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「没問題」によるトラブルは「文化の壁」が真の原因か?

中国人ブリッジSEとの会話でよくある失敗事例
進捗会議の席で、中国人ブリッジSEが日本語で「問題ありません」と報告しました。ところが、案の定、後から問題が発生しました。
(幸地司/上海オフショア開発出版記念セミナー 2008/9/17にて)

委託時に考慮すべきオフショア固有のリスクは、主に次の5点に大別されます。

1) 言語の壁
2) 組織の壁
3) 文化の壁
4) 分散開発の壁
5) カントリーリスク

オフショア開発で発生する問題の原因は、次の2種類に大別されます。

・オフショア固有の要因(言語、組織、文化・・・)
・個人の要因(知識・経験不足、仕事に馴染めない、等)


実際の問題分析では、この2つを混同しないよう注意します。もし、あなたが「没問題」という報告を聞いて危険を感じたら、その裏に隠された真の状況を急いで明らかにしてください。真相究明を怠ると、その後には間違った打ち手しか生み出されません。

出典)オフショア開発プレミアム版マガジン 2008/09/17号


■問いかけ

【中国人ブリッジSEが日本語で「問題ありません」と報告】

進捗会議の席で、中国人ブリッジSEが日本語で「問題ありません」と報告しました。ところが、案の定、後から問題が発生しました。この問題の原因は、次の3つのどれだと思いますか。

◆言語の壁
◆文化の壁
◆個人の壁

○結果を見る
○コメントボード


締切:2008年10月01日18時00分
協力:クリックアンケート


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Comments

ちょっと気づいたのですが、この「中国人ブリッジSE」は、あくまで北方人という前提ですね。
北方人は、「おおまかで、細かいことに気にしない」という文化があります。
「問題ありません」は、そういう文化が背景にあるのかな、と考えております。
あと、面子(つまり自分を強く見せたい)もあるのかなぁ、と思います。
ただ、中国は広いもので、南方人は細やかですね。

Posted by: TomatoPark | September 28, 2008 at 08:55 PM

問題という言葉の前提条件への理解の違いと思います。
日本人の問題がないのは自分の認識だけではなく、ちゃんとすべてを確認して、そして、これから簡単に問題を発生しない完璧主義ですが、中国人の理解では、今の時点では問題が発生してないまたは自分が気が付いてないことだと思います。
もし問題点のチェックリストを作って、進捗会議でそのチェックリストで報告すれば、双方理解の違いがないでしょう。
したがって、文化の壁に投票しました。

Posted by: レイコ | September 28, 2008 at 08:57 PM

私は日本で15年住んでいます。自分の言語理解力から言うと言語の壁と思います。文化と関係ないです。多くの中国人の問題ないという言い方は現段階聞いた内容にたいして問題ないと考えているんです、あとに何かを発生することではないです。

Posted by: 岐阜理恵 | September 28, 2008 at 09:00 PM

文化の壁に一票:
1.日本人の特長:予測に基づく予防策の立案と実行
  中国人の特長:問題発生時の適応能力

2.上記より発生する「問題」という語感の差異に関して
日本人:問題とは今後発生すると思われる困難な状況の推測
中国人:今までに発生した困難・問題点

3.幸地さんがまとめた本にも以前同じことを書かせていただきましたが、「没問題」というのは、前に「現在」とつけて解釈する。すなわち、今までは何も問題はなかった、今後のことは、神のみぞ知る。

4.ちなみに、これは中国人だけの欠陥ではなく、
「没問題」と同じような語感は、
日本語では「大丈夫」
韓国語では「ケンチャナヨ」
タイ語では「マイペンライ」
どこのアジアでも同じような表現があり、
この表現がでたら、「NO PROBLEMいうことこそが、PROBLEM」と反射的に自制できる訓練を積む必要がある。
「あの時問題ないといったじゃないか」と、先方をなじっても、無駄なこと。先方をなじらずに済むような事前の予防策を考えるのが、日本人としての自らの長所を伸ばすことであり、またここに発注者側に対する自らの付加価値と考えるべし。
「没問題」の発言に対して、「将来の問題の可能性」をゲーム感覚で楽しむ心の余裕が、大事です。

