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オフショア開発プロジェクト vs. オフショア開発事業

オフショア開発プロジェクトとオフショア開発事業を厳密に区別します。オフショア開発プロジェクトとオフショア開発事業を比較して、オフショア開発の新規性を理解します。

米国プロジェクトマネジメント協会によると、プロジェクトとは(1)独自のプロジェクト、サービス、所産を創造するために実施される(2)有期性の業務だと定義されます。

一方、事業とは、会社や組織を運営する継続的な業務です。中小企業においては、事業と経営は同義です。大企業では、事業部やカンパニーなどの組織単位で事業が行われます。

一口にオフショア開発といっても、プロジェクトとしてとらえるか、それとも事業としてとらえるかによって、時間軸や責任と権限の対象範囲が大きく異なります。グローバリゼーションによる世界規模の競争激化に伴い、一部のシステム開発プロジェクトは、もはや日本国内の枠組みだけでは立ち行かなくなりました。開発原価の削減を大義名分に掲げるオフショア開発ではありますが、近年は優秀な人材確保を主な目的と公言する企業も現れました。

ところが、活動期間が限られるプロジェクトでは、長期視点から人材戦略を遂行することは困難です。また、いくらプロジェクト単位で優秀な人材を確保しても、事業の観点からは局所最適化に過ぎません。

このような理由から、オフショア開発プロジェクトとオフショア開発事業を厳密に区別することが求められます。ですから、もしもあなたが「オフショア開発を成功させる」という発言を耳にしたら、「プロジェクトの成功」なのか「事業の成功」なのかを瞬時に判断する癖をつけましょう。

拙著「オフショアプロジェクトマネジメントSE編」p27 より

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