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ウイークリーニュースダイジェスト(2008/10/31)

●毎週金曜日は、ウイークリーニュースダイジェストをお届けする。


・2008/10/22 - ITpro
システム内製が,日本の国力を底上げする

「海外の現地ベンダーにシステム構築を依頼したものの,満足のいくシステムができなかった」と口をそろえる。重要なデータのフォーマットがまったく違う,肝となるロジックがきちんと実装されていない,といった問題が起こっているのだ。


・2008/10/22 - インド新聞
ドバイのIT展示会 インド企業36社が参加

インドの西アジア向け電子機器・ソフトウエア輸出額は、2007年-08年には9億8,000万ドル(約976億3,700万円)に達した。インドIT大手は、すでにUAEアラブ首長国連邦にオフィスを構えている。


・2008/10/23 - ヴォイス・オブ・インディア
インドIT大手、2008会計年度は新卒8000人採用

失業の恐怖が誰もの心の片隅にある今、インドIT大手ウィプロは22日、新卒8000人の採用計画を発表した。7-9月期にウィプロに入社した新入社員数は1,877人で、その内訳はITサービス352名、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)967名、中東など国外でのIT関連が558名だ。


・2008/10/24 - Xinhua.jp
2008上海ソフトウエア国際サミット

22日午前、上海で「2008上海ソフトウエア国際サミット」が行なわれた。2007年、世界でのアウトソーシングサービス総額は3733億ドルに達した。中国商務部は「1110プロジェクト」の裾野を広げ、アウトソーシングサービス基地に14都市を認定、11のソフトウエア輸出基地と162社の重点企業を認定。


・2008/10/26 - Record China
マイクロソフトの海賊版一掃措置、あまりにも「やりすぎ」!?

海賊版と認識された場合、海賊版であるとのメッセージを強制的に画面に表示して警告、さらに使用を続けると画面が真っ黒になるという。一部の専門家は「ブラックスクリーンの法的根拠は全くない。PCスクリーンはユーザーの個人財産。他人の財産を侵害して自己の合法権を保護してもいい理由はない」とも発言。


・2008/10/29 - J-CASTニュース
不振のドラマ「OLにっぽん」 アウトソーシングが必要?

「OLにっぽん」は、コスト削減のために総務の仕事を中国に海外アウトソーシングすることになった会社が舞台。観月ありさ演じる普通のOLが、日本人社員と中国人研修生の間で板ばさみになりながら、仕事のあるべき姿を考えていくというストーリーだ。


・2008/10/29 - ITpro
中国の中小ソフト会社に解雇の嵐 インドITの雇用はまだ堅調


昨年からの流れであるが、大連の中小ソフトウエア会社では日本向けオフショア開発が激減した。日本への技術者派遣も今年の春ごろから激減している。新たな受注が見えないという理由で一律に解雇される。解雇は防げても、給料は5万円しかないという話もよく聞く。

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事務局さん誕生日、レッドクリフ、孔明より曹操

今日は、オフショア大學事務局さんの"自称"二十歳のお誕生日です。先日東京某所で行われた非公開イベント「オフショア大學同窓会」では、一足お先にみんなにお祝いしてもらいました。
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 事務局さんへのお祝いメールはこちらまで
   → mailmag@ai-coach.com


かつて、「我が社(アイコーチ株式会社)はBPO先進企業」だと書いたことがありますが、オフショア大學同窓会出席者はその理由が分かりましたね。さらにいうと、我が社は、いち早くダイバーシティ・マネジメントを導入したパイオニアでもあります。

上記の概念は格好いいですが、現場の試行錯誤だけでは、多様性を競争力の源泉とすることはできません。トップの決断と改革を断行する強い意志が欠かせません。アイコーチも苦労しながら、一歩ずつ進んでいます。

ところで、明日から日本は三連休に入ります。よもや、連休は休日出勤でバグ対応なんて方はいませんよね!?

中国語を勉強したいけどなかなか続けられない・・・とお悩みの人は、連休中に何か一つでも着手されてはいかがでしょうか。何はともあれ、映画「レッドクリフ」でも観て気分リフレッシュ!

日本では圧倒的に諸葛孔明のファンが多いですが、中国では意外にも曹操を支持する人も少なくないとか。この噂が本当だとしたら、いったいなぜだと思いますか?

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インドの長期休暇“Diwali”のリスク対策

インドの長期休暇“Diwali”
今週、多くのインド企業はDiwaliと呼ばれる休暇です。Diwaliとは、インドのヒンドゥー教の新年のお祝いであり、年間で唯一の長期休暇です。インド暦による休暇のため(10月末から11月初めのインド歴の第七番目の月の初めの日)、太陽暦では毎年Diwali休暇期間が変化してきます。

日本向けインドオフショア開発の現場から、日本人ブリッジSEが体験した小ネタ&TIPSをお届けします。


~インド現場便り vol.16~

日本と比較すると、インドの長期休暇や休暇日数は、あまり多くありません。両国の休日の違いに関わる短所と長所を挙げます。

<長所>

・インド側では年間休日が少ない為、実働日数が日本より多い
・日本側がゴールデンウィーク、年末年始、盆休暇等長期休暇の際、インド側で稼動が可能である。 

<短所>

・インド側で休暇の際、トラブル時における、緊急対応が出来ない。特にDiwali休暇は遠地から都市部に来ているエンジニアが故郷に帰省する為、体制確保を依頼するのは非常に困難である。本日緊急Q&Aが発生したので、私からプロジェクトリーダーに携帯で連絡を取りましたが、オフィスより1500kmはなれた実家に帰省していました。36時間以上もかけバスで移動したとの事でした。

・日本側が休暇の際、インド側からの緊急Q&A対応が出来ない

情報提供:向井永浩 Softbridge Solutions (Japan) Co Ltd.
http://www.softbridge.jp

■問いかけ

日本とインドの休日の違いは、長所にも短所にもなり得ます。したがって、互いに休日の違いについて共通認識を持つことがリスクマネジメントの第一歩です。そして、プロジェクト開始前に休日対策を協議します。

・スケジュールを決定する際、本稼動日をインド側休日としない
・日本側とインド側の年間休日を Groupware等で共有する
・・・等

当たり前ですが、案外出来ていません。他に、どんな対策が有効でしょうか?

