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ウイークリーニュースダイジェスト(2009/4/24)

●毎週金曜日は、ウイークリーニュースダイジェストをお届けする。


・2009/4/9 - Gartner
Outsourcing Contracts Annual Review, 2008, Shows Outsourcing
Growth, but There Are Signs of Change

Gartner Says the Number of Outsourcing "Megadeals" Increased in 2008, but Market Is Moving Toward More Deals with Smaller Contract Value.

参考:2008年のアウトソーシング市場,5000万ドル未満の契約が増
加(ITpro)

アウトソーシング市場は,全体の契約件数が増加する一方で,契約額に低下傾向が見られる。


・2009/4/15 - KPMG
アウトソーシングサービス産業に対する優遇政策について(中国)

一人当り4,500元を上限とする教育研修費の支援。など。


・2009/4/17 - リクルートワークス研究所
中国・人と組織の実態調査

「上海ホワイトカラーの就業意識と行動」「中国日系企業の人材活用」「一つの会社で安定的に働く」ことを重視する中国人は、日本人よりも多い!!」


・2009/4/20 - Gartner
BPO Market Share of Indian-Centric Vendors Will Almost
Double by 2010

参考:インドのBPOサービス企業が急成長,2010年にはシェアが約2
倍に(ITpro)

全世界のBPO企業上位150社による2008年の総売上高800億ドルのうち,インド企業が5%に相当する40億ドルを創出した。この割合は,2010年までにほぼ2倍に拡大する見通しだという。


・2009/4/20 - PC World
India Is Losing Its Share of Offshoring Market, Says Gartner

Brazil, the Philippines, Mexico, Vietnam, and some East European countries are getting a larger share of offshore outsourcing. そもそも、インドIT自身が世界進出していて、インド一極集中から多極化を促進している。


・2009/4/22 - PC World
Any Sized Business Can Save by Outsoursing Overseas

時給$7~、月給$1,200。MBA degrees, CPA certification, IT background, and other relevant experience at a higher cost.


・2009/4/22 - Australian IT
'Offshoring' of data dangerous, say unions, Fielding

豪州国内のコールセンターを閉鎖してフィリピンに移管しようとしたら・・・。


・2009/4/22 - Wipro
Getting Serious About Offshoring in a Struggling Economy

インドIT大手ウィプロがまとめた調査報告書。といっても、独自性はなく、Offshoring Research Network (ORN)が発表したレポートを自社に都合よく解説しただけ。


・2009/4/23 - Business Mirror
Top business-process outsourcing companies hailed at ICT
Awards

BPO事業は今後も期待が持てる。2009年は11~15%成長の見込み。Outsource2-Philippines and the Business Processing Association of the Philippines (BPAP) の調べより。


・2009/4/23 - NIKKEI NET
第71回 「スラムドッグ」の現実とインドITサティヤムの今後

筆者は10年以上前にインドのどの都市に拠点を置くかを考えたが、カルカッタ(現コルカタ)とムンバイは真っ先に外した。マフィアに支配された街を拠点にするほどの度胸はない。


・2009/4/24 - 日経新聞
インドIT、失速鮮明 1―3月、大手2社が2ケタ減益

世界的な経済危機の影響で、インドの高成長をけん引してきたIT(情報技術)産業の失速が深刻化していることが鮮明になってきた。大手3社の2009年1―3月期決算は、受注動向を反映しやすいドル建て決算で3社中2社が2四半期連続の前年同期比2ケタ減益を記録。各社とも大手金融機関など欧米の顧客のIT投資縮小で受注減速や価格下落に直面しており、業界団体が掲げる輸出拡大目標の達成の遅れは確実な情勢だ。


・2009/4/24 - 読売新聞
中国、ITソースコード強制開示強行へ…国際問題化の懸念

中国政府がデジタル家電などの中核情報をメーカーに強制開示させる制度を5月に発足させることが23日、明らかになった。

↑中国経済にとっては自殺行為だと思います(幸地)。

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ジャッキー・チェン発言とSMAP草なぎ剛

ジャッキー・チェン「中国人は要管理」発言。
SMAP草なぎ剛「酔っ払い騒動」逮捕&報道。

中国と日本の社会構造を観察するには、とてもよい題材だと思います。批判や擁護、感情論は世間に任せて、一度「醒めた目」で現象を分析するべし。

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トヨタ式カイゼン手法をオフショア開発に適用すると

ものつくり名人
ものつくり名人が書いたトヨタ式「ジャスト・イン・タイム」の解説書から、オフショア関係者に役立つ会計のヒントを届けします。この本は製造業を題材とした入門書ですが、ソフトウェア開発にも十分に適用可能だと思います。

              ※

売上金額=1億5000万円の仕事を、日本国内で開発した場合と、中国で開発した場合で、どちらが「儲かるか」、を比較します。

・売上金額=1億5000万円

【日本国内開発】
・上流工程=5000万円
・製造工程=5000万円
・開発日数=3ヶ月+3ヶ月=6ヶ月

【中国開発】
・上流工程=5000万円
・製造工程=2000万円
 その他、間接費が1000万円
・開発日数=6ヶ月+4ヶ月=10ヶ月
 (ベンダ選定、仕様伝達、トレーニング、検収期間を含む)

開発費から粗利益率を出して比較します。

・日本:1億5000万円 - 5000万円 - 5000万円 = 5000万円
・中国:1億5000万円 - 5000 - 2000 - 1000 = 7000万円

粗利益率を比較すると、中国開発が断然有利です。粗利益率を比べても、中国開発の優位は明らかです。

・日本:5000万円÷1億5000万円 = 33.3%
・中国:7000万円÷1億5000万円 = 46.7%

この計算では、中国開発の方が儲かることが証明されました。ところが、時間概念を加えると、中国開発が「儲かる」とはいえません。

「Jコスト」と呼ばれる本書独自の指標を求めます。詳細な定義は、本書をご覧ください。Jコストは、製造コストに平均リードタイム(単位調整済み)を乗して求めます。

・日本:10,000万円× 6ヶ月=60,000(万円・月)
・中国: 8,000万円×10ヶ月=80,000(万円・月)

Jコスト換算では、日本開発の方が有利です。最初の計算結果から逆転しました。最終判断するためには、Jコストに対して、どれくらいの粗利益をあげているのかという比率を比較します。

・日本:5000万円÷60,000(万円・月)= 0.0833/日
・中国:7000万円÷80,000(万円・月)= 0.0875/日

この指標では、中国の方がぎりぎり「収益性」が高いことが判明しました。オフショア発注の各種リスクを織り込み済みだと仮定すれば、上記ケースでは中国開発の方が「儲かる」という収益計算の結果です。

参考:田中正知「トヨタ式カイゼンの会計学」第8章 中国工場で生産するのは、本当に得なのか?、p190-204、中経出版(2009)

上記は、トヨタ式カイゼン手法がオフショア開発にも適用できると仮定しました。田中正知(2009)のJコスト論によると、単純に製造コストだけを比較して「中国オフショア開発に出すと原価が30%抑えられる」と結論づけるのは早計です。

時間を考慮したJコスト比較によると、上記ケースでは日本開発と中国開発の収益性の差はわずか5%未満に過ぎません。会計上の開発原価が同額でも、工期が違えばJコストは変わります。

工期短縮と稼働率向上は、別概念です。技術者の稼働率を向上させても、収益改善に寄与しない事例はいくらでもあります。厳しい言い方ですが、時間をかけて一生懸命に頑張っても、方向性を間違えれば全く無意味です。

参考:よかれと思って残業 → 不良在庫の山


■問いかけ

オフショア事業を評価する際には、原価計算に基づく開発費削減の追求だけでは不十分です。KPI(Key Performance Indicators)は、原価削減ではなく、稼働率でもなく、"time to market"を実現するリードタイムに軸足が移ります。

×:稼働率向上
×:工期削減(部分最適)
△:原価削減
◎:工期削減(全体最適)

あなたは、この主張に同意しますか?

