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オフショア開発の間接業務

オフショア開発の間接業務

オフショア開発の間接業務は、プロジェクト運営上の間接業務と、事業上の間接業務に大別されます。

前者の代表格は、設計やプログラム実務に関与しないブリッジSE業務。後者の代表格は、PMOスタッフの視察旅行。全ての間接業務を二元論的に「善悪」で割り切れるほど、現実は甘くありません。特に、ブリッジSE業務は、悪者にも救世主にもなります。ブリッジSEなんて「必要悪」だと言い切れるほど、日本のオフショア現場は成熟していません。

例えば、ある会社では、社内情報システムのリプレース案件に際して、発注切り出しとベンダ選定に1ヵ月以上を費やしました。同社の外注先選定の主体はPMOですが、実際には現場のプロジェクトマネージャが何度も会議に呼び出されます。

本来、プロマネは基本設計と発注資料まとめの完了に集中すべき時期なのに、元上司のPMOスタッフ(昔取った杵柄で、権限はある)から呼び出されて、不毛な発注先選定会議に延々と付き合わされます。

発注準備の大事な時期に、当該プロマネは週2~3日このような会議に出席させられました。無駄な間接業務の典型です。

オフショア開発の直接業務の無駄を削るよりも、PMO・輸出管理などの間接業務にメスを入れる方が遥かに効果的です。

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