出張者のケアで若手社員の財布の負担が限界
上からの中国発注を強要されるが、リソースも権限も足りない
現場の雰囲気は何となく「中国敬遠気味」、一方で上からは「一定規模の案件なら必ずオフショア開発に出しなさい」と中国発注を強要されます。
(日本人)
華々しくオフショア開発に着手したものの、忙しさにかまけてオフショア開発対応の優先度が低下してしまう現象を「忙しい病」と呼びます。
●「忙しい病」に犯された組織に共通する問題点。
・上への説明のために、現場は資料作りに追われる
・中国から合理的な改善提案があっても、「ごもっともなご意見ですが、すでにお客様と合意した内容なので、今さら変えられません」などと眉をしかめて、自分は動かず第三者に責任転嫁する
・中国から出張者が来ても、職場で仕事以外の会話が全くない
●「忙しい病」にかかった会社では、こんな症状が現れます。
・会社の方針で、中国拠点との「人的交流」を積極的に推進することになりました。そこで、中国から次々と短期出張者がやってきます。すると、誰かが必ず空港までお出迎えに行き、昼や夜には食事に連れて行ってあげ、休日にも観光名所を案内します。弊社では、中国人出張者の接待は主に若手担当の役割です。ところが、毎週のように「歓迎飲み会」が続くと、お財布へのダメージも小さくなく、目に見えない不満がたまっているようです。
■問いかけ
会社方針で中国から積極的に短期出張者を受け入れるようになったある職場では、日本人の若手社員が自発的に出張者の面倒を見る雰囲気ができあがりました。週末は、常に中国人出張者を観光案内します。そして夜は歓送迎会。
ところが、若手社員の献身的な働きに対して、会社からの支援はありません。若手社員の本業はソフトウェア開発なので、いくら頑張っても会社から評価されるはずもありません。
このままだと、せっかく中国から来日してもらった出張者が社内で放置されるようになります。若手社員の金銭的負担も限界に達しています。いったい、どうすればいいでしょうか。
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