「略奪」銅像、オークション落札者は中国人
清朝から略奪された骨董品のオークションが話題になっています。たかがネズミ、されどウサギ。
今回、オークションを落札した中国人は、1860年に略奪されたブロンズ像を無償返還せよと主張します。
19世紀、英仏軍による骨董品の略奪は明確な犯罪ですが、一般には時効によって「罪」は水に流せます。国際ルールによると戦争略奪の罪の時効は50年。
今月末に出版される予定のオフショアマネジメント教科書にも書きましたが、国際社会においては財産権(ITでは知的財産)の話題を安易に「善悪」で判断すると危険です。
そもそも、罪を軽く水に流せるかどうかは、文化によって全く感覚が異なります。応仁の乱を「この前の戦争」という京都人もいれば、2000年前の領土争いを引きずる中東の人々もいます。そうかと思えば、逮捕起訴された政治家が、選挙で「禊ぎ」を済ませて復活を果たすなんて日本では日常茶飯事。
略奪したモノは無条件で返還すべきだとすれば、コロンブスが発見した米国は先住民に返却すべきです。オーストラリア大陸も。では、台湾やチベットはどうなる?
骨董品と領土の帰属問題は、異なるかもしれません。また、目に見えるモノと目に見えない知的財産やプライバシーの権利の扱いも区別すべきなのかもしれません。
権利帰属の問題は「時効」の一言では済まされない複雑さがあり、簡単には解決できそうにありません。
もし、1860年に略奪されたブロンズ像を無償返還すべきとの主張が正しいとしたら、1871年の廃藩置県によって日本に略奪(強制的に併合)された独立国家“沖縄”の主権も原住民に返還すべきでしょうか。
インド独立の父、マハトマ・ガンジーの遺品もオークションにかけられそうになって問題となったようです。
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以上の話題を、あなたは身近な中国人と気軽に話せますか?
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