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ノック音で中国人と日本人を識別する方法

先日、開催されたオフショア開発フォーラム2009 in 東京より。

相原 茂

演題:日本と中国 ~言葉と文化とビジネスと~
講演者:相原 茂(中国語コミュニケーション協会代表)

<問1> 次の語句(a)(b)を早口でしゃべったら、ある中国語の発音にそっくりです。それぞれに対応する中国語を答えなさい。
(a) ドアチェーン
(b) 銚子、サンマ

<問2> 中国の笑い話「三人の中国人」より。
小高い山の上にお寺があります。毎朝、お寺では山の麓の井戸から水を汲んでこなければなりません。
お寺に一人の和尚さんが住んでいたら、飲み水を確保できます。
お寺に二人の和尚さんが住んでいたら、飲み水を確保できます。
お寺に三人の和尚さんが住んでいたら、飲み水がありません。
いったい、なぜでしょうか。

<問3> あなたは、会議室に二人の部下を呼び出しました。一人は中国人の張さん、もう一人は日本人の田口さん。あなたは先に会議室に入って二人を待ちます。二人とも、通常の商習慣に則り、会議室に入る前には軽くドアをノックします。彼らが会議室に入る前に、張さんと田口さんを識別する方法を検討しなさい。

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オンサイト比率3:7を目指す

先日、開催されたオフショア開発フォーラム2009 in 東京より。

演題:我が社のオフショア開発への取り組み
講演者:深沢 哲男(株式会社アイ・ティ・フロンティア PMセンター長)

我が社がオフショア開発に取り組むきっかけは、SAP 要員の確保とコスト削減でした。

最初は自社でコントロール可能な会社と取引したかったので、あえて大企業よりも小規模の独立系オフショアベンダを協業先として選びました。

オフショア開発のはじまりは2003年。2004年から本格化して2005年に発注量のピークを迎えたものの、翌2006年には25%近く落ち込みました。

それでも、2007年からまた盛り返しました。2009年上半期は不況期にも関わらずオフショア発注量は順調に伸び続けています。当初からの目的であるSAP領域に加えて、SAP以外のオフショア発注量も順調に拡大を続けています。

最近は、Ruby案件や保守・運用などのオフショア活用にも挑戦しています。

当社では、オンサイトとオフショアの比率は4:6で推移しています。今後は、オンサイト比率を下げて、3:7を目指します。先行する他社事例やコスト面を考慮すると、2:8が理想ではないかと考えています。

<突然アンケート>
あなたにとって、理想的なオンサイト比率は? オンサイト比率とはオフショア開発プロジェクトにおける日本側要員とオフショア側要員の人数比率です。

1:9
2:8
3:7
4:6
5:5
6:4
7:3
8:2
9:1

結果を見る
コメントボード

締切:2009年12月04日18時00分
協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/

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NEUSOFTの初級人材供給プログラム

先日、開催されたオフショア開発フォーラム2009 in 東京より。

Neusoftslide01

演題:オフショア企業の人材育成と現状
講演者:野澤 幸弘(NEUSOFT Japan株式会社 第一システム事業部事業推進室室長)

Neusoft

NEUSOFT(東軟)といえば泣く子も黙る中国ナンバーワンのアウトソーシング業者です。2008年度の売上は5.05億米ドル(約450億円)。うちITアウトソーシング分野の売上は1.7億米ドル(約150億円)。さらに日本向けの売上は1.4億米ドル(約125億円)です。

驚異的な実績を誇る同社ですが、中国人ソフトウェア技術者の実力不足、経験不足、高コスト化、そして高い離職率には常に悩まされています。

そこで、同社は中国における圧倒的な知名度と資本力を活かして、強力な人材育成システムと人材募集のネットワークを構築しました。

NEUSOFTが掲げる人材供給および人材育成の計画は、下記5段階に分かれます。

1.初級人材開発・大規模供給計画
2.中級SE専門育成計画
3.高級技術人材専門育成計画
4.BSE専門育成計画
5.PM専門育成計画

NEUSOFT は、このような様々な専門育成プログラムを段階的に提供することで、中国ソフトウェア人材のピラミッド構造を構築しようと考えています。

以下、NEUSOFT の講演資料から、同社が提唱する初級人材育成システムの流れを紹介します。

□step1 入社教育

 企業文化を理解(勤勉・熱心・情熱)

□step2 通用技術トレーニング

 専攻知識と技術をマスター

□step3 外国語教育

 日本語国際検定試験四級取得、基本的な日本語力をマスター

□step4 実戦訓練(OJT)

 ソフトウェア開発プロセス規範に基づき、専攻知識と技術を運用し、プロジェクトを完遂

その他にも、NEUSOFTは、IT学院と呼ばれる情報系専門学校と提携した初級ソフトウェア人材育成にも系統的に取り組んでいます。

Neusoftslide10

以下、幸地コメント

・座学が有効な分野=step2 と step3
・OJT が有効な分野=step1 と step4

中国の教育方針に対しては、一部から「詰め込み型教育」と揶揄されます。ですが、NEUSOFT が掲げる初級人材の大量供給の取り組みは、中国では最も効率的な教育方式です。

その一方で、「PM専門人材育成計画」、すなわち、高級プロジェクト管理者の育成については課題が残ります。ただし、NEUSOFT だけはなく、中国ソフトウェア業界全体の課題だと考える方が健全です。

なぜなら、たとえ中国ソフトウェア業界に米国MBA のようなPM専門養成機関が存在しても、教育投資として1~2年間という時間を割くのは費用対効果の面から極めて非現実的だからです。

今の中国オフショア業界には、優秀なPM候補生を2年間企業留学させる人的余裕はありません。なぜなら、優秀なPM候補生なら、わざわざ教育せずとも「今すぐに稼げる」というのが中国オフショア業界の現状だから。

これが、費用対効果の面から、中国人の高級PM育成に本気で取り組まない理由です。現在の中国ソフトウェア労働人口動態を鑑みるに、現在オフショア大學が提供する1~2ヶ月の eラーニング方式が、最も優れた高級人材育成の方式の一つだと言えます。

今後、中国ソフトウェア業界の人口ピラミッドが厚みを増してくると、PM専門養成機関の役割が重視されるようになるでしょう。オフショア大學MBAプログラムは、そこに照準を合わせています。

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ベトナム現地法人社長は片道切符で赴任

先日、開催されたオフショア開発フォーラム2009 in 東京より。

篠田 庸介

演題:東南アジアの人材リソースの現状 ~ベトナムを中心に~
講演者:篠田 庸介(株式会社ヘッドウォータース 代表取締役)

講演者の篠田氏は、弊誌グローバルソーシングレビューにも寄稿してくださったことのある独立系SI企業の経営者です。東京を拠点に事業を開始した後、インド、ベトナム、中国の順に開発拠点を広げてきました。最近では、ミャンマーの協力会社ともお付き合いしています。