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異文化適応の帰納的アプローチと演繹的アプローチ

異文化適応CAAIモデル

異文化理解の2原則
原則1 文化に善悪はない
原則2 文化は相対関係である
(第30回オフショア開発勉強会より)

昨夜は、東京・代々木研修室にて第30回オフショア開発勉強会を開催しました。天気予報の通りあいにくの大雨でしたが、参加申込みをされた17名は全員出席でした。長引く不況による残業規制のおかげでしょうか。夜間セミナーの申込数・出席率ともに、最近すこぶるよろしいようです。

第30回オフショア開発勉強会のテーマは「言葉と文化の壁を超えるコミュニケーション」。従来、ソフトウェア業界における異文化適応といえば、「失敗から学ぶ」「経験するしかない」「先輩の背中をみて覚える」などのボトムアップ・アプローチしか存在しませんでした。

こうした風潮を打開するために、オフショア大學では、異文化適応を促進するかっちりしたフレームワークを定義して、諸研究に基づくトップダウン・アプローチを提供します。

ですから、昨夜のオフショア開発勉強会に参加された人は、経験から学ぶ泥臭い帰納的手法に加えて、検証された原理原則や先人達の知恵から学ぶ演繹的手法をマスターしたことになります。まさに、鬼に金棒です。


昨夜、会場で盛り上がった質疑応答をいくつか列挙します。

――「中国人にはサービス精神がない」と非難される理由を合理的に説明しなさい。

異文化理解の原則2「相対性」に注意すること。誰と比べてサービス精神がないのか、どの局面でサービス精神がないのかを正確に捉えなさい。中国人を取り巻く環境や人間関係によって、サービスレベルは極端に変わります。


――中国オフショア開発を成功させるためには、中国人と個人的に親しくなることが近道とのこと。ごもっともな意見だとは思いますが、中国語が出来ない弊社の日本人メンバーは、どうやればいいでしょうか。

・・・(省略)


――日本人のムラ社会意識を捨てて、会社組織の枠を超えて相手集団に飛び込む勇気が必要なことは理解しました。では、具体的にどうやればいいでしょうか。

・・・(省略)


――異文化コミュニケーションの大切さは理解しますが、本来オフショアプロジェクトを成功させるには標準化や厳格な契約が必要ではありませんか。

・・・(省略)


■問いかけ

――わたしは中国人留学生です。ブリッジSEになりたいですが、今から何を学べばよいか教えてください。

あなたは友人の立場として、ブリッジSE志望の中国人留学生に助言しなさい。相談者は「今から何を学べばよいか」を知りたいので、相手の立場になって、相手に伝わり、実践的な助言を与えること。

・ボトムアップ的(帰納的)な助言例
「失敗から学べ」「いろいろあるので経験するしかない」
「先輩の背中をみて覚えなさい」
「日本人のノミニケーション」
「まずは、将来自分が何になりたいのかをよく考えなさい」
「ブリッジSEとして活躍する先輩にインタビューしたらいいよ」

・トップダウン(演繹的)な助言例

「日本文化の第3層と中国文化の第3層を比較することから始めなさい。目に見えて、即効性のある簡単な規範やルールを覚える事から始めるといいでしょう。日本では、階段を徐々に登るように小さな学習を繰り返す手法を公文式(くもんしき)と呼びます」

「日本の身内環境と中国の身内環境の違いを覚えなさい。日本の会社は一般に身内環境なので、中国式の外環境(雑なサービス)の態度を見せないこと」

「ブリッジSEの機能は3つあります。1つ目は・・・。知識や能力開発の観点では・・・。コンピテンシー開発の観点では・・・。儒教の影響から、日本人は他者への奉仕を美徳とし、現場で汗を流す職人魂を重視するので、○○○を始めてはどうだろうか」

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第30回オフショア開発勉強会 盛りだくさん


昨夜の第30回オフショア開発勉強会は、相変わらずの大盛り上がり。準備した16ページの資料を全て網羅できず、いくつか駆け足で飛ばしてしまいました。相変わらずですね。

特に心残りは、15ページ目「2009年4月、グローバル経済最新動向」をすっ飛ばしたこと。5月大型連休明けに、再び延長戦しようかな。

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留学生を特別扱いしない制度は本当に公平ですか?

留学生数の推移

偽りの国際化
日本はこの20年間、官僚統制が続き、グローバル化に逆行してきた。自由化されたのは製造業と通信とタクシーだけで、医療、介護、教育、放送、農業はいまだに官僚統制で、資本移動、外国人の受け入れはままならない。また、インドネシア人の介護の受け入れも、今後積極的に外国人を受け入れていく姿勢ではない。
(チャイナリスク研究会/海野恵一)

留学生が日本企業で活躍するために必要な要因は何でしょうか。チャイナリスク研究会を主宰する海野恵一氏は、「閉鎖的な日本企業/排他的な日本社会」が外国人労働者の活躍を阻害する最大の原因だと指摘します。

この手の話題は身近にいくらでも転がっています。沖縄移住の失敗談などは格好の研究材料です。他県からの移住者と沖縄地元住民との軋轢、先に移住して地域にとけ込んだ者と後から移住する者との価値観の衝突、など。

文化はタマネギのような多層構造になっています。オフショア大學では、文化を「3層構造」で定義します。文化の最深部(第1層)は「暗黙の仮定」と呼ばれる目に見えないけど集団で共有する常識です。

文化の最も外側を占める第3層は、目に見えて手軽に操作できる制度や規範で構成されます。中間部分の第2層は、善悪を判断する価値基準です。日本では、企業文化の第2層にあたる価値基準が明文化されないため、多くの外国人従業員を困らせます。

参考文献:
オフショア開発に失敗する方法(ソフト・リサーチ・センター)
オフショアプロジェクトマネジメントSE編(技術評論社)


外国人労働者の活躍を阻害する原因を深く理解するために、オフショア大學では文化三層構造フレームワークを使って「閉鎖的な日本企業/排他的な日本社会」の構造を分析します。

これが、今夜の第30回オフショア開発勉強会のテーマです。


以下、文化の第3層「目に見える制度や規範」に着目して、外国人労働者の活躍機会を奪う原因を分析します。下記ケースを読んで、後の設問に答えなさい。

【ケース】留学生を特別扱いしない=公平!?

