インド人に依頼したつもりなのに相手は全く受け入れない
■ 受け入れたように見えるが、実際には受け入れていない「言った」「私は彼にそう伝えた」「いや、私は聞いていない」のトラブルは、国内ビジネスですらなくなりません。ましてや、オフショア開発では、もっとなくなるはずがありません。
インド人との会議で何かを依頼した場合、インド人は受け入れたように見えても、実は受け入れていないことがあります。これは、インド文化では? (オフショア大學受講生)
「分かりました」と「同意しました」には、天と地ほどの差があります。オフショア大學受講生第6期生の間では、「互いにコンテクストが共有できていないと微妙なニュアンスを理解できない」という会話が普通に成り立ちます。
冷静に考えると、真面目に自己研鑽するSEの知的水準は、そうでないSEと比べて格段に高いと思われます。と、さりげなくオフショア大學受講生のレベルの高さを自慢したりして。
「理解/受容」の水準の違い三段階。
「分かりました」・・・あなたの言っていることは分かりました。でも、受け入れていません。
「理解しました」・・・あなたの言っていることは分かりました。あなたの気持ちにも共感します。でも、うちにも都合があるので受け入れるかどうかは不明です。
「同意しました」・・・あなたの依頼を受けます。あなたの依頼に沿って行動します(目的達成!)
「インド人は受け入れたように見えても実は受け入れていない」は確かに大問題です。考えられる根本原因をざっと洗い出します。
・国民文化の壁によりコンテクストが共有できない
・世代間格差によりコンテクストが共有できない
・言葉の壁によりコンテクストを誤解している
・企業文化の違いによりコンテクストが共有できない
ここで、標準プロセスや作業指示は、便宜上「企業文化」に含まれるものとします。
もしも、インド人と意思疎通できない原因が「言葉の壁」なら、「分かった」「合意した」「やる/やらない」の英語表記を紙に大きく書いて、会議の場で常に紙を持って確認するとよいでしょう。
中国なら段ボールに大きく手書きすれば十分ですが、インドだともう少し洗練されたカードを準備したほうがいいかもしれません。単純ですが、問題発生の原因が「言葉の壁」なら有効な手段です。
余談ですが、英語の「確信度」を表わす副詞は、全て程度が異なります。
absolutely, probably, likely, perhaps, maybe, possibly
しかも、確信度の強さは、国民文化や話者によって変化するようで
す。先日お会いしたある人は、こういっていました。
日本の学校では、probably=50%(半々)だと教わったけど、 実際、米国人上司が probably といったら、 確信度は30%以下だった。 ましてや、maybe などと言ったら、 確信度5%以下と思った方が安全でした。 (日本語の「検討します」、中国語の「研究」みたいな)
■ 問いかけ
前出の意思疎通の問題「インド人は受け入れたように見えても、実は受け入れていない」の根本原因は、ボスの権限の違いが=6割、作業指示の与え方の違いが4割だと仮定します。
有効な再発防止策を考案しなさい。
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