数学的にありえない
たまっている仕事をほっぽり出して、東京から沖縄に持ち込んだ小説(上下巻)を読みふけってしまいました。
ハイゼンベルグの不確定性原理をネタにした、しゃれた嗜好の小説です。
たしか、大前研一も不確定性原理を使って、ビジネスで「矛盾を統合する力」について語っていたような気がします。
拙著「オフショア開発に失敗する方法」でも、不条理な出来事に巻き込まれたときの対処法として、「棚上げ力」や「俯瞰力」を紹介しました。
“正解があるようでない状態”
“あちらを立てるとこちらが立たない”
このような相反する状況なんて、オフショア開発に限らず日常茶飯事です。
「不況だからオフショア発注も削減する」
「不況だからこそオフショア発注量を増やす」
このような矛盾する意見が出たとき、かつてなら、どちらか一方を切り捨てて、唯一の正解を求めました。右肩上がりの経済成長が続く状況では、1つの正解(型)を頼りにすれば全て事足りました。
まさに「色の白いは七難隠す」といった感じ。
ですが、状況が厳しくなればなるほど「七難」を隠せなくなってしまいます。
経済学をかじった人ならピンとくるでしょうが、世の中には一見?な論理こそ真実であることが少なくありません。
・好景気になればなるほど週末起業家は減る
・派遣切り対策して政府が最低賃金を上げると、正規雇用は減る
・大麻吸引を合法化したら、健康保険料の国家負担が減った
この辺はわりと常識ですね。
では、次の命題はどうでしょうか。あなたは、下記命題を合理的に説明or反論できますか。
・今期、赤字転落したトヨタ自動車が、2009年前期に広告宣伝費を大幅減額した。すると、かえって営業利益が減った
・中国では官民合作でプログラマ教育に力を注いだ。その成果が実る2009年には、海外向けアウトソーシング産業は壊滅的な打撃を受けた。
因果応報、確率統計、ハイゼンベルグの不確定性原理に興味ある方で、ダヴィンチコードがお好きな方はご一読あれ。
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