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2008年最も盛り上がった記事トップ10

2008年、当ブログで最も盛り上がった記事トップ10を紹介します。コメント数が多い順に並べました。アクセス数も計測できるのですが、こちらのランキングが賑やかなので採用しました。トップのコメント数は34件。私の発言が約半数を占めますが、そこはご愛嬌ということで。

1. 日本でわざわざソースコード再検査 34件

1. レビュー時に指摘されなかったので今さら修正できません 34件

3. 最悪の事態に陥ってからようやく出張が認められる 30件

4. 仕事ができれば女性のお化粧なんて不要 29件

5. 市場価値が下がる非技術系の日本語人材 26件

6. 海外の最新技法と伝統的な中国式管理の融合に悩む 24件

7. 組織学習の出発点、紙に書いて目立つように掲載する 21件

7. 資質が悪いモノは切るべし 21件

9. 「没問題」によるトラブルは「文化の壁」が真の原因か? 19件

9. 中間納品はお化粧されたプログラム 19件


トップは同数で2件ありました。どちらも「ソースコード」に関する話題です。今年、当ブログでは、人材育成や異文化コミュニケーションを多く取り上げましたが、読者の注目を浴びたのはやはり現場コテコテのネタでした。

個人的には、「女性のお化粧」の話題が印象に残っています。一般公開されるブログへのコメントは恥ずかしいのでしょうか、当エントリに対しては、個人宛メールを多くいただきました。久しぶりの方からも励ましの声をかけて貰ったのが予想外の嬉しい出来事でした。

女性ネタは人気があって、他にも「女性技術者はコミュニケーション能力が高い(14件)」も上位にランクイン。性別と能力は関係ない!というジェンダーフリーなコメントや、血液型と同じく根拠はないけど何となく女性のコミュニケーション能力は高いような気がする(当社比)とのご意見が印象的でした。

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儒教で日本人のサービス残業を説明できるか?

一神教と多神教
神様ですら自然に摂理に従う日本文化では、環境変化に対応するために皆で相談して、集団で意思決定します。文書化よりも合意形成のプロセスを重視します。

うちもそろそろ、オフショア開発をはじめなきゃいかんかな?

宗教は日本人にはなじみの薄い領域ですが、ソフトウェア開発には多大な影響を及ぼします。オフショア開発に影響する宗教関連の知識第2弾を紹介します。

儒教

中国や日本を含む東アジアで強い影響力を持つ宗教であり、礼・士農工商・男尊女卑など社会の上下関係を規定する役割を担いました。

江戸時代に導入された朱子学は、ソフトウェア業界の多重階層構造を容認する文化の醸成に一役買いました。現代の日本社会にも脈々と受け継がれる「忠」を重んじる意識が下記のセリフを生み出しました。

10年は泥のように働け
「日本人はサービス残業好き」
「業者の人は、年上でも“さん”付けで呼びなさい」

1949年の中華人民共和国設立以来、儒教に基づく厳しい上下関係に縛られてきた過去への反動形成として、一般社会では「平等意識」が働くようになりました(市井 2006)。現代の中国社会に根付く平等意識が下記のセリフを生み出しました。

「中国人にはサービス精神が足りない」(by 日本人)
「日本企業は、我々の対等なパートナーである」(by 中国人)
「客先常駐する中国人技術者は、挨拶なしで帰宅するので困る」(by 日本人)

市井真成(2006)『礼儀は資本主義』文芸社

■問いかけ

現代の日本社会に脈々と受け継がれる「儒教」の精神で説明できる現象を3例ほど挙げなさい。

<回答例1>

「10年は泥のように働け」→ 滅私奉公のススメ

<回答例2>

「プロのIT企業なら、仕様書の行間を読んで最適解を提案すべき」

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原稿進み、日焼けする気配なし

Dsc01610

執筆進んでいます。1週間で60ページ。早いのやら、遅いのやら。

ウン十年ぶりにJimmy's のパウンドケーキをいただきました。


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和を大切にする国の多神教の影響

宗教(しゅうきょう)とは
一般に、神・超越的存在・聖なるものなどについての信念や信仰、信念や信仰と結びついた個人の態度(超越的なものとの関係)・活動(礼拝など)・制度(寺社、教会など)・信者の形成する社会などを表す。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

宗教は日本人にはなじみの薄い領域ですが、オフショア開発に多大な影響を及ぼします。ただし、聖書やタルムードの特定の教えがソフトウェア開発プロセスを邪魔するという意味ではありません。

オフショア開発は文化の影響を受けます。文化とは、特定の集団で共有される暗黙の了解、価値基準、行動様式、そして目に見える物理的現象まで包括する一連の生活様式です。そして、全ての文化は、無意識のうちに宗教から影響を受けています。

日本人は無宗教だと言われますが、むしろ多宗教とみなした方がいいでしょう。自然と調和し、性善説であり、報酬や責任を集団で分かち合うことを「良し」とする日本文化では、西洋諸国や中国とは異なる独自の宗教観を育みました。

オフショア開発に影響する宗教関連の知識を紹介します。

●一神教と多神教

自然と調和し、性善説であり、報酬や責任を集団で分かち合うことを「良し」とする日本では、多神教・多宗教を難なく受け入れます。神様ですら自然に摂理に従う日本文化では、環境変化に対応するために皆で相談して、集団で意思決定します。文書化よりも合意形成のプロセスを重視します。

「うちもそろそろ、オフショア開発をはじめなきゃいかんかな?」

逆に、自然をも超越する厳しい父系の一神教を持つ文化圏では、神との契約を交わすために「契約書(仕様書)」を厳密に作成して、双方で合意して文書化された規約を絶対視します。

顧客は契約に則った上で最大限に奉仕する対象です


■問いかけ

現代の日本社会に脈々と受け継がれる「和」を大切にする多神教な環境。この精神で説明できる現象を3例ほど挙げなさい。

<回答例1>
「うちもそろそろ、オフショア開発をはじめなきゃいかんかな?」

→競合他社の状況にあわせて「そろそろうちも」とオフショア開発に着手する経営幹部の日和見的な態度を表現。


<回答例2>
とりあえず生ビール」「じゃ、オレも」「私も・・・」

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日本のソフトウェア業界の構造的欠陥

ソフトウェア業界には、次の深刻な問題があると感じています。業界の「欠陥」とはいいませんが、日本のソフトウェアには個人の努力だけではどうしようもない課題があるような気がします。

●自明な問題
・人手不足、タレント不足

●原因(私の仮説)
・異業種からソフトウェア技術者に転身するのは難しいから
・ソフトウェア技術者が異業種に転職するのは比較的に容易だから

要するにソフトウェア業界への参入障壁は高く、撤退障壁は低い。

ソフト会社の優秀なプロジェクトマネージャは、どの業界に転職してもそこそこ活躍するでしょう。でも、一般に逆は難しいとされます。例えば、イベント企画会社の優秀なプロデューサがシステムインテグレータに転職して、優秀なプロマネになれるか? といえば、現状では極めて難しい。

お菓子会社の社長がITサービス企業の社長に転身して、見事に成功を収めました。ても、ナビスコのプロマネがIBMに転職してソフトウェア開発のプロマネが務まるかと言えば、極めて困難だと思います。

ソフトウェア技術者が生命保険のセールスマンに転身するのは十分可能。逆は恐らく無理。ソフト技術者が優秀なホテルマンになるのは十分可能。優秀なホテルマンが、優秀なソフトウェア技術者になるのは極めて難しい。

右肩上がりの成長が続き、ソフトウェア技術者の社会的地位が高ければ、毎年一定数の新人プログラマが業界に参入するため、持続的成長が可能。ソフトウェア業界から出る人(転職+引退)と、新規参入する人の均衡が取れるから。

でも、ソフトウェア業界から出る人と、新規参入する人の均衡が崩れた今、日本のソフトウェア業界はピンチに陥りました。なぜなら、日本のソフトウェア業界は、基本的には労働集約型の産業構造ですから。

先に挙げた「原因」が正しいと仮定するなら、次のような夢の対策があれば課題は解決します。

●高い参入障壁に対して
(IT音痴は克服できないという前提)

・技術は専門学校卒レベルでも、マネジメント系スキルを磨けばプロジェクトマネージャになれるような短期集中の教育プログラムを開発する

・そもそもIT音痴でも、優秀なマネジメント経験者ならプロジェクトマネージャになれるような部品組立&水平統合的な業務サービスを指向する仕事のやり方に変える

●低い撤退障壁に対して
(ネガティブな方法で撤退障壁を上げるはご法度)

・思い切って撤退障壁を限りなくゼロに近づける。例えば、職歴10年以上のIT技術者は、簡単な試験のみで公務員や教職員になれる制度をつくる。

・個人のIT投資を経費処理できるようにする(減価償却も)

・IT技術者同士の国際結婚を増やして、子供をたくさん産ませる(蛙の子は蛙作戦)

・大手システムインテグレータを全て統合して国営化。オフショアを完全凍結して業界を国内で垂直統合する。

以上。

ps.
最後の二つの解決策は、自分でも意味不明だな~。

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分散拠点の一体感を高める方法

集団(group)とは
特定の目的を達成するために集まった、互いに影響を与えあい依存しあう複数の人々をいう。
(ステファン・P・ロビンス)

国民文化によって集団のとらえ方や、集団への帰属意識は異なります。オフショア開発の世界では、人材定着率、チームワーク、サービス残業リテンション(retension)、などでその違いが表面化します。

