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「全体は合格、部分は不適格」の評価

開発プロセスがきっちり定められたある中国オフショア企業では、マイルストーン毎に品質報告書を作成します。この組織では、日本側と事前合意した工程別の品質指標を細かく定義しているため、品質報告書の体裁は毎回ほぼ一定です。

ところが明確に数値管理されるバグ密度とは異なり、定性的な品質目標についてはいつも属人的に評価されます。

<定性的な品質目標の例>

・ソースコードの可読性を確保すること
・ソースコードと設計書を一致させること(仕様変更多発の場合)
 ・・・・・・

全社統一的に数値化されたバグ密度目標ではありますが、モジュール毎の品質目標までは定義されていません。同様に、バグ種別ごとの数値目標も立てられません。

<定量的な品質目標だけど、大雑把なので主観が入り込む例>

・全体のバグ密度目標は明確だけど、モジュールによってばらつき が大きい。例えば、モジュールAのバグ密度は、モジュールBのバグ密度の2倍あるとする。これは正常か、それとも異常か。

ある日、中国人リーダが作成した品質報告書の一部分が問題視されました。

□□□システム品質分析結果:「全体目標は達成した。モジュールAのバグ密度は、モジュールBのバグ密度の2倍あるので不適格である」

この報告書を読んだ日本人担当者は、こう反論しました。

モジュールAに問題が残っているのに、全体目標を達成したと主張する中国の考えは間違っている。日本の品質管理では100点だけが合格であり、99点以下は不合格だ。

品質報告書を書いた中国人リーダも抵抗します。

全体目標値の誤差15%範囲内に収まっているので、計画通り目標達成と書きました。今回、我々は、計画外の品質についても、自発的に詳細分析しました。そして、事実を報告書に記載しただけです。だから、日本側の批判は間違っています。

■ 問いかけ ■

あなたは、上記会話を読んで、どちらの側の意見に同意しますか。あるいは、両者とも正しい/両者とも間違っているとすれば、このコミュニケーション齟齬をどう解決しますか。

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