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中国語1,000時間ノック

上海に住むお友達が、このほど中国語1,000時間ノックに挑戦しました。過去形完了ではなく、現在進行形っぽいです。

新しい外国語を学ぶ手段として、読み・書き・聞く・おしゃべりという四大要素が挙げられます。

最近の流行は、赤ちゃんが言葉を覚える過程と同じように、まずは聞くこと、そして、見よう見まねで話すこと、その後に読み書きが続くとよいとされます。

「読み」「書き」の順番や時間配分についても議論がわかれそう。自称専門家が溢れるこの時代、語学学習に関しては十人十色ではないでしょうか。

効果的な語学学習(外国語、コンピュータ言語、点字、手話)に関する私の意見はこうです。

創造的・創作的な活動であれば、読み・書き・聞く・おしゃべり、どの手段を使って勉強してもよい。そうでなければ、いくら良質な教材を用いても学習効果は小さい。


実際、学校教育で10年以上英語を学んでも、実生活で使えない人が大勢います。ところが、たった一本、英語論文を書いただけで、劇的に英語力が向上した人を知っています。つまり、この人にとっては、「書く」ことが英語力アップの最良の手段だったということ。


中国大連のカラオケに通い詰める日本人男性駐在員の中国語発音を聞いて、「ネイティブ並みに上手い」と驚き、嘆く中国語学科出身の日本人女性を知っています。

彼女の中国語に関する知識や勉強時間なら誰にも負けないのに、発音を比べると素人同然の男性駐在員に完封負けする悲しさ・・・。

先日、NHK教育の中国語番組に出演したいっこく堂の中国語腹話術はすごかったですね!


私の妹は米国に10年以上住んでいて、米国企業に勤めており、今では英語で子育てしています。一方の私は、中国4つ星ホテルですら英語が通じないこともしばしば。ところが、時間をかけて英文を書くと、私の方が遥かに sophisticated な文章を書けます。(妹よ、ゴメン)


オフショア大學修了生で、先日の第一回同窓会幹事をつとめたTさんは、毎日中国語で某SNSに日記を書いています。それを、お友達の中国人にチェックしてもらっています。まさに「継続は力なり」だと感心しました。


私が初めてコンピュータ言語を覚えた学生時代を振り返ると、文法学習と物真似から始めたことを思い出します。まず、1冊の教科書をむさぶるように読み、そして、すぐにサンプルプログラムを打ち始めました。

そして1ヵ月もしないうちに、すぐに研究対象のアルゴリズムを実装しだしました。素人丸出しで、非論理的で、異常系処理が全く考慮されないアマチュアプログラムでしたが、全く問題ありません。

そのうち、オブジェクト指向やエレガントな実装といった視点に興味が移るようになり、必死でお手本となるサンプルコードを入手して、自分のプログラムに取り入れました。

プロのレベルには到底達しませんが、とにかく自分の頭で考えて、実際に動くプログラムを創作したという実感はありました。


同じ流れで、学生時代に点字を覚えました。LaTeX コードを点字に変換する新規アルゴリズムを研究していたので、当時は苦もなく点字をマスターしました。もしも、私が、受動的な態度で点字勉強会に参加していたら、あれほど早く点字を覚えられなかったでしょう。


東京で手話を覚えたのは、違う視点でした。手話を習う動機は、コミュニケーション力のアップです。もし、周りに落語サークルがあれば、そちらに入会していたでしょう。

当時の手話サークルは女性中心で構成されていました。私のような男性健常者の新入社員は皆無でした。すると、手話サークルに入会して間もなく、私は周囲のお局様方にかわいがられるようになりました。(と錯覚した^^)

・・・(省略)

私は、あっという間に簡単な手話を覚えました。今でもはっきり覚えていますが、通勤電車の中では、常に目についた単語を手話で表現していました(五十音の練習)。

私の手話は、特定の人々にはよく通じました。が、今にして思えば、あれは私の口の動きを読まれていたからだと思います。そういえば、相手の視線は、私の手の動きに飛んでいなかったような気がする。

こうした経験から、私はいわゆる非言語コミュニケーションの大切さを体で覚えました。手話の語源の大半は、その地域の文化に根差します。国や地域が異なれば、手話の表現方法は全く異なります。こうした過程を経て、私は比較文化論的な視点を身につけました。


最後に、私の語学学習論をまとめます。

語学を習得する最良の方法は、読み・書き・聞く・おしゃべり・プログラム実装など何でもいいので、とにかくクリエイティブな活動を行うこと。

中級レベルを目指すなら、好きな対象を選んで、楽しみながら物真似すること。ただし、上級を目指すなら、評判の良い一流の対象を好きになり、想像的に模倣すること。決して、二流をお手本としないこと。単なるモノマネではなく、新規性を指向すること。

超一流を目指すなら、最初から超一流のアウトプットを創造すること。

もし、あなたが中国語の超一流を目指すなら、最初から国家主席並みの演説を目指すこと。もし、あなたがコンピュータ言語の超一流を目指すなら、Javaに替わる新しい言語を発明すること。あるいは、世界中で使われる標準的なソフトウェア部品やサービスを作ること。

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