ある日本会社では、「年功序列」な給与体系であり、それなりの企業年金や退職金を積み立てています。これは、同社に入社する学生は、将来一度も転職することなく定年退職するまで同じ会社で働き続けることが暗黙の前提です。

同社では、留学生を積極的に受け入れています。同社のウリは、留学生だからといって特別扱いせず、日本人と全く同じ条件で採用・育成することです。留学生を特別扱いしないということは、外国人労働者を終身雇用する前提で人事制度が設計されていることを意味します。

同社の社風は、優れた品質・高い技術力を尊重します。かといって、専門バカと揶揄される「技術一辺倒」の技術者は、同社では評価されません。ソフトウェア技術者であっても、物づくりを体験し、企画や営業と対等に会話して、全人格的に優れたビジネスパーソンこそ一流の証だと考えられているからです。

そのため、同社では、平均的な日本企業と同じように、定期的な人事異動によって従業員は汎用的なマネジメントスキルを身につけます。「年功序列」な企業文化を持つ同社では、過去に30代で部長に昇格した人事はありません。実際、高々入社15年の若手社員に、この会社の部長職は荷が重すぎます。

こうした暗黙の前提は、「10年間は日本企業で働いて、その後は祖国に戻りたい」と考える留学生にとって、経済的に非合理的です。つまり、「10年後の帰国(退社)」を予定する留学生にとって、日本人の新入社員と全く同じ処遇は、経済的な損失を意味します。

日本の厚生年金や国民年金の仕組みは、途中帰国する外国人労働者にとって「極めて不利」な制度になっていることは周知の事実です。全く同様に、終身雇用を前提とする日本企業の賃金体系・退職金・企業年金の仕組みは、途中帰国する外国人労働者にとって「極めて不利」な制度になっています。


■問いかけ

上記ケースを事実だと仮定して、意地悪な質問を投げかけます。

「留学生の採用、育成について特別扱いしない」ことは、あなたの会社にとって本当に公平な人事制度だと言えますか?

一般論ではなく、自社の環境を分析して回答しなさい。

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企業アンケート協力依頼の予告

いつもお世話になる東京工業大学の研究室から、オフショア開発に関する企業調査の依頼が飛び込んできました。修士論文を書くためのデータ集めだそうです。

オフショアプロジェクトを成功に導く開発手法に関する情報を集めたいとのこと。今週詳しい話を聞くことにします。大型連休明けには、データ収集を協力してくれる方を募集すると思います。

2年ほど前に、オフショア大學でもオフショアPMOの実態について調べたことがあります。あんな感じで企業ヒアリングするのかしら。

私も、定点観測したい指標がいくつかあるので、東工大の研究に便乗してアンケート項目を設計しようかな。

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外国人労働者、技術系留学生の受け入れ(調査報告)

高度人材受入政策の基本的考え方(タタキ台)- 首相官邸

外国人労働者、技術系留学生に対する興味深い情報が立て続けに舞い込んできました。

・高度人材受入政策の基本的考え方(タタキ台)- 首相官邸
学歴や語学力、年収などを基準に外国人の能力を測るための「ポイント制度」を導入。高い技能を持つ外国人を優遇。などの10項目。

1.外国高度人材受入政策を国家戦略として位置づける
2.優秀な人材をできる限り多く、できる限り長く受け入れる
3.高度人材の優遇措置を講じる
4.アジア諸国からの受け入れを重視する
5.留学生は「高度人材の卵」
6.積極的な広報活動、国内外の支援体制を整備する
7.企業や大学等研究機関の環境整備を進める
8.生活環境(年金、住宅、医療、教育など)の改善に取り組む
9.現行諸制度の運用・実態・調整の仕組みを講じる
10.介護分野、高度技能実習制度の取扱いについては(未定)


・技術系留学生の質・量両面の向上に関する報告書 - 経団連
留学生の数は、ここ10年(1998年~2008年)で2.4倍増、2008年5月時点で12万3,829人。

●外国人学生が留学先として日本を選択する理由
「技術先進国としての魅力がある」
「文化面で親しみを感じる」
「母国から近い」
「過去来日した際に良い印象を持った」等

●留学先として日本を選択しない理由
「奨学金の支給が来日前に分からない」
「日本語を新たに学ぶ必要がある」
「日本人にはワーカーホリックのイメージがある」

●留学生が日本での就職を選択する理由
「企業での研究活動に興味・関心がある」
「キャリアが形成できる」
「日本自体に親しみを感じる」

●日本企業での活躍を阻害する悩み
「日本語の微妙なニュアンスの把握」
「人材育成に対する考え方の違い(企業の中長期的な視点での社員育成に対して、外国人は短期間での成長を要望)」

●企業の取り組み事例
「返済不要の給付型奨学金の支給」
「大学の教育プログラムへの協力」
「日本語教育・文化交流活動の実施」
「外国人社員のキャリア開発の支援」
入社時に、外国人社員と上司との間で業務内容や育成計画に関する考えを共有するために「育成計画書」を作成。「入社2年目面談」実施。
「メンター制度」導入。
「異文化理解を促進させる研修等の実施」
外国籍社員が部下になった場合に起こりうる問題等について考える研修を管理職中心に実施。食べ物を通じて日本以外の国の食習慣、祭日などを啓蒙するイベントを開催。


・技術系留学生の採用に関するアンケート調査結果 - 経団連
「日本語力」は、業務遂行上支障のないレベル(15社)、日本語能力試験1級レベル(5社)など、高いレベルを要求している企業が多い

技術系留学生を採用したことがない企業の理由

・日本人だけの採用で十分であり、留学生を採用する必要性がなかった(68%、13社)

・採用の予定はあったが、結果として採用基準に達する者がいなかった(26%、5社)

・留学生の資質に課題や不安を感じた(16%、3社)


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■問いかけ

2006年度経済産業省委託事業「日本企業における外国人留学生の就業促進に関する調査研究」によると、留学生が日本企業で活躍するために必要な要因は何でしょうか?(複数選択可)

◆評価・処遇の透明性の確保
◆日本人社員の異文化理解力
◆ビジネスに必要な日本語教育の充実
◆留学生を人材として活かす方法の共有・蓄積
◆その他

○結果を見る

締切:2009年04月28日18時00分
協力:クリックアンケート

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ウイークリーニュースダイジェスト(2009/4/17)

●毎週金曜日は、ウイークリーニュースダイジェストをお届けする。


・2009/4/10 - 独立行政法人 情報処理推進機構
プレス発表「IT人材市場動向調査 調査報告概要版No.4」の公開

【IT企業向け】オフショア動向調査
【ユーザー企業向け】海外ITサービス利用動向調査

↑オフショアPMOスタッフは必ず確認してください(幸地)

参考:
インドは納期、ベトナムは技術力に不満、IPAがオフショア動向調査


・2009/4/12 - PCWorld
Outsourcing Not the Big Savings Firms Expect, Study Says

オフショアによるコスト削減効果は過大評価では? 自社に残す部分を戦略的によく検討せよ。


・2009/4/12 - Forbes
Latin American offshoring drives gains amid crisis

ラテンアメリカにコールセンター設置の動きが加速中。ニカラグアの首都マナグアで働くコールセンター要員の月給は500ドル。平均の3倍以上を稼ぎ出します。社会不安や人口の少なさ(5億6500万人)が、ラテンアメリカのオフショア集積を阻害します。


・2009/4/13 - ZDNet Japan
「人月ビジネス」と「パッケージビジネス」はどっちが得か

下落する人月単価。でもパッケージビジネスはもっと悲惨。「ライセンスは売れないからSaaS」へというように、ビジネスモデルの転換は単に方針転換の掛け声だけでは決して実現しないことは間違いない。

↑短い記事ですが、論旨がしっかりした優れもの(幸地)


・2009/4/13 - オフショア大學
第30回オフショア開発勉強会

2008年4月21日、東京・代々木にて、第30回オフショア開発勉強会が開催されます。主催はグローバル人材教育のパイオニア“オフショア大學”。オフショア教科書「オフショアプロジェクトマネジメントSE編」出版を記念して、著者にSE向け異文化適応の理論と技法を解説してもらいます


・2009/4/15 - Business Wire
Packaged Software Sales to India SMBs Will Hit U.S. $860M in 2009, Despite Slowdown

Small & medium businesses to spend 15% more, says AMI study.

