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相手に「自己申告」「自己評価」してもらう際の留意点

相手の理解度を試す罠は倫理違反ですか?
飲食チェーン店が覆面調査員を派遣して、お店の対応をチェックするなんて日常茶飯事。こちらは、「罠」と「抜き打ちチェック」の複合技です。では、覆面調査員が、お店でわざとクレームを出して店員の対応を採点する行為も倫理違反でしょうか?
(読者アンケートコメント欄より)

昨日出題した読者アンケートの中間結果に驚きました。

オフショア委託先の理解度を試す「罠」は、倫理上問題があると思いますか?

賛否両論かと思いきや、8割以上の人が「問題ない」と回答しました。ただし、コメント欄では「問題有り」とする書き込みが多数を占めます。こちらは予想通りです。

「罠」というとあまりにネガティブな印象を受けます。この場合、ちょっとした「ひっかけ問題」や「確認テスト」と言い換えると、拙著の主張内容を受け入れやすくなるかもしれません。以下、本誌に寄せられた読者からの声を紹介します。

・本来有るべき姿は、双方が時間をかけてでも、お互いの認識の溝を双方で埋める努力であり、そのためには現場での時間をかけた話し合いが有効。コミュニケーションは相互理解のもとに始めて成立つもので、一方的な強制は厳に慎むべきである。


・「罠」という言葉からは、上から見下す立場を感じます。日本側が「罠」という意識を持つのであれば、問題があると思います。


・仕様伝達の精度が低い場合に、受託側である中国を責めるのではなく、仕様伝達しきれなかった委託側である日本のSEへ改善を促すようであれば一定の効果はあると思います。


・仕様理解度確認の手法で、特に問題がないと思います


・本日のテーマ「罠」は、私も利用しています。別に後ろめたく感じる必要はないと思います。「罠」にちゃんと引っかかってくれれば、仕様の理解度が深まり相手側の手戻り工数は減るはずです。


「罠」とは違いますが、相手の面子をくすぐる「自己申告」という手段も好んで用いられます。中国製造業の現場で働く日本人読者から寄せられた声を紹介します。

・私は仕入先、協力工場の採用監査に行くときに事前に監査項目を列記したチェックリストを渡し自己評価をするようお願いをしています。当然相手方は目一杯良い評価をして来ます。事前に良く見えるように準備もします。しかし付け焼刃の準備では、すぐにメッキは剥がれてしまいます。こちらの要求レベルに対し相手の理解度が把握できるメリットがあります。


■問いかけ

対外的な面子を重んじる中国やベトナムでは、「信頼=放任」かつ「検査=不審」と考えられがちです。「罠」や監査は慎重に進めないとかえって逆効果になります。

<問1>
オフショア委託先に「自己申告」「自己評価」してもらう際の留意点を検討しなさい。

<問2>
オフショア委託先を「抜き打ちチェック」する際の留意点を検討しなさい。

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