はじめに、東南アジア地域のオフショア開発の候補地を分析しました。

<人口>
(1)カンボジア1500万人
(2)ミャンマー5000万人
(3)インド  11億人
(4)中国   14億人
(5)タイ   5000万人
(6)フィリピン8000万人
(7)ベトナム 8500万人
※それぞれの国の特性を活かせばよい

<ビジネスにおける対日重視の姿勢>
(1)カンボジア★★
(2)ミャンマー★★
(3)インド  ★
(4)中国   ★★★
(5)タイ   ★★★
(6)フィリピン★
(7)ベトナム ★★★

※ビジネスにおいて対日重視の姿勢がない国とは難しい
※★の数は篠田様講演を聞いた上で幸地が独断と偏見により採点

現在、講演者の篠田氏が設立したベトナム100%子会社へのオフショア発注量はさほど多くありませんが、独自の営業活動による現地案件の売上で食べていける状態です。50名のベトナム人技術者の離職率は極めて低く、「終身雇用」を前提に今後も経営を続けます。

日本国内のシステム開発プロジェクトだって、成功率はわずか30%だといわれます。したがって、オフショア開発の失敗は、必ずしも「オフショア=海外」側の原因ではないということを肝に銘じておかなければなりません。

オフショア開発を始めるにあたり、日本側が「猜疑心」を持っては絶対に成功するはずがありません。「失敗してもいい」と軽い気持ちで始めたお試しプロジェクトでは、人間は頑張れません。必ず背水の陣で臨むべきです。オフショアをやると決めたら、必ず成功させると強く心に刻みます。

オフショア現地法人を設立したら、責任者を片道切符で送り出します。当社(ヘッドウォータース)の場合は、海外未経験者をいきなり現地責任者として赴任させました。1年半経ちましたが、まだ一度も日本に帰国していません。

※御礼:上記はオフショア開発フォーラム2009に参加された東京都のI様から一部情報をいただきました。この場を借りてお礼申し上げます(幸地)。

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2009年中日服务外包(浙江)合作论坛顺利圆满闭幕

中国浙江省烏鎮シンポジウム

首先,衷心祝贺浙江省乌镇中日服务外包合作论坛顺利圆满闭幕!

由浙江省商务厅和嘉兴市人民政府在浙江省乌镇共同举办,嘉兴市外经贸局、桐乡市人民政府、浙江省外包企业、日本代表团(日本庆应义塾大学教授中村维男为团长的60名访华团)共计200多人参加的中日服务外包合作论坛,座无虚席,大获成功。此次论坛,日本派出包括世界500强企业在内的访华团,对浙江省进行了官方交流访问,在风景秀丽的乌镇受到隆重招待,对此我们由衷地表示感谢。在此,特别感谢浙江省商务厅金永辉厅长,以及帮助过我们的所有中方代表。

以下,就11月7日中日服务外包合作论坛报告如下。

首先,请允许我回顾一下去年12月浙江省访日团在东京举办的2008服务外包合作论坛。当时,论坛主持者是访日团团长浙江省商务厅鞠雅莲副巡视员;举办者是浙江省商务厅金永辉厅长。金永辉厅长作了题为“中国浙江省服务外包最新状态”的报告,讲演围绕以下3个要点展开。


写真:浙江省商務庁 金永輝庁長

1.浙江省经济发展总况
浙江省位于中国经济最发达的长江三角地区南部,是中国经济最发达的省份之一。人均收入、生活水平代表了中国的最高水准。改革开放以来,全省的GDP年增长率超过13%。

2.浙江省服务外包现状
浙江省在中国最早引入外资,拥有完备的国际外资融资法律。另外,在人才、技术、产业基础方面实力雄厚,特别是以浙江大学为首,拥有77所大学,为服务外包储备了充足优秀的人才。浙江省拥有长年丰富的外包成功案例,在外资企业中享有崇高的信誉,被誉为“信用在浙江”。省内的杭州高科技园区,是国家级软件园区,在中国占有举足轻重的地位。今年的1-9月份,即使还处于国际金融危机时期,全省的软件外包量和去年比增长了178%,依然保持着高速增长。

3.对日软件外包状况
今年的1-9月份,浙江省对日软件外包占总量约9%。在杭州市由东忠科技牵头,形成了15家公司加盟的对日软件外包联合体,今后有望发挥出联合体的总体优势。此外,浙江省政府大力支持对日软件外包,优惠政策已经出台并在实施中。政策支持包括公司运营资金支持、人才培训、培训中心建造、和对日软件外包项目投资等方面。浙江省所属各市,也在积极营造省级软件园,完善促进对日软件外包成长的基础设施。另外,积极扶持对日软件外包的重点企业,推动对日软件外包产业的发展。为吸引更多日本软件外包公司落户浙江,正在不断地充实令日本客户满意的政策。

上次论坛,中国代表团和日方共计60人参加,日方参加者包括世界500强企业,双方交流充分,完全达到预期效果。今后,在此基础上,推动对日软件外包发展,这也正是主办方目的所在。
浙江代表团的报告,内容详实,以最新的数据为依据,非常精彩,大家收益匪浅。


写真:左から中村維男様、金永輝様(浙江省商務庁庁長)、北島義弘


写真:左から北島義弘、鞠雅莲様(浙江省人民政府商務庁 副巡视员)、中村維男様(慶應義塾大学教授 兼 米国Stanford大学客員教授)

下面,请允许我谈谈这次日本访华团的收获,总结为3点。

本次论坛的主持人北岛义弘是日本PMA公司社长,也是去年12月浙江省访日团在东京举办的2008服务外包合作论坛的承办人之一,担任了论坛的执行委员长之职。在去年东京论坛期间,通过访日团团长浙江省商务厅鞠雅莲副巡视员和主题报告者中村维男的交流,促成了这次日本访华团的行程。现在,请允许我把日本访华团的主要成员中村维男先生介绍给大家。

中村维男先生于1972年毕业于日本东北大学大学院,获工学博士学位(PH.D),1988年成为东北大学教授,历任美国斯坦福大学客座正教授(1994年)、英国伦敦大学帝国理工学院院士。2007年,他从东北大学退休,同时被授予东北大学名誉教授,任庆应义塾大学教授至今。中村教授不仅在日本,在欧美的一流大学也有着丰富的教学经验。

中国浙江省烏鎮シンポジウム
写真:中村維男(慶應義塾大学教授 兼 米国Stanford大学客員教授)