日本人は、10名未満の身近な職場や数万人規模の巨大なグループ企業も同様に集団として認知して、当該集団に帰属意識を感じます。一般的な中国人の感覚だと、顔見知りのいない巨大な集団に対して、ほとんど帰属意識を持ちません。

特に、期間限定で、顔も名前も知らない寄せ集めのメンバーで構成されるプロジェクトチームに対して、特別な思いを寄せる中国人IT技術者は少ないと考えられます。

日本では、お客様から厳しいプレッシャーを受けながら、正月返上の覚悟で毎晩遅くまで作業しています。ところが、中国拠点で働く開発メンバーは自分の担当箇所が済んだら、さっさと定時帰宅します。

全く一体感のない状況にいらつく日本人窓口担当者。それに対して、中国拠点の責任者はこう反論します。

「我々は日本からの要請を受けて、急遽社内の人員を集めました。大連だけではなく、中国内陸部のA拠点にもそれぞれ開発チームを設けました。中国側の開発体勢は整っています。日本がきちんとコントロールしてください」


プロジェクトチームの一体感がないと嘆く日本人窓口担当者、人海戦術で急場をしのげないのはコントロールが甘いと指摘する中国拠点の責任者。日本側の総責任者(PM)は、予算の制約から、二箇所に分散して開発を進める今の中国のやり方を支持します。

「とにかく大連からA拠点をコントロールするよう指導しなさい」

日本側PMは、チームに一体感のないと嘆く日本人の窓口担当者に厳しく言い放ちます。権限はないのに責任だけ押しつけられた日本人窓口担当者は、それでも必死に中国拠点の指導にあたります。


■問いかけ

どこから手をつけて良いか皆目検討も付かない日本人窓口担当者ですが、とりあえず「分散拠点の一体感を高める」ことから始めようと決意しました。課題は下記2つ。

・日本チームと中国チーム(二拠点)の温度差を埋める
・大連から内陸部A拠点をコントロールする仕組み作り

ここで問題です。

日本チームと中国チーム(二拠点)の温度差を埋めたい。さらに、大連がA拠点をコントロールする仕組みを作りたい。下記選択肢の中から、分散拠点の一体感を高めるための有効な施策を選びなさい。そして、答えの根拠を述べなさい。

◆大連とA拠点のチームをより小規模に分割
◆進捗率やバグ率などを用いて拠点間の競争を促進
◆拠点を超えた仮想チームを形成(大連2名+A拠点4名等)

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締切:2009年01月06日18時00分
協力:クリックアンケート

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ウイークリーニュースダイジェスト(2008/12/26)

●毎週金曜日は、ウイークリーニュースダイジェストをお届けする。


・2008/12/18 - Computerworld
景気後退で米国のIT求人サイトに求職者が殺到

今年11月には、前月に比べIT関連の雇用がおよそ3万4,000人分減少し、およそ387万人になった。インドの平均時給は12.52ドル、フィリピンは6.33ドル、ロシアは16.86ドル、米国は18.32ドル。


・2008/12/19 - オフショア大學
オフショアリングへの驚異は過剰反応か?

2008年ITトレンド調査によると、海外委託される人件費はIT予算全体のわずか5.6%に過ぎません。これは、内部人件費(33.7%)と国内外注人件費(6.2%)と比べても、相対的に低い値にとどまります。


・2008/12/19 - オフショア大學
いま熱い、30のオフショア受託国

調査会社Gartnerによる好例のトップ30発表。メキシコ、ポーランド、そしてベトナムの3ヵ国が赤丸急上昇とのこと。


・2008/12/20 - オフショア大學
オフショアリングの脅威は低下しつつある?

英国での調査より。オフショアリングに脅威を感じる電気・電子系の技術者は、意外に少なく28%。2005年をピークに徐々に低下しています。同様にオフショアリングに脅威を感じないと答えた者も、昨年から5ポイント増えて46%に達しました。


・2008/12/21 - オフショア大學
どれくらいの仕事が海外委託(Offshorable)されるか?

米国の800種の仕事がどの程度海外に移転されるか(オフショア委託可能か)を調べました。その結果、800種の仕事を最もオフショア業務委託されやすい業種グループから順に4つのカテゴリに分類・格付けしました。


・2008/12/22 - ITworld.com
Offshoring & Outsourcing in 2009: What Does the Future Hold?

インドITやグローバル企業にとって明るい、楽天的な内容です。グリーンITアウトソーシング??


・2008/12/22 - オフショア大學
オフショアリングの成熟度

ITO, BPO, KPO、それぞれ誕生の時期は異なるものの、同じように成熟する道を歩んでいます。オフショアリングは確実に成熟するという楽天的なレポートです。


・2008/12/23 - オフショア大學
今後5年間、オフショアリング業界の鍵となる7つの課題

1. 規模拡大
2. オフショア受託企業の強化
3. 新しい価格モデル
......


・2008/12/24 - オフショア大學
米国が金融危機でもオフショアリングをやめない4つの理由

米国のオフショア発注企業は、大規模プロジェクトの実施延期やキャンセルなどによってコスト削減に努めます。特に、ソフトウエア開発(オフショア開発)プロジェクトは、見直しされる可能性が高いとのこと。また、プロジェクト運営の資金面のやり繰りも不安がいっぱいです。


・2008/12/24 - Incisive Media
2008 year in review: Offshoring

欧州、中東、アフリカ地区の目玉国はウクライナ。今後はフランス語圏へのオフショア促進が進むだろう。一番の注目株はエジプト。


・2008/12/24 - @IT自分戦略研究所
“エンジニアにっぽん”にアジアのエンジニアが思うこと

・規律正しい
・マネジメントがしっかりしている
・良いキャリアになる
・高い技術が身に付けられる
・チームワークを重視した働き方がされている


・2008/11/26 - ITpro
「ソフトでGDPの10%」を目指す中国の動きを注視せよ

北京は「ソフトの都」、西安は「アウトソーシングの中心」、大連は「国際的なソフトモデル都市」などといった目標を掲げている。江蘇省の無錫は、2010年までに社員2000人規模のソフト会社を100社作り、3000万ドルの輸出獲得を狙っている。「無錫では、300万ドルのアウトソーシング契約を獲得すると、政府が100万ドル近くの支援をしてくれる」

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数学的にありえない


    


たまっている仕事をほっぽり出して、東京から沖縄に持ち込んだ小説(上下巻)を読みふけってしまいました。

ハイゼンベルグの不確定性原理をネタにした、しゃれた嗜好の小説です。

たしか、大前研一も不確定性原理を使って、ビジネスで「矛盾を統合する力」について語っていたような気がします。

拙著「オフショア開発に失敗する方法」でも、不条理な出来事に巻き込まれたときの対処法として、「棚上げ力」や「俯瞰力」を紹介しました。


 “正解があるようでない状態”
 “あちらを立てるとこちらが立たない”

このような相反する状況なんて、オフショア開発に限らず日常茶飯事です。

「不況だからオフショア発注も削減する」
「不況だからこそオフショア発注量を増やす」

このような矛盾する意見が出たとき、かつてなら、どちらか一方を切り捨てて、唯一の正解を求めました。右肩上がりの経済成長が続く状況では、1つの正解(型)を頼りにすれば全て事足りました。

まさに「色の白いは七難隠す」といった感じ。

ですが、状況が厳しくなればなるほど「七難」を隠せなくなってしまいます。

経済学をかじった人ならピンとくるでしょうが、世の中には一見?な論理こそ真実であることが少なくありません。

・好景気になればなるほど週末起業家は減る
・派遣切り対策して政府が最低賃金を上げると、正規雇用は減る
・大麻吸引を合法化したら、健康保険料の国家負担が減った

この辺はわりと常識ですね。

では、次の命題はどうでしょうか。あなたは、下記命題を合理的に説明or反論できますか。

・今期、赤字転落したトヨタ自動車が、2009年前期に広告宣伝費を大幅減額した。すると、かえって営業利益が減った

・中国では官民合作でプログラマ教育に力を注いだ。その成果が実る2009年には、海外向けアウトソーシング産業は壊滅的な打撃を受けた。

因果応報、確率統計、ハイゼンベルグの不確定性原理に興味ある方で、ダヴィンチコードがお好きな方はご一読あれ。

数学的にありえない(上下)

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下積みに耐えられない中国人プログラマに関する5つの仮説

この前に面接した中国人技術者を叱ってきました
大手でプログラマとして1年。中堅会社でチームリーダで1年。で、零細ソフトハウスに転職してプロマネ。転職の目的を聞くと「上の仕事がしたいから」。
(日本人読者)

中国文化では、無条件に管理者が「偉い」といわれます。その為、若い中国人プログラマが上流工程にあこがれて、基本を疎かにしたまま組織の階段を駆け上がろうとする傾向があります。

中国人ホワイトカラーに関する以下の仮説を踏まえて、後の設問に答えなさい。

仮説1 中国人プログラマはエリートで高収入の職業である
仮説2 中国人プログラマはいち早く管理者になりたい
仮説3 中国社会では、無条件に管理者は偉く、労働者は下である
仮説4 中国人への最高の報酬は、他から干渉されない自由裁量権
仮説5 対日オフショア業務の大半は労働集約的な“作業”である

仮説1~4と仮説5は明らかに矛盾します。中国人プログラマは、自分のことをエリート管理者候補と思っているのに、対日オフショア業務では常に単純労働を強いられます。プログラマが独自性を発揮する余地は少なく、気を利かせて機能追加しても日本側から褒められるどころか、こっぴどく叱られます。

儒教の影響から、中国では管理者と労働者の間には超えられない溝が存在します。中国人プログラマは大卒のエリートであり、みんな将来が約束された幹部候補生だと自認します。ところが、現実の自分は、プログラマという単純労働に甘んじます。

「上流工程」「下流工程」は差別用語か?

