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新型インフルエンザ対策のマスクをさりげなく差し入れ

モーレツ型(masculinity)が支配する日本の職場
「関係重視型(femininity)」の傾向が強いベトナム人出張者が、10歳も年上の日本人上司から「職場の空気を読め」と一喝された挙げ句、予告なしに休日出勤を命ぜられると心底傷つきます。

オフショア大學講義録より(まもなく第5期スタート)


先日、人事担当者が読む専門誌から「外国人従業員の雇用とマネジメント」について取材を受けました。


――日本の生活に馴染めない中国人出張者をケアする方法とは?

幸地:中国人女性の場合は、周囲の日本人が「私はあなたを気にしているよ」というサインを示すために、肉や魚などの食材を頻繁に差し入れたそうです。お菓子よりも、単価の高い生鮮食品の方が喜ばれました。自炊しない中国人男性なら、頻繁に食事に連れ出すとよいでしょう。

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――今の若い中国人は、即戦力としての知識・技能はありますが、社会性に乏しいと聞きます。

そういった指摘をしばしば耳にします。会社が中国人出張者を社員寮に押し込んで「じゃあ、後はよろしく」ではあまりにも不親切でしょう。ゴミ出しマナーの乱れ、騒音・悪臭に対するご近所からの苦情を未然に防ぐために、分かりやすいマニュアルを整備しておくべきです。そして、中国人出張者の生活態度を指導する際には、相手の人格を十分に尊重するように。さもないと、話の途中で、いきなり「ぷーっ」とふてくされることがあります。


――衣食住は人間の基本ですからね。

最近は、新型インフルエンザの感染拡大を防ぐために、従業員にマスク着用を義務づける会社が増えました。こんな時に、さりげなく中国人出張者にマスクを差し入れすると、ものすごく喜ばれます。職場で流暢な日本語を話すといっても、所詮は外国人です。物価の高い日本で、わざわざ"マスク"を常備するほど中国人出張者はマメではありません。新型インフルエンザに有効なマスクの購入方法を知らない外国人従業員だって大勢います。こんな時こそ、周囲の日本人従業員が気を遣うべきではないでしょうか。

*中国人出張者に喜ばれる“差し入れ”とは・・・?
詳しくは→ http://www.ai-coach.com/seminar/workshop.html


■問いかけ

あなたは、3か月の予定で中国人出張者の面倒をみることになりました。出張者はあなたより年下、日本語はたどたどしい上に、今回が初来日です。あなたの指導方針は、下記のどれに近いですか?

◆自由放任
◆職場で、業務関連のみ、淡々と指導
◆職場で、生活環境を含めて、丁寧に指導
◆休日も自腹を切って徹底的に面倒をみる
◆その他

○結果を見る
○コメントボード


締切:2009年05月28日18時00分
協力:クリックアンケート

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Comments

本件、設問としては、無理がある。
3ヶ月間、日本語もおぼつかなく、初来日。
そんなの送ってくるな!受け入れるな!招聘保証状をだすな、が、正解。
よっぽど儲かっていて、金の使いどころが見つからない会社と見受けられる。

Posted by: 芋 たこ 北京 | May 22, 2009 at 04:11 AM

> 本件、設問としては、無理がある。
> 3ヶ月間、日本語もおぼつかなく、初来日。

意外にそうでもなくて、こんな感じで仕事が進められるケースがあります。

日本側に、日本採用された日本給料の中国人ブリッジSEがいるとします。日本側のブリッジSEは、より上流の難しい業務の切り出し作業にあたります。

次工程は、設計支援とソフトウェア部品の切り出しなので、中国で採用された日本語はたどたどしいけど設計スキルはある中国人SE(現地給料)が担当します。

好景気には日本語通訳っぽい人とセットになって日本出張しましたが、今ではそんな現地採用のSEでも単独でやって来ます。その代わり、日本側で待ちかまえる優秀な中国人ブリッジSEの負荷が重くなります。


BPO分野だと、より顕著です。
BPO業務の切り出しは、日本企業のコンサルタントの仕事です。その後に中国給料の格安な業務アウトソーシングリーダー(日本語の読み書きはOK、会話はたどたどしい)が来日して、業務マニュアル作りの泥臭い作業に専念します。すると、今回のような「3ヶ月間、日本語もおぼつかなく、初来日」という出張者の受け入れが発生します。