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読書の秋より、執筆の秋

もうすっかり秋ですね~。とはいえ、今週沖縄出張したオフショア大學の長瀬教授は、汗びっしょりだったかも!? お疲れ様でした。さて、交通費精算などお願いします。

秋といえば・・・、食欲の秋、スポーツの秋。

もうすぐ(自称)二十歳になるオフショア大學事務局さんは、食欲の秋に負けて、毎日チョコレート三昧の日々を送っているとか。

私はやはり「読書の秋」です。

先日、米国で出版されたオフショアリング関連書の翻訳監修を依頼されました。「監修」というと聞えはいいですが、日本語チェックですね。

ビジネス書なので、小説のような奇をてらった美しい日本語は必要ありません。必要なのは、正確で論理的に体系だっていること。なおかつ、右脳に心地よく響き、読み手の行動に影響を与える文章であること。

これが、自分に課すハイレベルな要求です。

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闇雲な規模拡大に終止符、人材マネジメントの重点課題は?

金融危機に端を発する景気後退がオフショア開発に与える影響
関係者の間でも意見が分かれます。

・景気後退 → オフショア発注量も激減
・景気後退 → だからこそオフショア開発への期待が高まる

・景気後退 → 金融系 → 仕事激減
・景気後退 → 組込系 → 仕事量に変化なし


最近、中国ベンダ担当者からよく聞く噂話より。

・かつては常に大量採用していましたが、今は募集を控えています

・人材市場には職を求める高級人材が溢れています

・社員の半数以上を人員整理するオフショアベンダもあります

・今のところラボ契約は安泰ですが、日本に送り出した常駐人員は減らされる一方です。来年度のラボ契約が継続されるかどうかは不明です。


■問いかけ

中国オフショア人材市場の動きを観察すると、闇雲に規模拡大を目指す動きに終止符が打たれたことが伺えます。あなたの会社では、これからの人材マネジメント活動において、どの領域に力を注ぎますか?

◆人材採用(新卒)
◆人材採用(中途)
◆人材育成
◆人材流出防止(リテンション)
◆その他

○結果を見る
○コメントボード

締切:2008年11月06日18時00分
協力:クリックアンケート

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オフショア開発フォーラム2008(12月1日・東京)

オフショア開発に特化した日本で初めてのシンポジウムの内容がついに公開されます。ずいぶん前に場所と会場を押さえていましたが、講演者の調整に時間を要しました。

オフショア大學を通じて地道にこつこつと活動した結果、多くの方々からご協力を頂けることになりました。ありがとうございます。

私は、これまで「オフショア開発勉強会」などの小規模イベントを継続的に主催してきました。30名未満の小規模ながら、それなりに苦労もありました。でも、おかげさまで何とか無事ここまでたどり着きました。

「継続は力なり」といいますが、この格言は本当ですね。サイバー空間で活動するオフショア大學も今月第4期生を迎えました。先週末、東京某所でオフショア大學同窓会を初開催するに至りました。手作り餃子パーティーで大フィーバーでした!

これから毎年1回、真面目なシンポジウム活動を継続させたいと思います。同時に、年に数回は商業的なカンファレンスを主催していきたいです。

■イベント名
「オフショア開発フォーラム 2008」

■テーマ
「グローバルソーシングを担う国際IT人材戦略」

■日時
2008年12月1日(月) 9:00-17:00

■会場
キャンパス・イノベーションセンター東京
http://cic-hp.zam.go.jp/

■主催
オフショア開発フォーラム実行委員

■後援
東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科
琉球大学産学官連携推進機構
北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科
法政大学大学院工学研究科
全日本中国人博士協会

■メディア協賛
アイティメディア http://www.atmarkit.co.jp/

■講演者(順不同、敬称略)
慶応大学、東京工業大学、中国浙江省人民政府
東芝、TIS、富士ゼロックス、スイングバイ2020、他

■申込方法
準備中(来週早々に申込受付を開始します)

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IT音痴のブリッジSE見習いOJT指導要領「美点凝視」

ブリッジSEとして就職したい非情報系留学生の主たる関心事
美点凝視とは、その人の欠点ではなく長所に焦点をあわせて、人材の強みを活かそうとする考え方。

次のケーススタディを読んで、後の設問に答えなさい。


ここは、ある日本企業(東京本社)のソフトウェア開発現場です。

あなたの部下として、日本の大学を優秀な成績で卒業した中国人社員がブリッジSE見習として配属されました。大学では情報系とは無関係な学科にいたため、今でもプログラマとしては戦力外です。

その為、あなたの上司からは「欠点を補うのではなくコミュニケーション能力を伸ばして、ブリッジSEとして育てたい」とOJT方針が打ち出されました。

さて、いよいよブリッジSE見習いを本番プロジェクトに投入することになりました。今日は、あなたがブリッジSE見習いに遠隔から作業指示を与える場面です。


――DOS画面を開いて検査コマンドを実行しなさい(あなた)

・・・(しばらく試行錯誤)

DOS画面の開き方がわかりません。教えてください(BSE見習い)


――こちらで問題分析するので、DOS画面のエラーメッセージ部分を範囲指定して、メモ帳にpasteして、メールで送ってください

ペーストできません(泣き顔)


――あなた、ちゃんとコピーしましたか?

右クリックしても、コピーするが表示されません(泣きべそ)


――ショートカットキーを使いなさい。[ctrl]+c

あー、できましたー(うれし涙)

(解決時間 120分間)


■問いかけ

日本の大学を優秀な成績で卒業した中国人社員がブリッジSE見習いとして配属されました。ところが、ひどいIT音痴のため、自分なら5分で済む作業に2時間以上も費やします。困ってしまいました。あなたの感想に近いのはどれですか?

◆指示が悪いので、ブリッジSE見習いを責めてはいけない
◆このブリッジSE見習いは将来性ない。切るべし
◆その他

○結果を見る
○コメントボード


締切:2008年10月30日18時00分
協力:クリックアンケート

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ファンレター続々

「オフショア開発に失敗する方法」を読んだ方から、お礼の言葉やファンレターが続々と届いています。


・・・嘘です。


「続々(ぞくぞく)」は誇張表現でした。ですが、メッセージが少しずつ届いているのは事実です。

中には、拙著が書店に平積みされた写真を送ってくれた方もいます。大きな棚にポツンと一冊だけ存在する本屋は目撃しましたが、このような平積みの光景は初めてです。ありがとうございます。

・本内容はいろんな情報が満載ですね。私の部下にも読ませます。

・本の方は、まだ読み始めたばかりですが、まず、字が小さくて感動しました。最近、なかなか、ボリュームのある本は少ないので。実践的という印象を受けています。

・表紙の緑色がきれいなので、すぐ見つかりました(写メ報告者)


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インドでは「損して得取れ」はない。そこは中国と違う?