参考:インド中小企業,不況下でも2009年のソフトウェア投資は前年比15%増へ(ITpro)


・2009/4/15 - Merinews
Outsourcing industry: The present and future

オフショアプロジェクトの60%は、思ったほど成功していない。


・2009/4/15 - Computerworld Inc.
Five reasons why the H-1B cap will be increased, revised

(1) H-1B opponents have no friends in the White House.
(2) H-1B opponents have no money.
(3) H-1B opponents still have no clout.
(4) Congress will increase the cap.
(5) The H-1B opponents have lost the public relations war.


・2009/4/16 - The Motley Fool
Outsource Your Offshoring

時間軸を長く設定すると、オフショアリングが伸びない理由がない。可能性の9分の1しか、オフショアされていないという調査結果もある。


・2009/4/17 - 野村総合研究所
注目されるブラジルのIT産業 -北米からの"ニアショア"開発に最適

中国、印度と比べればコストは高いモノの、質の高いサービスをグローバルに提供している企業も多く、レガシーシステムへの対応力や日系ブラジル人SEの存在も日本企業には魅力である。


・2009/4/17 - 大和総研
第59回 KPOやLPOを知っていますか?

KPO(Knowledge Process Outsourcing)やLPO(Legal Process Outsourcing)とよばれるオフショアBPOの形態が最近話題となっている。前者では特定のテーマについてインターネットやデータベースを検索し、また既存データの分析を行い、それを元にした資料を作成する。後者はその中でも法務関連に特化したもので、過去の判例や事例の調査、資料作成、ドキュメントチェックなどが対象業務となる。


・2009/4/17 - CRN.com.au
Australian organisations see benefits in outsourcing

豪州とNZは、インド、フィリピン、中国、マレーシアのアウトソーシングを高く評価した。

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愛知淑徳大学 真田幸光教授の講演に感銘

昨夜は、愛知淑徳大学 真田幸光教授の講演「世界経済の動向と日本のモノづくり、地域・中小企業の生き残り術」を拝聴しました。

前半の「世界経済の動向」を熱く語っているうちにタイムオーバー。後半の「日本のモノづくり、地域・中小企業の生き残り術」は全く触れぬまま終了してしまいました。

・・・
私は、久しぶりに感動しました。

わたくし、グローバル経済については素人なりに理解しているつもりです。サブプライムローン問題の仕組み、流動性危機によるリーマンショック、人民元と米国債・米ドルの関係、各種統計指標は、仕事柄しっかりと概念は頭に叩き込まれています。

でも、所詮は日本人視点の、日本中心的なモノの見方しかできていないことを実感させられました。例えば、インド洋を扇の要として、東アジアからアフリカまで扇形で地政学を抑える発想は皆無でした。

なるほど、あそこに空母を浮かべたときには、世界があんな風に見えるのか。中国⇔アフリカ間の物流ルート、決済通貨の戦い、インドの地政学上の危機、韓国2009年経済動向など、目から鱗が13枚くらい落ちまくりました。

こうした背景を踏まえて、初めて中国経済を理解できるのですね。オフショア推進コンサルタントとして、国際政治・軍事・資源問題を押さえておく必要性を強く実感した次第です。

今日は、終日アルジャジーラをつけっぱなしで仕事しています。時々、タイ国から生々しい映像が届くのが辛すぎます。日本のお茶の間ではなかなか見かけない映像です。痛過ぎ。

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環境依存を克服する異文化適応プロセスの3原則

認知を歪める5つの要因
オフショア教書では、認知を歪める5つの要因を紹介します。

(1)ステレオタイプ
(2)ハロー効果
(3)選択的認知
(4)投影
(5)認知的不協和

「オフショアプロジェクトマネジメント」技術評論社、p108参照


お酒好きで、中国のカラオケ店に入り浸り、ママさんや女性従業員とあっという間に仲良しになるほど中国生活に馴染んでいるのに、オフショア開発で成果を出せない日本人がいます。いったい、なぜでしょうか。

日本語による会社説明をそつなくこなし、自信満々に営業トークをまくしたてるのに、ちっとも成果を出せない中国人幹部がいます。いったい、なぜでしょうか。

上記は、いずれも本国ではそこそこ成果を出してきたビジネスパーソンです。一見すると、彼らのオフショア環境における人間関係に欠陥はみられません。コミュニケーション能力は「中の上」あたりでしょうか。

彼らが成果を出せない原因の一つとして、状況を把握する認知力の不足が考えられます。その結果、異文化適応できずに「空回り」します。勝手知ったる身内環境や国内環境では、能力を十分に発揮できるものの、認知の歪みが生じるオフショア環境では、彼らが頑張れば頑張るほど、泥沼にはまる負のパターンを繰り返します。


■問いかけ

以下の空欄を埋めて、「状況を正確に認知して異文化適応するための3原則」を完成させなさい。


[原則1] 状況を把握する

相手の国籍、日本語能力、交渉場所、プロジェクトの状況、個人的事情、背景、態度や過去の経験、そして自分の状況をありのままに(        )。

[原則2] 行動を正確に抑える

ほうれんそうの基本通り、(     )を時系列に沿って正確に把握します。

[原則3] 動機を知る

相手の言動の裏に隠れた本当の(     )を特定します。普遍的な人格(Personality)に基づく言動なのか、役割によって変化する(      )に基づく言動なのか、あるいは、言動の源泉が、特定の国や地域、組織や職業で共有される(    )に基づくのかを判断します。

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中国国際ソフトウェア・情報サービス交易会

今年も大連から中国国際ソフトウェア・情報サービス交易会の案内が届きました。2009年6月18日(木)~21日(日)。

昨年の第6回大会は、世界不況の影響で閑古鳥が鳴いていたと噂されます。今年はどうでしょうか。

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【クイズ】認知を歪める5つの要因

認知と意味づけ
人は混沌とした状態の中で異文化と接触すると、その体験に何らかの意味を与えて自分なりに解釈しようと試みます。外国人ブリッジSEとの接触を「不快」だと認知しなければ、そこに不快な感情は生まれません。納期まで残り1か月を切ったとき、「あと1か月しか残っていない」と考えるか、「まだ1か月も残っている」と考えるかは認知によってかわります。
「オフショアプロジェクトマネジメント」技術評論社、p108より

<例題>

オフショア開発で異文化適応を妨げる多くの問題は、認知の歪みで説明がつきます。認知を歪める代表的な要因を挙げなさい。

<解答例>

(1)ステレオタイプ
人や事象を自分の思いこみで判断してしまう状態、あるいは、そうした態度。

(2)ハロー効果
ある特徴の際立った評価が他の評価項目にも影響してしまうこと。

(3)選択的認知
状況や背景、自己の経験などの影響要因に基づいて情報を取捨選択すること。

(4)投影
自分の関心や不安・期待などを認知結果に反映させること。

(5)認知的不協和
人はある認知と目の前の現実が矛盾したとき、心の中のもやもや違和感を解消したいと望む心理状態。不都合な事実から目をそらして不協和を解消するために、自分の認知を歪めること。


■問いかけ

オフショア教書では、認知を歪める5つの要因を紹介します。

(1)ステレオタイプ
(2)ハロー効果
(3)選択的認知
(4)投影
(5)認知的不協和


ここで問題です。下記の選択肢(a)~(e)から、認知を歪める5つの要因を説明する内容を選んで、それぞれ項目番号を対応させなさい。

[選択肢]