Photo
上図は、総務省統計局の「平成19年10月1日現在推計人口」による外国人登録者総数・我が国の総人口の推移。


■問いかけ

<問1>
仮説1~5は全て正しいと思いますか?

<問2>
長い下積み修行に耐えられない中国人IT技術者は、対日オフショア開発で活躍できませんか?

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「メリークリスマス」は失礼にあたる理由

Merrychistmas

昔こんな噂話を聞いたことがあります。本当でしょうか。

・海外の一流店では「メリークリスマス」とは言わない。なぜなら、クリスマスをお祝いしない宗教を考慮しないといけないから。その代わりに「よい休日を!」などと挨拶する。

正解を求む!


私は原始的な沖縄風宗教の影響を受けているため、正直に告白すると「メリークリスマス」には全く宗教を感じません。かつては気軽にクリスマスお祝いムードでしたが、今では何となく「メリークリスマス」を遠慮してしまいます。

今月、東京都内の一流(といわれる)ホテルのロビーに堂々と「メリークリスマス(merry christmas)」の横断幕が飾られていました。外国人客もたくさんいるのですが、大丈夫かなーとちょっと心配しました。その後、すぐに頭を切り換えたけど。


こんな噂話もあります。

「子供(こども)」という表記法は嫌いなので「子ども」と書きます。なぜなら、「共」と書くと、子どもは大人に付随するおまけの「お供」のように感じるから。子どもだって立派な人間です。大人と対等であるべきなので、私は「子ども」と書きます。

これ(↑)には笑ってしまいました。まぁ、本人が好きなように表記すればよいので、特に否定する気はありませんが・・・。

オフショア大學の設立理念には、「喜びを共に分かち合います」という一文があるので、私は「共」という漢字にネガティブなイメージを感じません。

“志の高いビジネスパーソンの可能性を最大限に引き出し、教育と対話を通じて未来への道筋をつけて、目標を達成する喜びを共に分かち合います”


さらにこんな噂話も。

・「障害者」ではなく「障がい者」と表記します。
・「埼玉」ではなく「さいたま」と表記します。
・「沖縄」ではなく「琉球」と呼びたい。
・「沖縄市」ではなく「コザ」を使ってください
・「北中(きたなか)」と略さず、「北中城(きたなかぐすく)」と言いなさい。

昨夜は、沖縄の実家で両親とボトルワインをあけて「メリークリスマス」しました。結局、最後は沖縄ローカルネタ。

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「上流工程」「下流工程」は差別用語か?

上下関係
「上流工程」「下流工程」の言葉遣いには、差別的な意味合いが含まれるためオフショア開発では使わないと公言する人がいます。
(オフショア大學)

開発工程を「上・下」で分類すると、上流担当の日本人は偉い、下流担当の中国人は下っ端というメッセージを潜在意識に刷り込む可能性があります。

中国文化では、無条件に管理者が「偉い」といわれます。その為、若い中国人プログラマが上流工程にあこがれて、基本を疎かにしたまま組織の階段を駆け上がろうとする傾向があります。

世界中を震撼させた金融危機は、中国IT人材市場にも暗い影を落としました(*)。ですが、より上を目指して職場を転々とする若い中国人プログラマは後をたちません。

(*)“大連オフショア開発の虚像”、雑誌グローバルソーシング・レビュー(2008年12月号)p18、オフショア大學発行
Gsr200812cover2

■問いかけ

「上流工程」「下流工程」の代わりに何を使えば良いでしょうか?


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12/24から1/8まで沖縄滞在

今日の夕方便で沖縄に飛びます。年末年始は、沖縄でじっくりオフショア教科書の執筆に専念します。山籠もりならぬ「南国籠もり」です。

日焼けしたら、どうしよう・・・。

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米国が金融危機でもオフショアリング(Offshoring)をやめない4つの理由

Driversoffshoring

欧米100社あまりの経営幹部に対するアンケート調査によると、世界的に景気後退が深刻化する状況においても、米国企業はOffshoringを推進し続ける意思があることが確認されました。

日本では、オフショアリング(offshoring)の理由として「コスト削減」と「人員確保」くらいしか理由が思いつきませんが、グローバルソーシング(global sourcing)が日常的に叫ばれる米国市場では事情が異なるようです。

とはいいつつも、米国が金融危機でもOffshoring推進をやめない最大の理由は、やはり「コスト削減」に他なりません。この場合の「コスト」とは、当然ながら人件費(labor cost)です。

最新の調査から見えてきた、米国が金融危機でもOffshoring推進をやめない代表的な4つの理由を列挙します。

1. 人件費削減(74%)
2. 業務プロセス再設計による効率化(51%)
3. 市場参入するスピード向上(41%)
4. 企業のグローバル戦略の一環として(39%)

その一方で、不況により米国には優秀な人材がだぶついているため、Offshoringによる「タレント確保」は重視されないようです。

Financingoptions_2

米国のオフショア発注企業は、大規模プロジェクトの実施延期やキャンセルするなどによってコスト削減に努めます。特に、ソフトウエア開発(オフショア開発)プロジェクトは、見直しされる可能性が高いとのこと。また、プロジェクト運営の資金面のやり繰りも不安がいっぱいです。

diamond Center for International Business Education
diamond Offshoring Research Network (ORN)

出典:PricewaterhouseCoopers, Duke University (2008), Offshoring plans not slowed by financial crisis


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今後5年間、オフショアリング業界の鍵となる7つの課題
どれくらいの仕事が海外委託(Offshorable)されるか?
オフショアリングの脅威は低下しつつある?
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今後5年間、オフショアリング業界の鍵となる7つの課題

1. 規模拡大

オフショアリングの対象範囲を下手に制限してはいけません。

2. オフショア受託企業の強化

巨大化するオフショア企業との力関係に注意。ポートフォリオ管理がより重要に。

3. 新しい価格モデル

ユーザ企業のオフショア費用対効果と連動した新しい契約形態の模索。例えば、インドITが頑張ったおかげで、顧客が市場で大儲けしたら、その一部をインドITに還元する、など。

4. コンポーネント化と標準化

SaaSやクラウド・コンピューティングが新しいオフショアリングの未来を切り開くかも。

5. マルチロケーション

「インドと中国の使い分け」にとどまらず、ニアショアやEU域内の安い地域を使いこなす戦略の構築。

6. オフショア専門部署の強化

外部から専門家を招聘してオフショアPMOを設置する。そして、徐々に社内の専門知識を蓄積する。

7. 政治的なオフショア抵抗の終焉

右派的な政治圧力や国内産業の保護など、過剰なオフショア反対への対策。政府案件のオフショア発注を拡大させる、など。

出典:Alsbridge plc (2008), Offshore Futures Report: Preparing for Global Sourcing

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【クイズ】オフショア窓口担当の悲劇を解消する方法

●海外からオンサイト常駐技術者を受け入れたときによくある問題。


【クイズ】ブリッジSEは遊んでばかり

隣の席に座る中国人の常駐技術者が、普段からどのような仕事をしているのかを全く知らない、進捗会議でも表面的で事務的に進められる。

時として、一人で日本常駐する中国人技術者が問題を抱えても誰にも相談できないし、また周りも気がつかないことがあります。同様に、中国との窓口・調整役を務める日本人も、周囲からは遊んでいるように見られます。実際には、あまりにも雑務が多すぎて、周囲との対話が決定的に不足していることがほとんどです。

最近、ITプロジェクトで心の病を抱える技術者が急増しています。責任分担が明確すぎて、柔軟性に欠け、曖昧性に対応できずに立ち往生してしまいます。

参考:本誌2008/08/21(第907号)
http://aicoach.tea-nifty.com/offshore/2008/08/2_3626.html


■問いかけ

オフショア拠点と日本を結ぶ窓口・調整役は、何をやっているのか分からないけど、なぜかいつも忙しそう。このかわいそうな窓口役を正当に評価するために最も有効な対策は、次のうちどれですか。

◆専門家によるチームビルディングの導入
◆対話の強化
◆業務プロセスの見える化

○結果を見る
○コメントボード

締切:2008年12月30日18時00分
協力:クリックアンケート


このクイズは、初心者がオフショア開発に関心を持って貰うための材料です。オフショア開発への抵抗勢力や普段話す機会の少ないパートナーさんと議論するきっかけになれば幸いです。

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オフショアリングの成熟度

Offshorematurity

オフショアリングの歴史は、ITO(IT Outsourcing)に始まり、BPO(Business Process Outsourcing)に引き継がれ、そして現在ではKPO(Knowledge Process Outsourcing)と呼ばれる高度な知的業務のアウトソーシングにまで発展しています。

・ITO - 成熟度(高)
 いわゆるオフショア開発

・BPO - 成熟度(中)
 間接業務を中心としたアウトソーシング。

・KPO - 成熟度(低)
 製品開発、遠隔インフラ管理(FM)など、高度な知的業務。

ITO, BPO, KPO、それぞれ誕生の時期は異なるものの、同じように成熟する道を歩んでいます。オフショアリングは確実に成熟するという楽天的なレポートです。

出典:Intellect October 2008, "Offshore Futures Report: Preparing for global sourcing"

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どれくらいの仕事が海外委託(Offshorable)されるか?