此外,中村教授还是美国电气和电子工程师协会的最高会员,担当该协会COOL Chips委员会主席,在2004年曾荣获该协会计算机科学园丁奖。他是计算机科学领域的权威,在世界上具有广泛的学术影响力。
本次论坛,中村教授以“全球软件外包时代IT人材培养战略”为题,站在计算机科学发展的最前缘角度,发表了对今后软件外包发展和人才培养的精辟见解。特别一提,中村教授立足于计算机发展史,指出计算机科学的发展方向必须是考虑环保的全球化绿色软件外包,而且,IT人材的优劣必将决定企业以至国家的命运。倘若不参加本次论坛,失去聆听如此宝贵的讲演,必将追悔莫及。


第二位特邀演讲者是赤尾嘉治先生。他是日本规格协会(JSA)管理系统主任审查员(JRCA),曾就职于日本通产省信息处理振兴科,积极推动信息处理技术者国家资格考试私营化。现在,参加考试人数大幅增加,对大量培养日本信息产业技术人员做出了巨大的贡献。赤尾先生本次演讲以“软件外包与信息安全”为题,围绕软件外包中信息安全的重要性、泄密事故和影响这一话题,用举例和相关国际规则生动地进行了解说。如此珍贵的演讲即使在日本也难得听到。

赤尾嘉治
写真:赤尾嘉治(RCA主任審査員、株式会社ビーシーキューブ 取締役副社長、元日本国通商産業省)


第三位特邀者是相原茂先生,曾经是茶水女子大学教授,担任过该校文教学部长。他现在担任日本汉语交流协会会长,是日本汉语学界的权威。因为长期担任日本放送协会(NHK电视、广播)的汉语会话讲师,据悉很多派驻中国的日本人都曾受到过相原先生的汉语会话讲座的熏陶。相原先生著述丰富,在媒体界也非常活跃,对汉语学习所必需的词典、电子字典等更是贡献极大。本次相原先生以“克服中日文化差异的交流技巧”为题进行演讲,为我们解说如何在离岸外包开发中保持语言交流通畅。演讲内容生动详实,听众席上不时发出阵阵笑声,对中日双方听讲者都是受益匪浅,不失为实用有趣的演讲。

相原茂
写真:相原茂(中国語コミュニケーション協会代表、元御茶ノ水女子大学教授、文教育学部長)

VIP集合
集合写真:中央に鞠雅蓮様、中村維男教授、金永輝様、赤尾嘉治様、相原茂先生ら、本会議の重要人物が勢揃い


午餐后,日本企业与来自浙江各地中国企业进行面对面洽谈。历时2个半小时的洽谈,众多IT企业进行了相互交流,也是我们深深地感受到了中国商务的活力。正如浙江省商务厅金永辉厅长在演讲中所说,浙江省特别值得一提得是良好的投资环境。在与优秀的浙江企业管理者直接交流中,我们深切地感受到了这一点。众多的日方企业也深有同感,普遍看好浙江未来的商业前景。

之后,日方代表团参观了桐乡市高科技园区。同行的日方人员被桐乡市高科技园区巨大的规模和优美的环境深深折服。

傍晚,浙江省商务厅和桐乡市政府举办晚宴,招待与会人员。中方政府官员及企业代表和日本代表团在享用美食的同时也进行了积极有益的对话,气氛十分温馨。

晚宴后,在乌镇历史悠久的水乡运河上,我们坐上由艄公为我们划桨的船,在运河上尽情巡游了1个小时。恍若时间倒流,定格在千年之前,皎洁的月光与古老街道的美丽风景遥相呼应,留下了极其深刻的印象。24小时营业商店和餐馆的存在,让第一次来到这里的日本游客也毫无陌生之感,另外,也惊叹现代感城市建设的同时,兼具保存历史的完好。在观光区,足部按摩和卡拉OK等服务业也十分完善,日本代表团分别依照自己的喜好进行消遣放松,大家纷纷表示非常尽兴。

对于本次日本访华团的接待,浙江省商务厅和有关中方人员进行了精心、周到的安排。在中方的努力下,本次访问意义非常、成果累累,日方对此表示衷心的感谢。

株式会社PM Academy代表取締役社長(董事长 总经理) 北岛义弘

桐郷開発基地

桐郷開発基地

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「オフショア開発における課題と深刻度」日中の認識のずれ

今週開催されたオフショア開発フォーラム2009 in 東京より。

Umtpnakahara

オフショアプロジェクトにおけるUMLの適用
~オフショア開発向けUML適用ガイドラインについて~
講演者:中原 俊政様
バブ日立ソフト株式会社 QA・生産技術部部長
UMLモデリング推進協議会 オフショアソフトウエア開発部会主査

UMTPのオフショアソフトウェア開発部会では、オフショアソフトウェア開発を成功裏に終了させるための現実的なポイントと、その中でモデリング技術をどのように利用すべきかについて研究しています。

2006~2007年 オフショアソフトウェア開発の実態調査のためアンケートを実施

2007年 オフショア開発向けUML適用ガイドラインの作成(V1)

2007年~ ガイドラインのPR活動(モデリングフォーラム他のセミナーで発表)

2008年 オフショア開発向けUML適用ガイドラインの作成(V2)

2009年~ ガイドライン適用事例の収集と事例集の発行

2010年予定 オフショア開発向けUML適用ガイドラインの作成(V3)

UMTPが実施したオフショア発注側に対するアンケートによると、「オフショア開発における課題と深刻度」は以下の通りでした。

<日本企業が感じる深刻度No1>
・オフショア担当者の離職
・保守メンテナンスの派生開発におけるリードタイムの大きさ
・情報共有の困難さ

逆に、「仕様の曖昧さ」「言葉や文化の違いによる誤解」「テスト時の品質劣化」については、オフショア発注側の日本企業は深刻な課題とは感じていないようです。興味深いですね。

講演の途中で、オフショア開発でUMLを活用する際のノウハウを紹介してくれました。その一部抜粋します。

・各工程の作業分担を明確にする。各工程の成果物(UML図、及びUML図以外)を決定する。オフショアでの開発担当領域を明確にしてモデリング範囲/テスト範囲を決める。

・必ずしもUMLである必要はない

・アーキテクチャ・モデルをしっかりと作成し、内容を共有すること。「アーキテクチャ・モデル」とは、ハードウェアやソフトウェアの基本的な構造の設計のこと。

・オフショア側プロジェクト・メンバによるレビューを確実に実施する。

・詳細設計では、クラス図とシーケンス図、オブジェクト図、パッケージ図でレビューを行なう。

※御礼:上記はオフショア開発フォーラム2009に参加された東京都のI様から一部情報をいただきました。この場を借りてお礼申し上げます(幸地)。

■ 問いかけ

UMTPが実施した「オフショア開発における課題と深刻度」に関するアンケートによると、発注側と受注側との間で最も大きな認識のずれが生じた項目は、次のうちどれでしょうか?

