オフショア保守のチームビルディング
オフショア保守ではチームビルディングが大切です。
できれば、チーム結成時にメンバー全員が一堂に会して、前もって周知しておいた文字情報(Contents)や数値目標を各人の頭の中に鮮明に画像として焼き付けておきたいところです。
<Before チームビルディング>
・顧客要件は○○○である(という文字の羅列)
・品質目標はバグ密度○、障害対応時間は○時間。(数値の羅列)
<After チームビルディング>
・顧客要件という文字を見たら、即座に主要顧客の顔や組織体制図、システム構成図などが画像として頭に描かれる
・品質目標を見たら、即座にバグ発生時の被害状況(例:システムダウンしたときに利用者があたふたする姿)が画像として頭に描かれる。
ところが実際には、オフショア開発からなし崩し的に「オフショア保守」に移行することが多く、じっくり計画的にオフショア保守チーム編成を考える暇などありません。
人材流動性の問題など中国オフショア委託先の事情も重なり、気がつくといつの間にかオフショア保守チームの主力メンバーが新人に置き換えられていた、なんてことも起きてしまいます。
さらに、そもそも日中の分散拠点に配備された保守メンバー全員が Face to Face交流するなんて、あまりに非現実的。しがたって、オフショア保守のチームビルディングでは、電話会議やTV会議を駆使した遠隔コミュニケーション技法が求められます。
拙著オフショアプロジェクトマネジメント【SE編】第2部では、オフショア開発を想定したコミュニケーションの役割を5つ紹介しています。p82~85をご覧ください。チームビルディングでは、主に役割(3)(4)(5)を意識するとよいでしょう。
例えば、相手にフィードバックを与える際は、あえて主観的かつ反射的なフィードバックを用いると相手のやる気を引き出せます。p84例題を参照のこと。
<問1>オフショア保守チームを定義しなさい。「オフショア」「保守」「チーム」に分割して考えるとよいでしょう。
<問2>チームビルディングを定義しなさい。
<問3>チームビルディングで使える一般的な技法を列挙して、Face to Faceでしか使えないものと、TV会議でも使えるもの、そして、互いに顔や仕草が見えない電話会議でも使えるものとに整理しなさい。
明日の第38回オフショア開発勉強会では、初対面の外国人相手に使える非言語コミュニケーション技法を演習を交えながら学びます。
「異文化接触時の関係調整能力を高める実践トレーニング」という学術的な匂いがただよう難しい表現を使っていますが、要するに外国人相手の一発勝負にも強くなれる国際派人材の必須コミュニケーション技法を学ぼう! という趣旨です。
「勝手知ったる我が家では良い仕事ができるけど、外国人相手だと借りてきた猫のようにおとなしくなってしまう」という古き良き日本人ビジネスパーソンにこそ、受講してもらいたい講習です。
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