Hbr_offshorable02

2007年のある研究では、米国内の22%~29%(2,520万~3,180万人分)の仕事は海外に移転される可能性があるそうです(Alan Blinder 2007)。

この調査を受けて、米国ハーバード大学ビジネススクール(MBA)でも900名以上の学生を動員して、米国の800種の仕事がどの程度海外に移転されるか(オフショア委託可能か)を調べました。

その結果、800種の仕事を最もオフショア業務委託されやすい業種グループから順に4つのカテゴリに分類・格付けしました。

Hbr_offshorable01

私が興味深かったのは、HBS学生の格付けと専門家(Blinder氏)の格付けとが全く正反対だった職業があることです。

HBS学生が"Category IV"、すなわちもっともオフショア委託されない職業だと判断したにもかかわらず、専門家(Blinder氏)は「いやいや、十分にオフショア可能だよ」と判断したものを列挙します。

・Poets
・Chemical Equipment Operators
・Fashion Designers
・Multiple M achine Tool Setters
・Chemical Plant Operators
・Paper Goods Machine Operators
・Machine Tool Setters
・Metal-Refining Furnace Operators and Tenders
・Stationary Engineers

Hbr_offshorable03_2

詩人(Poets)やファッションデザイナーは、海外にオフショア可能でしょうか!? 

出典:HBR (2009), How Many U.S. Jobs Are 'Offshorable'?

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オフショアリングの脅威は低下しつつある?

Offshoringthreat

英国での調査より。オフショアリングに脅威を感じる電気・電子系の技術者は、意外に少なく28%。2005年をピークに徐々に低下しています。

同様にオフショアリングに脅威を感じないと答えた者も、昨年から5ポイント増えて46%に達しました。

いったい、どういう事でしょうか。

Nooffshoringthreat

日本で「オフショアリング」というと、暗黙のうちに“IT技術者”を仮定しますが、英語圏では全く違うようです。

弁護士のオフショアリングもあるし、出版業界のオフショアリングもあります。要するに、英米では、既に多くのホワイトカラー業務がオフショア移管の対象とみなされます。

オフショアに脅威を感じる度合い

  IT技術者=ITコンサル(約1/3) > CIO・ITマネージャ(約1/5)

出典:Natasha Lomas (December 2008), Offshoring hitting homegrown skills

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いま熱い、30のオフショア受託国

米国視点のリストですが、参考までに。調査会社Gartner曰く、メキシコ、ポーランド、そしてベトナムの3ヵ国が赤丸急上昇とのこと。

米国発金融危機の影響で、米国ではますますコスト削減への要求が高まっています。インドの圧倒的No1の地位は不動ですが、二番手争いは熾烈を極めそうです。

Americas
アルゼンチン
ブラジル
カナダ
チリ
コスタリカ
メキシコ
パナマ

Asia/Pacific
オーストラリア
中国
インド
マレーシア
ニュージーランド
パキスタン
フィリピン
シンガポール
タイ
ヴェトナム

Europe, the Middle East and Africa
チェコ共和国
エジプト
ハンガリー
アイルランド
イスラエル
モロッコ
ポーランド
ルーマニア
ロシア
スロバキア
南アフリカ
スペイン
ウクライナ

ちなみに、昨年のトップ30から転落した国は、北アイルランド、スリランカ、トルコとウルグアイの4カ国。その代りに、エジプト、モロッコ、パナマとタイが新たにトップ30にランクインしました。

出典:Nick Heath(2008), The top 30 offshoring destinations

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オフショアリングへの驚異は過剰反応か?

Sim2008ittrendssurvey

米国では、大統領選挙で「オフショアリングの是非」が機論されるほど国内産業の空洞化が懸念されます。

ところが、SIM(Society for Information Management)が発表した2008年ITトレンド調査によると、海外委託される人件費はIT予算全体のわずか5.6%に過ぎません。これは、内部人件費(33.7%)と国内外注人件費(6.2%)と比べても、相対的に低い値にとどまります。

Itbudgetforoutoffshoring

一方で、2009年にオフショアされる人件費(5.6%)は、今年の実績(3.3%)よりも大幅増であり、明らかな拡大傾向がみられます。いや、いや。SIM 2008 Survey をよくみると、2007年から2008年にかけて、オフショアIT予算は減少傾向にあったし、全体に占める割合は小さい・・・、と分析するのが正しいという見方もあります。

実は、米国内のIT技術者に求められる要件は、意外にも日本と同様に「文書作成力、コミュニケーション力、論理思考、想像性と革新性、リーダーシップ、そして協調性」など。

オフショアリングが盛んな米国市場だって、文化的相違による海外IT技術者とのコミュニケーションギャップは織り込み済み。日本と同様に、仕様作成や伝達の面倒さは現実に発生します。ところが、そんな面倒な手間をかけつつも、米国企業はオフショアリングを推進して25%の原価削減を狙います。

結局のところ、米国でITオフショアリングが推進される要因は次の2点です。

(1) 米国人ITタレント技術者の不足
(2) 株主や上級役員からIT予算削減の強い要求

あなたにとって、オフショアリングは脅威ですか? それとも世間は過剰反応だと思いますか?

出典:James Maguire (December 2008), Is IT Offshoring an Overhyped Myth?

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資質が悪いモノは切るべし

オフショア開発エラー発生の3大ポイント

1.仕様がまとまらない
2.伝達ミスが多い
3.プログラム品質が悪い


(ワンジーテクノロジーズ株式会社 代表取締役 真崎英彦)

東京工業大学イノベーションマネジメント研究科「比嘉研究室」が主催するIT開発オフショアリング研究会での一コマより。

中国オフショア受託企業の立場から問題分析します。ヒトのバラツキが大きい中国では、人材評価の精度を高めないといけません。

例えば、作りっぱなしで「テストしない」新米プログラマがいます。多くの場合、残念ながら社員教育では改善しません。育ちというか、躾(しつけ)というか、とにかく資質の問題が大きいと考えます。

当社では、二期連続(12ヵ月間)で低評価を受けた社員は、翌年の雇用契約を更新しません。時間をかけて社員教育するよりも、社内で競争原理を働かす方が効果的でした。

知名度がなく、一流大学出身のプログラマを採用できない(当社のような)現地企業は、何処も似たり寄ったりだと思います

■問いかけ

ワンジーテクノロジーズ株式会社の真崎英彦氏は、仕様伝達ミスを何度も犯す中国人従業員には共通する特徴があると分析します。

それは「日本に電話確認したがらない」。

言葉の壁が最大の理由ですが、IT技術者にありがちな内向き思考も災いすると真崎氏は指摘します。

ここで、問いかけ。

あなたの周りに、なかなか日本に電話したがらず、何度も仕様伝達ミスを犯してしまう中国人技術者がいたとします。あなたなら、この技術者をどう処遇しますか?

◆ドライに切る
◆根気強く指導する
◆その他

○結果を見る
○コメントボード


締切:2008年12月25日18時00分
協力:クリックアンケート

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書評、役立ってますか?

昨日書いたザ・チョイスの書評に対して、常連さんから好意的な反応をいただきました。

エリヤフ・ゴールドラット博士の最新刊だから、きっと良書に違いない。けど、私が一読した限りよく分からなかった・・・と低評価を与えたつもりでした。

ですが、たまの書評が誰かの役に立っているかと思うと、がぜんやる気がでてきます。

「よっしゃー、いっちょ書いてやろうか~」みたいな。

書評といいつつ、ときどき暴言を吐く私。かつて、ドラッカー本なんて自分の肌に合わないので、軽く速読して「ポイ捨て」と書いたことがあります。きっと、嫌な思いをされた方もいるでしょう。ごめんなさい。

私の速読法(幸地司)

最近は下記二つの理由から、読書感想文が減りました。

・本を読むペースが遅くなった
・小説を手に取る機会が増えた

ですが、良書があれば是非とも読みたいと思うので、出版関係の方がいらっしゃれば、お気軽にご献本ください。(←敬語の使い方、間違ってる?)

また、本だけではなく、イベントなども積極的にレポートしますので、「我こそは!」と思う方は、積極的に声をかけてください。

来年は、インドIT研修の現場を突撃レポートする予定です。

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初対面のインド人技術者を安心させる自己開示の3項目

インド人、打ち合わせ後「いったい、あの人の役割は何?」
日本では、名刺交換の際に「○○会社の○○と申します。宜しくお願いします」で済ませます。インド人からすれば、名刺に肩書きも書いてなく、会社名と名前を名乗られても戸惑うかもしれません。

無料メルマガ 2008/12/15(第973号)より
http://aicoach.tea-nifty.com/offshore/2008/12/post-52ae.html


日本向けインドオフショア開発の現場から、日本人ブリッジSEが体験した小ネタ&TIPSをお届けします。


~インド現場便り vol.21~

初めて会うインド人技術者と打ち合わせする際には、挨拶がてら下記3項目を補足説明してはいかがでしょうか。

・肩書き:自分は何者であるか
・役割:自分は何をしているのか
・目的:会議に参加した目的


例えば、設計担当の一般社員がインドから来日したメンバーと初めての会議に参加する場合。

「○○○会社の○○と申します。○○システムのソフトエンジニアです。現在は設計を担当しています。オフショア導入を検討しているので、設計者の視点でこのミーティングに参加しました」

このように挨拶すれば、初対面のインド人技術者もきっと安心するでしょう。

情報提供:向井永浩 Softbridge Solutions (Japan) Co Ltd.
http://www.softbridge.jp


■問いかけ

インド人の肩書き好きはよく分かりました。この手の文化的背景は、拙著「オフショア開発に失敗する方法」第3章に詳しく説明されています。

理屈を知りたい方は、拙著をご参照ください。

このような文化的相違は、善悪ではなく、単なる「違い」として認
識する方が精神衛生上よいとされます。でも、ここは日本です。

いくらインド人が安心するからといって、本来は存在しない肩書きを名乗る日本人平社員の姿は不自然です。郷に入りては郷に従え。忙しい日本人が相手に媚びるなんて、非合理的ではないでしょうか。市場原理に従い、インド人が日本的商慣習に馴染むべきではないでしょうか。

さて、あなたの考えはどっち?