会話がたどたどしくても、BPOのオペレーションを指揮する仕事は十分にできるということ。“たどたどしい”といっても、あくまでも日本語能力検定1~2級レベルの未熟さです。念のため。

Posted by: 幸地司 | May 22, 2009 at 04:12 AM

おつかれさまです。

私も、中国語もろくに話せないまま、中国に出張させられています。業務に関しては丁寧に指導してもらっていますが、その他は放任。最初は
「いやいやそれなりに面倒見てくれないと飯食って寝るしかできないジャン」
と思っていた私でしたが、これが意外と大丈夫だったんですよ。私生活でも人とコミュニケーションをとりたいので中国語をどんどん勉強しましたし、同じような境遇の日本人の知り合いがたくさんできましたし、一人でゆっくりしたいときは引きこもり放題ですし。これは、私の性格にあっていたんでしょうね。

なので、その人の性格などを十分考慮しなければいけない問題かな、と。といっても、性格を十分に知っている部下であるとは限らないわけです。では、どういった情報から判断するかというと・・・
中国人は、履歴書の志望動機や自己紹介欄に、自分の性格をアピールする習慣がありますよね。ひとつはこれ。
2つめは出身地でしょうか。私が現在駐在している福建省には、たくさんの友達と大騒ぎをするのが好き、というように、比較的わいわいやるのが好きな人が多いです。こういった人を友達もいないままほったらかしにするのはよくないでしょう。
あとは、少し話をしてみて、その人の性格を判断するしかないと思います。

どうしてもひとつの方法に決めるならば。。。
はじめの1ヶ月は生活環境を含め丁寧に指導します。時には休日も割くでしょう。その間、
「僕には中国人の知り合いがいるので紹介するよ」
「ここのお店は本場の中国菜が食べれるから中国人がよく来るんだよ」
「そういえば、今度中国人の企業会があるらしいから出席してみたら?」
などの情報を与え、自分でコミュニティーを作らせます。そして2ヶ月目以降は業務知識だけを淡々と教えます。

というのが私の考えですが、いかがでしょうか。。。

Posted by: 是澤 | May 23, 2009 at 11:45 AM

>私も、中国語もろくに話せないまま、中国に出張させられています

よくあるパターンです。日本人(男)の場合は、夜生活への過剰適応に気をつけねばなりませんね。


> はじめの1ヶ月は生活環境を含め丁寧に指導します。
> 時には休日も割くでしょう。

ご自身で前提条件を決めて回答しているので、どんな方法でも正解です。初っ端の食事の面さえクリアできれば、他の環境適応は比較的スムーズのような気がします。

ご意見ありがとうございます。

Posted by: 幸地司 | May 23, 2009 at 11:46 AM

芋 たこ 北京さん

>そんなの送ってくるな!受け入れるな!
>招聘保証状をだすな、が、正解。

異業種の方のご意見は、やはり参考になります。ソフトウェア分野だけに目を奪われると、「日本語」と「専門力」の両立は無理・・・と最初から諦めてしまいます。

景気悪化のせいで下火になったものの、昨年までは「手垢」のついた生意気な中堅中国人SEよりも、純粋無垢の新卒中国人プログラマ候補生の方が好んで採用されました。彼らの一部は、来日して日本でOJT的な指導を受けて中期育成されました。

日本語もおぼつかなく、初来日(滞在期間は長めに設定)

最初から、日本語と技術力の両立は諦めモードです。ただし、新卒の中国人プログラマ候補生には、ブリッジSEのような高度な仕事は到底無理です。まだ、中国には、日本適応できるブリッジSEが十分にプールされていません。

その原因は・・・

書くと長いのでコメント欄ではなくブログ本文にエントリします。

Posted by: 幸地司 | May 23, 2009 at 11:47 AM

以前休日含めて自腹で面倒をみました。
個人同士の信頼関係を築く上では大いに意義がありましたし、
自分にとっても来日直後の中国人の心境を理解することができました。
しかし結果的にその人帰国後、会社を辞めてしまいましたので、
そこまでやる必要は無かったと今では思っています。