インド「お客様は神様ではない」?
私のプロジェクトでも何度か納期厳守が危なくなり、インドで休日返上・徹夜で対応したことがあります。

*メルマガ 2008/10/16(第943号)より
http://aicoach.tea-nifty.com/offshore/2008/10/post-5957.html


日本向けインドオフショア開発の現場から、日本人ブリッジSEが体験した小ネタ&TIPSをお届けします。


~インド現場便り vol.15~

かつて、性能要件が不明確なまま試行プロジェクトを実施した事がありました。後になって顧客から負荷テストを実施して欲しいと要望がありました。そのため、日本側で最低限の負荷テスト仕様書を作成し、オフショア側に依頼しました。

しかしながら、オフショア側からの回答は見積範囲外のため追加費用が発生するとの一点張りでした。日本側から「本番プロジェクトを成功させれば、次の仕事につながる」等と説得に説得を重ね、多大なる説得工数をかけて、費用内で実施して頂きました。

一方、他プロジェクトでは、見積時に性能要件や負荷テスト方法(使用ツール、想定DATA数)を事前に明確にしたところ、愚直に期限通りにオフショア側は対応してくれました。

日本でも、要件未定のまま進める事はよくないと認識されています。ですが、前出の「契約に対する根本概念の違い」については、十分に認識すべきでしょう。

情報提供:向井永浩 Softbridge Solutions (Japan) Co Ltd.
http://www.softbridge.jp


■問いかけ

「損して得取れ」
「負けるが勝ち」

いかにも日本的なセリフですが、古くから兵法が発達した中国にも同様な発想があります。

兵法三十六計
第十一計「李代桃橿」(りだいとうきょう)

ところが、西洋には「負けるが勝ち」という概念は薄いそうです。「負け」=「せん滅」なので、復活の余地がないと考えられているから。

ここで質問。

オフショア開発に話を限定したとき、インドと中国では「損して得取れ」の発想がまるっきり異なると思いますか? 

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朝から沖縄と電話会談

今日は珍しく何度も沖縄と電話した。
琉球大学と沖縄IT人材育成協議会。

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ウイークリーニュースダイジェスト(2008/10/17)

●毎週金曜日は、ウイークリーニュースダイジェストをお届けする。


・2008/10/14 - ITpro
ベトナム進出には中長期的視点が必要

部品集積が未成熟、中堅技術者が不足している、といったリスク要因もある。ベトナムでは二桁の物価上昇も見られている。コストを抑えつつある程度の品質を維持するには、日本企業の内製だけでは難しく、アライアンスを組む必要がある。その際に、台湾企業は日本企業にとってアライアンスを組みやすいパートナーだ。


・2008/10/15 - ITpro
「世界のエンジニアを使いこなす存在となれ」 --- 大前研一

インドは米国企業,特に金融ユーザーからのBPO案件でキャンセルが相次ぎ,経済そのものが落ち込んでいるが,すでに次のターゲットとして組み込みソフト分野を考えている。しかし,日本人は使われるのは得意だが,使うのは苦手と言われてきた。その処方箋として大前社長が示したのは、・・・・・・。


・2008/10/15 - ITpro
オフショア成功の秘訣教えます --- ガートナー

オフショアリングに適したプロジェクトか,きっちり見極めた上で発注すること。それがオフショアリングを成功に導くコツだ。プログラムの品質を確保するためには,優秀な現地企業を選ぶ“目利き力”が重要になるという。

・2008/10/15 - NIKKEI NET
第58回 世界金融不安にインドIT企業はどう立ち向かうか

ルピーも大幅に下落している。13日時点では1ルピー2.08円である。今年の経済成長率は8%弱の見込み。IT大手の第2四半期決算では、前年同期比では売上高が31.2%増、純利益が29.4%増となる。この数字のなかにルピー安の影響がどれだけあるか、それはまだ見えていない。


・2008/10/15 - 野村総研
オフショア開発におけるモチベーションを考える

1)発注者の説明不足
2)顔が見えない中での一方的な指示
3)ジョブローテーションの不足


・2008/10/15 - SAFEY JAPAN
世界に広がるチャイナフリーの動き

強制的にソースコードを開示させるのは、明らかに世界の常識に反している。「開示しない商品は中国で売らせない」となると、これはもう開いた口がふさがらない。「食品もIT製品も、チャイナフリー。輸出も輸入も中国に対してはゼロでかまわない」と、世界は中国から離れていくことになるだろう。


・2008/10/16 - xinhua.jp
2008中国蘇州電子情報博覧会、開幕

年初以来、蘇州市の主な経済指標は大きく伸び、1-9月工業総生産額は2007年同期比20.3%増の1兆6545億元、輸出入総額は16.3%増の1777億ドル、外資実質利用額は17.2%増の75億1200万ドルに達した。蘇州のIT企業は6000社あまりに達し、生産額は全国の10%を占める。

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早朝英語勉強会に憧れるも二度寝する人

来週の沖縄出張が決まりました。久しぶりです。今日の沖縄の最高気温は摂氏28度。来週も、かりゆしウェアでOKでしょうか?

今朝も5:30起床で、朝から黙々と英語勉強会を開催しました。各方面から「早朝英語勉強会」への問い合わせが殺到してます。

私に憧れて今朝5:30に起床した人がいるのですが、そのまま二度寝したそうです。意味なし芳一。

ちなみに今朝の英語勉強会のテーマは「ガバナンス(governance)」。

「ガバナンスを利かす」
「ガバナンスをマネージする」

とは、いったいどういう意味か? 何となく分かったような、分からないような、ちょっと複雑な心境です。

また authorityとは、誰が誰に何の目的で与えるものなのか。米国的発想によると、プロマネにもブリッジSEにも、明確なauthority が必要っぽいです。

プロマネ全能主義ではないらしい。やっぱり、チーム力ですわ。


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インド「お客様は神様ではない」

インド版「お客様は神様」の解釈
日本では「お客様は神様である」と言う概念があります。しかし、インドでは顧客に対する概念は「顧客は契約に則った上で最大限の奉仕する対象であり、神様ではない」というものです。
※参考:日本商工会議所『「中堅・中小企業のインドへの進出保進に関する調査研究事業」報告書』、2008年、27ページ

日本向けインドオフショア開発の現場から、日本人ブリッジSEが体験した小ネタ&TIPSをお届けします。


~インド現場便り vol.14~

オフショア開発における契約とは、技術者担当階層では設計書及び同意した納期等にあたります。

インドオフショア開発では、徹夜を要する無理な対応は難しいと思われるかもしれません。しかしながら、実際には、決められた納期を守れそうにないと判断すれば、休日返上でも徹夜も厭わず対応します。なぜならば、契約に沿う必要があるからです。