◆日本人がインド式にあわせて肩書きを名乗るべき
◆インド人が肩書きなしの日本式商習慣に馴染むべき
◆その他

○結果を見る
○コメントボード


締切:2008年12月24日18時00分
協力:クリックアンケート

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ザ・チョイス ~複雑さに惑わされるな!

TOC制約理論でお馴染みエリヤフ・ゴールドラット博士の最新刊を読みました。代表作「ザ・ゴール」と同じように、最新刊も会話中心のビジネス小説です。

ザ・チョイス ~複雑さに惑わされるな!(2008年8月)

イスラエル人(?)の著者は、不思議な哲学を持っています。ボトルネックを改善すれば全体が改善される・・・、このような「原因と結果の法則」は、二千年前から存在する西洋思想の根底をなす科学的、かつ論理的な態度です。

ですが、ゴールドラット博士が提唱する制約理論の根底には、仏教的な因果応報が流れているような気がします。

西洋的な因果関係である“三段論法”に対して、イスラエルの物理学者の著書ザ・チョイスでは、東洋的で“システマティック”な因果関係が描かれています。

どんなに複雑でやっかいな問題を抱えたビジネス環境でも、常識を疑い、俯瞰的な態度でシステムの構造を見つめると、そこには必ず真のソリューションを見つけ出すことができる。

それは、誰かが我慢を強いられる「妥協点」ではなく、驚くほどシンプルな解決策である、というのが本書の数少ない重要メッセージです。

いわゆる米国式交渉術の教科書に載るようなアプローチの一種ですが、この本には戦略や戦術といった用語は一切出てきません。その代わりに、後半では「人はもともと善良である」との信念が紹介されて、戸惑いは更に増します。

「TOCも、とうとう精神論に行き着いたか?」

当書は小説なので、速読せずに、頭から一通りさっと目を通しました。でも、正直に告白すると、私はこの本が意図するメッセージを正確に読み取ることはできませんでした。

一つ一つの局面(ケース)は面白いですが、全体として一貫性が感じられません。いや、決して悪口ではなく、名著「ザ・ゴール」の雰囲気を期待しながら読むと、最後まで消化不良のまま終わってしまうので要注意!という、自戒にも似た警告です。

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か(2001年5月)

私の読後感は、きっと、大昔、初めてCMMやコンピテンシー(competency)などの英語概念に触れた日本人と同じモヤモヤ感だと思います。

あるいは、朝のNHK連続テレビ小説で、初めて「赤いスイートピー」を耳にした幼い子供が持つ感覚に似ているのではないでしょうか。

一言で表現すると「懐かしい・・・」。

古き良き日本にあった問題解決手法が、外国人専門家によって定式化され日本に逆輸入された感じ?!。 昔の人気アイドルが歌っていたメロディが、現代でもそのまま通用する嬉し恥ずかしい気持ち。

要するに、古くても当たり前でも、いい物は「いい」のです。

エリヤフ・ゴールドラット博士の最新刊は、そんなお母さんの懐かしい味がするビジネス小説でした。

後半の解説を含めて全287ページ。図版はほとんどありませんが、大きな文字で、いかにも今風の売れ筋を狙ったビジネス書の体裁です。ですから、あっという間に読み終えるでしょう。頭を使わなくても読み進められるし、頭をフル回転させても飽きさせる事はないと思います。

私の場合は、たまたま期待する内容と異なったため低評価な書評となってしまいましたが、1年後に読み返えすと、また違った感想を持つようになるかもしれません。

ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな! ダイヤモンド社 (2008/11)

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インド人、打ち合わせ後「いったい、あの人の役割は何?」

インド人は肩書きが大好き
日本人がインドに出張すると、あなたの肩書きはなんですか? (What is your title?) と頻繁に聞かれます。恐らく、カースト制度の影響でしょう。インド人にとって、肩書きは社会的に大きな役割を果たすようです。

無料メルマガ 2008/12/11(第971号)より
http://aicoach.tea-nifty.com/offshore/2008/12/post-2718.html


日本向けインドオフショア開発の現場から、日本人ブリッジSEが体験した小ネタ&TIPSをお届けします。


~インド現場便り vol.20~

前回(vol.19)はメールの署名に関するTipsを紹介しました。今回は、名刺に関する話題を紹介します。

日本の大企業では、一般社員の名刺は「所属+氏名」のみが一般的でしょう。幹部社員になると「所属+肩書き+氏名」になると思います。中小企業では、一般社員でも肩書きを明記しているところもあります。

では、インド企業はどうでしょうか?

私の経験上、企業の規模、幹部社員、一般社員に関わらず「所属+肩書き+氏名」を名刺に明記しています。前回のTipsで紹介したように、インド社会において肩書きは大きな役割を果たします。

日本では、名刺交換の際に「○○会社の○○と申します。宜しくお願いします」で済ませます。インド人からすれば、名刺に肩書きも書いてなく、会社名と名前を名乗られても戸惑うかもしれません。

実際、私も、インド人技術者から「いったい、あの人の役割は何ですか?」と打ち合わせ後に聞かれた事があります。

情報提供:向井永浩 Softbridge Solutions (Japan) Co Ltd.
http://www.softbridge.jp


■問いかけ

オフショア開発に着手しだした企業では、初対面の技術者といきなり打ち合わせを持つ機会が増えます。主な理由は次の二つ。

・そもそも、海外企業とは取引実績が浅いから
・海外では日本と比べて人材流動が激しいから

明日、あなたは、初対面の外国人技術者と打ち合わせを持ちます。事前にどんな準備が必要でしょうか。打ち合わせの流れを複数工程に分解して、それぞれ有効な対策を挙げなさい。

【打ち合わせの流れの例】

1.自己紹介
2.相互の背景紹介(非公式)
3.相互の背景紹介(公式)
4.......

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ウイークリーニュースダイジェスト(2008/12/12)

●毎週金曜日は、ウイークリーニュースダイジェストをお届けする。


・2008/12/5 - ITpro新刊・近刊
オフショア開発に失敗する方法

第2部「外国人IT技術者に向けたドキュメント作成の留意点」だけでも読む価値がある。文書作成10技法としてまとめられており,それによると「カタカナ英語」(例えばabortをアボートと表記)はご法度とのこと。なぜなら,日本語と中国語では発音が違うので英単語を想起できず,カタカナ英語は辞書で調べられないのだとか。日本人の作成するドキュメントが中国人からどう見えるかが分かり,興味深い。


・2008/12/6 - 野村総合研究所
グローバル化する米国大手運用会社のオペレーションとIT

米国の大手運用会社は、管理の一貫性やコストメリットから、オペレーションやITの集約化といったグローバル化を進めている。その鍵となるのは、トップダウン的な推進とビジネスノウハウを持ったベンダーの支援である。


・2008/12/7 - Tmedia
景気低迷下でのアウトソーシング活用の6つのコツ

1. ITおよびビジネス環境に即した契約を結び、管理する
2. 業界状況は変わることを念頭に置いて関係を構築する
3. プロバイダー側の将来の変化を想定して契約を作成する
4. グローバルソーシングモデルを採用する
5. ITサプライチェーンに沿った各種サービスの一括委託を検討する
6. 現在の景気低迷を機にITからBTへの転換を進める


・2008/12/8 - ITpro
日本IBM、大量リストラの背景 究極の「業界中抜き」が到来する

「究極の(IT業者の)中抜き」と「究極のグローバル化」。これがクラウドの神髄とすれば、今の日本IT業界の構造では未来がない。ITベンダーに業務を丸投げしているユーザー企業のIT部門も今後、中抜きされてしまうだろう。


・2008/12/10 - IT+Plus
第62回 テロ多発国家インドで働くIT経営者の鉄則

インドは世界第4位のテロ多発国家である。昨年のインドでのテロによる犠牲者は1093人である。空港に到着した研修生に対する最初の指示は、荷物のタグを外すことである。「世界第2位の経済大国」日本の団体が来印したなどとテロリストや誘拐犯に教えることはない。


・2008/12/12 - NBonline
中国から優秀な留学生が来ない

東京大学には約700人の中国人留学生がいて、毎年増加している。ところが優秀な学生は年々減ってきている。中国の大学ランキング100位以下の大学卒業生が東大の大学院を受けて合格してしまうからだ。

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通信教育

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オフショア大學のコンテンツを通信教育として提供することになりました。以前から「○○の企画を練っている」とそれとなくアピールしてきましたが、いよいよ時期到来。

