幼児が飲み物を床にこぼした後始末から考察(1)
今週は中国出張です。昨日、私が中国某所で味わった異文化接触体験から、オフショア開発の品質管理、並びに人材育成の課題について考察します。
<私が遭遇した異文化接触体験より>
昨日、私が鶏肉の唐揚げで有名なファーストフード店で喫茶していたところ、私のすぐ隣の二人席に母親と幼児、そして、母親の両親と思われる年配夫婦ら4名がどかっと座りました。
彼らが陣取った二人席の狭い空間に大量の飲食類が並べられました。ところが、最もよい席が与えられた幼児が暴れ出し、ほとんど口を付けていないオレンジジュースを床にこぼしてしまいました。
隣席に座っている私の荷物(旅行カバン)にも、床に放り投げられたオレンジジュースがほんの僅かに飛散しました。
ここからが面白い。
母親も祖父母も、何事もなかったように食事を続けました。相変わらず暴れる幼児をあやすそぶりを見せますが、叱りつける様子は全くありません。また、床にべちゃっとこぼれた大量のオレンジジュースを惜しむ様子も全く感じられません。
隣席に座る私の荷物が汚れていないかどうかを気にするそぶりもありません。さらに、店員を呼んで、足下にこぼれた大量のオレンジジュースを拭かせるそぶりもありません。
私は、しばらく隣席のご一家が食事する様子を興味深く観察していました。
彼らの食事が済んだら、まず母親が幼児を抱いてすっと席を立ちました。次いで、お祖父ちゃんが幼児の後を追いかけて店を出ました。最後に、お祖母ちゃんが幼児のダウンジャケットなどを拾って席を立ちました。
彼らが立ち去った後には、300mlのオレンジジュースが床一面に広がっています。その他にもレシート、ちり紙、そしてなぜか幼児用雑誌が床に放置されています。この雑誌は、食事中、常に暴れる幼児が自分で「ポイ捨て」したものです。
この後もまた面白い。
私の隣席をめちゃくちゃに汚したご一家が立ち去った後、すぐさま三名の服務員が後片付けをはじめました。二人は机の上下に散らかったゴミを片付けて、もう一人はモップで床を拭き始めます。
ところが、床掃除する服務員は、いつまで経っても私の荷物や足下にまで広がっているオレンジジュースを拭き取ろうとしません。案の定、隣席を中心にさっと“まあるく(丸るく)”拭き取っただけで、私の足下は放置されたまま服務員は去ってしまいました。
よく見ると、私の荷物(旅行カバン)の脇に、オレンジジュースが入ったコップの蓋(ストローをさす穴の空いた透明なプラスチック)が落ちたままではありませんか。その距離は僅か数センチです。
一連の事態をエポケー(epokhe)の態度で観察していた私は、オフショア開発プロジェクトチームの生産性向上に関して、いくつかの考察を得ました。
・・・続く。
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