実際、私のプロジェクトでも何度か納期厳守が危なくなり、インドで休日返上・徹夜で対応したことがあります。

一方、発注者側の曖昧な設計書が原因で問題が発生すれば、急な無理な対応を強いるのは困難を極めます。日本企業(受注先)であれば、お客様の為にと無理な徹夜対応等に応じる技術者もいるでしょう。しかし、インドでは違います。なぜならば、契約に沿っていないからです。

情報提供:向井永浩 Softbridge Solutions (Japan) Co Ltd.
http://www.softbridge.jp


■問いかけ

問1 日本で「お客様は神様」が浸透した背景を調べなさい。

例:三波春夫オフィシャルサイトを検索

問2 外国人IT技術者に「お客様は神様です」の精神を伝える有効な代替スローガンを考案しなさい。

例:お客様はサンタクロース、お客様はガネーシャ

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早朝英語勉強会

今週から、早朝英語勉強会を始めました。

毎朝5:30起床。そして、朝食をとりながら7:00までの90分間、書棚にある英語の専門書を読みます。勉強時間は正味1時間。

勉強会といいつつ、自宅開催なので参加者は私一人です。これで3日連続達成。

オフショアリング分野の文献調査を兼ねているので、一石二鳥の取り組みです。米国には優れたオフショア関連本がいくつかあり、とても参考になります。

先月出版した拙著「オフショア開発に失敗する方法」も良書ですが、網羅性に関しては米国系書籍の方が一枚上手です。英語の本は、どれも分厚いが読みやすい。

大好評の御一人様早朝英語勉強会ですが、飽きるまでしばらく続けようと思います。


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最悪の事態に陥ってからようやく出張が認められる

品質指標等の数値報告を信用しない
中国パートナーさんには、数値報告を徹底させています。といいつつも、私は中国からの数値報告をほとんどアテにしません。品質基準などの目標管理は上役に任せて、私は早めの現物チェックに限ります。

無料メルマガ 2008/10/14(第941号)より
http://aicoach.tea-nifty.com/offshore/2008/10/post-e316.html


東京の中堅ソフトハウスに勤務する中国大好き日本人SEとの会話より。


―― なぜ品質指標等の数値報告をアテにしないのですか?

昨今は、機密保持により、テストデータを中国側で自作する案件がほとんどです。低次元な悩みかもしれませんが、中国では単体試験を合格するような都合のよいテストデータしか準備されていなかったなんてことは日常茶飯事です。これは、オフショア開発ならではの課題だと思います。

他にも、画面表示のずれや使い勝手の悪さなど、品質指標で管理できない不具合も少なくありません。


―― 現場・現物・現実の三つの現を重視する三現主義ですね。

トラブルの兆候を感じたら、すぐに中国に飛びたいのですが、予算の都合でそう簡単には許されません。私のような下々(しもじも)の担当者が出張するのは決まって最悪の状態に陥ってから。一方、部長さんが中国出張するのは、いつも安定した時期です。彼らの中国出張は、いつも楽しそうですよ。


■問いかけ

オフショア発注側の設計者の立場として、「何かあれば現地に飛んで対応したい」と純粋な職人魂をアピールしますが、予算の制約から日本人SEの海外出張は認められません。さらに、計画外の出張は上からの心証も悪いようです。

あなたは「何かあれば現地に飛んで対応したい」という日本人SEの職人魂に賛成ですか。それとも、安易な海外出張には反対ですか?

◆賛成
◆反対
◆その他

○結果を見る
○コメントボード


締切:2008年10月23日18時00分
協力:クリックアンケート

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過剰適応の中国人と退屈なBPO業務パラドックス

12/1(月)オフショア開発シンポジウムで講演する海野氏より。


「中国人の仕事の仕方はアメリカ人に似ている。きちんと職務分掌を書く。業務フローを整理する。仕事のオーバラップをやめる。サービス業務を廃止する。自分の責任と権限を明確にする。だから彼らに仕事を移管すると30%の仕事が削減できる。余分なサービスがすべてなくなるからだ。

また彼らはここ10数年躍進を続ける中国だから、保守的な考え方は持っていない。たえず、変化の中にいる。彼らの日常は変化が基本になっていると言っても過言ではない。だから、物事に対する考え方がきわめてフレキシブルで、チャレンジ精神が旺盛だ。また、仕事に対するスピード感が日本人とは違う。というのは経済成長が早いからだ。年間10%の成長率と言う事は都市部では30%と言う事だ。それも10年以上続いている。こうしたかれらの価値観を共有しない手は無い」


適者生存の原則に基づくと、常に変化にさらされた中国人は、いざというときには日本人よりもめっぽう強いか。ということは、逆に、刺激の少ない事務処理や間接業務などのルーチンワークに中国人は弱いかも!?

だとしたら、変化に乏しいデータ入力なんて、チャレンジ精神が旺盛な中国人にはとても耐えられない筈では・・・。

名付けて「過剰適応の中国人と退屈なBPO業務パラドックス*」問題。

*パラドックス = paradox

あちこちから「何を今さら・・」ってな声が聞こえてきそうですが。

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品質指標等の数値報告を信用しない

ソフトウェア品質特性とは

・機能性
・信頼性
・使用性
・効率性
・保守性
・移植性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/ISO_9126


東京の中堅ソフトハウスに勤務する中国大好き日本人SEとの会話より。

―― オフショア開発では、どんなことに気をつけていますか?

私は現場の人間なので、品質について最も気を遣います。例えば、「最後に一発検収」なんてあり得ません。中国でモノができ次第、こちらで段階的に確認します。


―― どのようにモノを確認しますか?

中国のパートナーさんには、数値報告を徹底させています。といいつつも、私は中国からの数値報告をほとんどアテにしません。品質基準などの目標管理は上役に任せて、私は早めの現物チェックに限ります。


―― なぜ品質指標等の数値報告をアテにしないのですか?

・・・つづく


■問いかけ

中国オフショア開発で品質指標等の数値報告がアテにならない理由を挙げなさい。そして、挙げられた理由を適当に分類しなさい。

【分類例】
・分散開発だからこその理由
・中国の国民性に起因する理由
・取引実績が浅いことに起因する理由
・組織文化や企業ごとに異なる商習慣に起因する理由
・その他の理由


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中国人は「グローバル」?