Posted by: 芋 たこ 北京 | September 28, 2008 at 09:02 PM

中国語⇔日本語間の言葉の問題です。
中国語の「問題ない」は日本語の「問題ない」という意味ではありません。
「私は多分問題ないと思う」という意味です。

ちなみに
中国語の「作業はもう終わりました」とは
日本語の「作業はほぼ終わっています。ただし確認はしていません。」という意味です。

これらは実際によくある初歩的な誤解で、知らないとトラブルの元になります。

Posted by: オフショア職人修行中@中国 | September 28, 2008 at 09:03 PM

TomatoParkさん、こんにちは幸地司です。

>ちょっと気づいたのですが、この「中国人ブリッジSE」は、あくまで北方人という前提ですね。

このような前提はありません。

中国の北方と南方は、「問題ありません(没問題)」の意味が異なるという主張ですね。北方人はいわゆるO型? 文化は相対的に考えるべきものです。北と南、「問題ありません(没問題)」の意味が日本との類似するのはどちらでしょうか。

Posted by: 幸地司 | September 28, 2008 at 09:04 PM

レイコさん、こんにちは幸地司です。

>問題点のチェックリストを作って、進捗会議でそのチェックリストで報告すれば、双方理解の違いがないでしょう。

チェックリストの粒度を細かくすれば有効な対策となりそうです。チェックリストの粒度が粗いと・・・、ちょっと心配ですね^^。

□ レビューで指摘された問題を全て修正した
□ コーディング規約100%遵守を確認した

実際、このようなチェック項目は機能しますか?

Posted by: 幸地司 | September 28, 2008 at 09:05 PM

芋 たこ 北京さん、こんにちは幸地司です。

>「没問題」と同じような語感は、
>日本語では「大丈夫」
>韓国語では「ケンチャナヨ」
>タイ語では「マイペンライ」

沖縄では「なんくるないさー」

・・・ちょっと違うかしら?

Posted by: 幸地司 | September 28, 2008 at 09:06 PM

オフショア職人修行中@中国さん、こんにちは幸地司です。

>中国語の「作業はもう終わりました」とは
>日本語の「作業はほぼ終わっています。ただし確認はしていません。」という意味です。

なるほど。追加情報ありがとうございます。

職人修行中とありますが、中国で様々な苦労を重ねてそれなりにノウハウも蓄積されていそうですね。ところで、中国語で「作業はもう終わりました。確認済みです」は、どんな表現となりますか?

また、中国語で「作業はもう終わりました」と報告されたとき、優秀な中国人上司はどんな対応を取りますか?

Posted by: 幸地司 | September 28, 2008 at 09:07 PM

岐阜理恵さん、こんにちは幸地司です。

>多くの中国人の問題ないという言い方は現段階聞いた内容にたいして問題ないと考えているんです、あとに何かを発生することではないです。

わかりやすい解説ありがとうございます。

Posted by: 幸地司 | September 28, 2008 at 09:08 PM

こんにちは。

 中国人が「没問題」と言いながら、実際には幾つかの問題が発生する。中国人の言う「没問題」とはどういうことなのかが正に問題化しているようですね。

 言葉の意味、細かいニュアンスの違いはあるとは思いますが、あまり細かいことばかり考えていると中国人への理解は進まないと思います。

 私は、先ず「管理者」と「従業員」の関係を考えた方がいいと思います。

 中国では、管理者が仕事を管理する。従業員は、管理者から言われたことを行う。従業員は言われたことをやっているので、それに対し「没問題」と答えていると思います。
 管理者は、それを鵜呑みにせず「確認する」ことが重要であり、確認もせず、後日問題がでて慌てても
遅いのです。

 従業員が「何をしているか」を常にわかるようにしておかないと、問題が発生しても、その「責任」は
管理者が負うことになるでしょうね。

Posted by: 東方紅 | September 29, 2008 at 01:54 PM

東方紅さん、こんにちは幸地司です。

今回は内外論ではなく、「管理者」と「従業員」の関係に着目ですね。いつも、分かりやすい説明をいただき、ありがとうございます。例の「ITセキュリティー製品の強制認証制度」についても、大変盛り上がっています。一言で表現すると「そんなバカな・・・(開いた口が塞がらない)」です。


> 従業員が「何をしているか」を常にわかるようにしておかないと、
> 問題が発生しても、その「責任」は管理者が負うことになるでしょうね。

では、中国人管理者と仕事を発注した日本企業の窓口担当者との関係はどうでしょうか。やはり、問題が発生したときには、発注者責任として日本人の側が責任を負うべきだと考えるのでしょうか?