来年2月頭からスタートする構えです。

オフショア大學を通じて、遠隔教育の良さと課題を熟知した私たちなので、きっとご満足いただけると確信します。

新メディア「グローバルソーシング・レビュー」共々よろしくお願いします。

というわけで、来週には遠隔教育プログラムに試験的に協力いただける方を募集します。定員に達し次第、募集を締め切ります。まずは知人からあたりますので、もしかしたらメルマガやブログでの募集は行わないかもしれません。

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インド人は肩書きが大好き

権力の格差が大きな中国文化に対応する方法
中国に作業指示を与える際には、いつも以上に堂々とした態度で、メリハリの利いた言動を示さなくてはいけません。普段から礼儀正しく、おとなしい方であれば、胸を張って威張り散らすくらいの心構えでちょうど良いと思ってください。
(「オフショア開発に失敗する方法」p121より)

日本向けインドオフショア開発の現場から、日本人ブリッジSEが体験した小ネタ&TIPSをお届けします。


~インド現場便り vol.19~

メールの署名から様々な事が分かります。今回はメール署名の肩書きに関するTipsを紹介します。

日本人IT技術者が出すメールの署名欄には、自分の肩書きが明記されることはあまりありません。日本人IT技術者が肩書きを強調すると、「この人は肩書きで仕事をしている」「この人は肩書きだけの人間だ」と陰口を叩かれてしまうことすらあります。

しかし、私がこれまでに出会った多くのインド人IT技術者は、メールの署名に肩書きを明記します。会社によっては、肩書きを明記するよう義務つけるほどです。

したがって、日本人がインドに出張すると、あなたの肩書きはなんですか? (What is your title?) と頻繁に聞かれます。恐らく、カースト制度の影響でしょう。インド人にとって、肩書きは社会的に大きな役割を果たすようです。

普通のインド人技術者は、日本人から届いたメールに肩書きが記されていないと、不安になると思います。極言すれば、インド社会では肩書きがないとまるで信用されません。

情報提供:向井永浩 Softbridge Solutions (Japan) Co Ltd.
http://www.softbridge.jp


■問いかけ

オフショア大學の指定教科書「オフショア開発に失敗する方法」のp120-121で詳しく解説されているように、インドや中国では日本よりも肩書きや学歴が大事に扱われます。

ここで、いつもの問いかけ。

役職のない若手日本人IT技術者がインドにメールするとき、メールの署名をどのように工夫すればよいでしょうか。彼らの役職好きを考慮しつつ答えなさい。


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師走執筆

忘年会シーズンですが、酒を飲まずウーロン茶だけでわいわい騒いでいます。宴会よりも、先日衝動買いしたacer社の4,980円モバイルPCで遊ぶ方を優先しています。

12月から来年2月末までの予定がほぼ固まりました。出版・執筆、そしてオフショア大學新サービスの開発でスケジュールはパンパンに埋まりました。

来週の月~水は、沖縄県那覇市でIT技術者向け講習会が入りました。今回は、私の代わりにオフショア大學講師陣に行ってもらうことに。次の私の沖縄訪問は1月16-17日を予定しています。

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プロマネは総経理になるための通り道

中国人学生の傾向
ブリッジSEを目指す非情報系の学生が多い。よく話を聞いてみると、SEではなく「ブリッジ(架け橋)」に興味があるようだ。
(幸地司)

2008年12月1日(月)、東京田町で日本最大級のオフショア開発イベント「オフショア開発フォーラム2008」が開催されました。

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先週に引き続き、今週もオフショア開発フォーラム2008で飛び出した興味深い発言を毎日1つずつ紹介します。

「以前、僕は中国の某有名大学で情報系の学生を相手にプロジェクトマネジメント講座を担当したことがあります。そこで、若い学生らに将来の夢を聴いたところ、ほぼ全員がCEOになりたいと答えました。

僕は、その反応に驚きました。プロジェクトマネージャと経営者とでは路線が違うのでは? と訝しんで教室を見回しました。でも、それ以上に、上を目指そうとする若い中国人学生のパワーに圧倒されました。中国のマネジメント層は非常に若い。僕は、前の会社に20年間勤めていました。平社員のプログラマから一人前のプロジェクトマネージャになるまで、少なくとも十数年かかった自分の体験談をみなに聞かせました。

ところが、目の前の中国人学生らは、私の話を一笑に付します。一つの会社に20年間も在籍するなんて、全く無駄だと断言されました」

 (北島義弘/オフショア開発フォーラム実行委員長)

■問いかけ

3K・5Kと揶揄される日本とは対照的に、中国のソフトウェア技術者は社会的地位が高い職業として人気があります。

その反動からか、現在の中国では、偽装情報系学生が大量輩出されるようになりました。“情報系”と名前の付く学部・学科・専門学校を出れば、就職先が容易に見つかるからです。

そのため、“優秀”なソフトウェア技術者に出会う確率は、かつてほど高くはありません。


さて、ここで問題。

かつての中国人学生は、総経理に駆け上がるためのワンステップとしてプロジェクトマネージャを捉えていたフシがあります。

では、20代を中心とする、即席培養された中国人若手IT技術者の独立志向はどうでしょうか。30~40歳代の中国人マネジメント層と比べて、彼らの独立志向の強さに変化があるかどうかを分析しなさい。

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沖縄IT津梁大学院大学

Dsc01571

今週月曜日、沖縄県那覇市で開催されたプロジェクトマネージャの育成フォーラム(主催・沖縄県情報産業協会、琉球大学APITT)に本土側を代表するパネリストの一人として参加しました。

その様子が地元紙でも紹介され、私のコメントも小さく載っていました。

幸地氏は人材育成を考える上でレベル別・習熟度別に進める必要性を強調しながら「企業の中に人材育成を戦略的に考える部門を作るべきだ」と提言した。 (沖縄タイムス 2008年12月9日 朝刊第6面)

新聞には掲載されていませんでしたが、沖縄県内のIT業界におけるPM育成の要点としてもう1つ重要な提言を行いました。それは、「育てる」のではなく、PMが切磋琢磨する「場」を提供すべきだとの主張です。

沖縄県内には、自前で人材戦略部門を持つ大企業など存在しません。そのため、IT津梁パーク内に人材育成とコミュニティ機能を兼ね備えたブートキャンプを設立すべきだと提言しました。

この解決策こそ、まさに私が推進するオフショア大學です。

もし可能なら、沖縄IT津梁パークの中にグローバルマネージャーが切磋琢磨する大学院大学を設置したいと考えています。現在、各方面に働きかけているところです。

仮称「沖縄IT津梁大学院大学」とでもしときましょうか。沖縄IT津梁大学院大学は、県民に閉じられた環境ではなく、世界中に門戸を開きます。

Dsc01572

フォーラム後に、私の構想を沖縄IT津梁パーク責任者に披露したら、強い共感が得られました。特に、沖縄県内のIT企業に勤めるPMに不足するのは、知識やスキルではなく、自ら学び仲間と切磋琢磨する「場」と、マネージャとして活躍する「機会」であると熱弁しました。

沖縄には制約がいっぱいあります。経済規模の小ささ、IT人口の少なさ、技術者コミュニティの不足、プロジェクト機会の不足など。

ですが、制約は機会の裏返しです。沖縄の情報産業界は、小手先のテクニックが通用しない厳しい経営環境ですので、本質を見据えた真摯な姿勢を貫きたいと思います。

というわけで、さっそく沖縄県庁8階の会議室で打ち合わせ。関係者が顔を揃えてうんうんと頭を悩ませた後は、首里ソバで舌鼓。

次の沖縄出張は1月中旬を予定しています。

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大学の情報教育に苦言を呈する

なぜ、日本の大学の情報教育が評価されないのか?
海外の情報科学・情報工学出身の学生は企業から評価が高いのに、日本ではまったく評価がないのは何故か?
(オフショア開発フォーラム2008 質疑応答より)

2008年12月1日(月)、東京田町で日本最大級のオフショア開発イベント「オフショア開発フォーラム2008」が開催されました。

先週に引き続き、今週もオフショア開発フォーラム2008で飛び出した興味深い発言を毎日1つずつ紹介します。

「日本の大学の情報教育がダメなのは、教える人達が頭でっかちで、実践的ではないから。これまでの日本では、会社に入ってから新人教育で情報の基礎を教え込むのが一般的だった。

現在そんな余裕などないため、海外から実践的な英才教育を受けた学生を受け入れる形になってきている。日本の大学にも改革が必要である。同時に、ビジネスで必要となる国際教育も必要となる」
 (中村維男/慶応大学教授、IEEE Fellow)


●受講者アンケートより

・中村先生の情熱に圧倒されました。グローバルな人材の育成は、オフショア先のみではなく日本でこそ必要だと思いました。

・グローバル人材育成のために必要なポイントが見えてきたが、反面日本の将来への不安が高まった。

・中村氏の持つ危機意識「日本の若者の競争力低下」には共感を持っているため、興味深く聞いた

・講演で述べられた「日本の大学教育を改善すること」は重要だと感じている。オフショア大學が開拓してくれる事に期待したい。

・日本の将来について悲観的になり過ぎだと思いました。まず、中村先生のような先達が日本のために何ができるのかを考えて欲しい。


●幸地より

受講者アンケートによると、中村先生は賛否両論でした。熱意にほだされる、日本の大学教育や若者の体たらくに危機感を覚える一方、「趣旨がよく分からない」と醒めた反応も少なくありませんでした。面白いですね。


■問いかけ

中村先生からの出題です。この問題が解けない人は、計算機の専門家とは言えない!?

