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「最初の指示はこうだった」と反論を食らう

先週から開講したオフショア大學第7期「異文化コミュニケーション講座(eラーニング)」より。

中国オフショア委託先で唯一日本語が堪能な中国人ブリッジSE(陳くん:仮名)は、日本側の作業指示を現場に伝える通訳を担当しています。

ところが、日本側での陳くんの評判は良くありません。陳くんの日本語力は全く問題がりませんが、ときどき「嘘をつく」と思われています。

 1)すぐやると返事したのに、なかなか着手しない
 2)調べもしないで「わかった」「問題ない」と勝手に判断する
 3)言葉を正確に通訳せずに自分の意思を交える

日本側の窓口担当者と陳くんは、よく口喧嘩します。
「いい加減な事は言うな!」「そのときは、そうでしたよ!」

その他、よくある厄介な問答:

・私は先週「問題ない」と報告したけど、今は状況が変わった。
だから私は悪くない。→ いや、ほうれんそう不足だ、お前が悪い。

・なぜ日本人は製造工程になってから仕様変更しますか。
→ いや、あれは暫定仕様だと言ったはずだ!

■ 問いかけ ■

オフショア大學の授業で陳くんの行動特性を分析したところ、これは中国人気質なのか、それとも陳くん個人の癖なのかで意見がわかれました。

ある受講生は、こう疑問を投げかけました。

中国文化に「最初に言った指示が絶対」という傾向があるのか。 私の関わったプロジェクトでも「あの時はこう言っていた」と反論されることがしばしばあった。

あなたなら、どう答えますか。疑問を投げかけた受講生は、中国オフショア初心者ですが、仕事へは常に前向きで取り組んでいて、中国に対する偏見を持っていないと仮定します。

<読者アンケート>

「最初の指示はこうだった」と中国人から反論を食らうことが多いが中国文化の特徴か? 真面目な日本人部下から質問を受けたとき、あなたなら何と答えますか。コメント欄に模範解答を示しなさい。

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締切:2010年04月14日18時00分
協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/

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Comments

この質問文だけでは状況が判断しにくいですね。本当に指示と違ったのかどうか。最初の指示と違うなんてのは中国でなくてもよくあること。指示する側が無能なために言うことがコロコロ変わっているのか、指示を受ける側が無能で理解できていないのか。はたまた言葉の行き違いなのか。

Posted by: nobody | April 07, 2010 at 02:54 PM

思ったことを直接的に表現するのは中国人SEの特徴の一つですね。これは善悪の問題ではなく単なる特徴です。品質意識や顧客満足に対する基本方針も、一般には中日で異なります。ただし、オフショア開発トラブルは文脈依存が大きいので、個別には「文化の差」なのか「個人の差」なのかは判断できません。

日本のソフトウェア品質(バグ発生率の低さ)は世界一だと言われます。でも世界での競争力は低いまま。これからのオフショア開発では、日本式の品質意識を貫くべきでしょうか。それとも現地式(例:中国的品質発想)を優先すべきでしょうか? 悩ましいです。

Posted by: 幸地司 | April 08, 2010 at 04:58 PM

開発中に発注側(日本)より仕様変更がたびたびあり、受注側(中国)が納期を守ったが、品質が低下されたということですが。
私はこう考えます。これは開発手順のミスだと思います。どちらかが悪いと一言いおうとしたら、受注側の責任だと思いますよ。
発注当初に仕様や納期を定めたとしても、仕様変更が必ず発生します。その際に、受注側が最新の仕様を従って、現在の開発状況を分析して、納期についての交渉を行わないといけないと思います。
何も言わずに「はい、こういう風に変わるね、わかりました。」といって、結局品質が下がるのはいけないことだと思います。
納期を延ばしてほしいといったら、発注側にだめだと言われても、増員などの方法があるから、納品の品質を一番大事にしないといけないと思います。
これの根本的な原因はコミュニケーションの不足だと思います。発注側が多少責任もあると思いますが、納期の交渉は受注側の仕事ではと思います。

幸地司先生の面白い話題課題を参加できることはうれしく思います。

Posted by: anonymous | April 09, 2010 at 03:29 PM

品質に関する中日の意識の違いは、研修だけでは解決できないほど深刻な問題です。

費用対効果を無視して「品質第一主義」を暗黙の前提とする日本企業は、世界でも稀に見る文化的特徴だと思います。工業製品だと品質の高さは世界での競争力につながりましたが、残念なことに、いくら日本のソフトウェア品質が高くても世界市場では勝てないようです。これは歴史的な事実です。

品質意識については、中国の方がより国際感覚に近いと思います。つまり、品質は費用対効果で適切な水準を決めるべきだ=中国。

とはいっても、日本市場を対象とするオフショア開発では、やはり、発注側(中国)が日本の指向にあわせるべきです。売り手が顧客にあわせるのは、マーケティングの一般常識ですね。

今回の設問が難しいとすれば、その理由は、日本の不平等な商習慣を中国に押し付けている可能性があるからです。

Posted by: 幸地司 | April 09, 2010 at 03:33 PM

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