eラーニングによる外国人IT技術者の即戦力化
■ 外国人IT技術者活用における過去の問題
・大型プロジェクトを率いてきた中国人プロジェクトリーダが突然家庭の事情で退社・IT技術と日本語スキルを有するベトナム人技術者が退社を突然申し出た
・初来日した外国人技術者が日本人との接し方や日本の習慣を知らずにうまく対応できなかった
(オフショア開発フォーラム2008/グローバルブリッジ・岡崎氏)
2008年12月1日(月)、東京田町で開催されるオフショア開発シンポジウム「オフショア開発フォーラム2008」で講演されるネタの一部を紹介します。
「eラーニングによる外国人IT技術者の即戦力化」
今までは、海外からやってきた技術者等に対して、ビジネスマナー、日本語、業務等を「教室で先生が生徒に教える」方法やOJTで教育してきました。しかし育成した人材はその後、家庭や個人的事情でやむなく職場を去ってゆきました。従来型の教育は効果的ですが、問題も少なくありません。
そこで当社では、外国人技術者に対して、eラーニングを活用した5ヶ月間の教育を試行して、以下の成果を確認しました。
・インタラクティブ日数1に対して、eラーニング日数が4倍となり学習時間が大幅増加
・初来日時、日本語が少し読める程度のレベルだったが、5ヵ月後、簡単な日本語文章が読め日記やメールが書け、日常会話を話し業務で支障のないレベルに到達
・先生による教育工数も大幅削減でき、教育投資効果が増大
・蓄積した結果は、次の来日技術者に活用できる
(出所:グローバルブリッジ・講演レジュメ)
講演者の岡崎氏は、日経BPでも人気連載コラムを持つ国内屈指のグローバルソーシング実務者です。今回は、特に初級プログラマの即戦力化に焦点を絞るよう講演依頼しました。お楽しみに!
ITpro> 岡崎邦明 海外アウトソーシングの落とし穴
http://itpro.nikkeibp.co.jp/watcher/okazaki/index.html
■問いかけ
たとたどしい日本語しかしゃべれない初級PGレベルの外国人でも、僅か半年間あれば即戦力化できる、と豪語するグローバルブリッジの岡崎氏。
成功のコツは、外国人IT技術者にeラーニング教材を丸投げするだけではなく、日本側の管理責任者が教育プロセスのPDCAサイクルをしっかりまわすこと。
実際、あるプロジェクトで、試験的にeラーニングのみで教育を実施したところ、さほど効果が出なかったそうです。
受け入れ側の日本人が教育プロセスに参画しなかったら、すぐに教育効果は激減したそうですが、最大の理由は何だと思いますか?
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