質問

計算機の機械命令の実行において、命令のデコードが実行プロセスにおいて存在する。では、エンコードは誰が行ったか?

答え

コンパイラ??? → 不合格

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単語の後に“er”をつける

Dsc01123

今朝は沖縄から配信します。今回は二泊三日の短い出張です。

今日の午後は、那覇市の産業支援センターで開催される沖縄県PM育成に関するシンポジウムに出席。本土代表の一人として、パネルディスカッションにお呼ばれしました。大変、光栄です。

沖縄豆知識をいくつか披露します。

本土(ほんど)とは、沖縄県民が他府県を指す言葉です。
内地(ないち)と同義語として扱われます。


沖縄では、単語の後に“er”をつけると、人を現す名詞に早変わりします。

沖縄の人はうちなー(沖縄erの変形)。
他府県の人はないちゃー(内地er)。
ところが“ほんどぅぁー(本土er)”とは言いません。


同様に、単語の後に“んちゅ”をつけると人になります。

うみんちゅ
しまんちゅ
うちなーんちゅ

Dsc01118

私の出身地では、地名の後に“しんか”や“しー”をつけることで、よりローカルな人種を表現していました。

普天間しんか、(ふてんましー、も可)
宜野湾しー、(宜野湾しんか、ぎんわんちゅ、も可)


どこまでが正当な活用法で、どこからがスラングなのか、使っている本人ですら皆目見当が付きません。下記などは、もはや正当な沖縄方言とは言い難い。のでは。

嘉数(かかず)の人々 → 嘉数er → かかじゃー(臭そうな名前)

今年最後の沖縄出張をエンジョイします。

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ウイークリーニュースダイジェスト(2008/12/5)

●毎週金曜日は、ウイークリーニュースダイジェストをお届けする。


・2008/11/26 - ITpro
「ソフトでGDPの10%」を目指す中国の動きを注視せよ

IT産業全体を年率平均17.6%、ソフト産業を同30%で成長させ、2010年にはそれぞれ10兆元、1.3兆元にする。GDP(国内総生産)の10%を稼ぎ出す産業にするのだという。


・2008/11/26 - NIKKEI NET
インドでも中国でも、優秀なIT技術者が職を求めて列をなす

1)余剰人員の削減
2)大幅な時短
3)待遇の変更


・2008/11/27 - Xinhua.jp
中国製ソフトウェア、2008年売上高は7,000億元に

中国のソフトウェア産業は電子情報産業売上の3割を占めており、中国はもうすぐ世界電子製造強国となる見通しだ。電子情報産業総売上高の11%を占める。現在の世界アウトソーシング市場規模は約4,650億ドルと巨大、2010年には6,000億ドルまで膨らむ。


・2008/11/28 - 新光総合研究所
インド経済見通し、自動車・IT・鉄鋼セクター動向、同時多発テロ
の影響~クレジット・クランチに同時多発テロが追い討ち、急減速
するインド経済

ITセクターは、今年は25%前後への鈍化見通し、主要顧客である欧米金融機関の業績悪化で来年は試練の年か、為替下落による下支えに期待。


・2008/12/2 - マイコミジャーナル
日中の"架け橋役"に生存賭ける中国・大連市「ブリッジシティ構
想」 - 董処長に聞く

1)「派遣エンジニア、外国人お断り」という日本企業も
2) 大連を中国地方都市と日本や諸外国との結節点に
3) 日本企業との信頼感生かし、「厳冬」の時期乗り越える
4) パラダイム・シフトに動く中国オフショア企業


・2008/12/3 - @IT情報マネジメント
エイゴ、ワカリマセーン

「UMLなら英語圏の人間ともコミュニケーションが取れる」という言葉を思い出して実践することに・・・。確かに日本語よりはマシだけど、ローマ字表記の日本語じゃあ通じませんよね。


・2008/12/3 - BPnet events
グローバル人材雇用術

「日本語は苦手だけど英語は得意な外国人」を雇うというのがお薦めです。例えば、当社のプログラマーには、日本語がカタコトのスイス人や香港人などがいます。彼らは英語はペラペラですから、当社内での仕事にはまったく問題がありません。プログラマーとしての技量も十分です。しかし日本語が上手でないというだけで、日本で就職先を見つけるのが難しく、仕方なく他の仕事をしていました。

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メディア使い分け

出版不況が叫ばれる昨今ですが、来年度発売を目指してオフショア書籍を出版しないかと非公式の打診を受けました。有り難い話です。

今年3月末に創刊した「オフショア開発PRESS」ですが、出版社の在庫はすべてはけたそうです。残りは、書店や取次の倉庫に眠っているか、私たち執筆陣の手持ちの在庫ぐらいでしょう。

今年9月末に出版した拙著「オフショア開発に失敗する方法」の売れ行きも順調です。出版社の担当者曰く、本が売れなくなったと言われて久しいですが、中身がしっかりした専門書なら、多少値段が高くても売れ続ける、と拙著に太鼓判を押してくれました。

季節性が高い旬な話題は、本誌や業界誌グローバルソーシング・レビューでお伝えします。

ちょっとした小技や現場のノウハウなどは、オフショア大學を中心に雑誌系メディアで紹介します。腰を据えた研究・調査・知識体系などは、これまで通りシンポジウムなどで発表して、その後に書籍化したいと思います。

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急拡大路線と品質向上のトレードオフ関係

オフショア開発ビジネスは、大規模な事業者ほど有利です

2008年12月1日(月)、東京田町で日本最大級のオフショア開発イベント「オフショア開発フォーラム2008」が開催されました。

今週は、オフショア開発フォーラム2008で飛び出した興味深い発言をいくつか抽出して、毎日1つずつ紹介します。

「売り上げ拡大のためには発注側に対して要員拡大の取り組みを認知してもらう。要員拡大のためには、中国市場において会社の認知度の向上が欠かせない。品質向上のためには人材育成の強化とCMMIレベル5への挑戦を実践中。社員のモチベーションを高め、定着率や品質を向上させるには、上流工程に携わる機会を与えた上で『社員一人ひとりがスキルアップできるという実感を持つ』 環境を作ること」

(池田裕二/北京NTT DATA系統集成有限公司 総経理)


■問いかけ

オフショア開発ビジネスは、大規模な事業者ほど有利です。インドでは数万人、中国でも数千人規模のITアウトソーシング事業者が乱立しています。

北京NTT DATAも開発要員を急拡大させたいと目論みつつ、一方で品質や定着率も同時に向上させたいと考えます。

さて、ここでいつもの問いかけ。中国オフショア開発の分野に限定します。

「3年間で要員数を一気に○倍増」との急拡大路線をとる会社でも、高品質&高い定着率を実現することは可能だと思いますか。もし、急拡大路線と高品質&高定着率が両立するなら、成功のカギはいったい何でしょうか?

要員確保よりも高品質&高定着率を優先させたいとき、規模拡大の適当なペースはどれくらいでしょうか?

※参考情報
闇雲な規模拡大に終止符、人材マネジメントの重点課題は?
マネージャーこそ、オフショア開発規模の決定要因
豊富な資金力と小さな個人力
人件不足の理由

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かめーかめー攻撃

今朝、沖縄から上京してきた両親からもらったお土産のせんべいを食べたら、口の中が真っ赤に燃えてしまいました。

「七味辛し ~極上本造り」

道理でHOTなはずだ。東京タワー土産だそうです。このような予期せぬアタックを沖縄では「かめーかめー攻撃」といいます。


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真面目で実直な日本人IT技術者はグローバル化できるか?

日本人の真面目さの弊害
顧客の期待を超えるサービスを提供しようとする精神は立派だが、生産性が悪化し、結局は自らの首を絞めてしまう。

2008年12月1日(月)、東京田町で日本最大級のオフショア
開発イベント「オフショア開発フォーラム2008」が開催されました。

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今週は、オフショア開発フォーラム2008で飛び出した興味深い発言をいくつか抽出して、毎日1つずつ紹介します。

日本人の真面目さ、実直さはそもそも世界では特殊である。中国人が嘘つきというわけでなく、日本人が真面目すぎるだけである。優秀な中国人はむしろ日本人の真面目さを持っていない中国人であり、彼らとうまく協業できることが日本人の価値を上げることになる。日本人の“あうん”をやめることが日本のグーバル化に繋がる  (海野恵一/スウィングバイ2020株式会社 代表取締役)

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■ 問いかけ ■

「日本企業の間接業務を中国に外部委託(BPO)すると、最低でも30%はコスト削減できる」と海野氏は豪語します。

その理由は単純。サービス精神という大義名分のもとで、日本人は元来不要な業務を30%近くやってきたから。同じ仕事を中国に移管すれば、黙っていても無駄な30%の仕事は削減されるため、中国BPOの効果は少なく見積もっても3割は堅い。

では、日本人がグローバル化するために、真面目さや実直さを捨てるべきかというと、そうではありません。

海野氏は、むしろ今と同等かそれ以上に、日本人は真面目・実直・素直さを発揮すべきだと主張します。ただし、仕事相手に「あうんの呼吸」を期待してはいけません。

あなたは、この意見に賛成ですか?

