浙江省嘉興市サービス・アウトソーシング投資環境
2009年11月7日(土)午後/桐郷開発基地見学
浙江省桐郷市は、浙江の北に位置する歴史ある街です。シルクや菊茶で有名なこの街は、上海と蘇州とを線で結ぶときれいな三角形となります。古き良き中国水郷の風景と、先進的な開発基地の両面を持つのが発展著しい桐郷市の特徴です。
烏鎮シンポジウム本会議の後、私たち日本からの訪問団は桐郷開発基地を見学しました。
2009年11月8日(日)午前/嘉興政府主催「長江デルタ投資商談会」
ご説明 嘉興市市長 李様
嘉興市の李市長から、浙江省嘉興市サービス・アウトソーシング投資環境のあらましが説明されました。
1.都市概要
2.発展環境
・インフラ施設
・通信電力
・情報セキュリティ
・サービス体系
・人材資源
・居住環境
3.優位性
・対外開放の優位性
・科学技術資源の優位性
・外国投資の優位性(日本/韓国/インド/欧米)
4.発展の位置づけ
5.産業発展の重点
6.発展の方向性
7.重点企業
8.教育機関
9.政府の支援政策
10.公共サービス、プラットフォーム
驚くなかれ、会場には400名近くの関係者でびっしり埋まっていました。実は、会場にいる人が400名かどうかすら、私にはわかりません。なぜなら、50以上あると思われる円卓が会場に所狭しと並んでおり、それぞれの円卓には8~10名ずつ来客が着席していました。
私たち日本人訪問団だって40名近くいるので、決して少数派ではありませんが、油断すると迷子になりそうなほど広い会場に呆然としました。このような大規模な大会をいとも簡単に成功させてしまう嘉興市人民政府ならびに浙江省人民政府の圧倒的な指導力に、深い感銘を受けました。
当シンポジウムの全工程に参加した中国語教育の権威 相原茂先生によると、中国では遠方から来られた来賓を盛大な食事でもてなすのが普通であり、日本人はいつも圧倒されっぱなしのとこと。
実際、巨大な「熱烈歓迎」垂れ幕、ひな壇に並ぶ色とりどりの花、膨大な服務員による手厚いサービス、そして、その土地の自慢のお酒などがこれでもか!というくらい出されます。
ここから相原先生の体験談が面白かったです。かつて、相原先生が中国から大切な大学関係者を日本に招いたとき、東京でも中国式の熱烈歓迎をしたいのはやまやまですが、国立大学には予算が無くていつも苦労したと苦笑いしていました。
私たちが中国から大切なお客様を日本に招くとき、ゲストが日本式歓迎の慣習を熟知していれば安心ですが、普通はそうではありません。東京に着いた途端、「熱烈歓迎」の垂れ幕や花束がないことに不安を覚えたり、面子を傷つけられたと感じるVIPがいることを常に意識しておかねばなりません。
私は、東京で140名規模のシンポジウム(オフショア開発フォーラム2009 in 東京)を主催したので分かりますが、日本で中国と同じ水準の熱烈歓迎を再現するのは不可能です。中国と日本の物価の違いはあるものの、それ以上に大会主催側の気合いと文化の違いをまざまざと見せつけられました。
相原先生、貴重なご助言ありがとうございます。
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