(a)
普段から残業も厭わず頑張る中国オフショア拠点のメンバなので、きっと納期通りに高品質の成果物があがってくるだろうと信じて疑わない態度。

(b)
普段から残業も厭わず頑張る中国オフショア拠点を頼もしく感じる一方、全く改善されない低い人材定着率に頭を悩ましているとする。このとき、米国プロ野球も人材流動が激しいが名門球団は常に結果を残していると認知することで、中国オフショア拠点の人材定着率の低さを棚上げにしてしまう状態。

(c)
日本語が流暢な中国人通訳をみて、この人はマネジメント能力にも長けているに違いないと根拠もなく評価してしまう状態。

(d)
とにかく「中国人はうるさい」と脊髄反射する態度。

(e)
心に余裕があるときに「スケジュールは、まだ1ヶ月残っている」と感じる一方、同じ状況でも心の平安が乱れているときには「スケジュールは、残り1ヶ月しかない」とますます焦ってしまう状態。

[解答例]
(1)-(a)
(2)-(b)
(3)-(c)
(4)-(d)
(5)-(e)

答えは拙著「オフショアプロジェクトマネジメントSE編」を参照のこと。来週のオフショア開発勉強会にて直々に解説します。

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時々、手配師

久々にビジネスマッチングを手配しました。いい加減な情報を流すと大事なパートナーから信頼をなくすため、これまで紹介業務は極力抑えてきました。でも、昨夜は双方に喜んでもらえたと自画自賛。

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強い達成意欲を持つ日本人と中国人の行動様式の違い

動機づけとは
動機づけとは、生理的あるいは心理的に何かを欲する強い意志のことです。手に職をつけたい、お金が欲しい、昇進して管理職になりたい、仕事よりも家族との時間を優先したい等が仕事における動機づけの例です。
「オフショアプロジェクトマネジメント」技術評論社、p81より

<例題>

日本にも中国にも、仕事で成果を挙げたいと願う達成動機を持つIT技術者がいます。両者の行動様式の違いを説明しなさい。


<解答例>

強い達成動機を持つ日本人IT技術者は、周囲との調和を重視しつつ、“根回し”と呼ばれる非公式のネットワークを駆使して影響力を行使します。顧客から無理難題を押しつけられても、上司にこっぴどく叱られても、サービス残業も厭わず家庭を顧みず歯を食いしばって努力します。

一方、同じように強い達成動機を持つ中国人IT技術者の行動様式は異なります。仕事の成果を堂々と周囲にアピールし、他人を蹴散らし我先にと果敢にリスクをとって新しい仕事に挑戦します。特に必要性を感じなければ、面倒な根回しなどせず、職務に付随する権力を使って、目標達成に向けて一直線に行動します。


■問いかけ

以下の命題の真偽を議論しなさい。

賃金や地位などの外的報酬は離職防止作用こそあれ、高次元の動機づけにはなっておらず、高い成果を出す優秀な従業員を動機づけるには限界があります。

日本と中国では、優秀な従業員を心の内側から動機づける方法が異なります。パーソナリティ論と異文化論を混合しないように注意します。つまり、「日本と中国は同じ」と安易に決め付けないこと。同様に、相手は「中国だから」と問題の原因を安易に文化的相違に帰着させないこと。

この続き → http://www.ai-coach.com/seminar/workshop.html

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無錫オフショア開発フォーラム 280席にぎっしり

昨日は、中国無錫オフショア開発・サービス東京フォーラムが開催されました。ホテルオークラ東京の平安の間に用意された280席は、あっという間に埋まりました。

私の告知で集まった人が150名強、後援する銀行枠で50名、無錫政府筋の案内で50名、主催側の無錫政府関係者だけで50名。そして我々スタッフが10名ほど。

昨日は表舞台を嫌って、完全に裏方に徹した私ですが、大勢の方に声をかけてもらいました。拙著「オフショアプロジェクトマネジメント」にサインをせがまれたり、一緒に写真撮影するなど、終始和やかな雰囲気で裏方作業を楽しみました。

私の初々しい新人時代を知る前職の先輩とも、久しぶりに御対面。社内で「オフショア大學」を案内するよう、しっかりアピールしました。かつて、画像認識技術のR&Dに従事する若者(沖縄出身、当時は顔黒な私)が、オフショア開発の教科書を出版するとは、夢にも思っていなかったでしょう。お世話になります。

以前、アイコーチが仕事を請け負ったのに、先方の担当者がとんずらして代金回収に失敗した会社の元従業員とも再会。営業系メールを長いこと放置していたら、「幸地さんも偉くなったな」と上から目線で言われたのにビックリ。人生いろいろですな。

フォーラム終了後、荷物を整理して事務所に戻った後、さあこれからイベント打ち上げに合流!という時に、出版社から電話連絡。

「確か、今日のフォーラム終了後に出版会議する予定ですが...」

アイヤーっ、確かにその通りです。午後7時過ぎ、市ヶ谷の出版社オフィスに急ぐ私でした。オフショア教科書第2弾の出版は、今年7月を予定しています。次のオフショア大學イベントは、来週火曜日(4/21)です。

第30回オフショア開発勉強会 [東京・代々木]

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オフショアは中国人、オンサイトは韓国人

世界同時不況で急激に落ち込んだ実体経済ですが、一部では回復の兆しが見え始めます。「100年に一度の不況」ではなく「100年に一度の金融危機」なので、株価が底を打ったと思えば人々は買いに走り出します。ただし、IT投資の落ち込みが急回復する見込みはありません。

2009年4月13日現在、面白い現象があります。システムインテグレータによる海外オフショア発注は、相変わらず低迷します。ところが意外なことに、外国人オンサイト技術者への底堅い需要が一部に残っています。

キーワードは「日本語をすぐに覚える」「手垢がない」「素直」「手間がかからない」。アジア各国から若手のIT技術者を採用したことのある独立系ソフトハウスの日本人社長は、いまオンサイト技術者として採用するなら「韓国人」がいいと胸の内を明かします。

中国人オンサイト技術者と比べたときの韓国人の優位性。

・「漢字」は弱いが、日本語の立ち上がりは総じて早い
・日本の生活環境にすぐ馴染むので、専用のお世話係は不要
 (中国人やインド人を採用すると、寮母さんの苦労が絶えない)
・韓国通貨ウォンの急落によるお買い得感
・韓国にはIT内需が乏しいため、帰国退社のリスクが小さい


■問いかけ

<問1>
世界同時不況が叫ばれる中、経済に「回復の兆し」がみえる証拠をニュース記事や経済統計から拾い出しなさい。

<問2>
日本の中小ソフトウェア企業が韓国人オンサイト技術者を正規雇用する際のリスク要因を列挙しなさい。


参考情報:
シャープ、「液晶」新工場稼動を前倒し
休業日を減らすメーカーが出始めたことの持つ意味
中国復調 建機手ぐすね 内陸開発 コマツなど争奪戦
エチレンや電子部品、減産緩和広がる 中国向けが下支え
四半期の貸付の激増が経済回復の資金の基礎を定める
四半期の貸付の激増が経済回復の資金の基礎を定める

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ホテルオークラ東京に集結

本日午後は、200名規模のオフショアイベントです。

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ウイークリーニュースダイジェスト(2009/4/10)

●毎週金曜日は、ウイークリーニュースダイジェストをお届けする。


・2009/4/1 - An LSE Outsourcing Unit report
Offshoring in non-BRIC countries: Egypt - a new growth market