グローバル化するために、日本的な真面目さや実直さは不要
日本的な真面目さや実直さは世界に通用する
その他

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コメントボード

締切:2008年12月11日18時00分
協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/

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中国語1,000時間ノック

上海に住むお友達が、このほど中国語1,000時間ノックに挑戦しました。過去形完了ではなく、現在進行形っぽいです。

新しい外国語を学ぶ手段として、読み・書き・聞く・おしゃべりという四大要素が挙げられます。

最近の流行は、赤ちゃんが言葉を覚える過程と同じように、まずは聞くこと、そして、見よう見まねで話すこと、その後に読み書きが続くとよいとされます。

「読み」「書き」の順番や時間配分についても議論がわかれそう。自称専門家が溢れるこの時代、語学学習に関しては十人十色ではないでしょうか。

効果的な語学学習(外国語、コンピュータ言語、点字、手話)に関する私の意見はこうです。

創造的・創作的な活動であれば、読み・書き・聞く・おしゃべり、どの手段を使って勉強してもよい。そうでなければ、いくら良質な教材を用いても学習効果は小さい。


実際、学校教育で10年以上英語を学んでも、実生活で使えない人が大勢います。ところが、たった一本、英語論文を書いただけで、劇的に英語力が向上した人を知っています。つまり、この人にとっては、「書く」ことが英語力アップの最良の手段だったということ。


中国大連のカラオケに通い詰める日本人男性駐在員の中国語発音を聞いて、「ネイティブ並みに上手い」と驚き、嘆く中国語学科出身の日本人女性を知っています。

彼女の中国語に関する知識や勉強時間なら誰にも負けないのに、発音を比べると素人同然の男性駐在員に完封負けする悲しさ・・・。

先日、NHK教育の中国語番組に出演したいっこく堂の中国語腹話術はすごかったですね!


私の妹は米国に10年以上住んでいて、米国企業に勤めており、今では英語で子育てしています。一方の私は、中国4つ星ホテルですら英語が通じないこともしばしば。ところが、時間をかけて英文を書くと、私の方が遥かに sophisticated な文章を書けます。(妹よ、ゴメン)


オフショア大學修了生で、先日の第一回同窓会幹事をつとめたTさんは、毎日中国語で某SNSに日記を書いています。それを、お友達の中国人にチェックしてもらっています。まさに「継続は力なり」だと感心しました。


私が初めてコンピュータ言語を覚えた学生時代を振り返ると、文法学習と物真似から始めたことを思い出します。まず、1冊の教科書をむさぶるように読み、そして、すぐにサンプルプログラムを打ち始めました。

そして1ヵ月もしないうちに、すぐに研究対象のアルゴリズムを実装しだしました。素人丸出しで、非論理的で、異常系処理が全く考慮されないアマチュアプログラムでしたが、全く問題ありません。

そのうち、オブジェクト指向やエレガントな実装といった視点に興味が移るようになり、必死でお手本となるサンプルコードを入手して、自分のプログラムに取り入れました。

プロのレベルには到底達しませんが、とにかく自分の頭で考えて、実際に動くプログラムを創作したという実感はありました。


同じ流れで、学生時代に点字を覚えました。LaTeX コードを点字に変換する新規アルゴリズムを研究していたので、当時は苦もなく点字をマスターしました。もしも、私が、受動的な態度で点字勉強会に参加していたら、あれほど早く点字を覚えられなかったでしょう。


東京で手話を覚えたのは、違う視点でした。手話を習う動機は、コミュニケーション力のアップです。もし、周りに落語サークルがあれば、そちらに入会していたでしょう。

当時の手話サークルは女性中心で構成されていました。私のような男性健常者の新入社員は皆無でした。すると、手話サークルに入会して間もなく、私は周囲のお局様方にかわいがられるようになりました。(と錯覚した^^)

・・・(省略)

私は、あっという間に簡単な手話を覚えました。今でもはっきり覚えていますが、通勤電車の中では、常に目についた単語を手話で表現していました(五十音の練習)。

私の手話は、特定の人々にはよく通じました。が、今にして思えば、あれは私の口の動きを読まれていたからだと思います。そういえば、相手の視線は、私の手の動きに飛んでいなかったような気がする。

こうした経験から、私はいわゆる非言語コミュニケーションの大切さを体で覚えました。手話の語源の大半は、その地域の文化に根差します。国や地域が異なれば、手話の表現方法は全く異なります。こうした過程を経て、私は比較文化論的な視点を身につけました。


最後に、私の語学学習論をまとめます。

語学を習得する最良の方法は、読み・書き・聞く・おしゃべり・プログラム実装など何でもいいので、とにかくクリエイティブな活動を行うこと。

中級レベルを目指すなら、好きな対象を選んで、楽しみながら物真似すること。ただし、上級を目指すなら、評判の良い一流の対象を好きになり、想像的に模倣すること。決して、二流をお手本としないこと。単なるモノマネではなく、新規性を指向すること。

超一流を目指すなら、最初から超一流のアウトプットを創造すること。

もし、あなたが中国語の超一流を目指すなら、最初から国家主席並みの演説を目指すこと。もし、あなたがコンピュータ言語の超一流を目指すなら、Javaに替わる新しい言語を発明すること。あるいは、世界中で使われる標準的なソフトウェア部品やサービスを作ること。

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御礼!オフショア開発フォーラム2008

昨日のオフショア開発フォーラム2008には、大勢の知人・友人が参加してくれました。
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プロマネとして多忙な日々を送る中、午後にひょっこり顔を出して、しかも会場後片付けを手伝ってくれたオフショア大學修了生のRさん、ありがとうございます。

mixiで知り合ったOさんは、貴重な議事録を提供してくれました。

新雑誌グローバルソーシング・レビューに自称KYな記事を寄稿したSさんも、若手代表として参加してくれました。

上海オフショア開発フォーラム事務局Kさんの元同僚さんは、思わぬ突っ込みで富士ゼロックス様の講演を盛り上げてくれました。

オフショア大學同窓会の料理長を務めた肉好きSさんも、密かに講演を聴いていましたね。オフショア大學第4期生であり、受託企業でリーダー的な存在Hさんも、同窓会に引き続きありがとうございます。

本誌でインド記事を連載するSさんも応援に駆けつけてくれました。最近、不定期連載と化しているので、そこんとこ、よろしく。

先日講義させてもらった北陸先端科学技術大学院大学からは、中国人留学生のLさんが泊まりがけで出席してくれました。極めて優れた研究材料になったことでしょう。

その他にも、大勢の顔見知りの方が朝9:00には会場入りして、最後の最後まで席を立たずに聴講してくれました。昨日の私は、裏方でばたばた走り回っていたため、きちんとご挨拶できなかった方もいます。本当にすいませんでした。
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今年のオフショア開発フォーラム2008は、私のメルマガとブログでのみ告知しました。一部の方は、検索エンジンで見つけられたそうです。もちろん、口コミの効果も絶大でした。

中国浙江省から23名、有料申込数95名、招待客とマスコミ枠がそれぞれ若干名、実行委員と受付ボランティアスタッフが10名。

こんなに大きなイベントになるなんて・・・、事前予想していたとはいえ、やはり本番は大変でした。ですが、一晩経って実感しました。昨日のオフショア開発フォーラム2008は大成功でした。

来年のオフショア開発フォーラム2009に向けて、「ぜひ私にも講演させてください」と早くも複数のオファーが舞い込んでいます。ですが、世界的な有名企業であっても、どんなにでかい会社であっても、オフショア開発フォーラムの審査は厳しいですよ~。

その理由は、熱意を持って実際にオフショア活動に取り組んだ方に講演してもらいたいからです。昨日、東芝、TIS、富士ゼロックス、NTTデータが講演したのは、彼らが有名企業を代表するからではありません。

理由は前出の通りです。

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実際、岡崎氏や海野氏といった名もないベンチャー企業(失礼!)にも講演機会が与えられました。「与えられた」といったら失礼です。私が、直接頭を下げて講演者のみなさんに出演依頼しました。

決して有名ではないベンチャー企業が選ばれた理由も、やはり前出の通りです。

最後に、朝から夕方まで受付をガッチリ守ってくれたボランティアスタッフと力仕事を快く担当してくれたブリッジSE男衆のことも忘れてはいけません。

実行委員を代表して、関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
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海外の日本人二世・三世は日本語を話さず完全に現地化する

2008年12月1日(月)、東京田町で日本最大級のオフショア開発イベント「オフショア開発フォーラム2008」が開催されました。

午前中は立ち見席が必要になるほどの大盛況。通常、このような終日イベントでは、つまらない話が続くと午後には空席が目立ちます。ですが、この日に限っては、全くその心配はありませんでした。

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今週は、オフショア開発フォーラム2008で飛び出した興味深い発言をいくつか抽出して、毎日1つずつ紹介します。

「海外の日本人は二世、三世になると日本語を話さず、現地の言葉だけを話すようになる。だから、日本人の同化能力が低いわけではない。ただし、閉じこもるか同化してしまうかのどちらかで、うまく真ん中に行けないところが問題である」  (比嘉邦彦/東京工業大学教授)

■ 問いかけ ■

「日本人は閉鎖的だ」
「日本はムラ社会だ」

このような主張を裏付ける事実や小話は無数に存在します。実際、多様性に乏しい環境で育まれた日本的商習慣こそ、オフショア開発の最大の阻害要因だと分析されてきました。

ところが、日本人の「適応力」や「同化する力」は、他民族と比べて決して劣っていないと東工大の比嘉教授は指摘します。

日本人は、かたくなに自己流を守り抜こうとする硬直・閉鎖性と、母国語をあっさり捨てて現地化してしまう極端な二面性を持つユニークな人々です。

日本人の両極端な特徴を踏まえた上で、自社の若手社員の国際対応力を向上させる有力な施策を1つ挙げなさい。

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