異文化間ビジネスにおける信頼関係の3要素
中国オフショア開発成功のためには、互いの信頼関係が欠かせません。ただし、信頼関係があるからといって必ずしもプロジェクト成功とは限りません。一方、成功するプロジェクトには必ず信頼関係が存在します。
<問1>次の命題は正しいですか?(真/偽)
信頼関係はオフショア開発プロジェクト成功の必要条件である。
一般に、異文化間ビジネスにおける信頼関係とは、3つの要素で構成されます。
1)実績(約束を守る/高品質/一貫性・・・)
2)親密(仲良し/一致団結・・・)
3)正当(公平さ/論理性/説明責任/Integrity・・・)
平均的な日本人は、上記要素を1)2)3)の順で重視します。すなわち、日本では「信頼=実績」が当たり前とされる一方で、信頼関係を盾に不当な要求を下請け業者に押し付ける慣習がまかり通ります。(来週火曜日までにやっといて、と三連休直前の金曜午後に作業指示を出す、など)
上記要素2)は国によって大きな違いがあります。日本には日本的な親密な人間関係が、中国には中国独特の世界観があるので要注意です。
要素3)は、特定の国民文化に依存しない最も汎用的な要素です。
中国オフショア開発に関わる全てのメンバーが互いに信頼関係を築くためには、次の助言に従うといいでしょう。
(a)日本人向け:
あなたより年下で業務経験が浅いのに自信満々の中国人SEと腹を割って話し合い、仲良くなりなさい。中国文化と日本文化の違いを受け入れなさい。問題発生の原因が文化的差異に起因するなら個人攻撃を避けて仕組みで対応しなさい。問題発生の原因が文化的差異に起因するなら、問題解決の責任は日中双方で分担しなさい。
(b)中国人向け:
約束を守りなさい。品質に妥協しない。一貫性を保ちなさい。再発防止策を打ち出したら、必ず3ヶ月後・半年後にフォローしなさい。あなたより年上で業務経験は豊富だけど現場を知らなくてコーディングすら出来ない日本人と酒やKTVの力を借りずに仲良くなりなさい。
<問2>
上記の助言(a)(b)を実行するための具体的なHow to doを列挙しなさい。さらに、全ての実行項目(how to do)に対して、それぞれ実行すべき理由/背景を簡潔に述べなさい。
例:日本人ベテランが根本原因分析する際には、いきなり「なぜ/どうして・・・」と相手を追い詰めない。事前に、相手の非を責めるつもりはない、相手の面子を潰す意図はない、バグ発生の責任追及する意図はない、不具合を発生させた当事者に罰を与えるつもりはない、と明言する。
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