわかった。
・・・
具体的には、対象となる製品について、デジタル家電などを
制御するソフトウエアの設計図である「ソースコード」の
開示を外国企業に強制する。
・・・
「IT製品の機密開示せよ」…中国が外国企業に要求へ
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20080919nt07.htm
(2008年9月19日 読売新聞)
Posted by: 幸地司 | September 22, 2008 10:15 PM
異なる次元のセキュリティ問題、例えば政府の政策方針、知識保護への文化意識などはskypeやWindows メッセンジャーなどの利用可否の選択はまだ別な問題ですね。中国へ進出するか、オフショア開発するかとに関わる問題になります。それは古くからの問題で、適当な対策があれば、今更心配することはないでしょう。
Posted by: レイコ | September 25, 2008 01:52 PM