急拡大路線と品質向上のトレードオフ関係
オフショア開発ビジネスは、大規模な事業者ほど有利です
2008年12月1日(月)、東京田町で日本最大級のオフショア開発イベント「オフショア開発フォーラム2008」が開催されました。
今週は、オフショア開発フォーラム2008で飛び出した興味深い発言をいくつか抽出して、毎日1つずつ紹介します。
「売り上げ拡大のためには発注側に対して要員拡大の取り組みを認知してもらう。要員拡大のためには、中国市場において会社の認知度の向上が欠かせない。品質向上のためには人材育成の強化とCMMIレベル5への挑戦を実践中。社員のモチベーションを高め、定着率や品質を向上させるには、上流工程に携わる機会を与えた上で『社員一人ひとりがスキルアップできるという実感を持つ』 環境を作ること」(池田裕二/北京NTT DATA系統集成有限公司 総経理)
■問いかけ
オフショア開発ビジネスは、大規模な事業者ほど有利です。インドでは数万人、中国でも数千人規模のITアウトソーシング事業者が乱立しています。
北京NTT DATAも開発要員を急拡大させたいと目論みつつ、一方で品質や定着率も同時に向上させたいと考えます。
さて、ここでいつもの問いかけ。中国オフショア開発の分野に限定します。
「3年間で要員数を一気に○倍増」との急拡大路線をとる会社でも、高品質&高い定着率を実現することは可能だと思いますか。もし、急拡大路線と高品質&高定着率が両立するなら、成功のカギはいったい何でしょうか?
要員確保よりも高品質&高定着率を優先させたいとき、規模拡大の適当なペースはどれくらいでしょうか?
※参考情報
・闇雲な規模拡大に終止符、人材マネジメントの重点課題は?
・マネージャーこそ、オフショア開発規模の決定要因
・豊富な資金力と小さな個人力
・人件不足の理由
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