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中国浙江省烏鎮シンポジウム、大成功!(実行委員長報告)

中国浙江省烏鎮シンポジウム

浙江省商務庁をはじめ浙江省政府幹部、嘉興市政府幹部、桐郷市政府幹部、浙江省内のアウトソーシング企業、日本代表団(慶應義塾大学教授 中村維男団長以下60名)の総勢200名を超える参加者で満席となり中国浙江省烏鎮シンポジウムは大成功でした。今回のフォーラムを通じて、日本側から世界500強企業を含む大手オフショアアウトソーシング企業関係者の代表団が浙江省を公式訪問し、烏鎮という素晴らしい場所で非常に暖かいおもてなしを頂き、交流が出来たことを大変感謝しています。

中国浙江省商務庁 金永輝 庁長をはじめ、中国側関係者の皆様、本当に、ありがとうございました。

以下、11月7日に開催されたシンポジウム内容について報告します。

まず最初に去年12月の東京開催のオフショア開発フォーラム2008in東京に浙江省訪問団長として来日された鞠雅蓮浙江省商務庁副巡視員の司会で、主催者代表として中国浙江省商務庁 金永輝 庁長の、「中国浙江省アウトソーシングサービスの最新状況について」の御講演がありました。 重要なポイントを3点報告します。


写真:浙江省商務庁の金永輝庁長

1.浙江省全体の経済発展状況
中国で最も経済発展している長江デルタ地域中の南側に位置し、中国で最も経済発展をしている省のひとつで
す。一人当たりの収入、生活水準も中国トップレベルであり、改革開放以来の省GDPは、年率13%以上の発展を続けています。

2.浙江省のオフショアアウトソーシング状況
中国で最も早く外資を導入した省であり、国際的な外資導入に必要な法律等が整備され、人材、技術、産業の基盤が充実しています。特に、省内に浙江大学をはじめとする77大学から多くのオフショアアウトソーシング対応の優秀な人材を供給できます。外資系企業からも「信用浙江」と呼ばれるほどの長年の実績があり、省内には杭州ハイテクパークなど国家級ソフトパークも中国国内で大きな存在感を増しています。浙江省全体で今年1~9月は前年比178%増とオフショアアウトソーシングは、国際金融危機の中でも依然として高成長しています。

3.日本向けのオフショアアウトソーシング状況
浙江省のオフショアアウトソーシングにおいて、日本向けの割合は今年1~9月は全体の約9%ですが、杭州市対日アウトソーシング連盟に東忠科技をはじめ15社が加盟し今後の発展が期待されます。浙江省は、日本向けのオフショアアウトソーシングを成長させるための政策を出す等の積極的な支援を実施しています。会社運営について資金面、人材トレーニング、トレーニングセンタ建設、その他日本向けのオフショアアウトソーシングについて投資支援しています。浙江省の各市では、省級ソフトパークの建設も進んでいて、日本向けのオフショアアウトソーシングを成長させる基盤整備も進めています。また、日本向けのオフショアアウトソーシングを成長させるために日本向けのオフショアアウトソーシング重点企業を積極的に育てています。日本のオフショアアウトソーシング企業を満足させる企業受入れサービスを充実させるような政策を持っています。今回のフォーラムを通じて、中国側と日本側からの60名もの多数の世界500強企業を含む大手オフショアアウトソーシング企業関係者の代表団と交流をはかり今後合作していければ主催者として非常にうれしいです。

発表内容は、浙江省の最新情報を詳しく数値で発表されており、とても有益で素晴らしいものでした。

写真:左から中村維男様、金永輝様(浙江省商務庁庁長)、北島義弘


続いて、日本からの代表団からの招待講演が3件ありました。

司会は、去年12月の東京開催のオフショア開発フォーラム2008in東京の主催者代表でありシンポジウム実行委員長の北島義弘(株式会社PM Academy代表取締役社長)で、去年12月に東京で実施したシンポジウムでの浙江省との共催がきっかけとなり、その時に基調講演をされた中村維男先生と鞠雅蓮浙江省商務庁副巡視員(浙江省訪問団長)との交流により、今回の日本代表団が結成されたことが紹介され、筆頭招待講演者の中村先生の御紹介がありました。

中村維男先生は、1972年に東北大学大学院博士課程修了され、工学博士(PH.D)、1988年に東北大学教授、1994年に米国スタンフォード大学(Stanford Univ)客員正教授、2007年に東北大学名誉教授、英国ロンドン大学インペリアル校(Imperial Colledge)教授・フェロー、2007年から慶應義塾大学教授(現職)、IEEE(米国電気電子学会)計算機科学大学教授・世界トップ賞(2004年)受賞、IEEEシンポジウムCOOL Chips組織委員会委員長、IEEE FELLOWです。