12/1(月)オフショア開発シンポジウムで講演する海野氏より。


中国で、国語として共通の中国語が制定されたのは1982年である。それまでは中国全土でそれぞれの民族の言葉が使われていた。同じ漢民族ではあるが、日本人から見れば、多種多様の人たちの集団で、言葉も数百ある。昔から山を越えれば言葉も違えば、文化も違った。

そのため、中国人の家庭では昔から、自分たちとは違った人たちとどこにいってもうまくやって行けるような教育をして来た。だから、中国人は世界のどこに行っても地域の人たちにとけ込める素養を子供の頃から持っている。まだ、中国人は3000万人しか世界に出ていないので、中国人自身は自分たちがグロ-バルな人材だとは気づいていない。


そもそも「グローバル」とは何ぞや? と考えさせられるメッセージですね。どこでも普遍的に通用するという意味なら、ユニバーサル人材(universal human resources)と呼んだ方がいいかもしれません。

・和の精神・・・ローカル(日本限定)
・関係重視・・・リージョナル(東アジア共通)
・論理思考・・・グローバル(現在の世界共通)
・素敵な笑顔・・ユニバーサル(時代を超えて人類普遍)

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ウイークリーニュースダイジェスト(2008/10/10)

●毎週金曜日は、ウイークリーニュースダイジェストをお届けする。


・2008/10/3 - ITpro
ITサービス業のM&Aを阻む「人がすべて」論を検証する

グローバル対応だって、米国の金融クラッシュで顧客を失い苦境に直面であろうインドのITベンダーの買収を狙ってもよい。これからなら、ひょっとすると“小が大を飲む”ことだって可能になるかもしれない。


・2008/10/6 - ITpro
世界トップ10のSIerを目指す,多様性,中立性,品質に自信

開発リソースの3~4割をオンサイト、あるいはニアショアで、残りをオフショアで提供します。


・2008/10/6 - ITpro
航空機向けソフトウエアでも進む、インドへのオフショア開発

米Boeing Co.が開発中の旅客機「787 Dreamliner」に8年以上前から参画していることを紹介した。


・2008/10/7 - ITmedia
Skype、中国でのチャット監視問題について疑問に回答

中国での監視は避けられないとし、今後も事業を続ける方針を明らかにした。


・2008/10/8 - xinhua.jp
武漢市、ソフト関連企業の総売上高450億元を突破

2010年までに武漢のソフトおよびアウトソーシングサービス企業の従業員数も10万名に達する見込み。ソフトとアウトソーシングサービス企業はすでに530社に達し、生産額は125億元、従業員数は3万名に達している。


・2008/10/7 - サーチナ・中国情報局
中国オフショア開発におけるラボ契約の一例

ラボ契約は、ある一定期間の発注を保証する契約でもあるため、未知のパートナーと初めて取引を行う場合、いきなり採用すべき契約ではないと思います。

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北陸のブリッジSE研究会

今朝9:20、小松空港から東京羽田行きの飛行機に乗りました。そして今は、羽田空港のビジネスラウンジからネット接続しています。

今回の出張目的は、石川県能美市にある北陸先端科学技術大学院大学での大学院生を対象とする講義でした。

若い留学生を中心とするブリッジSE研究会が発足されたのを機に、外部講師を招いて定期的な講演会を開催することになったそうです。記念すべき第1回講演が私でした。光栄です~。

いつものように、パワーポイントのスライドを準備して出張講義に臨んだものの、教室に入るなり軌道修正を迫られました。

大学院とはいえ、多少なりとも社会人経験を積んだ留学生が大半を占めると勝手に想定していましたが、教室で待ちかまえる生徒の顔ぶれを見てびっくり。すぐに、私の予想が外れたことを悟りました。

顔馴染みの一部の日本人のおじさんを除いて、ほとんどが20代前半の若い中国人留学生。一番前の特等席には、ベトナム人留学生が座って目を爛々と輝かせていました。

90分間の講義と1時間の質疑応答。私の早口な日本語のおしゃべりを理解してくれるかどうか心配でしたが、受講生はみな真剣に私の講義に耳を傾けてくれました。

日本企業の採用担当の立場から、外国人IT技術者を面接する際のポイントを解説したのが印象的だったようです。

幸地 日本語能力とコミュニケーション能力は同じですか?
学生 違います

幸地 日本語が上手でも、コミュニケーションできない人います?
学生 います

幸地 何が足りないのでしょうか?
学生 ・・・・・・(ガヤガヤ)

幸地 語学力の他に大切なこと。これこそが○○です。


さらに留学生ならではのこんな質問も飛び出しました。

学生 貿易専門の私でも、将来はブリッジSEになれますか?
学生 就職に有利なプログラミング言語は何ですか?

・・・会場から次々に意見が飛び出しました

留学生や教授らとの楽しい質疑応答を 17:00に終えた後は、温泉露天風呂付のある高級旅館へ移動。久しぶりの畳の部屋に通されて、まずは温かいお茶でぷはーっと一息。

ブリッジSE研究会を立ち上げた教授と学生リーダーの3名で仲良く露天風呂で異文化談義に花を咲かせた後は、地元の食材をふんだんに使ったお楽しみの会席料理で舌鼓を打ちました。

温泉ばんざい


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試験網羅性やエビデンスが怪しいので日本でも再検査する

日本でわざわざソースコード再検査
中国でコードレビューを実施済みなのに、その後に日本でもソースコード再検査を義務づける会社があります。現場では、やはり不評とのこと。あなたは、日本でのソースコード再検査に賛成ですか?

問1 ソースコードの再検査が不評な理由を答えなさい。
問2 あなたは、日本でのソースコード再検査に賛成しますか?

*メルマガ 2008/10/08(第938号)より
http://aicoach.tea-nifty.com/offshore/2008/10/post-ee36.html


●問1 ソースコードの再検査が不評な理由を答えなさい。

中国側での不評コメント

・中国の作業が信頼されていないと面子丸潰れ
・二度手間は非合理的、日本人はバカだ

日本側での不評コメント

・二度手間は面倒
・今でも人手不足なのに、これ以上の負担増は耐えられない


●問2 あなたは、日本でのソースコード再検査に賛成しますか?