エジプトの紹介と分析レポート。コールセンター、BPOの集積からスタート。将来的にはR&Dのアウトソーシングを目指す。

→ 世界情勢に興味ある方は必見(幸地)。


・2009/4/3 - 大和総研
金融恐慌の中で転換期を迎える欧米金融機関のオフショアリング

今後、インドでオフショアリングを行なう金融機関は、委託業務について自社に適する複数のオフショアリング・モデルの策定と各モデルを適用すべき業務領域の確定、さらに運用開始後のモデルや業務領域の定期的な改善が求められよう。


・2009/4/3 - 第一生命経済研究所
ベトナム経済事情:成長率は過去最低水準に低下 ~景気対策も具体性は依然乏しい、景気底入れには未だ道半ばの様相

1-3月期の成長率は過去最低水準、景気対策にも拘らず落ち込みが続いており、事態はより深刻さを増す。内外需ともに勢いのない展開が続くとみられ、景気は一段の悪化を予想。回復基調は年後半も勢いは弱い。


・2009/4/4 - 野村総研
BPO活用の形態について

BPOの入門解説。日本におけるBPOの4つの課題が列挙されています。厳しい評価ですが、ベンダー視点の自己中心的な発想が目立ちます。(幸地)


・2009/4/9 - NIKKEI NET
インド人・中国人IT技術者に真に役立つ「日本語教育」とは

あくまでも日本語教育の素人の意見である。専門家の方から見れば「何をくだらないことを」と言われるかもしれない。しかし、こういう日本語教育コースをインドと中国で作りたいのは本心である。ぜひとも専門家の方々のお力添えをお願いしたいところである。

↑私と一緒にやりましょうか?(幸地)


・2009/3/18 - The Norwegian Institute of International Affairs
Offshoring, R&D and Home Country Demand for Skilled Labor

参考:Offshore Outsourcing and Productivity (2005)

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手を動かしつつ、頭も回転させる

今度の土日は、両日ともオフショア大學関係の用事で埋まりました。土曜日はオフショア教科書第2弾執筆チームのキックオフミーティング。日曜日は中国無錫フォーラム(200名規模のイベント)の最終打ち合わせ。

手を動かす実務作業と頭を使う企画の両立は難しいですね。規模が大きくなればなるほど。

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「取りやめる」「取り急ぎ」・・・「取り」とは何ですか?

中国人ブリッジSEから、以下の質問を受けました。あなたなら、どのように答えますか。


その1「不況の影響で、新規案件が取りやめになった」
“取りやめ”とはどういう意味ですか? 
ただの“やめる”と何が違いますか?


その2「こちらの仕様変更から、取り急ぎ、お願いします」
“取り急ぎ”とはどういう意味ですか? 
ただの“急ぎ”と何が違いますか?


もしあなたが日本語教育の専門家なら、質問者に“正しい”知識を与えれば問題は解決します。では、あなたが“正しい”答えを知らないとしたら、外国人の素朴な素朴な質問にどう対処すればよいでしょうか。


■問いかけ

あなたは、上記質問の“正しい”答えを知らないと仮定します。こんな時の対応方針を決めなさい。

「言葉の違い」の問題として対応方針を決める
「文化的相違」の問題として対応方針を決める
「状況依存」として、特別な対応方針を決めない

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4/13無錫イベント、無償特典を増やしました

来週の月曜日(4/13)には、東京の某ホテルにて中国無錫政府関連のイベントをお手伝いします。参加費無料、かつ、先着150名様には拙著「オフショアプロジェクトマネジメント」(定価3,124円)を無料贈呈するという大盤振る舞いをみせたところ、大変なことになりました。

先日まで、私が把握する申込者数は100名強でした。当日までに若干申込み増えても、同じくらいキャンセルや無断欠席もあるだろうか、150冊の無料プレゼント本に関しては手元の在庫分で十分に対応できると安心しきっていました。

ところが、先日、イベントを後援する銀行枠で50名ほど追加申込みがあることが判明。「先着150名様限定」とうたっているので、後から申込みの人には「あしからず」と一言詫びれば済みますが、イベント実行委員から不公平感が残るのは良くないと指摘されました。

協議した結果、無料進呈分を追加で50冊調達することにしました。4/13イベント申込者、先着200名様に拙著「オフショアプロジェクトマネジメント」を無料進呈します。予定外出費の一部は、運営スタッフのKさんが自腹を切ることに(^^;)。

ということで、各方面に追加募集の案内をだしました。イベント会場は250名収容可能と聞いています。ということは、主催者スタッフを加えると、そろそろ限界では? と心配しています。

今回、私はイベントの側方支援に徹しているため、運営に口出しせず遠くから温かく見守っています。オフショア大學からは、別の責任者がコミットして参画しています。


・・・数日後。


今日の午後、4/13イベントを主催する無錫市政府から、新規で100名分の参加者リストが届きました。重複登録なしで、追加100名です。驚きました。

これが本当なら、当日は250名近くの人で大混雑です。正式な参加者リストに目を通すまで私は半信半疑ですが、200名を超えるオフショア関係者のイベントなんて前代未聞ではないでしょうか。

イベント会場を一流ホテルにして本当に良かった。多少の無茶振りには、誠実に対応してくれるでしょう(と他力本願だったりして)。

みんな「無料」や「特典」には弱いですね~。私も「限定」や「日替わり」には目がありません(定食系)。

4/13 中国無錫オフショア開発・サービス 東京フォーラム (200名突破!?)

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抜き打ちチェックでは詳細に立ち入らない

相手に「自己申告」「自己評価」してもらう際の留意点
対外的な面子を重んじる中国やベトナムでは、「信頼=放任」かつ「検査=不審」と考えられがちです。「罠」や監査は慎重に進めないとかえって逆効果になります。

* 無料メルマガ 2009/04/07(第1,042号)より


無料メルマガ 2009/04/07(第1,042号)で出題した演習問題の模範解答を示します。


<問1>
オフショア委託先に「自己申告」「自己評価」してもらう際の留意点を検討しなさい。

<回答1>相手に「最も自信のある個所」を選ばせる

抜き打ちチェックの対象として、オフショア委託先に「最も自信のある個所」を選ばせます。中国には面子があるので、お化粧してでも品質の良い中間納品物を出します。以後、相手が選んだ「最も自信のある個所」を全体のレベルアップ基準とします。


<問2>
オフショア委託先を「抜き打ちチェック」する際の留意点を検討しなさい。

<回答2>詳細に立ち入らない

抜き打ちチェックでは、大まかな方向性を確認すればよいので、誤りの指摘は最小限に留めます。過去に日本から指摘された内容がオフショア内部でも指摘されているか、属人的ではなく組織的なチェック機構が働いているかの確認に主眼を置きます。


■問いかけ

<問3>
オフショア開発プロジェクト監査の場面を思い浮かべます。

「性善説」で対応すべき作業を挙げなさい。
「性悪説」で対応すべき作業を挙げなさい。

一般論ではなく、あなたの組織の実態に即した答えを導きなさい。

<回答例>ツールで自動化できるチェック作業は、全て「性悪説」で対応します。


<問4>
日本人相手だと「性善説」で対応するのに、外国人相手だと「性悪説」で対応する作業はありますか。あるいは、その逆のパターンはありますか。一般論ではなく、あなたの組織の実態を分析しなさい。