日本だけではなく欧米の一流大学で教鞭をとられた経験のある、計算機科学の世界的な権威です。

中国浙江省烏鎮シンポジウム
写真:中村維男(慶應義塾大学教授 兼 米国Stanford大学客員教授)

今回は、「グローバルソーシング時代を担う国際IT人材戦略」というテーマで、これからの時代について計算機科学の最先端から見られた見識をご披露頂きました。特に、計算機科学の歴史を踏まえ、今後の発展方向が環境に配意したグローバルソーシングに向うであろうこと、並びに国際IT人材戦略の良し悪しにより、企業や国家の命運が左右されるであろうという主張は、本フォーラムに参加しないと聞けない貴重な内容でした。

二番目の招待講演者は、赤尾嘉治先生で日本規格協会(JSA)マネジメントシステム主任審査員(JRCA)であり、元日本国通商産業省情報処理振興課で情報処理技術者試験(国家資格)を民間(情報処理技術者試験センター)に移され受験者数を大幅に増加させ、日本の情報処理産業の技術者育成に多大な貢献をされた実績があり、今回の講演では「オフショア事業展開と情報セキュリティ」というテーマで、オフショア開発に必須の情報セキュリティの重要性、セキュリティ事故の及ぼす影響を中心に具体的な事例や関連国際規格についての解説は日本でもなかなか聞けない内容でした。

赤尾嘉治
写真:赤尾嘉治(RCA主任審査員、株式会社ビーシーキューブ 取締役副社長、元日本国通商産業省)


三番目の招待講演者は、相原茂先生で日本を代表する中国語学者(元御茶ノ水女子大学教授、文教育学部長)で中国語コミュニケーション協会代表であり、長年、NHK(日本放送協会)中国語会話講師(テレビ、ラジオ)を担当され中国駐在の日本人の多くは相原先生の中国語会話の薫陶を受けていると言われています。著述、マスメディでも活躍されており、特に中国語学習に必須の辞書(本、電子)においても大きな貢献をされています。今回の講演では「日中文化の差異を乗り越えるコミュニケーション術」というテーマで、オフショア開発に必須の日中間のコミュニケーションを円滑に行う方法を解説して頂き、本フォーラムに参加にした中国側、日本側の両方の参加者に十分役に立つ、実践的な内容で聴衆から時折、大きな笑いがある非常に楽しく実践的な内容でした。

相原茂
写真:相原茂(中国語コミュニケーション協会代表、元御茶ノ水女子大学教授、文教育学部長)

VIP集合
集合写真:中央に鞠雅蓮様、中村維男教授、金永輝様、赤尾嘉治様、相原茂先生ら、本会議の重要人物が勢揃い


昼食の後、日本企業と浙江省各地から集まった中国企業との対面商談会が開催されました。2時間半の商談時間に実に多くのIT企業間の交流がなされ、中国ビジネスの活気を感じることが出来ました。


写真:中央は相原茂様(中国語コミュニケーション協会代表、元御茶ノ水女子大学教授、文教育学部長)

紹介商談会
写真:紹介商談会のひとこま

中国浙江省商務庁 金永輝 庁長の御講演の内容の通り、浙江省が中国でも特筆すべき良好な投資環境であることを参加された浙江省の優秀な企業関係者との直接交流を通じて肌で感じる貴重な場を提供して頂き、今後のビジネスが非常に楽しみになったという日本企業側の意見が多かったです。

それから桐郷市ハイテクパークの見学に行きました。非常に良好な環境のもとに広大なハイテクパークが建設されていることに日本人としてとても感動しました。

夜は、浙江省商務庁と桐郷市政府主催の晩餐会があり、中国側政府高官をはじめ企業代表者と日本代表団との会食はとてもおいしい料理と有益な会話でとても心あたたかいもてなしでした。

桐郷開発基地

桐郷開発基地

烏鎮の夜は、歴史ある水郷の街ということで運河を昔ながらの船頭の手漕ぎ船で、ゆっくりと1時間ちかくのクルージングを楽しむことが出来ました。まるで千年の昔にタイムスリップしたような時の流れと古い町並みの美しい風景にマッチしたきれいな月がとても印象的でした。24時間空いている商店や料理店もあり、始めて訪れる日本人観光客が来ても不自由しない便利性と歴史の保存が共存していることに非常に驚きました。足裏マッサージやカラオケ等のサービスも充実した観光地としての整備状況も優れていました。日本代表団もそれぞれの好みのサービスを受けて、とても満足できたという声が多かったです。

今回の日本からの訪問団に対して、誠心誠意準備して頂いた浙江省商務庁をはじめ中国側関係者の努力により、大変有意義で実りある成果が達成できたことを日本側として大感謝いたします。ありがとうございました。

(文責 北島義弘 株式会社PM Academy代表取締役社長)

 「中国最后的枕水人家」と呼ばれる水郷、『烏鎮』

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 「中国最后的枕水人家」と呼ばれる水郷、『烏鎮』

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