最新のアンケート中間結果では、賛成票が75%を占めます。いったい、なぜ、面倒なソースコード再検査を行うのでしょうか。

・中国で実施された単体試験の網羅性が信頼できないから
・中国から試験実施のエビデンスが提出されないから
・中国から提出されたエビデンスが信頼できないから
・中国のプログラミング能力を担当者別にチェックするため

中国オフショア開発の検査はネガティブ一辺倒なので、両拠点のモチベーション低下が懸念されます。


■問いかけ

問3 日本でのソースコード再検査の手間を減らす工夫を具体的に挙げなさい。

○↓↓あなたの答えをコメントボードに書き込む↓↓
http://clickenquete.com/a/cb.php?Q0027392P00C1e13

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小松空港

今朝は、小松空港のビジネスラウンジからお届けします。

「小松空港って、どこですか?」

どこからともなく、↑のような質問が飛んできそうです。ある人は「小松は四国ですね?」と聞き返しました。いいえ、それは小松ではなく、恐らく高松です。

・・・実話です。

東京の羽田空港から小松空港まで、飛行時間はたったの40分間。機内に乗り込んで、日経新聞の金融関連の記事を読んでいたら、あっという間に到着。

今朝は、久しぶりに日本海の景色を堪能しました。サンゴ礁の海と日本海は全く違います。サンゴ礁の海では演歌は歌えません。

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日本でわざわざソースコード再検査

無駄と思いつつも、受け入れでも単体テストを再現します
中国で単体テストが終了したら、日本でも「受け入れ」と称して単 体レベルで動作確認します。ちょっと面倒です。
(東京在住/中国人SE)

東京の会社に在籍するある中国人SEは、製造から単体テスト工程にかけては中国へ飛び、受け入れ工程では日本に戻り、両方の現場で大活躍します。そんな中国人SEから聞いた話より。


中国では、コンパイルが通って正常系が動作するようになったら、最初のコードレビューを実施します。そして、コーディングが完了したら、一斉に単体テストに入ります。

中国でのコードレビューでは、全てのプログラマが顔を揃えて、コーディング規約とコメント規約が守られているかどうかをPCプロジェクタに投影して確認します。

実は、この後に日本でも各担当者のソースコードを1本選んで、コードレビューすることが義務づけられています。ところが、この制度は関係者の間でかなり不評です。


■問いかけ

中国でコードレビューを実施済みなのに、その後に日本でもソースコード再検査を義務づける会社があります。現場では、やはり不評とのこと。あなたは、日本でのソースコード再検査に賛成ですか?

問1 ソースコードの再検査が不評な理由を答えなさい。
問2 あなたは、日本でのソースコード再検査に賛成しますか?

◆賛成
◆反対
◆その他

○結果を見る
○コメントボード


締切:2008年10月16日18時00分
協力:クリックアンケート

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[クイズ] guest, customer, client は神様か?

日本の商習慣では「お客様は神様」です。

<問題>

異文化論の観点から、この理由を合理的に説明しなさい。あるいは、外国人が思わず小膝を叩いて納得するように、うまく解説しなさい。

<解答案1>

英語圏では、guest と customer は違う。海外でも guest は神様のようにもてなすが、customer とは対等な関係である。ところが、日本では、どちらもお客様と表現して、しかも、どちらも神様のようにおもてなしする。

<解答案2>

英語圏では、お客様といっても client と customer の2種類ある。日本は、他人を性善説でとらえる文化があるため、契約関係を基礎とする client と訪問客の customer を区別する必要がなかった。一方、日本にも得意客と称する client を大事にする文化があり、そこでは「一見さんお断り」といって customer をないがしろにする態度がみられる。

              ※

上記の解答案1は、動画サイトに投稿された日本のTV番組からヒントを得ました。解答案2は単なる思いつきです。どちらも、合理的な説明ではありませんが、何となく目から鱗が落ちそうな気がしませんか。

頭の体操だと思って、あなたも挑戦してみてはいかがでしょうか。

でもって、どなたか、guest、customer、client の中国語訳を用いて「お客様は神様」の特殊性を説明できませんか。

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フィリピンIT輸出:中国の20分の1、印の50分の1、越の3倍

あなたは、次の質問に即答できますか?

Q. フィリピンの人口は?
Q. フィリピンのIT技術者人口は?
Q. 対日オフショア分野でのフィリピンの売り上げは?
Q. 中国、インド、ベトナムと比べた時のオフショア売上高は?
Q. フィリピンの英語人口は世界で第何位?
Q. フィリピンソフトウェア産業協会が自覚する対日業務の課題は?

無料メルマガ 2008/10/06(第936号)より
http://aicoach.tea-nifty.com/offshore/2008/10/psia-59d0.html


フィリピン在住の日本人から、フィリピンソフトウェア産業協会(PSIA)がまとめた調査結果に関するレポートが届きました。


▽フィリピンのソフトウェア産業の売上高(2006年)
約7億ドル

▽フィリピンから海外へのソフトウェア輸出額(2007年)
約4億ドル

▽主な輸出先 (2005年)
アメリカ(45%)、日本(25%)、ヨーロッパ(24%)

▽2007年~2010年のソフトウェア輸出成長見通し
年平均成長率 44%

▽ソフトウェア開発企業数
400~500社

▽フィリピンにおけるソフトウェア開発技術者数
約8万人

▽うち日系企業での雇用者数
約2,800人  

▽PSIA会員企業におけるソフトウェア開発技術者雇用数
約30,000人

▽IT関連学科卒業生数
年間約3.7万人~4万人前後


フィリピンのソフトウェア輸出額規模は中国の20分の1、インドの50分の1、ベトナムの3倍前後というのがざっくりとした数字です。また、フィリピンのソフトウェア産業の売上高は、国内市場での売上と輸出売上がほぼ半分ずつと推定されます。

情報提供:安部妙/SpiceWorx Consultancy
http://www.spiceworx.com


■問いかけ

規模を追求するならインドと中国。市場の魅力なら中国。コンサルを含めた上流工程や高度なR&Dはインド。価格競争力や日本語人材育成の熱意などの将来性を買うとベトナム。

では、日本にとって、フィリピンITの魅力は何でしょうか?

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NHKが中国ビジネスのドラマを放映したら・・・

NHKと民間放送局で、それぞれ中国ビジネスを題材とするドラマが放送されます。従来は、中国を舞台とする人間ドラマが大半でしたので、ある意味において画期的なこと。

といいつつも、私は視聴しません。気楽な評論家的に言わせてもらうと、何となく1~2年タイミングが遅れたような気がします。株価上昇期に放映が間に合えばよかったかな。

今朝のTVニュースをちらっと観たら、俳優Oさんが死去、日経平均株価が一時1万円を割り込んだなど、暗いニュースが飛び込んできました。

そして、急激な円高ドル安。個人的には「強い円」は好材料ですが、上海オフショア開発フォーラムのあの人たちは、今頃大慌てしていることでしょう。

「1円を笑うものは1円に泣く」

あなたの周りにも、為替相場に一喜一憂する人はいませんか?