Posted by: 幸地司 | September 29, 2008 at 11:57 PM

 幸地司 様、こんにちは。

 中国人と仕事をする場合、「責任」が誰にあるかを明確にしておくべきですね。

 中国側が間違ったものつくったかどうか「確認作業」を日本人と中国人が一緒に行うことが絶対必要です。

 日本人だけで確認して問題が発見されても、中国側は、「そんなことはない。日本人がウソを言っている」などと反論してくる原因にもなります。

 また、日本人が確認作業を怠り、後日問題が発生した場合は、責任は日本側にあります。中国人は、この段階で騒いでも一切受け付けないでしょうね。

 中国人と仕事をする場合は、「曖昧さ」は厳禁ですね。

Posted by: 東方紅 | September 30, 2008 at 10:16 AM

幸地さん
ご指摘な通りです。
□ レビューで指摘された問題を全て修正した
□ コーディング規約100%遵守を確認した
これは全く「没問題」と同じ言葉です。
但し、チェックリストの粗、細とは関係なく、その意識を持たせることによって、文化の壁を越える手段を考えれば、有効な方法が出てくるのではないかと思っています。

Posted by: レイコ | September 30, 2008 at 11:13 AM

日本人だけで確認して問題が発見されても、中国側は「確かにそうですけど、でもその原因は***」、つまり、自分の責任ではないから、「有問題」とはいえないです。^v^

Posted by: レイコ | October 01, 2008 at 07:12 PM

「個人の壁」一票。
やはり、「責任」を明確しておくべきですね。

Posted by: セン | October 01, 2008 at 07:13 PM

組織の壁だと考えています。
「問題ある」と言ったら信用失墜や、訴訟沙汰の道具になるリスクを感じたではないでしょう?

Posted by: 張小東 | October 01, 2008 at 07:14 PM

東方紅さん、こんにちは幸地司です。

> 中国側が間違ったものつくったかどうか「確認作業」を日本人と中国人が一緒に行うことが絶対必要です

委託者と受託者が一緒に検収すべきだというご意見ですね。この助言に従うなら、オフショア開発では、本番環境に近い「日本」で検収する事になるでしょう。

ソフトウェア業界の日本的商慣習には馴染まない考え方ですが、他の方のご意見はいかがでしょうか。

日本人と中国人が一緒にサンプリング検査を実施する。結果OKなら、日本側単独で全品検査を実施する。ってな具合?

それとも、日本人と中国人が一緒にサンプリング検査を実施する。結果OKなら、そのまま検収を認める。その後問題が発生すれば、瑕疵担保責任として迅速に対応してもらう。ってな具合?

前者は性悪説に根ざした万全の策ですが、現実には検査する手間が面倒。後者は性善説な考えであり、受け入れ側は楽ですが、責任所在の「曖昧さ」が残る危険を伴います。

Posted by: 幸地司 | October 04, 2008 at 01:30 AM

レイコさん、こんにちは幸地司です。

>日本人だけで確認して問題が発見されても、
>中国側は「確かにそうですけど、でもその原因は***」、
>つまり、自分の責任ではないから、
>「有問題」とはいえないです。^v^

なるほどー。
「没問題」ではないものの、「有問題」ともいえないわけですね。中国と日本では、商取引における「責任」に対する考え方が明らかに違うようです。

「だから中国は・・・」と嘆いても仕方ないので、各社とも苦労して解決策を模索しています。これからも、よきアドバイスをお願いします。

Posted by: 幸地司 | October 04, 2008 at 01:31 AM

中国やめたらどうですか?

Posted by: 通りすがり | November 18, 2010 at 04:31 PM

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