<回答例>入金確認

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沖縄IT津梁パーク大學、オフショア大學沖縄校

沖縄県庁を訪問して、完成間際のソフトウェアパーク(軟件園)、正式名称「沖縄IT津梁パーク」の設備基盤に関する詳細説明を受けました。

中核機能支援施設のA棟はほぼ完成です。A棟に隣接するB棟は工事着工間際とのことでした。

今年6月にはA棟が完成します。A棟には、私が直接関与するソフトウェア開発部隊と人材育成事務所がそれぞれ入居します。これまで沖縄IT人材育成の「青写真」や「プラン」といった抽象的な言葉を使ってきましたが、いよいよ具体案の検討に入りました。

オフショア大學(沖縄校)

“オフショア大學”とは、私が主宰する私的な営利団体のブランド名です。これからも補助金や税金に頼らない事業体として持続的に活動しますが、徐々に公的な役割を担うようになってきました。

オフショア大學(沖縄校)

でも、少し出しゃばり過ぎかしら。かっこ「おきなわ」かっこ閉じという名称では、沖縄を軽んじる印象を与えかねません。また、あまりにも沖縄と“オフショア”のイメージが乖離するようであれば、別の新しい名称を考えます。

沖縄IT津梁パーク大學
沖縄情報大学

いや、ITや情報から距離を置いた方が落ち着いたよいネーミングになるかもしれません。要検討です。

・・・と勝手に盛り上がる私。

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相手に「自己申告」「自己評価」してもらう際の留意点

相手の理解度を試す罠は倫理違反ですか?
飲食チェーン店が覆面調査員を派遣して、お店の対応をチェックするなんて日常茶飯事。こちらは、「罠」と「抜き打ちチェック」の複合技です。では、覆面調査員が、お店でわざとクレームを出して店員の対応を採点する行為も倫理違反でしょうか?
(読者アンケートコメント欄より)

昨日出題した読者アンケートの中間結果に驚きました。

オフショア委託先の理解度を試す「罠」は、倫理上問題があると思いますか?

賛否両論かと思いきや、8割以上の人が「問題ない」と回答しました。ただし、コメント欄では「問題有り」とする書き込みが多数を占めます。こちらは予想通りです。

「罠」というとあまりにネガティブな印象を受けます。この場合、ちょっとした「ひっかけ問題」や「確認テスト」と言い換えると、拙著の主張内容を受け入れやすくなるかもしれません。以下、本誌に寄せられた読者からの声を紹介します。

・本来有るべき姿は、双方が時間をかけてでも、お互いの認識の溝を双方で埋める努力であり、そのためには現場での時間をかけた話し合いが有効。コミュニケーションは相互理解のもとに始めて成立つもので、一方的な強制は厳に慎むべきである。


・「罠」という言葉からは、上から見下す立場を感じます。日本側が「罠」という意識を持つのであれば、問題があると思います。


・仕様伝達の精度が低い場合に、受託側である中国を責めるのではなく、仕様伝達しきれなかった委託側である日本のSEへ改善を促すようであれば一定の効果はあると思います。


・仕様理解度確認の手法で、特に問題がないと思います


・本日のテーマ「罠」は、私も利用しています。別に後ろめたく感じる必要はないと思います。「罠」にちゃんと引っかかってくれれば、仕様の理解度が深まり相手側の手戻り工数は減るはずです。


「罠」とは違いますが、相手の面子をくすぐる「自己申告」という手段も好んで用いられます。中国製造業の現場で働く日本人読者から寄せられた声を紹介します。

・私は仕入先、協力工場の採用監査に行くときに事前に監査項目を列記したチェックリストを渡し自己評価をするようお願いをしています。当然相手方は目一杯良い評価をして来ます。事前に良く見えるように準備もします。しかし付け焼刃の準備では、すぐにメッキは剥がれてしまいます。こちらの要求レベルに対し相手の理解度が把握できるメリットがあります。


■問いかけ

対外的な面子を重んじる中国やベトナムでは、「信頼=放任」かつ「検査=不審」と考えられがちです。「罠」や監査は慎重に進めないとかえって逆効果になります。

<問1>
オフショア委託先に「自己申告」「自己評価」してもらう際の留意点を検討しなさい。

<問2>
オフショア委託先を「抜き打ちチェック」する際の留意点を検討しなさい。

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第2弾オフショア教科書執筆チーム募集開始

3月末に発売された拙著「オフショアプロジェクトマネジメントSE編」の売れ行きが気になるところですが、いよいよ教科書第2弾の執筆がスタートします。タイトルは、きっと「~~PM編」ですね。

ここで、再びボランティア執筆チームの仲間を募集します。

2009年6月脱稿、7月出版予定です。

完全なるボランティア活動ですが、もしご興味がありましたら、オフショア開発書籍(幸地、他著)づくりにご協力ください。


【活動趣旨】

・オフショア教科書PM編の執筆、校正活動にボランティア精神で応援する

・オフショア開発メンバー育成の知見を一か所に集積し、出版することで広く世の中に貢献する

・オフショア推進によって、日本のIT産業全体を元気にすることを目的とする


【活動内容】幸地からあなたにお願いしたいこと
(下記項目から1つ以上選択)

・教科書で採用するサンプル帳票の提供(バグ票、進捗管理票等)
・各種アンケートへの回答
・教科書で採用される図面作成(たたき台レベルでOK)
・原稿レビュー
・その他、教科書作りに必要な「手を動かす」作業全般


【義務】

・「手」を動かせる人
・問いかけへの反応
・ほうれんそう(できない相談には「無理」と返す大人の態度)
・自社や顧客の機密情報を扱う際には、事前に許可を得ること


【活動期限】

・終了時期:原稿脱稿時(2009年6月を予定)
・希望者は、校正段階にもお付き合いください(2009年6月まで)


【個人情報の取り扱い】

・期間限定のメーリングリストに登録(Googleグループ利用)
・業務外で使える個人メールアドレスの利用を推奨
・希望者は、執筆協力者として本に名前を掲載します


【応募方法】

このメールに返信する。→ mailmag@ai-coach.com

・お名前(本名必須)
・ML登録用メールアドレス(必須)
・この活動に期待することや執筆者へのメッセージなど(任意)

※活動義務を満たせないと判断された方は、幸地の独断と偏見で本活動から退場してもらいます。


【応募締め切り】2009年4月12日(日) 24:00

以上、よろしくお願いいたします。

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相手の理解度を試す罠

拙著「オフショアプロジェクトマネジメントSE編」より。


互いに顔が見えないオフショア開発では、仕様伝達の精度を検証するための「罠」をしばしば利用します。

(1)要求仕様に記載しない項目に関するQ&Aの発生状況を監視する

要求仕様に記載されなかった暗黙の条件等について、オフショア先に意見を求めます。オフショア先が正確に仕様を理解していないと、とんちんかんな回答が寄せられます。

(2)暫定版テスト項目を提出させて、仕様の穴を指摘させる

日本側で粒度の粗いテスト項目一覧を作成して、オフショア先にテスト項目を詳細化させます。途中で詳細化に行き詰まるはずなので、直ちに適切な質問が投げかけられるかどうかを監視します。


「罠」の利用は賛否両論です。特に、オフショア開発では何より信頼が重要だと考える担当者にとって、上記は裏切り行為に他なりません。そのため、拙著ではこう助言します。

「罠」の利用に心理的抵抗がある人は、予めオフショア拠点のプロジェクトマネージャだけにこっそり相談するとよいでしょう。

■問いかけ

オフショア委託先の理解度を試す「罠」は、倫理上問題があると思いますか?