Posted by: sato | May 25, 2009 at 06:52 PM

電車の乗り方、買い物の仕方、公共料金の払い方、電話のかけ方、料理屋でのお金の払い方、ウォシュレットの使い方、池袋北口への行き方を教えれば十分でしょう。
SE/PG系の人間であれば、東京に大学時代の同学が1,2人はいますので。
あとは、仕事に接点はなくとも弊社内の中国人社員を紹介しておきます。

私が調査名目でいきなり大連に派遣されたとき、自分が最初に困ったことを教えています。若い技術者であれば、自分の想像以上に適応するのは早いですよ。

Posted by: 大連帰り | May 25, 2009 at 06:54 PM

>しかし結果的にその人帰国後、会社を辞めてしまいましたので、
>そこまでやる必要は無かったと今では思っています。

satoさん、トラウマになりそうな出来事ですね。

私の体験です。かつて優秀な中国人を採用して直後の小規模プロジェクトで大活躍してくれました。そこで、次にその人をリーダーに据えることを前提に重要案件を受注したところ、今よりいい会社に転職が決まったから辞めます・・・、と淡々と報告を受けました。

いや、正確には“彼なり”に申し訳ない態度を示したはずですが、当時の私には全くもって理不尽かつ不可解な行動でした。だって、あなたを次期リーダーとしてお客さんにも紹介したでしょ、なぜに突然そういうか! と。顧客への提案活動と同時に転職活動されていたなんて、ショックだったなー。

とはいえ、当人にとっては極めて合理的な判断だったと思います。恐らく、給料と会社知名度ともに向上しただろうから。仕事のやりがいなんて、我が業界は入社してみなければ判断つかないだろうし。

Posted by: 幸地司 | May 25, 2009 at 06:55 PM

大連帰りさんのコメントを拝見すると、淡々とする中にマメな面倒見の良さを感じます。そうでないと「池袋北口」なんて(^^)なコメントはでないでしょう。

>若い技術者であれば、自分の想像以上に適応するのは早いですよ。

出張者の選抜基準が重要です。一般に年齢と適応力は相関関係があります。ですが、若くて明るい性格の中国人を選抜すると、親和欲求が強すぎるあまり日本的放置プレイに辟易して、すぐにホームシックにかかってしまう恐れもあります。

つまり「彼女は明るい性格だから」「彼は積極的だから」「彼は中国の仲間内でリーダーシップを発揮しているから」との理由だけで、日本行きを命じると、その反動で心身の状態を乱すことにもなりかねません。

根暗なオタク中国人出張者を放置プレイしても問題なさそうですが、元気で明るいリーダーシップを発揮する中国人出張者を放置すると、周囲の中国人同僚を巻き込んだクーデターを起したりして。考えすぎですか(^^)。

相手の状態にあわせたケアが必要ですね。

Posted by: 幸地司 | May 25, 2009 at 06:56 PM

 マスクまで調達していただけるなんて親切ですね。
 日本人の細かい心遣いいつたっても感心させられます。私は神経太いです。苦笑

 皆さんご存知だと思いますが、中国の方は相手をもてなすとき自分が出せる最高のものを相手に上げます。時には無理してでも見栄えを良くします。日本人は身の丈に合うものを渡して細かいところに気を使って気持ちを表します。一般論ですが、ここが日本人がケチに見られる一因かと思います。見くびるなよ、そんなもので感謝されると思うなよと昔の私ならうれしくないと思いますね。

 まず業務上では来る前にしっかりミッションを明確にして、心理的にも使命感を与えないといけません。
 慰労、旅行感覚で買い物に没頭する人も少なくないです。ひどい場合は転売目的もいたりして、、

 3ヶ月という短い期間でサポートの加減はほんとに難しいと思います。
 技術力があっても、日本での社会経験が0に等しいです。3が月で身につくものでもなければやりすぎると勘違いされます。しかも、くるまで多くの誤解を持っています。
 本人が苦しくなるのもこのように従来の感覚と現実のずれ、勘違いによってもたらしています。3年でも解決できるものじゃないのでその気持ちを仕事に向かわせましょう。
 