仕様の曖昧さ
情報共有の困難さ
言葉や文化の違いによる誤解
仕様伝達に時間がかかりすぎる

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締切:2009年11月28日18時00分
協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/

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中国浙江省烏鎮シンポジウム、大成功!(実行委員長報告)

中国浙江省烏鎮シンポジウム

浙江省商務庁をはじめ浙江省政府幹部、嘉興市政府幹部、桐郷市政府幹部、浙江省内のアウトソーシング企業、日本代表団(慶應義塾大学教授 中村維男団長以下60名)の総勢200名を超える参加者で満席となり中国浙江省烏鎮シンポジウムは大成功でした。今回のフォーラムを通じて、日本側から世界500強企業を含む大手オフショアアウトソーシング企業関係者の代表団が浙江省を公式訪問し、烏鎮という素晴らしい場所で非常に暖かいおもてなしを頂き、交流が出来たことを大変感謝しています。

中国浙江省商務庁 金永輝 庁長をはじめ、中国側関係者の皆様、本当に、ありがとうございました。

以下、11月7日に開催されたシンポジウム内容について報告します。

まず最初に去年12月の東京開催のオフショア開発フォーラム2008in東京に浙江省訪問団長として来日された鞠雅蓮浙江省商務庁副巡視員の司会で、主催者代表として中国浙江省商務庁 金永輝 庁長の、「中国浙江省アウトソーシングサービスの最新状況について」の御講演がありました。 重要なポイントを3点報告します。


写真:浙江省商務庁の金永輝庁長

1.浙江省全体の経済発展状況
中国で最も経済発展している長江デルタ地域中の南側に位置し、中国で最も経済発展をしている省のひとつで
す。一人当たりの収入、生活水準も中国トップレベルであり、改革開放以来の省GDPは、年率13%以上の発展を続けています。

2.浙江省のオフショアアウトソーシング状況
中国で最も早く外資を導入した省であり、国際的な外資導入に必要な法律等が整備され、人材、技術、産業の基盤が充実しています。特に、省内に浙江大学をはじめとする77大学から多くのオフショアアウトソーシング対応の優秀な人材を供給できます。外資系企業からも「信用浙江」と呼ばれるほどの長年の実績があり、省内には杭州ハイテクパークなど国家級ソフトパークも中国国内で大きな存在感を増しています。浙江省全体で今年1~9月は前年比178%増とオフショアアウトソーシングは、国際金融危機の中でも依然として高成長しています。

3.日本向けのオフショアアウトソーシング状況
浙江省のオフショアアウトソーシングにおいて、日本向けの割合は今年1~9月は全体の約9%ですが、杭州市対日アウトソーシング連盟に東忠科技をはじめ15社が加盟し今後の発展が期待されます。浙江省は、日本向けのオフショアアウトソーシングを成長させるための政策を出す等の積極的な支援を実施しています。会社運営について資金面、人材トレーニング、トレーニングセンタ建設、その他日本向けのオフショアアウトソーシングについて投資支援しています。浙江省の各市では、省級ソフトパークの建設も進んでいて、日本向けのオフショアアウトソーシングを成長させる基盤整備も進めています。また、日本向けのオフショアアウトソーシングを成長させるために日本向けのオフショアアウトソーシング重点企業を積極的に育てています。日本のオフショアアウトソーシング企業を満足させる企業受入れサービスを充実させるような政策を持っています。今回のフォーラムを通じて、中国側と日本側からの60名もの多数の世界500強企業を含む大手オフショアアウトソーシング企業関係者の代表団と交流をはかり今後合作していければ主催者として非常にうれしいです。

発表内容は、浙江省の最新情報を詳しく数値で発表されており、とても有益で素晴らしいものでした。

写真:左から中村維男様、金永輝様(浙江省商務庁庁長)、北島義弘


続いて、日本からの代表団からの招待講演が3件ありました。

司会は、去年12月の東京開催のオフショア開発フォーラム2008in東京の主催者代表でありシンポジウム実行委員長の北島義弘(株式会社PM Academy代表取締役社長)で、去年12月に東京で実施したシンポジウムでの浙江省との共催がきっかけとなり、その時に基調講演をされた中村維男先生と鞠雅蓮浙江省商務庁副巡視員(浙江省訪問団長)との交流により、今回の日本代表団が結成されたことが紹介され、筆頭招待講演者の中村先生の御紹介がありました。

中村維男先生は、1972年に東北大学大学院博士課程修了され、工学博士(PH.D)、1988年に東北大学教授、1994年に米国スタンフォード大学(Stanford Univ)客員正教授、2007年に東北大学名誉教授、英国ロンドン大学インペリアル校(Imperial Colledge)教授・フェロー、2007年から慶應義塾大学教授(現職)、IEEE(米国電気電子学会)計算機科学大学教授・世界トップ賞(2004年)受賞、IEEEシンポジウムCOOL Chips組織委員会委員長、IEEE FELLOWです。

日本だけではなく欧米の一流大学で教鞭をとられた経験のある、計算機科学の世界的な権威です。

中国浙江省烏鎮シンポジウム
写真:中村維男(慶應義塾大学教授 兼 米国Stanford大学客員教授)

今回は、「グローバルソーシング時代を担う国際IT人材戦略」というテーマで、これからの時代について計算機科学の最先端から見られた見識をご披露頂きました。特に、計算機科学の歴史を踏まえ、今後の発展方向が環境に配意したグローバルソーシングに向うであろうこと、並びに国際IT人材戦略の良し悪しにより、企業や国家の命運が左右されるであろうという主張は、本フォーラムに参加しないと聞けない貴重な内容でした。

二番目の招待講演者は、赤尾嘉治先生で日本規格協会(JSA)マネジメントシステム主任審査員(JRCA)であり、元日本国通商産業省情報処理振興課で情報処理技術者試験(国家資格)を民間(情報処理技術者試験センター)に移され受験者数を大幅に増加させ、日本の情報処理産業の技術者育成に多大な貢献をされた実績があり、今回の講演では「オフショア事業展開と情報セキュリティ」というテーマで、オフショア開発に必須の情報セキュリティの重要性、セキュリティ事故の及ぼす影響を中心に具体的な事例や関連国際規格についての解説は日本でもなかなか聞けない内容でした。

赤尾嘉治
写真:赤尾嘉治(RCA主任審査員、株式会社ビーシーキューブ 取締役副社長、元日本国通商産業省)


