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水平分業とグローバルソーシング(global sourcing)

グローバルソーシング(global sourcing)とは
企業で必要となる財やサービスを、必要な時に必要な分だけ世界中の最適地から適正価格で調達する企業戦略のこと。

年末年始、私は沖縄で3月末出版予定のオフショア開発教科書を執筆しています。オフショア開発PRESS(技術評論社)オフショア開発に失敗する方法(ソフト・リサーチ・センター)に続き3冊目の出版となります。現在、産みの苦しみを味わっています。

「教科書」と銘打つ本書では、言葉を厳密に定義するよう心がけています。これまでの著作物でも「管理」や「問題ありません」の曖昧さに着目して、実務で頻発する問題を数多く取り上げました。

・管理=マネジメント=コントロール=アドミニストレーション
問題ありません没問題=出荷OK?
・項目=プロジェクト=item?
・空白=null=半角スペース=全角スペース=0 byte文字列?


昨年、オフショア大學では“グローバルソーシング・レビュー”という新雑誌を立ち上げました。古くて新しい概念のグローバルソーシング。語源を調べてみると、国際分業化が進む製造業では、かれこれ10年以上も前から使われる由緒正しい言葉のようです。

私の知る限り、グローバルソーシングの日本語訳はありません。あえて訳すなら「国際水平分業」や「世界最適調達」でしょう。では、目に見えないソフトウェア開発や労働サービスの世界最適調達とは、いったいどういう意味でしょうか。そもそも、あなたは、オフショア開発とグローバルソーシングの意味の違いを理解していますか。

オフショア開発とは
・グローバルソーシングとは

さらに、オフショア開発とオフショアリングの違い、オフショアリングとアウトソーシングの違いはどうでしょうか。

・オフショア開発 対 オフショアリング
・オフショアリング 対 アウトソーシング

かくいう私も、本を執筆するまでは、これらの違いを意識することはありませんでした。知らぬが仏(?)、ではありませんが、SEのための分かりやすい教科書を作ると決めた以上、これらの用語定義は避けては通れません。

システム開発に加えて、BPOなどの労働サービス全般の海外委託を総称して、オフショアリングといいます。オフショア開発とは、オフショアリングの中の「ソフトウェア開発」のこと。オフショア開発とアウトソーシングの違いは、拙著「オフショア開発に失敗する方法」p.254をご覧ください。

肝心のオフショア開発とグローバルソーシングの違いについては、水平分業が手助けとなります。ちなみに「水平分業」の対立概念は「垂直統合」です。水平分業が難しい業界では、原則としてグローバルソーシングは成立しません。

<水平分業が進んだ業界>
・PC
・冷凍食品
・アパレル

<垂直統合が優勢な業界>
・日本のシステムインテグレータ
・日本の建築業


■問いかけ

<問1>日本のアニメ産業は水平分業ですか?(Y/N)
<問2>自動車産業は水平分業、垂直統合どっち?(水平/垂直)

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