◆倫理上、問題有り
◆倫理上、問題なし
◆分からない/どちらとも言えない
◆その他

○結果を見る
○コメントボード


締切:2009年04月13日18時00分
協力:クリックアンケート

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ウイークリーニュースダイジェスト(2009/4/3)

●毎週金曜日は、ウイークリーニュースダイジェストをお届けする。


・2009/3/23 - Bank Systems & Technology
The Latest Offshoring Destination? The Seychelles

セイシェル?、アフリカ大陸から1,300kmほど離れたインド洋に浮かぶ諸島国家です。モーリシャスと同様に労働者の絶対数が少ないので、すぐにインドからの移民に頼らざるを得なくなるでしょう。


・2009/3/31 - CIO
Cultural Barriers to Offshore Outsourcing

ここでもホフステッドの研究が引用されています。日本と中国が同一視されてしまう乱暴さはありますが、米国視点の世界規模の異文化適応に興味があれば、ご一読あれ。


・2009/4/1 - CIO blog
IBM Tries to Patent Offshoring

米IBM社がコールセンターのオフショアリングに関する特許を出願したことが判明。まだ登録はされていない模様。

参考
[1] No joke ? IBM sought patent for offshoring method
[2] United States Patent Application: System and method of using speech recognition at call centers to improve their efficiency and customer satisfaction

↑US Patent出願経験を持つ立場からコメントします。いくつかの請求項は非常に広い範囲をカバーしているので、この特許が登録されてしまうとインパクトはでかいと思われます。


・2009/4/2 - エンジニアLive
日本人エンジニアが生き残る道は? 
オフシェア開発という黒船到来(中編)

実はまったく安くならないオフショア開発。同じ仕事をさせると中国人の方が日本人より圧倒的に速い。日本語を覚えると給料が倍になりますから、よく勉強する。明確なキャリアパスがあるんです。

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沖縄IT人材育成の青写真

今朝は沖縄産業支援センターにて、沖縄県IT産業の将来を担う若手メンバと一緒にIT人材育成の事業計画についてざっくばらんに意見交換しました。役所主導の沖縄産業振興で私に求められる役割は、「市場駆動型」と「中立性」に基づく実務だと思います。すなわち、汗をかいた活動です。

周回遅れの沖縄情報産業ではありますが、制約をチャンスに変えて積極果敢に攻めていきます。平成21年度も、よろしくお願いします。

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女性問題で自滅する日本人駐在員

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先ほどネット書店アマゾンをのぞいたら、半年以上も前に出版された拙著「オフショア開発に失敗する方法」が、カテゴリ中国部門で堂々第4位にランクインしていました。予期せぬ躍進に大感激。アマゾン第4位ランクインを記念して、同書から私のお気に入りの演習問題をピックアップします。


●問題3「女性問題で自滅する日本人駐在員」(幸地 2008, p311)

日本から中国現地法人に派遣された男性課長(46歳)。中学受験を控える息子がいるので、日本に奥さんと子どもを残して単身赴任。中国では、勤務先の近くのマンションに暮らす。現地では高級マンションの部類だが、さすがにここは中国。お湯が出ない、ネットが通じない、廊下の電気が切れた、鍵が壊れたなどの諸問題が頻発する。途方にくれる男性課長。赴任間もない彼は、カラオケ店でひいきにする女の子に頼み込んで、マンション管理人との交渉を依頼する。

ここでは、必ずしも中国標準語が通じるとは限らない。現地語で交渉しないと、相手にされないことも少なくない。郷に入っては郷に従え。カラオケ店の彼女は常連客のために見事に諸問題を解決した。大感謝の男性課長。

・・・・・・
・・・・・・

そのうち、愛人となる。

日本では、「課長」の肩書きを持つこの日本人駐在員。なんと、中国現地法人では「総経理」の立派な肩書きを持つ。しかし、悲しいかな、この男性駐在員は、自己主張の激しい複数の部下をまとめるにはいささか経験不足であった。更に致命的なことに、この総経理は、現地法人の財務諸表を読む力が決定的に欠けていた。要するに、日本から派遣されたこの駐在員は、経験不足&能力不足であった。

部下からの尊敬を失うのも早かった。やがて、この総経理の愛人問題が発覚。どこからともなく、本社に密告がいったようだ。この駐在員はあえなく緊急送還。本社での出世街道からはずされた。しばらくして、この男性は妻と離婚したという。

出典:幸地司(2008)、オフショア開発に失敗する方法、ソフト・リサーチ・センター


■問いかけ

あなたが会社側の立場なら、どうしますか。後処理と前処理をそれ
ぞれ検討しなさい。

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拙著アマゾン第4位ランクイン

先月末に出版された新刊「オフショアプロジェクトマネジメント」に引っ張られる形で、昨年9月出版の拙著「オフショア開発に失敗する方法」の売れ行きが伸びています。

きっと、4/13開催の中国無錫オフショア開発・サービス東京フォーラムを告知する過程で再び火がついたのでしょう。

ありがとうございます。


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「餅は餅屋」のせいで対人接触型サービス品質が不満

●2009年3月31日に発表されたある調査研究より。


代表的な20種類のサービスを対象に、品質や価格について、日米のどちらが、どの程度高いと感じているかを定量的評価したところ、多くの分野で日本のサービス品質は米国よりも高いと認知されていることが分かりました。特に顕著な差が認められた分野は、以下の3つです。

【日本=高品質】
・交通手段
・物流
・コンビニ

その反面、多くの分野で日本のサービス価格は米国より高いと評価されています。日本のサービス価格が割高だと感じられる理由の一つは過剰品質です。サービス品質とサービス価格の相関分析から、米国人は日本人ほど品質差を意識せず、品質差が価格差に反映されないことが分かりました。

悲しいかな、米国人調査によると、日本よりも米国の方がサービス品質が高いにも関わらず、日本の方が割高だと認知されている分野が1つあります。

【日本=低品質&割高】
・(        )

相対価格・相対品質比を分析した結果、割高だと考えている日本の分野を3つ挙げます。

【日本=割高】
・コーヒーショップ
・レンタカー
・中高級ホテル

サービス品質の評価指標は、日米で大きく異なります。日本人は「信頼性」「正確性」を重視、米国人は「設備等の見栄えの良さ」「迅速性」など多様な評価指標を持ちます。

参考:財団法人日本生産性本部(2009)、同一サービス分野における品質水準の違いに関する日米比較調査


日本のソフトウェア開発は、2つの精神を有します。1つ目は、“モノ作り”を原点とする製造業の精神。2つ目は、“お客様は神様”の流れを汲むサービス業の精神です。

前者の精神は、「信頼性」や「正確性」の品質基準の世界最高水準を達成するために役立ちます。後者の精神は、「仕様変更の許容」や「オーダーメイド」など顧客都合を最優先する柔軟性を生み出す原動力です。

その一方で、日本のサービス分野は「対人接触」を通じた品質のアピールが弱いと前出の調査報告書は指摘します。同報告書は、日本では「餅は餅屋」の意識が強すぎるあまり、顧客とじっくり対話する前に性善説に基づく暗黙の信頼関係が築けてしまいます。どうやら、そのせいで日本のサービス分野は「対人接触」を通じた品質アピールが弱いと評価されるようです。


■問いかけ

<問1>
あなたの組織のオフショア開発では、製造業の精神とサービス業の精神とでは、どちらが重視されますか。

製造業の精神=(  %)
サービス業の精神=(  %)

<問2>
あなたの組織で「対人接触」を通じた品質アピールが求められる場面をすべて挙げなさい。

<問3>
あなたの組織で「過剰品質」だと思われる場面をすべて挙げなさい。

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