三番目の招待講演者は、相原茂先生で日本を代表する中国語学者(元御茶ノ水女子大学教授、文教育学部長)で中国語コミュニケーション協会代表であり、長年、NHK(日本放送協会)中国語会話講師(テレビ、ラジオ)を担当され中国駐在の日本人の多くは相原先生の中国語会話の薫陶を受けていると言われています。著述、マスメディでも活躍されており、特に中国語学習に必須の辞書(本、電子)においても大きな貢献をされています。今回の講演では「日中文化の差異を乗り越えるコミュニケーション術」というテーマで、オフショア開発に必須の日中間のコミュニケーションを円滑に行う方法を解説して頂き、本フォーラムに参加にした中国側、日本側の両方の参加者に十分役に立つ、実践的な内容で聴衆から時折、大きな笑いがある非常に楽しく実践的な内容でした。

相原茂
写真:相原茂(中国語コミュニケーション協会代表、元御茶ノ水女子大学教授、文教育学部長)

VIP集合
集合写真:中央に鞠雅蓮様、中村維男教授、金永輝様、赤尾嘉治様、相原茂先生ら、本会議の重要人物が勢揃い


昼食の後、日本企業と浙江省各地から集まった中国企業との対面商談会が開催されました。2時間半の商談時間に実に多くのIT企業間の交流がなされ、中国ビジネスの活気を感じることが出来ました。


写真:中央は相原茂様(中国語コミュニケーション協会代表、元御茶ノ水女子大学教授、文教育学部長)

紹介商談会
写真:紹介商談会のひとこま

中国浙江省商務庁 金永輝 庁長の御講演の内容の通り、浙江省が中国でも特筆すべき良好な投資環境であることを参加された浙江省の優秀な企業関係者との直接交流を通じて肌で感じる貴重な場を提供して頂き、今後のビジネスが非常に楽しみになったという日本企業側の意見が多かったです。

それから桐郷市ハイテクパークの見学に行きました。非常に良好な環境のもとに広大なハイテクパークが建設されていることに日本人としてとても感動しました。

夜は、浙江省商務庁と桐郷市政府主催の晩餐会があり、中国側政府高官をはじめ企業代表者と日本代表団との会食はとてもおいしい料理と有益な会話でとても心あたたかいもてなしでした。

桐郷開発基地

桐郷開発基地

烏鎮の夜は、歴史ある水郷の街ということで運河を昔ながらの船頭の手漕ぎ船で、ゆっくりと1時間ちかくのクルージングを楽しむことが出来ました。まるで千年の昔にタイムスリップしたような時の流れと古い町並みの美しい風景にマッチしたきれいな月がとても印象的でした。24時間空いている商店や料理店もあり、始めて訪れる日本人観光客が来ても不自由しない便利性と歴史の保存が共存していることに非常に驚きました。足裏マッサージやカラオケ等のサービスも充実した観光地としての整備状況も優れていました。日本代表団もそれぞれの好みのサービスを受けて、とても満足できたという声が多かったです。

今回の日本からの訪問団に対して、誠心誠意準備して頂いた浙江省商務庁をはじめ中国側関係者の努力により、大変有意義で実りある成果が達成できたことを日本側として大感謝いたします。ありがとうございました。

(文責 北島義弘 株式会社PM Academy代表取締役社長)

 「中国最后的枕水人家」と呼ばれる水郷、『烏鎮』

 「中国最后的枕水人家」と呼ばれる水郷、『烏鎮』

 「中国最后的枕水人家」と呼ばれる水郷、『烏鎮』

 「中国最后的枕水人家」と呼ばれる水郷、『烏鎮』

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浙江省嘉興市サービス・アウトソーシング投資環境

2009年11月7日(土)午後/桐郷開発基地見学

浙江省桐郷市は、浙江の北に位置する歴史ある街です。シルクや菊茶で有名なこの街は、上海と蘇州とを線で結ぶときれいな三角形となります。古き良き中国水郷の風景と、先進的な開発基地の両面を持つのが発展著しい桐郷市の特徴です。

烏鎮シンポジウム本会議の後、私たち日本からの訪問団は桐郷開発基地を見学しました。

2009年11月8日(日)午前/嘉興政府主催「長江デルタ投資商談会」

ご説明 嘉興市市長 李様

嘉興市の李市長から、浙江省嘉興市サービス・アウトソーシング投資環境のあらましが説明されました。

1.都市概要
2.発展環境
 ・インフラ施設
 ・通信電力
 ・情報セキュリティ
 ・サービス体系
 ・人材資源
 ・居住環境
3.優位性
 ・対外開放の優位性
 ・科学技術資源の優位性
 ・外国投資の優位性(日本/韓国/インド/欧米)
4.発展の位置づけ
5.産業発展の重点
6.発展の方向性
7.重点企業
8.教育機関
9.政府の支援政策
10.公共サービス、プラットフォーム

驚くなかれ、会場には400名近くの関係者でびっしり埋まっていました。実は、会場にいる人が400名かどうかすら、私にはわかりません。なぜなら、50以上あると思われる円卓が会場に所狭しと並んでおり、それぞれの円卓には8~10名ずつ来客が着席していました。

私たち日本人訪問団だって40名近くいるので、決して少数派ではありませんが、油断すると迷子になりそうなほど広い会場に呆然としました。このような大規模な大会をいとも簡単に成功させてしまう嘉興市人民政府ならびに浙江省人民政府の圧倒的な指導力に、深い感銘を受けました。

当シンポジウムの全工程に参加した中国語教育の権威 相原茂先生によると、中国では遠方から来られた来賓を盛大な食事でもてなすのが普通であり、日本人はいつも圧倒されっぱなしのとこと。

実際、巨大な「熱烈歓迎」垂れ幕、ひな壇に並ぶ色とりどりの花、膨大な服務員による手厚いサービス、そして、その土地の自慢のお酒などがこれでもか!というくらい出されます。

ここから相原先生の体験談が面白かったです。かつて、相原先生が中国から大切な大学関係者を日本に招いたとき、東京でも中国式の熱烈歓迎をしたいのはやまやまですが、国立大学には予算が無くていつも苦労したと苦笑いしていました。

私たちが中国から大切なお客様を日本に招くとき、ゲストが日本式歓迎の慣習を熟知していれば安心ですが、普通はそうではありません。東京に着いた途端、「熱烈歓迎」の垂れ幕や花束がないことに不安を覚えたり、面子を傷つけられたと感じるVIPがいることを常に意識しておかねばなりません。

私は、東京で140名規模のシンポジウム(オフショア開発フォーラム2009 in 東京)を主催したので分かりますが、日本で中国と同じ水準の熱烈歓迎を再現するのは不可能です。中国と日本の物価の違いはあるものの、それ以上に大会主催側の気合いと文化の違いをまざまざと見せつけられました。

相原先生、貴重なご助言ありがとうございます。

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中国浙江省、紹介商談会は熱気むんむん

2009年11月7日(土) 紹介商談会

午前中の本会議の後は、お見合い形式の紹介商談会が続きます。日本側からの訪問団と浙江省側の関係者が一堂に会して、まずは名刺交換。大盛況でした。


写真:中央は相原茂様(中国語コミュニケーション協会代表、元御茶ノ水女子大学教授、文教育学部長)

