« 温度差解消のために可視化すべき6つの要因 | Main | 総集編オフショア温度差 »

マイクロマネジメントでは改善が促されない

今週水曜日、第39回オフショア開発勉強会が開催されます。今月のテーマは、オフショア開発で発生する温度差です。オフショア大學では、下記6項目を温度差解消のための大事な可視化指標として提唱します。

(1)作業員
(2)開発環境
(3)ドキュメント
(4)ソースコード/品質
(5)プロセス
(6)ガバナンス

オフショア温度差に関する事例を1つ紹介します。

古き良き日本的な社風を持つソフトウェア企業のG社は、ある中国企業とラボ契約しています。古き良き日本的な社風とは「品質第一/顧客第一/日々改善/根性と気合/技術は教えて貰うものではなく盗むもの/親分が部下の面倒をみる」などです。

G社では、これまでも自社に常駐する外注を日次単位で工数管理してきました。その代わり、外注要員だからといって差別することなく、彼らをG社の社員と同様に長期的にOJT指導します。

中国ラボを遠隔指揮するG社の日本人中堅リーダーは、これまでの外注管理方針をそのまま踏襲して、中国拠点をマイクロマネジメントしはじめました。

「今週、陳さんが担当する□□□機能は5人日でやってください」
「管理業務は、いつものように15%の工数を割り当てること」
「障害が発生した根本原因を調査して木曜日までに報告せよ」

中国ラボの運営リーダーは、G社の重箱の隅をつつくような管理手法に対して意外にも柔軟に対応します。ところが、どうしても1つだけ不満があります。

それは「改善活動のための工数」に関する認識の食い違いです。

G社では、あらゆる部署や立場を超えて組織横断的に「改善活動」を推進します。中国ラボの運営リーダーは、このようなG社の社風を高く評価しています。

ところが、G社のやり方をそっくりそのまま中国に適用させようとする「押し付け」には心理的抵抗を隠せません。なぜなら、G社が作成した中国ラボの作業工程表には、改善活動に関する項目が全く含まれていないからです。どうやら、G社では改善活動はプロジェクト業務外でやるべき「雑務」の扱いです。

中国ラボのリーダーは、常々このような不満を漏らします。

G社の要望に応えて中国でも改善活動を推進したいですが、私たちにはそのための工数が与えられていません

■ 問いかけ ■

<問1>上記の事例を「温度差」と「可視化」の観点から分析しなさい。第39回オフショア開発勉強会(東京/代々木)では、日中の認識の食い違いが発生した原因や有効な解決策を議論します。

|

« 温度差解消のために可視化すべき6つの要因 | Main | 総集編オフショア温度差 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 温度差解消のために可視化すべき6つの要因 | Main | 総集編オフショア温度差 »