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時系列に沿って技術課題を説明するが話が通じない人

大勢の外国人メンバを相手に仕様伝達する会議にて
突然、外国語(中国語・ベトナム語・英語)による質疑応答が盛り上がりました。あなたは、その内容を全く理解できません。ですが、議論の対象が当該プロジェクトの最重要ポイントであることは明白です。あなたなら、この場面でどう対応しますか?

・外国語による議論を止めて、逐次通訳させる(11票)37%
・外国語による議論を止めて、次に進める  ( 1票) 3%
・しばらく放置して、後からじっくり経緯を説明させる(12票)40%
・しばらく放置して、後から結果を文書で報告させる ( 4票)13%
・その他 (2票)7%


(読者アンケート中間結果)

下記の事例を読んで、後の問いかけに答えなさい。


<登場人物>
・オンサイト常駐する中国人プログラマの周さん(仮名)
・同じプロジェクトのリーダー格 日本人設計者の金城さん(仮名)

<事例>
オンサイト常駐する中国人プログラマの周さんは、ある日、設計書の不具合を発見しました。そこで周さんは、直ちに日本人設計者の金城さんに報告して、設計変更について相談しようと決意しました。

周さんは、さっそく金城さんを捕まえて、不具合発見の経緯を説明し出します。特に、技術的な観点から問題の原因を詳細に解説しました。

ところが、金城さんは周さんの説明を聞いても、全く理解できません。しかも、金城さんは、周さんの行動の意図すら読めません。なぜ、周さんはいまの時期にプログラム構造の話をするのか?と金城さんの疑問は膨らむばかり。周さんの説明が一通り済んだ後、金城さんは苦笑いしながら、こう聞き返しました。

「で、周さんは何を言いたいのですか。もう一度教えてください」

周さんは設計不具合が発覚した経緯を丁寧に説明したのに、相手に全く通じていないことが判明しました。

           (出典:オフショア大學第2期レポート)

              ※

中国人部下から質問を受けると「さっき説明したじゃないか」と冷たくつき返えす日本人上司がいます(佐藤 2009)。ところが、上記の金城さんは、好意的な態度で最後まで根気強く周さんの話に耳を傾けました。でも、最後まで意思疎通は図れませんでした。

まるで、中国語の<nan yuan bei zhe>な状態です。この問題の原因は、周さんが、いきなり時系列に沿って、しかも技術的な観点から問題点を一方的にまくし立てたからだと分析されます。

<参考>
佐藤忠幸、コミュニケーションができる人(2)、グローバルソーシング・レビュー 2009年1月号 p28-29、オフショア大學


■問いかけ

上記事例は実話ですが、オフショア開発に限らず日本全国どこでも発生する初歩的な問題です。

せっかくなので、ここで問いかけ。

上記事例から「オフショア固有」だと考えられる原因を挙げなさい。もし、オフショア固有の原因があれば、オフショア固有の対策を論じなさい。この際、因果関係を無視した一般論は厳禁です。

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