紹介商談会
写真:紹介商談会のひとこま


私たちがお連れした日本側訪問客の中には、具体的な投資案件を持った人が何名かいました。例えば、中国にIT人材養成の専門学院を設立したいというN様。中国の全土から、優秀な学生を青田刈りしたいと目論む独立系ソフトウェア企業のK社長。このK社長は、あえて北京や上海から少し離れた衛星都市の大学を狙っているそうです。

専門学院の設立を目指すN様
写真:中国に専門学院の設立を目指すN様

この大会のために日本から来た外国語専門学校を運営する担当者O氏の元には、現地でIT人材育成の事業計画を温めている起業家からさっそく提案書が届きました。

その提案書をちらっと読ませていただいたところ「中国で人材育成することの利点」に関する記載が興味深かったです。

中国にいると世界が見える
・欧米系企業の積極投資、苦しむ日系の構図はIT業界の縮図
・育つ中国系ITベンダー・ソフト開発

その他にも、たくさんの出会いがあった紹介商談会でした。

その日の夜は、豪華絢爛の招待晩餐会です。詳細は後ほどこちらに追記します。まずは写真のみ。

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浙江省、桐郷開発基地見学

2009年11月7日(土)午後/桐郷開発基地見学

桐郷開発基地

桐郷開発基地

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嘉興政府主催「長江デルタ投資商談会」

2009年11月8日(日)午前/嘉興政府主催「長江デルタ投資商談会」

ご説明 嘉興市市長 李卫宁様

嘉興市の李卫宁市長から、浙江省嘉興市サービス・アウトソーシング投資環境のあらましが説明されました。

1.都市概要
2.発展環境
・インフラ施設
・通信電力
・情報セキュリティ
・サービス体系
・人材資源
・居住環境
3.優位性
・対外開放の優位性
・科学技術資源の優位性
・外国投資の優位性(日本/韓国/インド/欧米)
4.発展の位置づけ
5.産業発展の重点
6.発展の方向性
7.重点企業
8.教育機関
9.政府の支援政策
10.公共サービス、プラットフォーム

驚くなかれ、会場には400名近くの関係者でびっしり埋まっていました。実は、会場にいる人が400名かどうかすら、私にはわかりません。なぜなら、50以上あると思われる円卓が会場に所狭しと並んでおり、それぞれの円卓には8~10名ずつ来客が着席していました。

私たち日本人訪問団だって40名近くいるので、決して少数派ではありませんが、油断すると迷子になりそうなほど広い会場に呆然としました。このような大規模な大会をいとも簡単に成功させてしまう嘉興市人民政府ならびに浙江省人民政府の圧倒的な指導力に、深い感銘を受けました。


2009年11月8日(日)午前/嘉興政府主催「長江デルタ投資商談会」

嘉興企業との対面商談

嘉興企業との対面商談

嘉興企業との対面商談

嘉興企業との対面商談

嘉興企業との対面商談

嘉興企業との対面商談

嘉興企業との対面商談


2009年11月8日(日)16:00/嘉興市ソフトパーク視察

嘉興ソフトパーク見学

嘉興ソフトパーク見学

嘉興ソフトパーク見学


2009年11月8日(日)18:00/嘉興市政府主宰のご宴会

嘉興招待宴会

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平均年齢26歳の投資誘致組織、無錫O-Park

今週、中国無錫で開催されたオフショア開発フォーラム2009 in 無錫での一コマから。

「今度、幸地さんが無錫にいらっしゃる時には、無錫に進出したいお客様もぜひご一緒してください」

ビールを片手に笑顔で話しかけるのは、無錫市恵山区の投資誘致の女性担当者。ビールが似合わないほどの幼顔。

無錫市の恵山区には、O-Park(おーぱーく)と呼ばれるアウトソーシング企業の集積基地があります。より正確には、情報産業の業集積を目指す数多くのソフトウェアパークの1つです。

無錫には、O-Park以外にも、K-Park、T-Park、I-Park、B-Parkなど、統一された名称のIT企業集積地(ソフトウェアパーク)があります。

恵山区のO-Parkは、その中でも最新のパークの一つです。恵山区でが開発が遅れた反面、他の競合パークと比べて先進的な設備・備品を備えています。

例えば、ヨガルーム、フィットネスルーム、開放的なカフェ空間、300名収容可能な大ホールと巨大スピーカなど。

ですが、最も貴重かつ重要な資源は「ひと」に他なりません。その代表選手が、前出のビールを片手に笑顔で営業する投資誘致担当者らです。

―― 日本語がとってもお上手ですね。

はい。私は4年間、日本の金沢にある大学に留学していました。

―― 恵山区のスタッフは、みなお若いですね。

はい。平均年齢は26歳です。組織の一番上は40代後半ですが、次は30代前半で、大半は20代のスタッフです。ちなみに、私は今年で26歳なので、私がちょうど組織の平均年齢です。

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世界におけるコンピュータ科学技術分野の役割分担

今日私は、中国無錫で開催されるオフショア開発フォーラム2009 in 無錫に主催者として出席しています。今朝の基調講演「全球外包時代的国際IT人材戦略」から、興味深い話を抜粋します。

日本には4大権威があります。

 1.朝日新聞
 2.岩波文庫
 3.NHK
 4.東京大学

もし、中国が日本に対してアウトソーシング政策や投資環境を効率よく宣伝したいなら、これら4つの権威を利用すると良い。東アジアに位置する日本は、中国と同様に権威主義的な特徴があります。ところが、日本の特徴は権威を「シンボル化」することです。

コンピュータ科学技術分野では、常に下記の図式が成立します。

 企画・設計の提供者 = 米国・英国
 生産・品質の提供者 = 日本
 アプリケーション利用者 =先進国を中心に世界中

将来、情報通信サービス分野で中国と日本が硬く協業するなら、中国は(      )、日本は(     )を担当する。

 出典:中村維男、米国スタンフォード大学客員教授

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過激すぎて書けない基調講演

中国出張9日目に入りました。アウェイでのイベント運営は苦労の連続ですが、何とか今日の無錫シンポジウムを無事に迎えることができました。

おかげさまで、政府側の役職者、イベントスタッフ、現地から参加してくれたIT企業の皆様とも多数名刺交換させていただきました。次は、いよいよホーム(東京)で、今年最後の大型イベントです。

今朝、オフショア大學関係者の一部に、講演プログラムの概要をメールでお知らせしたところ、さっそくお申込みが殺到しました。また、都合が悪く「キャンセル」というお知らせも届いています。ありがとうございます。

