大学の情報教育に苦言を呈する
なぜ、日本の大学の情報教育が評価されないのか?
海外の情報科学・情報工学出身の学生は企業から評価が高いのに、日本ではまったく評価がないのは何故か?
(オフショア開発フォーラム2008 質疑応答より)
2008年12月1日(月)、東京田町で日本最大級のオフショア開発イベント「オフショア開発フォーラム2008」が開催されました。
先週に引き続き、今週もオフショア開発フォーラム2008で飛び出した興味深い発言を毎日1つずつ紹介します。
「日本の大学の情報教育がダメなのは、教える人達が頭でっかちで、実践的ではないから。これまでの日本では、会社に入ってから新人教育で情報の基礎を教え込むのが一般的だった。現在そんな余裕などないため、海外から実践的な英才教育を受けた学生を受け入れる形になってきている。日本の大学にも改革が必要である。同時に、ビジネスで必要となる国際教育も必要となる」
(中村維男/慶応大学教授、IEEE Fellow)
●受講者アンケートより
・中村先生の情熱に圧倒されました。グローバルな人材の育成は、オフショア先のみではなく日本でこそ必要だと思いました。
・グローバル人材育成のために必要なポイントが見えてきたが、反面日本の将来への不安が高まった。
・中村氏の持つ危機意識「日本の若者の競争力低下」には共感を持っているため、興味深く聞いた
・講演で述べられた「日本の大学教育を改善すること」は重要だと感じている。オフショア大學が開拓してくれる事に期待したい。
・日本の将来について悲観的になり過ぎだと思いました。まず、中村先生のような先達が日本のために何ができるのかを考えて欲しい。
●幸地より
受講者アンケートによると、中村先生は賛否両論でした。熱意にほだされる、日本の大学教育や若者の体たらくに危機感を覚える一方、「趣旨がよく分からない」と醒めた反応も少なくありませんでした。面白いですね。
■問いかけ
中村先生からの出題です。この問題が解けない人は、計算機の専門家とは言えない!?
質問
計算機の機械命令の実行において、命令のデコードが実行プロセスにおいて存在する。では、エンコードは誰が行ったか?
答え
コンパイラ??? → 不合格
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