昨日、お友達から「SIの景気が陰ってきたけど、オフショア開発への影響はどうですか?」と質問されました。外国人派遣や手配師に徹する中小ソフトハウスは甚大な影響を受けているようです、と回答しました。

景気が悪くなると、オフショア開発が滞り、人材育成等の教育投資がケチられるようになるのかしら。それは、ちょっと困るな。

オフショア大學は、業界のシンクタンク機能を兼ね備えています。今後の業界動向を注意深く観察しながら、中立で客観的な情報提供に努めます。

米国証券街には、「靴磨きの少年が株の話題を口にしたら売り時」なんて格言がありますが、「NHKが中国ビジネスのドラマを放映したら・・・」なんてことは無いですよね!?

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フィリピンソフトウェア産業協会(PSIA)の調査レポート

フィリピンへの関心の高まり
日系企業によるフィリピンでのオフショア開発は1980年代後半に始まり、現在は30数社(当社推定)の日本企業がフィリピンを拠点にソフトウェア開発を行っています。
(安部妙/SpiceWorx Consultancyゼネラルマネージャ)

「食品問題や法改正など中国リスクが一気に顕在化してきました。中国、インドに続くオフショア委託国はどこでしょうか?」。最近こんな相談が増えています。

参考:ITセキュリティー製品の強制認証制度(中国最大のリスク)
http://aicoach.tea-nifty.com/offshore/2008/09/post-fc49.html


一般論でいうなら、中国、インドに続く第3番目のオフショア委託先はベトナム。ところが、第4番目はなし。つまり、ベトナムの次に有望なオフショア委託国は全く思いつきません。

【巷で噂される第4番目のオフショア候補国】

・ロシア(世界的には第3位のオフショア受託国の地位を確立)
・フィリピン(米国にとって定番のBPO委託先)
・バングラディッシュ(人口1億人)
・韓国(かつてコスト競争力があった、北朝鮮統合だと面白い)
・モンゴル(知人が挑戦中)
・ネパール(知人が挑戦中)

↑は、私が個人的に可能性が高いと考える順に並べた結果です。


最近、フィリピン在住の日本人から、現地のソフトウェア産業協会(PSIA)がまとめた調査結果に関するレポートが届きました。安部さん、いつも貴重な情報提供ありがとうございます。

創立20年、会員企業数130社のフィリピンソフトウェア産業協会(PSIA)には、日本市場向けの事業を展開しているか、または関心のある企業25社による日本市場グループがあります。

PSIA日本市場グループでは、2008年8月日本貿易振興機構(JETRO)マニラセンターの支援を得て、PSIA会員企業130社を対象に日本市場向けビジネス現状クイックサーベイを実施しました。同サーベイの結果はPSIAの日本語ウェブサイトからも公開されています。
http://jp.psia.org.ph


情報提供:安部妙/SpiceWorx Consultancy
http://www.spiceworx.com


■問いかけ

あなたは、次の質問に即答できますか?

Q. フィリピンの人口は?
Q. フィリピンのIT技術者人口は?
Q. 対日オフショア分野でのフィリピンの売り上げは?
Q. 中国、インド、ベトナムと比べた時のオフショア売上高は?
Q. フィリピンの英語人口は世界で第何位?
Q. フィリピンソフトウェア産業協会が自覚する対日業務の課題は?

今年11月、東京と札幌にて、フィリピンIT投資セミナー(国際機関日本アセアンセンター主催)が開催されます。上記の答えは、このセミナーで確認できるでしょう。ご参考までに。
http://www.asean.or.jp/invest/event/img/pseminar08.pdf

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日本の有名観光地めぐり、中国人に完封負け

最近、各方面からメルマガ編集後記の内容が硬すぎて「つまらない」とお叱りを受けます。書評が硬い、私を登場させろ、個人的な失敗談を楽しみにしています、本文より編集後記が長いのはいかがなものでしょうか・・・、など針で刺すような温かい指摘が舞い込んできます。

ところで、もうすっかり秋ですね。

来日中の外国人IT技術者を楽しませるために、どこに案内すればよいでしょうか?という相談をよく受けます。日本の四季は美しいので、どの観光地に連れて行ってもいいのでは? といいたいところですが、ひとつ重大な個人的欠陥を発見しました。

・箱根
・富士山
・日光
・尾瀬
・北海道
・秋の京都
・軽井沢

なんと私、ここに挙げた観光地には全く足を踏み入れたことがありません。驚きの白さです。在日5年の中国人ブリッジSEにも完封負けです。はぁ~、と呆れる今日この頃。

せめて近場の箱根くらいは拝んでおきたいものの、今月のオフショア大學同窓会(非公開イベント)も都内某所ですので、いまだ夢はかなわず。

沖縄や中国での講演もいいですが、日本的な観光スポットは網羅しておきたいです。

そうそう、先週の土曜日、オフショア大學同窓会の実行委員長様が鶏の手羽先のコーラ煮(可楽鶏)をはじめて作ったそうです。大連で食べた感動の味は再現できなかったそうですが、今月のオフショア大學同窓会で出される料理の一品に加えられそうな予感。

[PR] 世界初!オフショア開発コーディネータ養成プログラム
http://www.offshoringleaders.com/

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ウイークリーニュースダイジェスト(2008/10/3)

●毎週金曜日は、ウイークリーニュースダイジェストをお届けする。


・2008/9/24 - SAFETY JAPAN 日経BP
日本語に強いアウトソーシング拠点、大連の研究(後編)

転職が「国民的スポーツ」といわれる中国では珍しく、大連ではやり方次第では離職率を低く抑えることができる。月給で計算すると、事務職なら3万円から6万円、営業職なら10万円を超える人もいる。BPO/データ入力は3万円から6万円だ。しかしコールセンターとなると高く、5万円から13万円となる。SEならさらに月給は高く、8万円から16万円になる。


・2008/9/26 - ITpro
IT教育の無策をお嘆きのITベンダーの経営者へ

インドや中国が国策として推し進めているのはソフトウエア工業の拡大である。ITベンダーの経営者やベテラン技術者が「仕事のやりがい」として若者に語って聞かせるのは、手工業の栄光の時代の話ばかりだ。


・2008/10/1 - オフショア大學
オフショア開発シンポジウム開催

「オフショア開発フォーラム 2008 IN 東京」
日時:2008年12月1日(月) 9:30-17:00
会場:東京JR田町駅から徒歩1分の国際会議場(東工大施設)
定員:100名