今年の基調講演には、中村維男氏(米国スタンフォード大学客員教授、慶応大学教授)です。今朝の無錫シンポジウムでは、ブログやメルマガには書けないような過激な内容をびしっと述べておられました。会場から爆笑が生まれましたが、関係者は冷や汗ものです。まあ、いいでしょう。

特別講演には、御茶ノ水女子大学教授やNHK中国語会話の講師としても長年活躍され、日本を代表する有名な中国語学者であり、現在は中国語コミュニケーション協会代表である相原茂先生に「日本と中国 ~言葉と文化とビジネスと~」と題して、中国とのコミュニケーション方法や中国語習得の秘訣を御教授して頂ける機会を得ることができました。

さらに、日本を代表する大手企業や学術・研究機関でオフショア人材育成に携わった豊富な経験を持つ先生方の貴重なノウハウに接することの出来るプログラム構成としました。

以下、「オフショア開発フォーラム2009 in 東京」の概要を紹介します。

■日時

2009年11月17日(火) 第一部9:45-18:00/第二部18:30-20:30

■場所

東京しごとセンター(飯田橋) 地下2階 講堂

■講演内容

(1)グローバルソーシング時代を担う国際IT人材戦略

 慶應義塾大学教授
 米国スタンフォード大学客員教授
 中村維男

(2)日本の情報サービス・ソウトウェア産業の現況とオフショアアウトソーシング

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 相談役
 (元代表取締役会長)
情報サービス産業協会(JISA)副会長
 杉山 尋美

(3)オフショアプロジェクトにおけるUMLの適用
  ~オフショア開発向けUML適用ガイドラインについて~

 UMLモデリング推進協議会 オフショアソフトウエア開発部会 主査
 バブ日立ソフト株式会社 QA・生産技術部 部長
 中原 俊政

・・・(省略)

プログラム詳細はこちらをご覧ください(私も講演します)

この機会に、超豪華な講演者との人脈を築いてください。また、どうしてもシンポジウムに参加できない人は、この絶好の機会を逃さないために、ぜひ周囲の方にご案内ください。きっと、ご満足いただけると確信しております。

当日の夜の部では、拙著オフショアプロジェクトマネジメントを使ったチュートリアルもご用意しております。どうぞ、よろしくお願いします。

本大会の印刷用チラシです
チラシ1
チラシ2

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[速報]中国浙江省烏鎮シンポジウム、大成功!

大会実行委員長による報告はこちらをご覧ください。

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中国浙江省烏鎮シンポジウム

中国浙江省烏鎮シンポジウムの速報です。

2009年11月7日(土) シンポジウム本会議

ご挨拶 浙江省人民政府商務庁 鞠雅莲様
ご説明 浙江省人民政府商務庁庁長 金永輝様
ご講演 日本から訪中団(中村様、赤尾様、相原様)

朝8:30、宿泊先と同じ敷地内にある会場にて、浙江省烏鎮シンポジウムが開幕。まず、主催者を代表して鞠雅莲副巡视员様による2009中日服务外包(浙江)合作论坛开幕のご挨拶がありました。


写真:左から北島義弘(当フォーラム実行委員長)、鞠雅莲様(浙江省人民政府商務庁 副巡视员)、中村維男様(慶應義塾大学教授 兼 米国Stanford大学客員教授)


次いで、浙江省商務庁庁長の金永輝様から、浙江省外資政策や投資環境の説明がありました。


写真:浙江省商務庁の金永輝庁長


私は、久しぶりの浙江省訪問でしたが、現地政府による熱烈歓迎ぶりにとても感動しました。と同時に、日本側からお客様をお連れする代表団の一員として、大きな責任を改めて実感しました。

中国浙江省烏鎮シンポジウム
写真:浙江省商務庁の金永輝庁長


この日のために、たくさんの日系企業が前日から会場入りしてくれました。総勢60名。日本最大級の製造メーカH社からは調達部門のご担当者がお越しになりました。その他にも、上海で大成功を収めた超有名飲料メーカの情報システム担当者様、日本を代表する会計ERP企業の新規事業開拓責任者様、東証一部上場SI企業のプロジェクトマネージャ様、次世代有力開発言語Rubyの中国市場開拓に尽力する日本人社長様など、日本を代表するIT関係者が出そろいました。


写真:左から中村維男様、金永輝様(浙江省商務庁庁長)、北島義弘


この後は、日本からお連れした3名の先生方による講演が続きました。

中村維男先生「グローバルソーシング時代を担う国際IT人材戦略」
赤尾嘉治先生「オフショア事業の展開と情報セキュリティ」
相原 茂先生「日中文化の差異を乗越えるコミュニケーション術」

東京から来られた3名の有名人(VIP)の登場に会場は沸きました。

一人目は、慶應義塾大学教授 兼 米国Stanford大学客員教授の中村維男様。中国が大好きで、浙江省人民政府のご担当者様とは昨年から情報交換しています。彼らはすべて英語で会話します。中国の要職者には英語が達者な方が多いので、事情を知らない日本人は驚くことが多いようです。

中国浙江省烏鎮シンポジウム
写真:中村維男(慶應義塾大学教授 兼 米国Stanford大学客員教授)


二人目は、日本国通商産業省で長年に渡り重責を担ってきた株式会社ビーシーキューブ 取締役副社長の赤尾嘉治様。「オフショア事業の展開と情報セキュリティ」と題した講演は、中国のみならず日本からの参加者にも大いに参考となりました。

赤尾嘉治
写真:赤尾嘉治(RCA主任審査員、株式会社ビーシーキューブ 取締役副社長、元日本国通商産業省)


そして、三人目は、元御茶ノ水女子大学の文教育学部長で、現在は中国語コミュニケーション協会代表を務める相原茂様。相原先生は、日本で最も権威のある中国語学者の一人です。かつて、日本放送協会(NHK)の中国語会話講座で長い間、人気講師として活躍された超有名人です。

相原茂
写真:相原茂(中国語コミュニケーション協会代表、元御茶ノ水女子大学教授、文教育学部長)


今回、烏鎮シンポジウムに参加された日本人の多くは、かつて相原先生のNHK中国語会話講座で学んでいたようです。40歳以上の日本人で中国語の学習経験者は、ほとんどが相原先生の愛弟子です。ということは、中国ビジネスに携わる日本企業の役職者は、ほとんどが相原先生を知っているということです。今まで、普通に声をかけてもらっていた相原先生が、こんなに偉大な先生だったなんて・・・。頭では理解していましたが、その存在感の大きさに改めて感心させられました。

