オフショア情報の無料化、ノウハウの陳腐化
ネットを検索すると、オフショア開発に関する優れた情報があちこちに転がっています。かつては、私が主宰するオフショア大學が圧倒的な情報力を誇っていました。

ところが、だんだんとオフショア大學の相対優位性が低下しつつあるようです。Googleなどの検索技術の進化により、情報の無料化は留まるところをしりません。ネット上では、私には到底マネできないような“独自体験”に基づく生々しい話題を惜しみなく提供してくれます。
幸いにも、今のところはオフショア大學と他ネット情報に決定的な違いがあります。それは「ノウハウ化」「形式知化」の水準です。
プロ集団のオフショア大學では、素人にはマネできない抽象度の高い汎用的なフレームワークの構築を心がけます。まさに、野中郁次郎が提唱した暗黙知と形式知のモデルの通りです。

オフショア大學が提供するノウハウ=知恵は、他者でも簡単に再利用可能です。一方、他ネット情報の大半は、自分だけの体験記なので、事情を知らない他者はなかなか再利用できません。
今のところ、これがプロと素人の差です。
ところが、そのうち「ノウハウ」の陳腐化が襲ってきます。今どき、情報の無料化は当たり前ですが、いずれはノウハウの無料化時代もやって来ます。すると、オフショア大學も「ノウハウ」や「知恵」だけでは十分な競争優位性を発揮できなくなるわけです。
実は、既に経営コンサルティング分野では、ノウハウやフレームワークなんかでは飯を食えません。実際、近所の書店に行けば、高々2000円のビジネス書に、汎用的かつ実践的な優れた経営の知恵はわんさか載っています。
偽プロフェッショナル受難の時代がそこまでやって来ました。
ここで問題。
ノウハウや知恵がコモディティ化したコンサルティング業界では、いったい何を武器に市場で戦っていくのでしょうか?
外国の偉い先生が書いた世界標準の優れた教科書を使って受業する大学や専門学校は、いったい何を武器に厳しい教育市場で戦うのか。これをヒントにしたいと思います。
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