インド人は肩書きが大好き
権力の格差が大きな中国文化に対応する方法
中国に作業指示を与える際には、いつも以上に堂々とした態度で、メリハリの利いた言動を示さなくてはいけません。普段から礼儀正しく、おとなしい方であれば、胸を張って威張り散らすくらいの心構えでちょうど良いと思ってください。
(「オフショア開発に失敗する方法」p121より)
日本向けインドオフショア開発の現場から、日本人ブリッジSEが体験した小ネタ&TIPSをお届けします。
~インド現場便り vol.19~
メールの署名から様々な事が分かります。今回はメール署名の肩書きに関するTipsを紹介します。
日本人IT技術者が出すメールの署名欄には、自分の肩書きが明記されることはあまりありません。日本人IT技術者が肩書きを強調すると、「この人は肩書きで仕事をしている」「この人は肩書きだけの人間だ」と陰口を叩かれてしまうことすらあります。
しかし、私がこれまでに出会った多くのインド人IT技術者は、メールの署名に肩書きを明記します。会社によっては、肩書きを明記するよう義務つけるほどです。
したがって、日本人がインドに出張すると、あなたの肩書きはなんですか? (What is your title?) と頻繁に聞かれます。恐らく、カースト制度の影響でしょう。インド人にとって、肩書きは社会的に大きな役割を果たすようです。
普通のインド人技術者は、日本人から届いたメールに肩書きが記されていないと、不安になると思います。極言すれば、インド社会では肩書きがないとまるで信用されません。
情報提供:向井永浩 Softbridge Solutions (Japan) Co Ltd.
http://www.softbridge.jp
■問いかけ
オフショア大學の指定教科書「オフショア開発に失敗する方法」のp120-121で詳しく解説されているように、インドや中国では日本よりも肩書きや学歴が大事に扱われます。
ここで、いつもの問いかけ。
役職のない若手日本人IT技術者がインドにメールするとき、メールの署名をどのように工夫すればよいでしょうか。彼らの役職好きを考慮しつつ答えなさい。
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