VIP集合
集合写真:中央に鞠雅莲様、中村維男教授、金永輝様ら、本会議の重要人物が勢揃い


後日、日本側の参加者のお一人からいただいた絶賛の声を抜粋します。

このイベントに参加された企業は本当に得をされたと思う。 いくつか理由があるが私的につぼだったのは、以下の数点だ。

1.省や市の幹部から直接投資環境やインセンティブについてお話を伺うことができたのはもちろんだが、それ以上に幹部が現在何を考えていて、どういう方向でIT産業を発展させ、そのために、どういう優遇政策を与えるかなど、生の情報を知ることができたこと。さらに、今後、かなり上の方との直の交流が可能となったこと。

2.杭州ばかりに目が行きがちだが、実際に発展が一段落して、成熟期に入りつつある杭州のとなりに、さまざまな産業育成を行っている穴場があることを再認識したこと。上海からの距離的には蘇州・無錫と変わらない。高速鉄道も開通し、交通もますます便利だ。早速欧米企業のみならず、東南アジアの企業が多数進出している。そういう企業の経営者と友達になれたこと。

3.現地のIT企業の経営者と知り合いになれたこと。すでにひとつプロジェクトを進めようと交渉中。

4.普段はめったにお会いすることのできない、中村先生、赤尾先生、相原先生と言葉を交わすことができたこと。

5.偶然「中国留学情報」で有名な旧知の○○氏や、「○○○○」という以前愛読していたブログで有名な「○○○○」さんが参加していたこと。

6.インドのNIITやIBM専門学校の経営者と知己になれたこと。

7.地元TVのインタビューを受けたこと。

8.宿や周りの風景がきちんと管理されており、大人の保養地であったこと。観光客は多くない。というか、多くならないよう管理されている印象だ。昔の江南の雰囲気を味わうにはベストの地だと思う。

思うに、冬の時期だからこそ、こういうイベントに参加する価値は大きいのではないだろうか?
何度も書いているが、日本企業は「空気」が支配している。
悪い流れのときは、経営者は思考停止し、社員は2ちゃんに悪口を書き込む。こういうときにこそ、仕事を離れ、外国(もしくは外地)でのイベントに参加し、政府関係者、企業経営者と交流することで、アウトボックスシンキングな発想が養える。

上海からも複数の経営者の方々が参加していたが、知り合って見ると、見識の高さが伺える。「流石!某社」という感じの方々だった。

(日本人/M様)

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会社都合の退職者フォロー

前号(第1,148号)の問いかけより。

会社から戦力外通告を受けた中国人従業員が、あなたの目の前で泣き始めました。そして、感情をあらわに出して、「もう一度チャンスをくれ」を訴えかけます。あなたなら、何を基準に意思決定しますか?

従業員に戦力外通知を出すことは、どの国でも難しいプロセスです。特に、誇り高き中国人ホワイトカラー職を扱いを間違ってしまうと、簡単に労務問題に発展します。最近では、日本国内でも、この種の裁判沙汰は決して珍しくありません。

オフショア教科書執筆チームより。

効果的な退職勧告の2パターン。

1.相手方の問題点を付く
就業中のアルバイトや、不正ソフトのインストールなどを叩く。

2.相手の能力ではなく、会社に問題があることを納得させる会社として、あなたを活用できる職場や仕事がないこと。悪いのはあなたではなく、働き場所を見つけられない会社側だといって、お互いに泣きを入れる・・・これが正しい方法。

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ホテルの格式で相手を値踏みする

今日は、上海出張三日目です。今回は、11/7(土) に開催される浙江省烏鎮シンポジウムと、11/10(火) に開催される江蘇省無錫シンポジウムの準備で訪れました。

先日のメールマガジンの編集後記で、中国系ホテルの話題に触れたところ、興味深いお便りが届きました。

中国に限らず、海外ビジネスでは出張者が宿泊するホテルの格式で相手を値踏みする人がいます。同じように身に付ける装飾品、例えば男性なら腕時計、も「値踏み」の材料となります。 ・・・(中略)

グローバルソーシングレビュー2009年10月号に登場するイタリアで活躍する日本人女性のアパレルコーディネータも、同じような趣旨を話していました。彼女曰く、欧州の階層社会で生き抜くには、服装だけではなく話す言葉(使う単語や文脈)にも相当気を遣うそうです。

ですが、私を含め、オフショア開発の実務者(SEやPM)にとっては、ほとんど聞き慣れない話かもしれません。でも、オフショア開発を意思決定する経営層やパートナー推進室の責任者ともなると、この手の話は「当然でしょ」といった雰囲気を醸し出します。

■ 問いかけ

日本人SEが、所用にて中国出張することになりました。あなたが日本人SE本人なら、ホテル手配についてどう配慮しますか?

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減ったはずの日本人SEが上海に復活

昨日の夕方、私は上海に上陸しました。飛行機が浦東空港の上空を飛んでいる時にはまだ明るかったのに、上海市内のホテルにチェックインする頃には、すっかり真っ暗になっていました。しかも、かなり寒い。

今回の出張目的は、中国浙江省烏鎮シンポジウム無錫シンポジウムの運営支援です。

せっかく上海に来たのだから、イベントのお手伝いだけではなく、現地の最新情報を入手すべく走り回ります。昨夜も、中国では常識なのに日本在住者には知られていないこと、逆に中国在住者には分からない日本の環境変化についても再認識させられました。

・この時期、上海ではソフトウェア受託開発に従事する日本人が増えている。不況の影響で駐在員は減っているはずなのに。なぜ?

・シンポジウム会場の浙江省烏鎮(うちん)はいい所。中国在住者はとっては○○○という印象。

・4兆元の財政出動がIT業界に与える影響。政府支出の金がソフトウェア関係機関に到達するまでの流れと利害関係者、など。

・本当にあった平均在職期間10年の中国人ソフトウェア組織の秘訣

・ネット書店最大手Amazon.com が提供する電子Bookが与える影響、並びにソフトウェアに関連する事業機会の大きさ

・Twitter(ツイッター)が使えない。ちょっとさびしい。

明日(11/4)は、上海市内でオフショア開発交流会が開催されます。開始時間は19:00、参加費は飲み代の実費、会場は申し込みがあった方に直接お知らせします。通常の飲み会+αだと思ってください。オフショア開発交流会への参加条件は「面白い話題を1つ提供すること」です。

 企画:オフショア開発交流会 in 上海
 日時:2009年11月4日(水) 19:00~
 会場:上海市内(問い合わせがあった方のみに案内します)
 参加費:飲食代の実費精算
 対象者:本誌読者とその愉快な仲間(オフショア経験は不問)
 参加条件:面白い話題を1つ提供すること
 主催:幸地司
 協力:上海オフショア開発フォーラムの会員の方々

 申込方法:下記メールアドレスに連絡をください

      eventあっとoffshoringleaders.com

 あっと を @ に変換して、件名を「上海オフショア開発交流
 会への参加希望」と書いてメールをください。

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