・2008/10/1 - オフショアリング研究所
「仕様決定権を持つ日本人SEが中国とのQ&A窓口に立つべき」

あなたは、この意見に賛成ですか? 忙しい日本人SEが窓口業務で潰されてしまうリスクを考慮しつつ、賛成/反対を表明しなさい。

◆賛成(仕様決定権者がQ&A対応の窓口になるべき)
◆反対(仕様決定権なしでも、Q&A対応の窓口は務まる)

○結果を見る
○コメントボード


締切:2008年10月09日18時00分
協力:クリックアンケート

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新人・若手向け企業内研修

昨夜は、東京新宿オフィスにて、中国政府系イベント企画に関する相談を受けました。今どき「アウトソーシング交易会」といっても全く魅力を感じませんので、さらなる工夫が必要だと助言しました。

今朝は、東京恵比寿にて、新人・若手向け企業内研修のコンテンツ開発について打ち合わせします。下記キーワードが狙い目です。

・異文化コミュニケーション基礎
・文書作成
・課題発見
・論理思考
・プレゼンテーション
・企画力
・マーケティング

午後は、日経BPでオフショアリング関連のコラムを連載する方と初対面。ここ数年は、私以外にも有名なメディアを通じて面白い記事を提供する業界人が増えてきました。

彼らとは本業で競合する可能性もありますが、あえて敵対するのではなく、日本を応援する仲間として一緒に頑張っていきたいです。

ちなみに、ブログやSNSなど私的媒体で繰り広げられるオフショアリング談義からも目が離せません。

ここには商業的な下心がないので、他人の評価を気にすることなくオフショア開発の生々しい様子が赤裸々に語られます。偏狭的な他国批判もちらほら見受けられますが、素朴なプロフェッショナルさがとても勉強になります。

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中国人プロマネ鑑定話法

「当たり前品質」の乖離
中国では、日本企業からの要求は「過剰品質」と認識されます。中国では、人海戦術により品質基準の80%を満たしても、残りの20%は難しいといわれます。
(幸地司/オフショア開発コーディネータ研修より)

まるで軍隊式と揶揄される多くの中国ベンダでは、人海戦術が好んで用いられます。そのため、プロジェクトの成功は、担当するプロジェクトマネージャの力量に大きく依存します。

あなたの会社でも、独自の中国人プロマネ鑑定法や評価基準を予め準備しておきましょう。


【人材鑑定の会話例】

―― プロマネの王さんは、とっても優秀です。(中国ベンダ営業)

はいはい。では、王さんが実際にプロマネとして活動した総時間数を教えてください。(あなた)


―― プロマネの王さんは、とっても経験豊富です。

そうですか。では、王さんがプロマネとして活躍したプロジェクトの平均規模、ならびに過去最大規模を教えてください。


―― プロマネの王さんは、日本の○△社様の案件で大活躍でした。

素晴らしいですね。生の顧客評価を確認したいので、○△社様の連絡先を教えてください

              ※

プロジェクトマネージャの職務適合性を確認したら、次はサブリーダークラスの詳細な職務経歴書を入手して、さっと評価します。


■問いかけ

―― 弊社の幹部社員は全員とも日本経験が長く、日本の文化や開発スタイルを熟知しています。

・・・・・・
(あなたなら、どう反応しますか?)

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アイコーチ創業から第7期目に突入

覚えていたのですが、昨日書き忘れました。9月決算のアイコーチは、10月1日から第7期目を迎えます。おめでとうございます。温かいご声援ありがとうございます。

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仕様決定権を持つ日本人SEがQ&A窓口に立つべきか?

【読者アンケート】中国企業の管理者は米国と似ているか?
ある人から「中国企業の管理者(ボス)は、米国と似ているのか?」と質問されました。私は、どのように回答したでしょうか。

・はい、その通り    (11票) 26%
・いいえ、違います   (20票) 48%
・どちらとも言えません (11票) 26%


(オフショア開発フォーラム調べ)

無料版メルマガ 2008/09/18(第924号)の一部を改変して紹介します。

中国では管理者は「管理」だけ、その部下は「作業」だけするという慣習が残っています。上の人間は「ふんぞり返る」といえば、そのニュアンスが伝わるのではないでしょうか。

そういった意味から、中国人管理者の態度は米国人と似ています。ただし、外面的な「態度」が類似するからといって、内面的な「動機」まで同じだと判断する考えは誤りです。

出典:無料版メルマガ 2008/09/18(第924号)
「中国企業の管理者(ボス)の態度は米国と似ているか?」


オフショア大學では、行動の裏に隠された「動機」に着目します。
上記問いかけへの私の見解を発表します。

「中国企業の管理者(ボス)の態度は米国と似ている。ただし、行動や態度の裏に隠れた動機は明確に異なる」

いかがでしょうか?


一般に、中国人プログラマ集団は、人事権を有する唯一絶対の管理者(ボス)に管理されます。同様な発想から、オフショア拠点のメンバーは、仕様決定権を持ち、設計を熟知する日本人リーダの指示にはよく従います。ですから、仕様決定権を持つ日本人SEが中国とのQ&A窓口に立つと効果的です。

一方、仕様決定権を持ち設計を熟知する日本人リーダにQ&A窓口業務を兼務させることのリスクも認識すべきです。仕様を理解した数少ない貴重なキーパーソンに負荷が集中しがちな現実とどう向き合えばいいでしょうか。


■問いかけ

ここでいつもの問いかけ。

「仕様決定権を持つ日本人SEが中国とのQ&A窓口に立つべき」

あなたは、この意見に賛成ですか? 忙しい日本人SEが窓口業務で潰されてしまうリスクを考慮しつつ、賛成/反対を表明しなさい。

◆賛成(仕様決定権者がQ&A対応の窓口になるべき)
◆反対(仕様決定権なしでも、Q&A対応の窓口は務まる)

○結果を見る
○コメントボード


締切:2008年10月09日18時00分
協力:クリックアンケート

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オフショア開発シンポジウム開催の外堀と内堀

先ほど、オフショア開発シンポジウムを後援してくださる東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科の比嘉教授をたずねました。

その席で、シンポジウムの狙い、対象者、主要テーマ、そして東工大が後援する意義などについて意識を統一させました。

「オフショア開発フォーラム 2008 IN 東京」
日時:2008年12月1日(月) 9:30-17:00
会場:東京JR田町駅から徒歩1分の国際会議場(東工大施設)
定員:100名
参加費:5,000円(予定)

そして、今夜は「オフショア開発フォーラム 2008 IN 東京」のポスター・チラシ作りを担当する専門家との打ち合わせ。内からも、外からもがっちり溝が埋まってきました。

さー、やるぞー!

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