 日本人にとって予期せぬ出来事はたくさんあると思います。業務の遂行にこられているので感覚を養うには3ヶ月でなんともなりませんし、過剰な期待は禁物です。対照的に親切心は無償で与えるものであって、見返りを期待せずにやればバランス的にちょうどいいかと思います。

Posted by: 包 暁南 | May 26, 2009 at 02:53 PM

以前、東京で琉球料理のお店に一緒に行って盛り上がったことがありました。
食べ物が文化的に近い(?)からでしょうか。
穴場だと思いました。

Posted by: たばちゃん | May 27, 2009 at 02:30 PM

たばちゃんさん、泡盛は好き嫌いが激しいですが、みなで盛り上がって良かったですね。
琉球料理は、中国福建省の流れを汲んでいるはずです。沖縄では餅を「びん」と発音するなど、中国語の影響を色濃く受けています。

Posted by: 幸地司 | May 27, 2009 at 02:31 PM

お久しぶりです。

私の考えは、相互理解と尊敬がそれを解決するのだと思います。

海外に赴任して仕事をして学んだことですが、
中国人やベトナム人が普通でないと考えるのは
間違いだと思います。
むしろ、世界の中で日本人の方が特異だとわかった部分
が本当に多く存在することを知りました。
Give&Takeのとらえ方もその一つで、
相手に伝わらなければ、giveが成立しない
ということがありました。
そのためには、相手に表明してもらう事で実際に
伝わったかどうかを判断すべきだという考え方があります。

こちらの思いこみで伝わったと思ったり、
こちらの思いこみで解釈したりしたために、
後でとても悲しい思いをした経験があります。
例えば、日本の本社に長期出張をする人選の時に、
一番優秀で期待している人ではなく、
訓練が必要な人を選んだために、その優秀な人を
失ったことがありました。
本当は、もっと重要なタイミングで、
もっと良い条件で行ってもらう仕込みを
していたのですが。。。
そうなった時はどう説明しても、時既に遅しでした。

高価なものや長い時間を費やすことが
もてなしと感じる文化と、
最大限の気遣いをするのが
もてなしと感じる文化の違いがあるように、
相互理解の方法をお互いに学んでつきあう
必要があるのではないでしょうか。

わかって当たり前を基準に置くか、
わからないを基準に置くか、にもよりますが、
お互いの気持ちを確認し合う方法を模索するのが
一番の道であると思います。

また、気持ちを察し合い、阿吽の呼吸を期待するのは
酷というものですから、
・契約のような明文化
・相手に(要求や本心を)表明してもらう
・考えが変わっていないか定期的に確認する
等の手段による、相手からの明確なアウトプットを信じるという
スタンスも必要だと思います。

ただ、それは、信頼関係や尊敬関係を作るまでの
「意思疎通手段」であり、
所詮人間同士、その域に達すれば、
そう頻繁に裏切られることは無いと信じています。

Posted by: 丸山文幸 | May 28, 2009 at 03:50 PM

中国人はわれわれと根本的に違う。淡々と付き合うか、家族同然に暑苦しく付き合うか、二つに一つ。
暑苦しく付き合っても転職はされる。
これは仕方が無い。

Posted by: tatara | May 28, 2009 at 11:05 PM

tataraさん

>中国人はわれわれと根本的に違う。
>淡々と付き合うか、家族同然に暑苦しく付き合うか、
>二つに一つ。

鋭いご指摘、ありがとうございます。

先日のオフショア開発勉強会では、人間関係&環境認識の日中の違いについて、このように解説しました。

日本人にとって、職場は身内環境である(古き良き価値観)
中国人にとって、職場は外部環境である(ヨソ者の集まり)

日本人の身内環境は、広くて薄い(職場、ご近所、PTAは皆ムラ社会)
中国人の身内環境は、狭いが濃い(華僑繁栄の秘訣)

つまり、日本人同士なら、淡々と付き合っていても「身内」になれます。例えば、グループ企業同士なら、初顔合わせでも同じ「ムラ」に属しているという連帯意識を自然に持つことが出来ます。

だから、こんな面白い2つの命題が導けます。

1)中国人の方が日本人よりも集団主義である(凝固性で判断)
2)日本人の方が中国人よりも集団主義である(範囲で判断)

Posted by: 幸地司 | May 28, 2009 at 11:06 PM

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